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【八ヶ岳】白駒の池 トレッキング ~ 標高2000mの広大な池と苔の生す原生林、雨の日を楽しむ旅

白駒池

2013年7月13日

長野県の北八ヶ岳の白駒の池(しらこまのいけ)に行ってきました。今回は登山ではなく、トレッキングです。

白駒の池は標高2115mに位置し、標高2000m以上にある池(湖)としては日本一です。国道299号線の麦草峠(むぎくさとうげ)から僅か10分で行くことができるため、紅葉の季節は車で渋滞するほど人気のある池です。

白駒池

白駒の池周辺は、苔の生す原生林が有名です。

天候不順の7月の3連休。雨の日を楽しむ北八ヶ岳の旅へ。

白駒池のトレッキング

プロローグ

全国展開しているアイスクリームチェーン店が、近所の商店街にあります。

店員が常に3人体勢で働いていて、小さい店ながら繁盛しています。しかし、そこで働いている店員は3人とも60代以上であろうおじいちゃんなのです。

彩り豊かなアイスクリームの数々、カラフルな色彩でデザインされた店舗、爽やかな顔をしたジャニーズがアイスを宣伝しているポスター、そして働くおじいちゃん達。

なんでしょうこのミスマッチ間。

青のストライプが入った白いエプロン、センターにピンクのラインが入ったロイヤルブルーのシャツがお世辞にも似合うとは言えません。女子高生が着れば華がありそうなものです。実際に渋谷の店舗では、女子高生もしくは女子大生が正面に立ち、売り子をしています。

個人経営の店からコンビニに転向する例と一緒なのかもしれません。

オーナーらしきおじいちゃんは、ポップな制服の首に旅館でもらえるようなタオルを首に巻きつけ、店の前にあるベンチで休んでいる姿を良く見かけます。近所知り合いが通りかかると声を掛けて、挨拶程度の会話をしています。

「今日は暑くて参るねー。どう食べてかない?」

これが和菓子屋で割烹着を着ているなら何の違和感もないんですけど。

しかし、個人的にミスマッチな店がツボに入ってしまい、ついつい寄ってしまいます。

白駒池_03

山の中で雨に降られると途方もない質量を感じる。

白駒池_04

ゴールデンウィークから海の日。

この2ヶ月間は祝日がなく、1年で最も不快な梅雨と重なるため、憂鬱な日々を凄く社会人と学生は多いはず。いつから7月20日が海の日でなくなったかは思い出せませんが、14日に前倒しされた今年の海の日は、梅雨前線が猛威をふるう悪天候に見舞われました。

夏山登山の開幕日とも呼べる7月の3連休。

アルプスや八ヶ岳などの高山に登る計画を立てていた人は多かったはずです。

白駒池_05

そんな自分も新しいアイゼンを買い、それをいち早く使いたい衝動で、真夏の雪渓登りがしたかったのです。当初の計画では、テント泊の肩慣らしをかね、北アルプスの針ノ木岳(はりのきだけ)を登る予定でした。

テレビのなんちゃってカワイコお天気キャスターは告げる。

「梅雨が明けました。」

梅雨明けてないじゃないですか

関東は梅雨明けしても、梅雨前線は山脈の上で元気に活動中でした。

白駒池_06

夏の貴重な3連休。

無駄にするのはもったいないということで、雨の日でも楽しめる場所を探し、北八ヶ岳に行き着きました。

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北八ヶ岳の白駒の池(しらこまのいけ)。

八ヶ岳を横切る「メルヘン街道」にある駐車場から、徒歩10分も掛からず来ることができます。

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青苔荘はキャンプ場があり、テントの試し張りにはもってこいの場所だと思います。紅葉の名所としても知られているので、ふらっとキャンプしに来るには良い場所です。

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「池」

と聞くと、どれくらいの規模を想像するでしょうか。自分は、野球のベースで囲まれた内野くらいの広さを想像します。

ましてや、白駒の池がある場所の標高は2115mです。

そんな広くは…

白駒池_10

広っ!

自分が所有している標準広角のカメラレンズでは、全容が収まりきらない程の広さでした。

白駒池_11

かもの親子がのんびり遊泳中でした。

こんな僻地の池に居住するとは通な鴨です。

白駒池_12

上空は風が激しいですが、 樹林帯の間にぽっかり空いた場所なので、池は穏やかに波が立っていました。

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白駒の池から更に奥を目指します。

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北八ヶ岳はシラビソ、コメツガという木々が生えています。日中でも太陽の光りを遮るため、地面は苔で生しています。

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他の山域にはなかなか見られない原生林の登山道です。風の影響をまったく受け付けないので、悪天候のトレッキングには向いています。

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白駒の池から緩やかな原生林を登り続けると高見石小屋に到着しました。

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小屋の横手にある岩場を登ると、展望のきく場所になります。

白駒の池を眺めることができます。樹林の上に出るとものすごい強風でした。

白駒池_18

高山植物はあまり見かけませんでした。

苔の生える場所は、日が当たらないので花が咲かないのでしょう。

白駒池_19

風がますます強くなってきましたが、樹木のお陰で直にあびることなく歩けます。

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八ヶ岳から東側の長野県佐久方面は明るく晴れている様子でした。

白駒池_22

たわしのように成長した苔が木にくっついていました。まりもに見えなくもない。

白駒池_23

黒百合ヒュッテまで来ました。

八ヶ岳の天狗岳に至る場所にあるため、悪天候にも関わらず多くの人で賑わっていました。

白駒池_24

この黒百合ヒュッテは、カフェが併設している点が特徴です。

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畳3枚を縦に並べたくらいの狭いスペースで、窓際がカウンターになっている造りです。喫茶スペースは別にありますが、このカフェは登山靴のままキャンプ場を眺めながらコーヒーやお茶を楽しむことができます。

黒百合

この翌週に登った白山で撮影したクロユリです。

黒百合ヒュッテの周辺を探したわけじゃないけど、咲いていたのかな?

木製のお皿に可愛らしいクロユリが刻印されていました。

カップケーキが名物メニューで頼んでみました。熱々で出てきたんですけど?オーブンで焼いている?

オシャレな雰囲気が若い女性に人気がありそうです。実際、女性だけのグループを小屋の周辺で数組みかけました。

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テーブルを背にしてお土産が販売されています。

山バッチをはじめ、小屋特製のオリジナル手ぬぐいやキーホルダーなど多様なアイテムが売っていました。

白駒池_27

黒百合ヒュッテから天狗だけの往復は3時間程度ですが、強風と雨で「別に行かなくてもいいか」ということになり再び駐車場に戻ります。

帰りは「にゅう」経由。

白駒池_28

雨が本降りになってきました。

白駒池_29

雨の日と北八ヶ岳の苔の原生林は非常に相性が良いみたいで、白い背景に苔の緑が浮かび上がります。

悪天候にも関わらず、白駒の池からのにゅうを経由するルートは登山者がたくさんいました。

白駒池_30

展望ほぼなし。

白駒池_31

にゅうが見えました。

幻の151匹目のポケモンに似ている名前ですが、地図上の表記も「ニュウ」となっていて、れっきとした山頂です。

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コース上のどこかの看板に「乳(ニュウ)」と表記されていました。

かつて、何日間も八ヶ岳で過ごしていた男性の登山者が、女性の胸の形に見えてしまったことから付けられた名前なんでしょう。きっと。

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標高は2351mで、大きな岩が積みあがった山頂でした。

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強風!

晴れていたら佐久の町から北八ヶ岳を一望できそうな場所でした。

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白駒の池へ戻ります。

白駒池_36

光りが差し込むと苔の緑が輝きます。これが真の「萌え」というやつですね。

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にゅうから白駒の池に降りてきたところに、「白駒湿原」がありました。

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緑の芝生に点々とワタスゲが生えていました。なんともメルヘンな雰囲気があります。

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規模は非常に小さいですが、湿原の中にある木道を歩きます。

白駒池_40

再び樹林帯に戻ってきました。

白駒池_41

青苔荘は食堂があるので、昼食を食べました。

黒百合ヒュッテでカップケーキを食べているので、あまりお腹は空いてませんでしたけど。油揚げに「こけまる君」というキャラクターが焼印されていました。

白駒池_42

下山後は、温泉に入って東京へ帰りました。

いつものように頂上を踏んだわけではないので、足の疲れも特にありませんでした。

白駒池のトレッキングを終えて

白駒池_43

雨の日だから登山は中止。

しかし、まだ諦めるのは早いです。雨の日であれば、雨の日を楽しむ場所に行けば良いのです。

北八ヶ岳の白駒の池周辺は、雨の日を楽しむ魅力に満ち溢れている場所でした。

白駒池の地図はこちら

コメント

  1. 雨模様だと緑が映えますね。
    真面目な感じでエロいことさりげなく入れたり
    高山植物をゲームに例えたりと面白いです。
    これから、真夏の登山日記に期待してます。

    • >すんこさん
      登山総合エンターテイメントなので、様々な視点から登山を楽しんで行こうと思っています。
      雨こそが山が生きているという実感の味わえる天候ですね。登山日和とは行きませんが、トレッキングをするには楽しめます。
      そこそこに期待していてください。
      八ヶ岳山中

  2. 地質百選ですね。百名山とともに地質百選もコンプリートを目指しているので参考にさせて頂きます^^ありがとうございます。

    • >恋愛男さん
      地質百選なんてものが存在するのですね。初めて知りました。これからは山と共におさえておきたいと思います。
      百名山は、北海道に行く機会があるかどうかわからないので、コンプリートできるのは何十年先になることやらです!

  3. はじめまして。
    参考になりそうな山行記録を探していたところ、
    貴ブログにたどりつきました。

    センスあふれる写真、含蓄のある文章、
    そして参考になる山行記録、
    お礼を言わずに立ち去るのはいかにも失礼だと思い、
    コメントさせていただきました。

    ありがとうございます。

    行ってみたい山の記事もたくさんあるので、
    過去記事もじっくりと楽しませていただきたいと
    思います(*^ω^)

    • >こばやしけいさん
      はじめまして!
      コメントありがとうございます。

      自分としてはかなり自由にやっているブログなので、評価されるとむず痒いですが、とても嬉しいです。
      たまにコメント頂けると幸いです@x@b

      今後ともよろしくお願いします。

  4. 突然すみません。

    写真が美しく、文章もすばらしい(面白い)ため、
    また登山に行きたくなりました!!

    自分は家族持ちで、年間数日しかチャンスなく、
    埼玉から日帰り専門ですが、参考にさせて頂きます!

    棒ノ折山(名栗)がFavoriteです。
    今年は、両神山・御前山に単独で行って来ました。

    • >グロージャンさん
      はじめまして!
      コメントありがとうございます。
      かなり自由奔放にやっていますが、お褒め頂きありがとうございます。

      埼玉からは西武線の登山がしやすそうですね。棒ノ折山は晩秋の季節に何度か行こうと思ってはいるのですが、なかなかチャンスが訪れず行けず終いです。
      確か帰り際に温泉がありますよね。
      奥武蔵はまだ未開拓の山が多いので、秋から春にかけていくつか登ろうと思っています。素朴で里山的な良さがありますね。

      両神山

      今後もよろしくお願いします。

  5. いつも楽しく拝見させて頂いています。川崎在住の山登りはじめて2年目のまだまだ初心者です。veryblueさんのブログの写真がキレイなので自分も行った気になっています。この夏は富士山、立山のほか白山系の医王山(いおうぜん)なんて山も登りました。山記事を参考に今度は男体山に登ろうかなと、考えています。今後も楽しいブログとキレイな写真を期待しています。

    • >みずれいさん
      はじめまして!
      コメントありがとうございます。
      川崎とは近所ですね。行ったことないですけど。

      富士山に立山とはなかなか夏の高山を楽しんでおられますね。今年はまだ3000mを越える山には登っていないので羨ましいです。
      医王山ですか。全く聞いたことない山なので調べてみます。ちなみに白山には7月下旬に行ってきました。

      白山

      男体山は山頂付近まで樹林帯ではありますが、徐々に変わっていく登山道の変化が楽しい山です。晴れていれば関東平野と日光や奥会津の山々などが見渡せます。
      登頂の報告お待ちしています・x・b

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