登山道具はここ10年で進歩していて、軽量タフな生地が開発されて、軽量なザックを販売するガレージブランドが台頭した。時を同じくして、ヘッドライドの明るさも密かに進歩しているようだった。
10年以上同じヘッドライトを使っている私が、たまたま山道具屋で手に取ったヘッドライトの電源を付けてみたら「うわっ…私のヘッドライト、暗すぎ…?」と、ショックを受けた。それは、プレステで発売したFF7のグラフィックを見たときくらいの衝撃だった。
登山用のヘッドライトと言えば、フランスのPetzl(ペツル)とアメリカのBlack Diamond(ブラックダイアモンド)が2大巨頭で、大抵の山道具屋で見かけることができる。しかし、ラインナップが多すぎて、ヘッドライトは選ぶことが非常に困難なアイテムである。
最終局面の棋士くらい長考した結果、ペツルのBINDI(ビンディ)という商品に惹かれた。
ペルツ「ビンディ」の4つの特徴
- コードで装着
- 軽量(35g)
- コンパクトに収納
- USB充電
特徴としては、上記の4点です。
一般的なゴムベルトではなくコード(素材はゴム)というのが一番の特徴だ。本体が小さいこともあり、軽量で、コンパクトに収納できる。電力は乾電池ではなく、Micro USBケーブルで充電できる。type-Cケーブル意外は、ジェノサイドしたい自分としては、これはマイナスポイントだ。
3段階の照射レベル
照射レベル | 照射力 | 照射距離 | 照射時間 | リザーブモード |
---|---|---|---|---|
弱 | 6ルーメン | 6m | 50h | – |
中 | 100ルーメン | 23m | 3h | 1h30 |
強 | 200ルーメン | 36m | 2h | 1h30 |
スペックは上記の通り。
コンパクトな充電式名なので、照射レベル「中」で3時間。照射時間は基本的に短い。
未明の暗い時間帯から歩き出すような登山、山小屋やテント泊をして、翌朝御来光ピークハントするくらいの使い方には、十分なスタミナがある。モバイルバッテリーは必携だろうけど。
真夜中から歩く登山(オーバーナイトハイク)、例えば、富士山の御来光登山などでは、バッテリーが持たない可能性がある。ヘビーな登山にはスタミナ不足だろう。
10年前に購入した同メーカーの商品と比べると、2分の1の大きさで、5倍くらい明るい気がする。たぶん、エントリーモデルだったけど、昔のマッキントッシュみたいなデザインしてたな…。
帽子に装着してみた感じ
帽子の上から着用したイメージ。意外とずれたりはしなさそう。
しかし、ゴムベルトと比較すると着用感は悪く、締めつけ感が強い。細かいところだが、帽子にドローコードが付いている場合、どっちを掴んでいるか分からなくなってイライラしそう。なので、首からぶら下げて使うのがメインになりそう。
ザックの肩ベルトに巻きつけて使えそうだが、結び方がいまいちわからない…。
夜の登山道で明るさの実験をしてみた
というわけで、実際に夜の登山道で使ってみた。登山道と言っても近所にある裏山の公園だけども。
照射レベル「弱」は、足元周辺を3mくらい照らしてくれる。林道とか整備された階段がある場所では、十分これで歩ける明るさ。
照射レベル「中」は、登山道のだいぶ先、20m以上を照らしてくれる。コンパクトな本体なのにパワーの進化を感じる。
照射レベル「強」は、中より照射距離が少しだけ長い気がする。加えて周辺の木々まで照らすようになる。ここまで明るくなくていいかなという感じ。
登山でだけではなく旅先に持って行きたくなるヘッドライト
ヘビーなナイトハイクはせず、とりあえずヘッドライトをザックに収納しておいきたい登山者にとっては、良い選択になるヘッドライト。また、頭にヘッドライトを装着するのがストレスになっている人にとっても良いのかもしれない。自分は汗をかくので、ゴムベルトが嫌いだったりする。首からぶら下げる使い方だと、装着を忘れるほど軽さだ。
サブのヘッドライトとして購入する人も多いらしい。
登山に限らず、ちょっとした旅行にも持って行きたくなるアイテムだ。沖縄の西表島で、居酒屋行った時、夜道が暗すぎて、さとうきび畑に侵入してしまったことがあった。そういうことも無くなるだろう。
ちなみにビンディという名前は、インドの女性が額に付けている赤いマークのことだとか。元々は宗教的な意味があったらしいけど、今はファッションの一部らしい。
よりスタミナと明るさを求めると、ペツルのアクティック、アクティックコアを購入することになる。
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