2011年5月14日〜15日
栃木県の奥鬼怒温泉郷にある手白澤温泉に行ってきました。
奥鬼怒温泉郷は栃木県の日光よりさらに北に位置し、人里離れたまさに秘境です。利根川を辿っていくと、この奥鬼怒が源泉ということになります。
栃木出身の自分としては鬼怒川は毎日のように通っていたわけで、源泉の奥鬼怒は行ったことがなく興味があったため今回の旅に参加しました。
計画自体は3月にあったのですが、大震災のあった週末だったため延期になっていました。
朝8時に北千住に集合し、東武線のホームで待ち合わせをしました。
今回のメンバは会社、友人、ジム仲間などの様々なつながりで集まったメンバでほとんどが初見の人です。今回集まったのは10名。男女それぞれ5名。
自分を誘ってくれた会社の方は仕事で来れなくなり・・・申し訳ないです。
手白沢温泉について
地図
女夫渕から奥鬼怒歩道を往復するコースです。
新緑と残雪の手白沢温泉トレッキング
手白澤温泉はこちら
日光のさらに北にあって、一般道はないためまさに秘境。
東武特急スペーシアで鬼怒川温泉へ向かいます。
以前、夏に栃木県今市でカキ氷を食べたときに見かけたけど、乗ることになるとは思ってなかった。
席はゆったりしてました。
男体山のときに乗った普通電車とはえらい違いだ。
特急券は1400円程。
駅をがんがん飛ばすのであっという間に鬼怒川温泉駅に到着。
普通電車とはえらい(略
右の赤い電車は会津鬼怒川線。
ゴールデンウィーク後の週末なのか、あまり人は降りなかった感じでした。
鬼怒川温泉はスノボでハンターマウンテンを今年2度訪れているので、今回で3度目。
まぁスノボのときは素通りでしたが。
駅前に足湯があります。
足湯で旅の疲れを癒して帰れるわけか。覚えておこう。
手白澤温泉へ行くには、まず女夫渕温泉(めおとぶちおんせん)まで市営バスで向かう必要があります。
が、
駅でうろうろしているとおじちゃんが話しかけてきて、個人タクシー(?)の営業をしてきました。
バスと値段も同じで途中コンビニに寄れることや景色のいい穴場紹介をしてくれるらしくて頼みました。
山の国道をぐんぐん進み、途中降ろされた場所は川俣ダムの渓谷。
岩が切り立っていて中国の風景みたい。
川俣ダムは子供の頃来た事あると思うけど、全然おぼえてなかった。
お土産屋に連れてかれる。
まあ、運転手と土産屋で協力しているのでしょう。
鹿丼、鴨丼が食べられるみたい。都内じゃ絶対食べられない気がする。
熊肉の串焼きなんてメニューもありました。
焼酎純と山椒魚のコラボ。2000円で売ってました。
お酒の法律とかわかんないけど、この売り方って法に触れない?大丈夫?
12時前に女夫渕温泉に到着です。
一般車両はここまでなので、広い駐車場があります。温泉宿によってはここまで出迎えのバスが来るようです。
この周辺は既に温泉の硫黄臭がしました。
公衆トイレあり。
温泉の前に自販機があるので、飲み物はそこで調達しても可。通常の50円増しくらいだけど。
登山道入り口です。
が、登山道入り口付近が通行止めらしく。橋をわたり迂回路へ。
橋の上から見た女夫渕温泉。
秘境感が既にぷんぷんです。硫黄的な意味で。
いきなり急な階段を見つけて焦る。
位置口には傘と杖用サイズの木が置いてありサービスがいい。
傘は各温泉宿に返せるみたい。
さて、登山開始です。
全体的にはハイキングコースですが、途中途中すこし急な登りがあります。
立派な橋が架かっていたり。基本的には沢沿いの登山道を進みます。釣り客は本当に沢沿いを歩いてました。
流れはかなり急で、沢の音が心地いいです。
登山道は結構整備されているので迷うことはないです。
沢沿いを歩くのは楽しいなー。
ところどころ小さな滝があります。
また橋。
金かかってるな。
またまた橋。
でかい笹が生えています。
子供の頃、日光でキャンプしていたときこんな林の中だったなあ。
少し懐かしい気持ちに。
ときたまでかい滝が出ているので、木や石で出来た橋を渡ったりします。
パンツの汚れが気になる場合はスパッツが必須です。
少し開けた場所に出て、昼ごはんを取ることになりました。
なにやら女性陣が用意してくれている模様。
奥鬼怒ランチタイム
キノコのオイル煮
きのこと海老をオリーブオイルでひたひたにして、鷹のつめとにんにくを加えて弱火で温める料理。
あまったオイルはフランスパンをつけて食べます。
自分はキノコが苦手なので食べなかったけど、パンがすごく美味しかった。
準備ありがとうございます。
自分は棒ラーメン(具なし)を主食に食べました。
アウトドア力がまだまだだと痛感。
一人水遊びをしてたりしてました。
いつもの人間360度回転動画。
片付けを終えて、温泉郷へ向かいます。
登山道に沢の水が溢れている箇所が結構あります。
水溜りには蛙の卵がすごい浮いていました。画像は割愛。
そのうち初めての温泉宿が現れます。
男女兼用ですがトイレ借りれました。
飲み水が出ている水道と自販機(350ml200円)があります。
少し休憩後、先へ。
先ほどまで晴れていたのですが、ぽつぽつ雨が!急いでレインウェアに着替えます。山の天気は変わりやすいことを実感です。
加仁湯温泉に到着。山奥に有るにしては4階建ての巨大な旅館。
ここで手白澤温泉へ行く道が分岐しています。
手白澤温泉への登山道。
雨が降って15分くらい、あれ?太陽が・・・。
中々急な登りもありますが、整備された道なので安全です。
すっかり晴れました。
しばらく歩くと眼前に大きな山が現れました。
雪かぶってます。
木の向こうに建物が見えました。
15:30に手白澤温泉に到着です。
昼の時間を含めて3時間半かかりました。
沢沿いにひっそり建っており、沢の音と鳥の鳴き声しかきこえない場所です。
山小屋とは思えない綺麗なロビー。
吹き抜けの天井がいい感じです。
部屋数は7部屋しかなく、男女別れて1部屋づつ。
部屋単位で借りるので、人数が多いほうが安くなるみたいです。
一息ついた後、待ってました温泉へ!
全女子の皆様、こっそり男湯を紹介します。
これが内湯です。
外がよく見えるだろ?これ開けっ放しなんだぜ・・・。
内湯の温度はかなり熱いです。
蛇口なんかありません。
源泉が垂れ流し状態なので、ここで体と頭を洗えます。
温泉の成分をそのままにできるのが嬉しいですね。まあ、硫黄の匂いもそのままついてきますが。
そしてここが露天風呂。
すぐそこに沢があり、水の流れの音が気持ちいいです。
後で気づいたのですが、建物内から湯船に入るまでの間が全ての客室から丸見えでした。
まあ、開放感があっていいですね(ぇ
温泉は24時間利用できるので、深夜と明け方も入りました。
深夜入ったときは、雪(みぞれ?)がちらついていて、5月だというのに貴重な体験ができました。
手白澤温泉は標高1500mあるからかな。
晴れていれば、満天の星空を眺めることが出来るそうです。ちょっと残念。
硫黄の成分が濃いのか、白いものがぷかぷか浮いています。
温泉から見える風景です。
後で調べたのですが、眼前の山は燕巣山 (つばくろすやま)っぽい。標高2222m。
客室も少ないためか、人が来ないのがいいですね贅沢な気分になれますよ。
露天風呂は温度も高めではないので長い間入っていられます。
18:30に夕飯になります。
食堂に移動します。
山の宿とは思えないこのメニューを見てください。
ちょっと漢字が読めないけど!
前菜。
岩魚の燻製が美味しかった。ちょっとチーズっぽい味がして不思議。
ワインメニューが豊富で、20種類くらいあった気がします。
あまりワインを飲む機会がないのでここぞとばかりに飲んでみました。
塩焼き。
ビールが進むね。
ビーフ。
うまうま。
しめは林檎シャーベットで。
夜はひとつの部屋に集まって、各自が持ち寄ったおつまみやお酒でずっと喋ってました。
顔見知りがいないなか、みんな面白い人ばかりで楽しめました。
そして、二日目。
快晴です。
朝食です。
朝から野菜たっぷりの豪華な朝食でしたが、昨晩のおつまみと酒が残っているせいか皆さん箸が進んでなかった気が。
魚の甘露煮うまかった。
朝風呂に入って、まったりして10時ごろ出発。
当初は鬼怒沼に向かう予定でしたが、時間の都合と雪がかなり残っているとの情報で今回は見送り。
名所である滝を目指すことになりました。
写真はいったん加仁湯温泉へ引き返している道中。
どう考えてもこんなきついところ通ってないよねって迷っている最中。
加仁湯温泉から日光澤温泉へ。
お。
この犬は!
手白澤温泉の看板犬「クロ」です。
放し飼いしているので、この日光澤温泉に泊まり込んでいるようです。
手白澤温泉の人が「そういえば、3,4日見ないな」とか言ってた。
昔は、ハイカーの温泉宿間の案内をしていたらしいのですが、今はおじいちゃんになっているのでそんなに動かないみたい。
ただ、貫禄はあった。
こちらは日光澤の看板犬。
2匹います。
こっちは若いためかかなり人懐っこいです。
クロは首輪がついてないので、かなりフリーダムに歩き回っていました。
さて、また会えることを楽しみつつ先へ。
(´・ω・`)ノシ ←?
ノシ滝。
かなり近くまで近づけます。
アップ。
次の滝を目指します。
道に雪が積もっています。
これが歩きにくくて、滑ったり、踏み抜いたりで大変です。
ヒナタオソロシの滝。
写真じゃわかりにくいけど、かなりの高さがある滝でした。
隣の山の展望台から見れます。
もう1箇所滝のポイント。
ここで食事を取る事に。
手白澤温泉に頼めるお弁当(700円)
大き目の具なしおにぎり×2と小女子と昆布がパックされているもの(かなりの量)と梅干です。
さて、ここから帰ります。
クロの動画。
日光澤の犬たちともお別れ。
女夫渕まで向かいます。
トラブルがいくつかありましたが無事到着。
なんとか15:35発の市営バスに間に合いました。
市営バスから電車への乗換えの時間が3分しかなくどたばたしましたが何とか乗り込み、缶ビールで乾杯。
19時に北千住に到着し、解散しました。
非常に貴重な経験が出来た旅行でした。
企画して頂いた方に感謝します。
また、こういった機会があれば参加したいですね。
手白澤温泉オススメです。
是非人数を揃えて行ってみて下さい。人気な宿なので予約要です。
コメント
なかなかいい所だねえ。
まさに秘湯そのもの。
それにしても立派な温泉宿、行って見たいな。
たっぷりの写真で、ようくわかったよ。
誘ってくれたK氏、行けなくて残念だったね。
>くらさん
見てくれてありがとうございます。
今回は温泉宿がメインでしたが、山に登るプランでもいいですね。
つばくろではないでしょう。
大嵐山と国土地理院の地図にはかいていますよ~
>ぽんさん
ご指摘ありがとうございます。
自分の地図には、手白澤の周辺には燕巣山か根名草山しか載っていなかったもので…。
大嵐山というのがあるのですね。