神奈川県白楽にあるサリサリーカリーを食べてきました。店の名前も「サリカリカリー」で、メニューのカレー1種類しか提供されていない珍しい店です。
オリジナルの名前のカレーなので解説すると、日本人オーナーが作るパキスタン家庭料理のカレーなのです。
奇妙な世界観のサリサリカリー
最寄駅は東急東横線の白楽駅。西口を出てから、横浜方面に10分くらい歩きます。
「一部の人に理解される」とデカデカと書かれた看板が見つかりました。独特の世界観を醸し出していました。
小野瀬の兄貴(クレイジーケンバンド?)、ベッキーが絶賛しているらしいです。有名人のチョイス…と思いましたが、「地球上で最も納得のいく1000円の使い道」って言葉が気に入りました。
2組ほどの街が出来ていたので並びます。それにしても店構えが独特です。
新宿から西口にある町、例えば下北とか中野とか、オーナーが若い頃に世界一周をしていたような店を思わせる。
店内は昭和の喫茶店みたいな感じ、そして、無限にクレイジーケンバンドのライブ映像が流れてました。
先に述べた通り、メニューは1種類。サリサリカレーセット(サラダとチャイ付)1200円です。
小野瀬の兄貴が来た頃より値上がっているんだな。
語り口調で書かれたサリサリカレーの解説(というかエッセイ?)がありました。
- パキスタンのパンジャブ地方の家庭料理
- 味付けは塩だけ
- 玉ねぎの甘み、トマトの酸味
というのが要点。
インドカレーは一つの駅に1つか2つ店舗があります。しかし、そのお隣にある国、パキスタン料理は全く馴染みがありません。さぁ、どんなカレーが来るのか楽しみです。
メニューは1種類、サリサリカリーのセット(1200円)
全く得体のしれないビジュアルの料理が来ました。ぱっと見、カレーとは思えない。
トマトと玉ねぎはドロドロに溶けて正体がありません。また、書類をシュレッダーにかけたように、鶏肉の繊維がほぐれています。ラー油のような見た目のオイルがびしゃびしゃです。
日本のカレーの「ルゥ」は存在しません。
見方によってはグロテスク、強烈なインパクトがあります。
恐る恐る口を運んでみると、濃厚な味が口いっぱいに広がりました。チキンの旨味、スパイスの香り、野菜の甘みと酸味がギュッと凝縮されています。
これはウマい。
赤さはトマトが油に溶けた色なので、見た目ほどの辛さはありません。辛いけど。
無水カレーなんて表現していますが、大量のオイルで煮込んであります。なので、ヘルシーな感じは皆無。オイルとスパイスに煮るという和食にない調理法なので、日本人のほとんどの人は体験したことがない料理であることは間違いない。
ピクルスのような酸味の効いたサラダ。油っこいカレーにきくらげが乗っているのが珍しい。
食後はセットに含まれているチャイで、油まみれの胃袋を洗浄します。
強烈な甘さのデザート「ハニートラップ」
唯一のデザートメニュー「ハニートラップ」を注文してみました。
ヨーグルトを固めたものにハチミツとローズジャムがかかっています。こちらは強烈に甘く、これまた食べたことのないデザートでした。
ナプキンに書かれている通り、サリサリ―カレーは忘れられない味になりました。日本の米、ジャポニカ種にも合うカレーなので、一部の人ではなく、多くの人に理解される味だと思いました。
白楽の長細い商店街を歩きながら帰りました。
イスラム圏の国の料理を食べたことなかったですが、結構、油をドバドバ使うんですね。この後、Youtubeでパキスタンのストリートフードグルメ動画を見たら、車を洗車するくらいに油を鍋に注いでいました。
ネットで探したレシピを参考に真似て作ってみました。煮込む時間は必要だけど、意外と簡単に作れました。
店舗情報
店名 | サリサリカリー |
住所 | 〒221-0802 神奈川県横浜市神奈川区西神奈川3丁目9−2 |
営業時間 | 平日11:30~14:00/17:00~21:00 土日祝11:30~21:00 |
定休日 | 木曜日 |
補足 | テイクアウト・ネット販売有 |
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