今年の夏こそはアルプスに行きたい!
「だけど、登山初心者が行っても大丈夫なの?」という疑問が当然あるかと思います。そこで、永遠の定番とも呼べる「登山初心者向けのアルプスの山」を5つ紹介ます。
今年の夏はアルプスに出かけて、標高3000mの非日常の雄大な大自然を旅してみてください。
そもそもアルプスって?
そもそも、アルプスってなんぞや?って話がまずあります。
中学校の地理の授業のおさらいで、飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈を覚えているでしょうか。これらの山脈をスイス風にアレンジして、日本アルプス呼ばれています。
日本アルプスの位置関係です。
標高2000mから3000mの高峰が、この3つのアルプスに集約されています。大きな山脈に様々な山が点在し、多くの登山者が7月から10月のハイシーズンに集まります。
交通機関、山小屋、売店の数などの観光地化と言った点で、北アルプス>中央アルプス>南アルプスの順となっており、登山初心者が訪れやすい順です。
北アルプスから3座、中央アルプスと南アルプスからそれぞれ1座ずつ選出しました。いずれも登山者に人気があり、初心者でも登れる永遠の定番と呼べる山々です。
おすすめの夏山5選
木曽駒ヶ岳
木曽駒ヶ岳は長野県にある標高2955mの山です。
木曽山脈(中央アルプス)に位置し、駒ヶ岳ロープウェイを利用することにより、標高2500mから登ることができます。山頂までは2時間ほどで登頂することができます。
ロープウェイから降りてすぐ広がる千畳敷カールの風景には誰もが圧倒されます。
千畳敷カールの急斜面を頑張って登り切ると標高2900mの天空の稜線歩きが待っています。
稜線の向こうには独立峰である御嶽山(おんたけさん)がドンとそびえ、飛騨山脈(北アルプス)が見えます。危険箇所はなく、安全に歩くことができます。
時間と度胸があれば宝剣岳に挑戦してみてください。
公共交通機関とマイカーのアクセスがとても良いのが特徴です。新宿からお得な高速バスプランが有ります。
マイカーの場合、中央道の駒ヶ根ICから10分ほどでロープウェイ行きのバスターミナルなので、山道の運転は不要です。
本ブログの記事では、駒ヶ岳直下でテント泊をしています。
夏休みと紅葉シーズンは大変混雑するので、宿泊してゆっくりと山頂を楽しむのもありです。
立山
立山は富山県にある3015mの山です。
飛騨山脈(北アルプス)の北部にある立山連峰に位置し、立山黒部アルペンルートを利用することにより、標高2450mから登ることができます。山頂までは1時間半程度で登頂することができます。
一般的には雄山の目指すことになります。最後の40分~50分は岩の急斜面が続きます。山岳信仰が降るから残る山であるため、山頂には神社があります。そして、正しくは登山ではなく「登拝」が正しいです。
北アルプスの名峰と日本海の展望は見事です。
登山拠点である室堂へ行くには立山黒部アルペンルートを利用することになりますが、富山県側と長野県側からの選択肢があります。ちょっと複雑ですが、観光地要素が多いのが長野県側、乗り継ぎの少なさは富山県側です。
料金や所要時間がかわるので、調査が必要です。
日帰りのおすすめプランです。
立山をテント泊で縦走した記事になります。
乗鞍岳
乗鞍岳は岐阜県と長野県の県境にある標高3026mの山です。
飛騨山脈(北アルプス)の南部にある独立峰で、高原バスを利用することによって、標高2700mから登ることができます。山頂までは1時間半程度で登頂することができます。
登山拠点の畳平は砂利の緩やかな斜面ですが、山荘から最高峰の剣ヶ峰まではそれなりに傾斜のあるガレ場が続きます。
北アルプスの南端というロケーションから、多くの山々をのぞむことができる展望があります。
アクセスは新宿から乗鞍高原行きのバスが出ており、夜行で行けば日帰りで登山することが可能です。
白骨温泉などの名湯や岐阜県の飛騨観光などを一緒にすると充実すると思います。
乗鞍岳に日帰りで行った時の記事になります。
7月中旬から8月中旬までは、クロユリなど貴重な高山植物を見ることができます。
仙丈ヶ岳
仙丈ヶ岳は長野県と山梨県に跨る標高3,033mの山です。
赤石山脈(南アルプス)に位置し、登山バスを利用することによって、標高2200mから登ることができます。山頂までは3時間から4時間程度で登頂することができます。
奥深い南アルプスは大抵は1泊から2泊の行程が余儀なくされますが、仙丈ヶ岳は3000m峰でありながら日帰りが可能です。比較的緩やかな山体のため危険箇所はなく、登ることができます。
上記3つの山と比べると登山らしい登山になります。しっかりとした装備と食料を持って計画して下さい。
長野県側と山梨県側の二つの入山手段がありますが、長野県側から入るのがバスの乗り継ぎがなく楽です。
登山拠点である北沢峠に宿泊し、甲斐駒ヶ岳と一緒に登る人は多いです。
こちらは夏にテント泊で甲斐駒ヶ岳と一緒に登った記事になります。
こちらは秋に日帰りをした記事になります。
それぞれ、参考にしてみ下さい。
燕岳
燕岳は長野県にある標高2763mの山です。
飛騨山脈(北アルプス)の東部にある常念山脈に位置しています。標高1462mにある中房温泉(なかふさおんせん)から登ります。山頂までは4時間から5時間ほどで登頂することができます。
初心者にとってコースタイムが長く、日帰りの厳しい山ですが、山頂に立派な山荘があります。
燕山荘は、山小屋のイメージとは程遠く、清潔かつサービスの行き届いている山荘なので、「アルプスの山の上で一泊」という経験をするのに持って来いです。
花崗岩(かこうがん)の地質によって、白亜の山頂となり、イルカの形をした岩などのオブジェが楽しませてくれます。山頂に宿泊すれば、刻々と山の色合いが変化する朝日と夕日のショータイムを見ることができます。
燕岳を日帰りした記事になります。
8月初旬は高山植物の女王であるコマクサが山頂に咲いていました。
終わりに
木曽駒ヶ岳、立山、乗鞍岳は登山口から山頂までの標高差は300m~600m、標高差で言うと茨城県の筑波山(標高差610m)の登山と差して代わりません。
大きく変化するのは、標高3000mという自然環境です。
7月~9月の快晴で風が穏やかな日は半袖でも暑いです、しかし一度天気が悪化すると、気温は冷え込み体感温度はグッと下がります。
上記が、夏山の天気において個人的にチェックしているポイントです。
最後の最後にですが、不安を直前で煽っておいてなんですが、標高3000mにビビる必要はありません。
上記にあげた山は、ハイシーズンの週末ともあれば観光地なみに登山者がいます。遠足で来ている小学生は運動靴に体育着、100円ショップで買った雨合羽を着てます。何万もする登山ブランドを一式揃える必要性があるかと問われると、ハッキリ言って無いです。
そのへんにある里山より、施設も警備も充実してます。
アルプスの敷居は旅にかかる不安と距離だけなので、その一歩を踏み出し、日常にはない大自然の世界を楽しんできて下さい。
こちらの山もお薦めです
本記事では紹介から漏れましたが、以下二つの山も日帰りが可能で、アルプスらしい景観を楽しむことができます。
焼岳は北アルプスの入口にある山で、現在でも活動中の火山です。
標高は北アルプスにある他の山と比べると低いですが、眺めは一級品です。上高地も一緒に楽しめます。
甲斐駒ヶ岳は、南アルプスの山で山梨県のシンボル的な存在の山です。
仙丈ヶ岳のお隣ですが、鋭角な形をし、花崗岩の真っ白な山頂をしています。
夏山に揃えて買う装備
防寒着を携行することを考えると30リットルのザックが適切です。小屋泊なら40リットルを視野に入れて下さい。
プラティパスとナルゲンは登山の水事情を快適にしてくれます。
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