
2024年6月8日
山梨県韮崎市にある甘利山と千頭星山に行ってきました。標高はそれぞれ1731m、2139mです。
甘利山は、6月上旬に見頃を迎える15万株のレンゲツツジの群生で有名です。甲府盆地を見下ろし、富士山を望む絶好のロケーションにあり、日の出や夜景の撮影スポットとしても人気。山頂までは比較的登りやすく、隣の千頭星山とセットで登る人が多いです。

優先順位の高い山だったのですが、レンゲツツジの見頃情報を手に入れたと思った矢先に梅雨入りし、週末は悪天候続きで登れず、気づけば見頃を過ぎてしまっていました。なかなかタイミングに恵まれない山でした。
何年ごしかの念願が叶い、晴れの日のタイミングで旅をすることができました。
甘利山・千頭星山 日帰り登山
コースタイム
- 6:18甘利山駐車場
- 7:11甘利山
- 8:58千頭星山
- 11:28甘利山駐車場
行動時間は5時間10分でした。
登山口からレンゲツツジ満開、甘利山ハイキング

韮崎ICを降りて、甘利山公園線という山道を登って行きます。車2台のプチ衝突事故を横目に見ながら、慎重に進んで行きました。日の出の時間だけ山頂にいて、すでに降りてくる車も多いです。

甘利山の駐車場は満車でしたが、御来光撮影カメラマンのピークタイムは終了したようで、その空きに滑り込めました。
ちなみに、レンゲツツジのシーズン中はJR韮崎駅からシャトルバス(乗り合いタクシー)が運行しています。片道2500円なので、タクシー料金と考えると安いかな…。

6時18分に登山開始です。
既に標高1500m以上はあるので、少し肌寒いです。

入口に分岐があるのですが、眺めの良いポイントがある「東屋」を経由を選択しました。


そして、登山口からレンゲツツジの花がお出迎えです。眠い目を覚ましてくれるような朱色です。


ちょうど見頃で花がイキイキしています。

そして、白樺の新緑に包まれた、清涼感のあるよく整備された道を登っていきます。

展望の良いとされる東屋付近に来ました。ここは、富士山×レンゲツツジを眺めるポイントです。
この周辺には、「2リットルのコーラのペットボトルでも付けてんのかい!」と言いたくなるような、巨大な望遠レンズを構えたカメラマンが大勢いました。

悲報「雲が多い」
下界から立ち上る雲が多くて、パンフレットで見たような風景とは少し違っていました…。たぶん、山梨の街並みや御坂山地の山並みが見えると、完成度100%って感じなんでしょうね。

でも、綺麗だからオッケーです。

レンゲツツジばかりに目が行きますが、ズミの花も綺麗に咲いていました。

それでは、先に進んで行きましょう。
15万株のレンゲツツジと富士山、甘利山の山頂へ

「わァ…ぁ…」
見渡す限りのスケールで、レンゲツツジが群生しています。こんなに空が見えて、開放的なんですね。


一本だけポツンと生えている木には、おあつらえ向きに鐘が付けられていました。私は恥ずかしげもなく、鐘は鳴らす主義です。

黄色いレンゲツツジ(?)が咲いていました。変異種なのか、そもそも別の種類のツツジなのか。


平坦な場所には木道が整備されていました。

山頂に向けて、小高い丘を登って行きます。この辺は登山している感覚は全くありません。

見下ろすと一面真っ赤です。雲が出て残念ではありましたが、天空の花園っぽさが出て良かったかも?


登山口から50分と時間をかけて登り、甘利山の山頂に到着です。普通に歩いたら20〜30分で到着できると思います。登山口から山頂まで、「ずっとレンゲツツジのターン!」でした。

甘利山山頂からもレンゲツツジ越しの富士山を見ることができます。

さて、登山をする体(てい)で来ているので、奥にそびえる千頭星山を登ります。
樹林に覆われて、展望がなさそうな見た目をしているので、「このまま下山すれば良い思い出だけで帰れるのでは?」と思ったり。
奥甘利山・千頭星山は急斜面と熊笹の稜線

それでは、奥甘利山・千頭星山の方に向けて進んで行きます。標高差400m、片道コースタイム1時間45分です。


先ほどまでの明瞭な道と違って、一気に狭くなる登山道。甘利山からは少しだけ下ります。

甘利山から奥の木々には、枝にとろろ昆布のようなものが引っかかっている光景が見られます。
「サルオガセモドキ」という着生植物です。綺麗な空気がないと育たないので、これを見たら空気が綺麗な場所の証明になります。


さて、奥甘利山への登りですが、しっかり膝をあげなければならない傾斜です。今までの観光気分をあざ笑うかのようです。

標高300m以上の傾斜を無心で登って行きます。

レンゲツツジはところどころに咲いていて、レンゲツツジ×富士山×甘利山を同時に見れる場所がありました。

奥甘利山の分岐がありました。

奥甘利山の山頂です。
展望こそ開けていますが、他の場所と特に変わらない風景なので、特に感想はなし。

さらに登りは続きます。木が立ち枯れている場所がありました。

クマザサが地面一帯を締めるようになってきました。

「サルオガセモドキ」に完全に乗っ取られてしまったカラマツ。木の本体に寄生して養分などを吸い取っているわけではなく、ただぶら下がっているみたいです。

標高2065mの「大西峰」まで来ると、進路が西から南方面へとカーブします。
「鳳凰山」の表示が出てくるようになりました。バリエーションルートなので、滅多に行く人はいないみたい。

傾斜が緩やかになり、歩きやすい稜線です。登山道はすべからく、こういうのでいいんですよ(暴論)。

甘利山から見た印象とは異なり、意外と展望が開けています。


引き続き、富士山が見えます。


ゆるーく、笹道を登って行きます。
全くエリアは別ですが、南アルプス南部の山伏とかもこのような笹のフラットな形状の山でした。四国の剣山〜三嶺の稜線にも雰囲気が似てます。

鳳凰山の頭が見えました。
ここで下山してきた人が話しかけてきて、「山頂をくだった先に、鳳凰山が見えるポイントがあります。絶対に行った方がいいです。」と力説されました。
2000年代、あらゆる駅前でYahoo! BBのネット回線を必死に売ってたあのテンションで。

もはや、「サルオガセモドキ」の木です。

最後は樹林帯の登りで、ようやく山頂が見えてきました。
千頭星山は樹林帯の山頂、少し先に進むと鳳凰山の展望

千頭星山の山頂に到着です。
甘利山から1時間40分で到着しました。甘利山で満足した分、なんだか長く感じました。

山頂は樹林に囲まれて展望はゼロですが、休憩できるスペースは豊富でした。名前の通りに、頭の上に千の星が見えるわけじゃないようです。

一応、山梨百名山らしいです。
余談ですが、SNSのプロフィールに「百名山 XX/100」って書いている人に面白い人はいません。偏見ですけど。

山頂の先にあるという力説の展望ポイントに行ってみました。ちょっぴり険しい道を5分くらい下りました。

「鳳凰山が見える!」という感想でした。
10年以上前に日帰りで行っていますが、展望が悪かったので、もう1回行ってみたいんですよね。ここから、鳳凰山に繋がっているようですが、とても大変そうでした(適当)。

それでは、登りと同じ道で下山します。

1時間20分で、甘利山まで戻ってきました。甘利山から往復3時間の千頭星山でした。

11時を過ぎると、下界の街並みが見えるようになってきました。しかし今度は、逆に雲が富士山を隠してしまいました。

途切れることなく、甘利山に登ってきていました。夕方から夜景の時間に来ても良さそうです。

甘利山の山頂からは、20分もかからずに下山しました。
トータルで5時間10分の登山でしたが、かなり足を止めながらのペースだったので、通常であれば4時間前後だと思います。
韮崎の町中華「アルプス食堂」のしっとりチャーハン

甘利山から車で30分の「武田乃郷 白山温泉」で汗を流しました。可もなく不可もない日帰り温泉でしたが、露天風呂からは八ヶ岳が見えます。

「アルプス食堂」にやってきました。
最近は、なるべく山と同じ市内で食事をするという縛りを設けているのですが、韮崎市にはこれといった名物があるわけでもなく、今回選んだのはごく普通の町中華でした。

日本の至る所で食べられるメニューです。

ただ、ここのチャーハンがやたら美味しかったです。

いわゆるしっとり系ですが、味が米一粒一粒に染みてて、チャーシューの大きさ、青ネギのシャキッと具合が抜群でした。餃子も美味しく満足です。
ご当地感はまるでなかったけど、また訪れたい店になりました。

少し休憩を入れた後に甲府市内の「どてやき下條」にやってきました。4回目くらいの訪問です。



トロトロのどてやきは相変わらず美味しかったです。ただ、今日は少し臭みがあった気がした。
この後は、幸運にも中央道の渋滞はほどほどで、都心に帰ることができました。
登山を終えて

レンゲツツジの名所は数あれど、甘利山は群を抜いていました。やはり富士山を背景にすると、絵力が強すぎます。そして何より開放感が圧倒的でした。まさにレンゲツツジ登山の最高峰と言えるでしょう。

この日は雲が多く、僅かにコンディションが悪かったので、ぜひまた訪れたいと思います。
ちなみに、千頭星山も新緑と笹の稜線が美しく印象的でしたが、あちらは一度行けば満足かな、という感じです。ただ、黄色く紅葉するカラマツの樹林帯なので、実は秋の紅葉シーズンも良いのかも?
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