2022年1月22日
神奈川県の六国峠ハイキングコースに行ってきました。
京急線の金沢文庫駅から鎌倉の天園に至るコースです。鎌倉駅までつなげると、12キロほどの距離があり、歩きごたえのあるコースです。住宅街より低い位置にこそありますが、自然に囲まれ、湿原があったり、動物園があったり、横浜市最高峰の大丸山など、変化に富むコースです。
この冬から春にかけて、いくつかある鎌倉ハイキングコースを全て歩く計画です。
嫌々ではないですが、「網羅するため」に行く理由をつけた感じでした。しかしながら、横浜市内とは思えない自然に富む環境と変化に富むコースで、思いのほか面白いコースでした。
横浜から鎌倉へ、横浜の原生林を旅してきました。
六国峠ハイキングコース
地図
横浜市が発行している「六国峠ハイキングコース」のガイドマップがあります。
金沢動物園までが掲載されています。
コースタイム
- 12:51金沢文庫駅
- 13:11能見堂跡
- 14:06金沢動物園
- 14:38大丸山
- 15:25天園
- 16:50鎌倉駅
行動時間は4時間1分でした。鎌倉周辺で買い物をしていたので、徒歩時間はもっと短いです。
六国峠ハイキングコース
金沢文庫駅の市場食堂で魚定食を食べてハイキングへ
久しぶりにハイキングで、京急線に乗ります。
パタパタする発車案内装置が2022年2月に引退し、LED表示に変更するニュースがありました。ドレミファインバーターがなくなり、京急らしさが無くなってしまうは、ちょっぴり悲しい。
六国峠ハイキングコースの出発地点、金沢文庫駅に到着しました。
さて、今日のハイキングは午後からのスタートなので、まずは腹を満たすために、駅前で食事にします。
駅前商店街から徒歩3分にある「市場食堂」にやってきました。この町の人気店らしく、12時前に到着した時には2組待ちでした。その後、ワラワラと人が集まり、7〜8組の待ちができていました。
色画用紙に手書きのメニューが市場っぽいじゃないですか。まぁ、悩みますよこの品数は。
天ぷらが食べたかったので、「市場スペシャル定食」を注文しました。新鮮なお刺身も付きます。ご飯のボリュームが凄い。2杯分はあります。
お刺身は新鮮で、旬の魚が並びます。ホタテが特に美味しかった。ミックスフライ定食もボリュームタップリです。
食事を終えた後に、金沢文庫駅に戻り、六国峠ハイキングコースの入口を目指します。
駅から住宅街を抜けて、徒歩6、7ほどの距離です。「六国峠ハイキングコース 金沢文庫口」にナビしていくと確実です。
民家の手前にある坂道に「六国峠入口」の看板を見つけました。ナビしてなければ、絶対見つけられない場所にあるな。
階段を登って、まずは能見堂跡を目指していきます。
しばらくすると、鎌倉周辺のハイキングコースらしく、岩をくり抜いた道へと変化していきました。
能見堂緑地の看板がありました。
公園というか広場になっていて、「能見堂緑地ハイキングコース」として整備されているようです。周辺住民の憩いの場なんですかね。
道なりに進んで行きます。公園なので、そこらじゅうに道があるので、天園方向を示す看板に従って進みました。
能見堂跡地は広場になっています。
寛文年間(1661~73)に地頭の久世大和守広之が、芝増上寺の子院をここに移設し、再興した擲筆山地蔵院です。
能見堂は、「金沢八景」の名前の由来となった場所で、安藤広重の描いた浮世絵で有名な場所です。現在とは地形が違っており、富士山や房総の山々、湾に浮かぶ島々が見え、非常に風光明媚な場所だったようです。
今見えるのは、見渡すばかりの住宅街ですけど。
能見堂から先は、道幅が広くて歩きやすいハイキングコースです。
住宅街よりハイキングコースが一段低い場所にあるので、車などの生活音が上から聞こえてくる違和感がある。
地図を見ると、不動池というのがあるらしいので、階段を下りていきます。
そして、こちらが不動池。
登山道に池があると、ちょっとした休憩ポイントになるが、至って普通の池である。
氷が張ってしまって、釣りができない悔しさなのか、穴をあけようする残骸が…。たぶん、子供が遊んでいるんだろうけど。
再びコースに戻るために、谷津関ヶ谷不動尊の階段を登ります。
再び、ハイキングコースに合流し、鎌倉天園に向けて歩いていきます。
とても歩きやすいハイキングコースで、ウォーキングしている人、ランニングしている人が通り過ぎていきます。
茂みの中には、食べ物を探すリスがいたり、巣の材料を集める鳥がいたり、小動物がガサガサと動き回っています。
しばらく林道を歩いていくと、高速道路が見えてきました。横浜横須賀道路でしょうか。
しばらく歩いていくと、広い駐車場に出ました。
金沢動物園でコースが途切れ、金沢市民の森へ
横浜市の金沢動物園に到着しました。金沢文庫駅を出発して、1時間15分程でした。
横浜市が掲載しているハイキングコースマップでは、ここがゴールになっています。入園したことないけど、横浜市民だったら思い出の地だったりするのかな。
今回は動物園に用はないので、ハイキングを続けます。ハイキングコースは一旦途切れるので、「おもしろ自然ルート」なるものがあったので、そちらに進んで行きます。
緩やかに坂道を下っていくと、シダ植物に覆われた湿原がありました。谷なので、気温が低く寒い…。
真冬なので、花も咲いておらず、虫もいないので、自然観察をするには素材不足です。
看板もないので、ナビを見ながら進んで行きます。こんな横浜(の端っこ)で遭難したくないです。
一旦、普通の道路に出ました。たぶん、隣は高速道路だと思われる。
道路の突き当たりまで行って、「鎌倉天園」の案内を見つけてホッとしました。
工事用の通路みたいなところを進んでいくと、「金沢市民の森」に出ました。ネットの情報を鵜呑みにすると「横浜で一番大きな森」らしいです。本当だろうか…。
原生林が残り、山から溢れる美しい沢が流れています。本当に美しいのかはわからないが…。横浜であることを忘れるくらいに、断絶された空間であることは間違いないです。
一年中、ジメジメしている環境、水が豊富な環境なので、カワセミやタヌキなどの動物も出現するとか。春先になると、もっと緑が増えて綺麗になりそう。
遊歩道を進んでいくと、急な階段が出現しました。平和なハイキングコースは終了し、ここから大丸山へと登っていきます。
六国峠ハイキングコースで一番の登りがキツイところ。最後はしっかりとした登山です。
標高157mしかないけど、横浜市最高峰の大丸山
大丸山の山頂に到着しました。標高は157mで、横浜市の最高峰です。横浜ランドマークタワー(296m)より低い高さです。
年始にビートルズトレイルを歩いているので、3週間ぶりの山頂でした。
南側の展望が広がり、横須賀市の街並みと東京湾の向こうにある房総半島の山々が見えます。横浜市であるものの、横浜方面の展望はない。
三角形の建物がある場所が、八景島シーパラダイス。
子供の頃、シーパラダイスにあるアトラクションの「アクアライド」に1日で4〜5回乗るほど好きでした。今でも、思い出が結構残っている場所です。
大丸山から鎌倉方面へ降り、ビートルズトレイルでも通ったコースと合流しました。
鎌倉らしい切通しを通り、横浜の霊園を見下ろしながら、天園方面へと歩いていきます。
天園ハイキングコースとの分岐点を通過、休憩所へと進んで行きます。
竹林が出てくると休憩所はもうすぐそこ。
天園休憩所に到着、獅子舞から下山して鎌倉駅へ
天園休憩所に到着しました。天園=六国峠なので、六国峠ハイキングコースはここがゴールになる。
6つの国が見えるということから六国峠ですが、竹林がボーボーなので全く展望はないです。昔はさっぱり木が無かったのでしょうか。
天園休憩所を後にして、鎌倉駅方面へと下っていきます。2022年時点では、瑞泉寺経由のコースが通行止めのため、獅子舞経由で下っていきます。
地名の由来になっている獅子岩。かりんとうにしか見えない。
獅子舞は紅葉スポットになっていて、12月初旬ごろに、見事な真っ赤なもみじの紅葉を見ることができます。
獅子舞は小さな沢の流れる谷コースです。油断するとツルんと滑りそうになるので苦手ですが、雰囲気は好きな場所です。
しばらくすると、徐々に登山道から舗装道へと変わり、ハイキングコースは終了。この後は、鎌倉宮などを経由して、20分ほど鎌倉の街の中を歩きます。
1月下旬ともなると、鶴岡八幡宮の出店は少なくなり、参拝客の人出が落ち着いてます。
JR鎌倉駅に到着です。
買い物などしていますが、金沢文庫駅から4時間程かかりました。のんびり歩いていたので、早い人だと3時間以内で歩き切れそうなコースです。
横須賀線の暖かいシートに揺られながら、家に帰りました。
六国峠ハイキングコースを終えて
六国峠ハイキングコースをGoogle Map上で見ると、どう見ても住宅街なので、遊歩道的なものを想像していました。実際に歩くと、人間の生活圏と隔離されて、自然に囲まれるコースでした。
短い時間ではありましたが、12キロをしっかりと歩くことができるので、運動不足解消にちょうど良いコースでした。
鎌倉にあるロングコースは一通り歩いたので、今度は天園ハイキングコースやビートルズトレイルと接続して、一日がっつり歩いてみようかなと思っています。
鎌倉ハイキングコースのまとめ
その他の鎌倉ハイキングコースをまとめています。併せてごらん下さい。
コメント
本日、ほぼ同じコースを歩かせてもらいました。自然が豊かで非常にビックリです。非常に参考になりました!
もっちさん
コメントありがとうございます。
参考にしていただき、またコメントありがとうございます。
住宅街や高速道路が通っているのに、あれほど自然があるのは不思議な感じですよねぇ。