
2025年4月12日
長野県の高鳥谷山(たかずやさん)に行ってきました。標高は1331mです。
約1時間で登れる山なのに絶景と名高い山で、山頂からは中央アルプス・駒ヶ岳の絶景が広がります。伊那市と駒ヶ根市の境界線にあるローカル色が強めの里山です。

夕飯までの時間潰しに、前情報ゼロでふらっと探して登った山で、意外な急斜面にかなり苦しめられましたが、山頂の展望に救われました。
ガッツリ歩いて消費したおかげで、下山後は猛烈にソースカツ丼が恋しくなり……結果オーライの旅になりました。
高鳥谷山 日帰り登山
アカマツの並木、高鳥谷神社から入山する

午前中、伊那市内でローメンを食べて、20分くらいの移動を経て、高鳥谷山神社の駐車場に到着しました。細い道をウロウロしましたが、所々に案内板があるので、それを信じましょう。
この日の午前中は、高遠城址公園を観光し、五郎山(ごろうやま)という山を登っていました。

山岳信仰の山で、富士山や男体山などと同様に入山は神社からとなります。


鳥居をくぐり登山開始です。舗装道はないので、そこまで参拝する人はいないようですが、格式は高いようです。

樹齢300年を超える針葉樹・アカマツが見事な参道です。長野県の天然記念物に指定されています。

200メートルの参道を登ると本殿があります。

通常は無人の神社なのかな?
ただ、工事する音がしてたので、なにか建設中なのかも…。
現在の本殿は、江戸時代末期の文政12年(1829年)に建てられたものです。
この社殿を建てたのは、社寺建築や彫刻で全国的に名を馳せた諏訪の天才職人集団「立川流」の最高峰、二代 立川和四郎(富昌)です。
建築的には価値の高い本殿だそうです。よく見ると、屋根あたりの技巧が…イケてる気が!(しなくもない)

さて、ここからは登山です。と言わんばかりの案内板が立っています。

登山道は樹林帯です。
この登山道を求めに、他県からわざわざ登りに来ないでしょう…。我々のように隙間時間を埋めるような登りをしない限り。

そして、初っ端から結構な急斜面です。
約1時間で山頂というのがわかっているから登れるが、山頂まで3〜4時間かかる登山だと絶望しそうな斜度です。

ここで、興味深い掲示板を発見しました。「茸止め山 入山禁止」とありました。「茸止め山」って初めて聞くワードなんですが、なんでしょうか…。キノコ採ると懲役・罰金を受けるようですが。

掲示板が目についたくらいで、それ以降は特筆することもなく、登り続けます。新緑シーズンだと花が咲いたり…は、それほど期待できないかな。

昼食に食べたローメンのカロリーを消化し、夕飯に備える目的でしかないので、トレーニングで良いのです。

道中には石碑があり、信仰の名残が見られます。「禅」は読めるが…。

案内板がないけど、二手に分岐する場所まで来たら、山頂は近いです。もうこれ以上の登りがあると、ローメン出ちゃうよ…。

急に展望が開け、正面に木曽山脈・中央アルプスの山々が見えるようになりました。
木曽山脈・伊那谷が見渡せる高鳥谷山頂

高鳥谷山頂に到着しました。
駐車場を出発して、58分ほどかかりました。

山頂が人為的に整えられているのかは分かりませんが、頂上には木がなく、見晴らしは抜群です。雲がかかってしまったものの、中央アルプスが連なって美しく見えます。

山頂は平らで、スペースが多いです。

こちらは、高鳥谷神社の奥宮です。

山頂から東側には、南アルプス方面の甲斐駒ヶ岳(伊那地方的には東駒ヶ岳)と仙丈ヶ岳が見えます。辛うじて。


やはり、西側の展望が優れていて、山座同定の案内があります。木曽駒ケ岳~空木岳周辺の山の名前はわかりますが、色々あるんですねー。
ところで、「島田娘」ってなんですか??山に置き去りにされたかわいそうな娘ですか。

4月中旬時点で、中央アルプスの2800m付近はまだまだ冬の様相です。
それにしても、伊那谷(山脈に囲まれ、南北に細長い盆地エリア)はすごい場所にあります。俯瞰で見るとダイナミックな地形をしています。

GPS地図で確認したところ、実は展望の良い場所は山頂ではないことが分かりました。ということで、奥に向かって歩いていきます。

それほど、歩くことなく数分で見つけました。あれが、真の山頂です。

おままごとみたいな山頂看板と三角点がありました。雑木林の中にひっそりと本当の山頂がありました。

それでは、頃合いも良いので下山します。


同じ道を引き返すので、ドタドタと麓の神社の駐車場まで降りてきました。

登山口から一番近い温泉を探し、駒ヶ根市内にある「すみれ野湯」で入浴しました。地元の人が利用する銭湯です。外観が人んち。
飴色に輝くソースカツ丼、伊那の名店「たけだ」

さて、ソースカツ丼をいただきましょう。駒ヶ根でも食べれますが、今日は伊那市に巡る旅なので、わざわざ移動しました。伊那市の名店「たけだ」にやってきました。

肉店併設の肉料理店ということもあり、クリント・イーストウッドのようなベテラン俳優が手掛ける映画や、理系出身の社長が率いる電機メーカーのような信頼感があります。
ケビン・コスナーの「ウォーターワールド」は大コケしたけど。

この店には2度目の訪問で、甲斐駒ヶ岳の帰りに食べました。非常に美味しかった記憶があり、再訪したかったんですよね。

贅沢にジャンボソースカツ丼(2400円)いただきます。蓋がしまらない演出が素敵です。

ソースカツ丼というと、一般的にはソースがどろっとしているイメージがありますが、伊那のソースカツ丼はむしろさらっとしたソースにくぐらせるような作りで、だしの効いたあっさりした味わいなのです。


最後一片まで食い残し無しです。
パリッとしているのに甘い衣と、分厚いのにガシガシ食べれるお肉で最高でした。

いつまでも、ソースカツ丼を下山後に食べられる登山者でありたいです。

夕食後に高遠の夜桜を見に行くという野心的なプランだったのですが、夜になっても渋滞がひどく、これは無理だと判断して大人しく帰ることにしました。ここの桜は昼に見てナンボだと思うので、後腐れはありません。
登山を終えて

高鳥谷山はコースタイム1時間ほどで登れる手軽な山ながら、駒ヶ岳をはじめとする中央アルプスの山々や、南信地方・伊那谷の絶景を望める、非常に満足度の高い登山でした。
ただ正直なところ、遠方からわざわざ目指して訪れる山かというと、そこまでではないというのが率直な感想です。駒ヶ岳をはじめ、阿智の山々など周辺には魅力的な山が数多くありますし…。

どちらかといえば、地元の人がトレーニングなどで利用する山という印象を受けました。軽装で足を鍛えてるっぽい人を見かけました。とはいえ、このように気軽に登れて絶景が楽しめる山がある長野県は、やはり羨ましいですね。
それにしても「高鳥」を「たかず」と読むとは、どう考えても無理がある!翌日には「あの山なんだ?」となりました。


コメント