![常念岳](https://live.staticflickr.com/8182/7911940132_aa2cdd11ff_c.jpg)
2012年8月16日
北アルプスの常念岳と蝶ヶ岳に行ってきました。標高はそれぞれ2857mと2677mです。
長野県の松本市と安曇野市にあり、市街地からの眺めが秀逸な山です。常念岳は日本百名山、蝶ヶ岳は穂高連峰のビュースポットで、いずれも人気の山です。
今回は、三股ルートより、常念岳から蝶ヶ岳を周回する日帰り登山にチャレンジしました。
![常念岳](https://live.staticflickr.com/8439/7911939936_2e20c94142_c.jpg)
憧れの山域でしたが、テント泊するタイミングがなく、もったいないと思いつつも、日帰りの強行軍になりました。
12時間に及ぶ過酷な日帰り登山の旅のスタートです。
常念岳・蝶ヶ岳 三脵ルート周回について
地図
![常念岳と蝶ヶ岳の地図](https://live.staticflickr.com/65535/52299837628_fbb5ca3e82_c.jpg)
三股を基点にした常念岳から蝶ヶ岳の周回ルートです。
区間 | 標準コースタイム |
---|---|
三脵→常念岳 | 7:05 |
常念岳→蝶ヶ岳 | 4:05 |
蝶ヶ岳→三脵 | 3:00 |
合計 | 14:10 |
標準コースタイムは、14時間10分です。
コースタイム
- 4:54三脵
- 8:33前常念岳
- 9:34常念岳
- 12:51蝶槍
- 13:50蝶ヶ岳
- 16:58三脵
行動時間は12時間4分でした。
休憩を十分に取っているので、標準コースタイムはだいぶ緩く設定されているようです。
常念岳・蝶ヶ岳 日帰り周回
栃木の友人と合流し、長野県の三股登山口へ
![グリーン車](https://live.staticflickr.com/8301/7911939458_66a967e42b_c.jpg)
お盆休みの後半に、この常念岳・蝶ヶ岳の登山を計画しました。
地元である栃木の小学校からの友人「タチ君」を誘い、実家までお迎えに来てもらってから、登山へ出発しようという算段です。
![常念岳_05](https://live.staticflickr.com/8459/7911939272_4b2fcb9182_c.jpg)
宇都宮線に乗ってトロトロと鈍行で帰りました。宇都宮駅はこれからUターンで、東京へ帰る方が多かったかな。
![常念岳_06](https://live.staticflickr.com/8449/7911939114_88381b8389_c.jpg)
![常念岳_07](https://live.staticflickr.com/8319/7911938908_554e34c7f7_c.jpg)
宇都宮駅前に出ると虹が出ていて、慌ててカメラを取り出して撮影しました。写真を見返してみたら、ダブルレインボーでした。
![常念岳_08](https://live.staticflickr.com/8436/7911938748_c9623fd86b_c.jpg)
実家で待機して、深夜0時にたち君に迎えてもらい遥々長野県へ移動開始です。
![常念岳_09](https://live.staticflickr.com/8170/7911938554_42b53daa3d_c.jpg)
姨捨サービスエリアでコーヒーブレイク休憩。名前の通り、近くに姨捨伝説でおなじみの姨捨山があります。
![常念岳_10](https://live.staticflickr.com/8179/7911938362_c1a072e44c_c.jpg)
![常念岳_11](https://live.staticflickr.com/8171/7911938106_5ae99db928_c.jpg)
3時半頃、豊科インターチェンジをおりました。三股登山口までは、インターからほぼ直線なので迷うことはありません。
![常念岳_12](https://live.staticflickr.com/8035/7911937884_03ebfa6cfd_c.jpg)
暗闇の中、側溝に落ちそな鳥川林道を抜け、駐車場に4時40分に到着です。70台ほど駐車可能ですが、お盆真っ只中と言うこともあり満車状態です。
![常念岳_13](https://live.staticflickr.com/8298/7911937622_6576586944_c.jpg)
駐車場の近くに沢が流れているので、轟々と水の音がする中ヘッドライトを着用し出発。
心霊スポットに行くような感じで怖い…。
![三股](https://live.staticflickr.com/8448/7911937380_7256bfaf09_c.jpg)
駐車場から歩いて15分、常念岳と蝶ヶ岳の登山口になっている三股に到着しました。
標高差1500mを登り常念岳へ、作業的な登りへ
![常念岳_15](https://live.staticflickr.com/8297/7911937208_7b6ff12153_c.jpg)
それでは、三脵から常念岳を目指します。
標準コースタイム7時間5分、標高差1507mの気が遠くなるような登りです。7時間って、普通の山だったら、登って降りて、温泉入れる時間だよ…。
![常念岳_16](https://live.staticflickr.com/8449/7911936954_13a66533d2_c.jpg)
北アルプスの前衛峰でかつ街から登りに行きやすい百名山と言うこともあり、大っぴらで整備された道を想像していたのですが違いました。
常念岳のメジャールートは、ヒエ平から登るルートがメジャーのようですね。
![三脵ルート](https://live.staticflickr.com/8441/7911936696_dcdd79341c_c.jpg)
![三脵ルート](https://live.staticflickr.com/8030/7911915180_4cbc4b006a_c.jpg)
常念岳と蝶ヶ岳の分岐をまずは常念岳方面へ。
分岐点からグイッと登らせてきます。そして踏み固められてはいるものの、あまり歩きやすいとは言えない道。
![常念岳_19](https://live.staticflickr.com/8443/7911936462_8598e290a4_c.jpg)
がさっ…‼︎
樹林帯の奥から、不自然に草木が揺れる音がしました。前後に登山者いなかったはず、まさか熊では…。緊張が走ります。
![常念岳_20](https://live.staticflickr.com/8038/7911936210_3bd777f618_c.jpg)
木の枝をよく見ると、お猿さんでした。数匹が群れをなして、木と木の間を飛び跳ねていました。
![常念岳_21](https://live.staticflickr.com/8459/7911935974_beb6d87f6b_c.jpg)
地図上に「樹林帯」と書かれた区間、コースタイムにして6時間分の登り。
単純作業以外何ものでもないです。
![常念岳_22](https://live.staticflickr.com/8307/7911935720_bb3381d4aa_c.jpg)
繰り返し進路を見上げると、そこには変わらない樹林帯の景色。登っているのかどうかすら怪しくなります…。
一ノ沢コースだったら、沢沿いを歩けるので、こんな退屈な道じゃないんだろうけど…。
![常念岳_23](https://live.staticflickr.com/8170/7911935392_e5fe5f1ee4_c.jpg)
樹林帯のコースタイム、3時間半はさすがにどんぶり勘定だったようで、1時間半で登りきりました。
堀金村の看板が立っていました。安曇野市に合併されたので、今は存在しない村のようです。菌が掘れたのでしょうか。
![常念岳_24](https://live.staticflickr.com/8035/7911935164_f046383fd7_c.jpg)
看板を過ぎると比較的平坦な樹林帯を進みます。
![常念岳_25](https://live.staticflickr.com/8445/7911934812_5534c126e0_c.jpg)
ぬかるんでいて非常に歩きにくかった。
![常念岳_26](https://live.staticflickr.com/8448/7911934452_73d13f1a76_c.jpg)
登りの標高差が1500mあるので、森林限界に出るのにも一苦労です。
![常念岳_27](https://live.staticflickr.com/8299/7911934172_0b7ea6585e_c.jpg)
このルートで唯一の梯子が登場したら森林限界を越える合図。
![常念岳_28](https://live.staticflickr.com/8443/7911933936_6d3c6a38f5_c.jpg)
3m程の梯子を登り切ると樹林帯から開放され景色が広がります。
北アルプスショータイムのはじまりだ。
![常念岳_29](https://live.staticflickr.com/8437/7911933660_4c667881de_c.jpg)
北アルプスより南側、遠く離れた富士山がくっきり見えました。
北アルプスから富士山が見えたのは初めてです。というかそんなに北アルプス来たことない。
![常念岳_30](https://live.staticflickr.com/8175/7911933382_b540dde4a0_c.jpg)
森林限界に出ると登りの仕様が大きく変更されます。
![常念岳_31](https://live.staticflickr.com/8319/7911933088_67decf744c_c.jpg)
![常念岳_112](https://live.staticflickr.com/8178/7914248006_6fe3b5f2f8_c.jpg)
「大きな岩が多く歩きにくい」と地図には書かれていますが
歩きにくいってレベルじゃねぇぞ
岩と岩を飛び越え、手を使って登る。
「よじ登る」ってやつですね。
![常念岳_32](https://live.staticflickr.com/8304/7911932884_10a6d733fd_c.jpg)
固定された岩だけではないので、ガラガラと落石しやすい上に、地面が砂地で脚も取られます。
甲斐駒ヶ岳の山頂直下の地図上で点線で書かれた危険な直登ルートに匹敵します。楽しめる人にはいいと思いますが、登山慣れしてない人や高年の人には厳しいかもしれませんね。
![常念岳_33](https://live.staticflickr.com/8437/7911932562_a31918c67c_c.jpg)
歴史ある石室に到着します。ぼろぼろですね。
![常念岳_34](https://live.staticflickr.com/8322/7911932340_44b01af700_c.jpg)
8時35分 前常念岳 ---
出発して3時間半とちょっとで前常念岳に到着です。
コースタイムだと6時間掛かることになってますが、見積もりすぎですね。一日でできる仕事を三日掛け、費用を多くせしめるというのは当たり前の事ではありますが。
![常念岳_35](https://live.staticflickr.com/8452/7911931990_15a7617c63_c.jpg)
看板は一切なく、辛うじて見つけた三角点で山頂だということを知る。
![常念岳_36](https://live.staticflickr.com/8460/7911931756_2821b3b719_c.jpg)
前常念岳から常念岳は岩稜を進みます。
![常念岳_37](https://live.staticflickr.com/8442/7911931480_d0a85e553f_c.jpg)
ここに来てガスが。
まだ9時前なのに。
![常念岳_38](https://live.staticflickr.com/8437/7911931204_609a97b675_c.jpg)
雲の切れ間から北アルプスらしい雄大な稜線が続く山並みが見えました。
大天井岳(おてんしょうだけ)と燕岳(つばくろだけ)が連なる人気の縦走ルートですね。
この二つの山は来年あたりに槍ヶ岳を含めた表銀座ルートで歩きたいです。
![常念岳_39](https://live.staticflickr.com/8457/7911931006_a6b5bc4214_c.jpg)
常念小屋が見えました。
コース上にないために立ち寄れないです。
![常念岳_40](https://live.staticflickr.com/8300/7911930818_e94ca74ffc_c.jpg)
そして、遂に常念岳山頂を視界に捉えました。
尖がってます。
![常念岳の分岐点](https://live.staticflickr.com/8177/7911930592_e63a016653_c.jpg)
常念岳と常念小屋の分岐点に到着です。
![常念岳_42](https://live.staticflickr.com/8175/7911930374_04001ee888_c.jpg)
常念岳山頂を目指す前に休憩。
栃木の高根沢で取れるヒムロットという銘柄のブドウ。種はなく皮ごと食べられ、酸味が一切ない甘いブドウです。
山で生の果物食べるとHPが回復しやすい気がします。
![常念岳_43](https://live.staticflickr.com/8442/7911930160_7faea8c612_c.jpg)
浮き石に気をつけながら山頂を目指します。
雲が沸き立って展望が見えない常念岳の山頂
![常念岳_44](https://live.staticflickr.com/8453/7911929962_1caee4ece8_c.jpg)
9時34分 常念岳山頂 ---
こんなに辛いとは思ってなかったので、山頂へたどり着いた喜びも大きいです。
![常念岳_45](https://live.staticflickr.com/8031/7911929800_cc0cf37126_c.jpg)
そして、山頂からは北アルプスの山並みが~!
が、ガスってる!
![常念岳_46](https://live.staticflickr.com/8307/7911929526_7805d22a91_c.jpg)
市街地方面も雲が掛かりまくりで展望なし。
もの凄い勢いで雲が移動しているものの山頂からはどいてくれないです。むーん。
![常念岳_47](https://live.staticflickr.com/8448/7911929338_f352f2a0fa_c.jpg)
ピラミダルな山容と言うだけあって、山頂はとっても狭く岩石がごろごろしています。
![常念岳_48](https://live.staticflickr.com/8179/7911929110_7ffb670fa9_c.jpg)
下を流れる梓川ははっきり見えますが、穂高岳や槍ヶ岳は頭を隠してます。
残念。
![常念岳](https://live.staticflickr.com/65535/50918584866_774398366c_c.jpg)
晴れた場合の展望です。穂高連峰と槍ヶ岳が見えます。
![常念岳_49](https://live.staticflickr.com/8446/7911928930_0dc09b3487_c.jpg)
![常念岳_50](https://live.staticflickr.com/8314/7911915000_2f91b530b5_c.jpg)
常念岳から蝶ヶ岳までは稜線歩きです。
地図上で言うと②のルートですね。稜線歩きは展望が良く気持ちいのですが、アップダウンがあって体力が消耗されるコースでもあります。
![常念岳_51](https://live.staticflickr.com/8446/7911928758_469a7bae29_c.jpg)
常念岳に向かって重装備で歩いてくる人たちがやってきました。たぶん蝶ヶ岳のテント場で一泊した人達でしょう。
みんな半死の顔で、ゾンビのようにふらふら歩いてました。
これは先が思いやられる…。
![常念岳_52](https://live.staticflickr.com/8036/7911928432_e702b53403_c.jpg)
登山ルートの目印がハートマークとスマイルマークの2種類。
![常念岳_53](https://live.staticflickr.com/8030/7911928202_8a3c2a7774_c.jpg)
いくつかのアップダウンを越えたところでお昼休憩。
![ザンギマヨ](https://live.staticflickr.com/8454/7911927834_cdbde5d61f_c.jpg)
ファミリーマートと初音ミクのコラボおにぎり。
初音ミクを制作した会社が北海道にあるからザンギなのでしょう。
アップダウンの激しい蝶ヶ岳への稜線、樹林帯は灼熱
![常念岳_55](https://live.staticflickr.com/8300/7911927654_d42ebe0453_c.jpg)
たち君が心底疲れ始めているので、15分ほど昼寝休憩してから再出発。
![常念岳_56](https://live.staticflickr.com/8174/7911927334_38111332ae_c.jpg)
稜線の半分を過ぎたあたりから樹林帯に入ります。
![常念岳_57](https://live.staticflickr.com/8455/7911927080_39c8ed54c7_c.jpg)
お、徐々に山の雲が上がってきてる。
![常念岳_58](https://live.staticflickr.com/8178/7911926868_4fac12a3cf_c.jpg)
![常念岳_59](https://live.staticflickr.com/8313/7911926572_4f5b01dc49_c.jpg)
樹林帯の道は太陽が当たる道は暑く、日陰になっているところは涼しく体温調節が難しい。
![常念岳_60](https://live.staticflickr.com/8302/7911926328_8ce5ba6112_c.jpg)
地図上では草地ってなっているところかな。
ニッコウキスゲが綺麗に咲いてました。
![常念岳_61](https://live.staticflickr.com/8460/7911926156_50df2eb7f8_c.jpg)
ミツバチ。
![常念岳_62](https://live.staticflickr.com/8305/7911925944_c31ec8fbf6_c.jpg)
常念岳を振り返るとかなり標高下がったことを思い知らされる。
この分をまた登らないといけないのか…。
![常念岳_63](https://live.staticflickr.com/8177/7911925628_b6b7cb5e8c_c.jpg)
樹林帯のなかっでも地味にアップダウンを繰り返します。
![常念岳_64](https://live.staticflickr.com/8302/7911925336_c6611d2fe3_c.jpg)
蝶ヶ岳手前の蝶槍(ちょうやり)が見えてきました。
甘色(あましょく)が山頂にちょこっと乗っかっているみたいで愛嬌がありますね。
![常念岳_66](https://live.staticflickr.com/8173/7911924734_4698938dbb_c.jpg)
![常念岳_67](https://live.staticflickr.com/8170/7911924430_89556a2b2f_c.jpg)
樹林帯の中にこっそり小さな池がありました。
赤とんぼが飛んでいて、山の上では秋が始まっていることを感じます。
![常念岳_68](https://live.staticflickr.com/8029/7911924236_aeeb1ccf5b_c.jpg)
蝶槍まで今回の行程で最後の登りです。
![常念岳_70](https://live.staticflickr.com/8439/7911923800_fd19877160_c.jpg)
長時間の歩行ですっかり疲れきっている体のはずなのに、自然と脚が進むのは無我夢中になっているのか。
これが悟りを開くことに繋がるのだろうか…。
![常念岳_71](https://live.staticflickr.com/8301/7911923550_be547aae5f_c.jpg)
再び森林限界を越えて、蝶槍のてっぺんが見えました。
この時の疲労度を例えるなら、ドラゴンボールで悟空が上半身裸で、不思議と下半身のズボンは無事の状態です。
![常念岳_72](https://live.staticflickr.com/8449/7911923344_3b0f77aee4_c.jpg)
気がつくと穂高連峰に掛かった雲は3000m付近まで上がっていました。
穂高連峰と槍ヶ岳が見えた蝶槍と大展望の蝶ヶ岳
![常念岳_73](https://live.staticflickr.com/8311/7911923178_f6331474ea_c.jpg)
蝶槍山頂で休憩。
10分ほど待った頃でしょうか…
![常念岳_74](https://live.staticflickr.com/8456/7911922982_ae587b7d6e_c.jpg)
これまでの健闘を称えるように北アルプスの象徴的存在「槍ヶ岳」の穂先が顔を出しました。
![常念岳_75](https://live.staticflickr.com/8303/7911922764_69f08fa45b_c.jpg)
富士山、南アルプスの北岳に続く標高の奥穂高岳も顔を出しました。
![常念岳_76](https://live.staticflickr.com/8042/7911922584_031bb1f1a3_c.jpg)
ん、槍ヶ岳の近くから何かが飛び立った。
![常念岳_77](https://live.staticflickr.com/8445/7911922436_2a6bd0cecf_c.jpg)
長野県警のヘリでした。
ヘリだと槍ヶ岳から1分もかからず蝶ヶ岳に来れちゃうんですね…。
ヘリで登山したい。
![雲から現れる槍ヶ岳](https://live.staticflickr.com/8032/7911922280_0e597bc324_c.jpg)
アップで槍ヶ岳。
今頃、左の小屋から山頂まで登山客で渋滞してるんでしょう。来年こそは登りたいな。
![常念岳_79](https://live.staticflickr.com/8312/7911922078_1636116ec9_c.jpg)
蝶槍から槍ヶ岳が見えたことに超満足して、蝶ヶ岳へ向けて出発します。
![常念岳_80](https://live.staticflickr.com/8297/7911921826_09e139f400_c.jpg)
常念岳はとても険しかったですが、蝶ヶ岳はご覧のようにとてもなだらか山容です。
隣接する山で山容が異なるのは、甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳みたいですね。
![常念岳_81](https://live.staticflickr.com/8442/7911921592_6f881bf9be_c.jpg)
上高地を流れる梓川。
![常念岳_82](https://live.staticflickr.com/8321/7911921408_ddf305ef7b_c.jpg)
雲の隙間からは麓の街も見えてきました。
なんだかんだで晴れるんですよ、はは。
![常念岳_83](https://live.staticflickr.com/8307/7911921188_1e40460a25_c.jpg)
道が広く高低差もほとんどないのでとても楽。
最初からこんな登山道だったら苦労はないのに。
![常念岳_84](https://live.staticflickr.com/8036/7911920990_c9de25bc50_c.jpg)
13時31分 蝶ヶ岳ヒュッテ---
長く辛い稜線歩きが終わりました。
![常念岳_85](https://live.staticflickr.com/8178/7911920752_011b5a342a_c.jpg)
小屋手前のベンチでぐったり。
![常念岳_86](https://live.staticflickr.com/8307/7911920526_ea57f25acf_c.jpg)
北アルプスをはじめに麓の夜景も楽しめそうなロケーションに恵まれた小屋ですね。
のんびり泊まりに来たいかも。
![常念岳_87](https://live.staticflickr.com/8172/7911920398_fe8e396480_c.jpg)
この小屋自販機があるので、冷えたドリンクを買うことができます。
コーラがなかったので、その次に好きな三ツ矢サイダーで喉を潤しました。
![常念岳_88](https://live.staticflickr.com/8300/7911914770_2a066e355e_c.jpg)
蝶ヶ岳ヒュッテのテント場。
なかなか広くて平らなので、いい場所ですね。
![蝶ヶ岳 山頂](https://live.staticflickr.com/8181/7911920250_f348c67628_c.jpg)
小屋から僅か数分で蝶ヶ岳山頂です。
景色を眺めながら仲間と共に語らい、夕暮れをみんな待っている感じで、とても穏やかな雰囲気が漂う山頂でした。北アルプスの全景が撮影できるためか、三脚持ったカメラマンも多かったです。
![常念岳_90](https://live.staticflickr.com/8030/7911920002_f2de8d9aef_c.jpg)
おじさん二人がボーダーのペアルック。
![常念岳_91](https://live.staticflickr.com/8037/7911919742_7dd45a835e_c.jpg)
![常念岳_92](https://live.staticflickr.com/8038/7911919550_864c536292_c.jpg)
自分達は日帰りのため穏やかな時間など一瞬で過ぎ去ってしまいます。
コースタイムより長く感じる、三股への下山
![常念岳_93](https://live.staticflickr.com/8439/7911919290_8c17d53b9f_c.jpg)
地図上で③のルートで、出発地点の三股に向かいます。
![常念岳_94](https://live.staticflickr.com/8438/7911919106_23fea663d0_c.jpg)
帰り際に花に止まった蝶々。
![常念岳_95](https://live.staticflickr.com/8174/7911918948_a96ed9c1d6_c.jpg)
後はくだりだから余裕だなって感じで下山を開始しました。
![最終ベンチ](https://live.staticflickr.com/8306/7911918654_9c46667336_c.jpg)
800mおきににこんな看板が設置されてますが、これがなかなか曲者。
全然、進んだ気にならないんですよね。
![常念岳_97](https://live.staticflickr.com/8030/7911918442_9160850161_c.jpg)
だんだん疲れがたまっていき集中力が切れ始めました。
たちはこんなロングコースは初めてのためか何度も転んでいました。
![常念岳_98](https://live.staticflickr.com/8438/7911918098_5a9860e85f_c.jpg)
15時34分 まめうち平 ---
ようやく下山のひとつのポイントである「まめうち平」に到着。何も見所がない登山道は、ホントに辛いですね。
![常念岳_99](https://live.staticflickr.com/8451/7911917778_b25e8bcf04_c.jpg)
いつもよりだいぶゆっくりのペースで下山しました。
![力水](https://live.staticflickr.com/8305/7911917572_06b4f082ed_c.jpg)
三股ルートの唯一の水場である「力水」
とても冷たくて美味しいです。少し顔を洗いましたが、自分の顔のしょっぱさにビビる。
10年以上前よく飲んだ炭酸飲料と同じ名前です。
![常念岳_101](https://live.staticflickr.com/8179/7911917300_a48e2e7643_c.jpg)
![常念岳_102](https://live.staticflickr.com/8295/7911917136_aaf58abeac_c.jpg)
沢が近づいて橋が出てくればもうゴールも近い。
![常念岳_103](https://live.staticflickr.com/8319/7911916874_42f83ca10c_c.jpg)
ようやく早朝に通った分岐店まで戻ってきました。すごく長く感じましたよ。
![常念岳_104](https://live.staticflickr.com/8444/7911916558_2cb8838732_c.jpg)
ちょこちょこの休憩を挟みトータル12時間。
こんな長い時間を歩いたことありません。足はもうガクガクです…。
![常念岳_105](https://live.staticflickr.com/8034/7911916268_0130cc8444_c.jpg)
最後の駐車場へ向かう林道。
高校生らしき一団がきゃっきゃしながら重装備で降りてきました。若いって素晴らしいですね。
![常念岳_106](https://live.staticflickr.com/8446/7911915996_00d68d1569_c.jpg)
16時7分、三脵の駐車場に無事に帰還しました。
蝶ヶ岳の稜線上から、2時間30分ほど掛かりましたが、異様に長く感じました。
![常念岳_107](https://live.staticflickr.com/8439/7911915706_5ce490a16f_c.jpg)
常念岳を登山する場合、一ノ沢コースが主流みたいなので、次回はそちらを歩きたいです。
![ほりでーゆ 四季の郷](https://live.staticflickr.com/8452/7920117040_f29ee2c517_c.jpg)
常念岳もしくは蝶ヶ岳を登山した100%の登山者が「ほりでーゆ四季の郷」に立ち寄ることになります。立派な温泉施設なのに日帰り入浴料550円と格安です。
![山賊焼き定食](https://live.staticflickr.com/65535/52134527500_c7bf6a312a_c.jpg)
併設するレストランで、信州名物の山賊焼定食を食べました。
お腹を空かせた登山者のために存在しているようなメニューで、ボリューム満点、ニンニクがガッツリ効いていました。
![常念岳_108](https://live.staticflickr.com/8462/7911915448_9845569fdf_c.jpg)
長野自動車道に乗り、北アルプスに別れを告げました。この日は、東京ではなく、実家のある栃木へと帰ります。
![常念岳_109](https://live.staticflickr.com/8039/7911914548_1713a5fef5_c.jpg)
![常念岳_110](https://live.staticflickr.com/8458/7911940336_61149335c8_c.jpg)
高崎に近づいたあたりで、我々の凱旋を祝福するかのように花火が打ち上げられました。
![栃木の夏](https://live.staticflickr.com/8033/7930136154_a906f009b3_c.jpg)
![栃木の夏](https://live.staticflickr.com/8460/7930135610_dd515a69f9_c.jpg)
![栃木の夏](https://live.staticflickr.com/8169/7930135284_b1a6d1d300_c.jpg)
![栃木の夏](https://live.staticflickr.com/8322/7930135860_350fbeedeb_c.jpg)
![栃木の夏](https://live.staticflickr.com/8450/7930135030_d45912bff8_c.jpg)
![栃木の夏](https://live.staticflickr.com/8298/7930134750_ee4f3dab63_c.jpg)
![栃木の夏](https://live.staticflickr.com/8451/7930133754_3118ddca41_c.jpg)
![栃木の夏](https://live.staticflickr.com/8437/7930134122_5b553b066d_c.jpg)
![栃木の夏](https://live.staticflickr.com/8453/7930136586_e4481913d1_c.jpg)
翌日が仕事だった、友人のタチ君は非常に可哀想でしたが、自分はお盆休みを地元栃木で満喫させて頂きました。強烈な筋肉痛と共に。
常念岳~蝶ヶ岳 登山を終えて
![常念岳](https://live.staticflickr.com/65535/52134244279_8e77238a6e_c.jpg)
12時間以上の過酷な日帰りでした。
そもそも、日帰りするのは一部で、小屋泊もしくはテント泊が推奨されているコースです。しかし、常念岳から蝶ヶ岳の稜線は辛かったので、重い荷物で歩けるかっていうと…。すれ違う重装備の人たちは苦悶の表情でしたし。
![常念岳から見える槍穂高](https://live.staticflickr.com/65535/52134255989_f453608aa6_c.jpg)
常念岳の山頂では、ガスられてしまったので、いつの日にか再び山頂を踏みたいと思っています。
蝶ヶ岳は、槍穂高の眺め、街の夜景の両面のロケーションに優れているので、いずれテント泊してみたいです。
もう、日帰りで周回はしないかな…。
常念岳 一ノ沢コースの記事へ
常念岳を「一ノ沢コース」で日帰り登山した記事です。常念岳を単体で登る場合は、こちらのコースの方が変化があって面白いです。
コメント
こんにちは。
日帰りのコースとは思えないルートですね。
何キロ歩き、どれだけ登ったのでしょう…。
当方、北アルプスは乗鞍のみなので憧れます。
常念だけなら日帰りで、と思っていましたが、あんなにも岩場なのですね。
今年こそは、と思っていましたが、
家でアイスばかり食べていたらいつの間にかもう夏も終わりそうです。
まるで自分もその場にいるかと錯覚しちゃう、VERYBLUEさんのブログ最高です。
仕事柄一泊山行が難しく断念してたので、日帰りの可能性を見せてくれるこのブログはすっごく有難いです(^^)
12時間の縦走・・・すっごいなぁ 10時間で泣きが入った私は、蝶ヶ岳日帰り登山にチャレンジ!と気分が上がってます
秘密基地の話、最高!お盆休みの様子もすごくステキ。いいところですね。
>だいごろうさん
大抵ペアでその後ろを歩いて写真を撮っているので、一緒に登っている感が出ているのかも…。
自分も都合が合わなくてなかなか一泊が厳しいです。
遠出してるので日帰りがちょっともったいないと思う時もありますが。
日帰りの際は太陽が上がると同時にガツンと出発し、山頂でゆっくり日光浴なんかして羽を伸ばすのがいいと思います。
蝶のように舞い蜂のように刺して来てください・3・
お盆中は実家から20分くらいのところにあるひまわり畑に行ってきました。
実は、畑の回りはすごい渋滞してます。
こんにちは、
二つ前の匿名のコメント、私です。名前書き忘れました。
いつも全てにおいて迂闊です。
Tシャツが赤くなったのですね、改名しないといけないですね。
>adaさん
こんにちは。
北アルプスを日帰り出来る場所はあまりないですね。
三股登山口ではなくヒエ平から登ると比較的楽に登れるようですね。
山頂までの登りにくい道の手前に常念小屋があるので、そこのザックをデポって行くのが良さそうです。
情熱のカラーに染まりました¥3¥
アクセルとブレーキを迂闊に間違えて、コンビニに突っ込まないように気をつけてくださいね。
こんにちは^^ 百名山日帰り初心者でも登れる山と思って調べていたところ
このブログに行きつきました。
こんな過酷な登山は無理ですが;
いろいろ楽しい話が多くて、
ボーダーのペアとか、
悟空のくだりとか、笑いました^^
写真もすごくきれいですね。
より山に登りたいなと思いました。
私の両親は昔から山登りが好きで、今年はveryblueさんと同じく蝶ヶ岳~常念岳に登ってましたよ。老夫婦なので、勿論山小屋で1泊してます。
私もゆくゆくは北アルプスに登りたいと思ってます。
楽しいブログまた楽しみにしてます。
バックナンバーも読み漁ります。
>さつおさん
はじめまして、ブログご覧頂きありがとうございます。
楽しんでいただけて何よりです。
確かに今回は過酷でしたが、北アルプスもゆっくり登れるところもあるので是非行ってみてください。
後1ヶ月ちょっとしたら雪に閉ざされてしまうので来年になっちゃうかもしれませんが。
御両親に連れて行ってももらうのもいいかもしれませんね。
また、よろしくお願いします。
12時間の縦走お疲れ様でした^^
頑張りましたねw いつもながらその行動力・・すばらしいですw
今回も楽しく読ませていただきました、全く雰囲気の異なる山が隣合わせで縦走できるのはお得感もあり楽しそうですね。(自分には12時間は無理ですけどw)
ひまわり畑もすごい! ものすごい数のひまわりですねぇ、一度は訪れてみたい候補にINです!
>ひでさん
今回ばかりはさすがに疲れました。
あまりハードな登山は好きじゃないんですが、しかたなかったのです。
ひまわり畑は結構各地にあるようなので、もう時期的には終わりですが来年行ってみてください。