都心部(東京・神奈川・埼玉・千葉)に住んでいる、関東の登山者に人気の5つの登山エリアを紹介します。
これから登山をはじめようと思っている人、東京に引っ越してきて登山をはじめようと思っている人の参考になればと思います。
5つの登山エリアは都心から近く、日帰り登山がメインです。登山口まで電車とバスがあり、マイカー所有者でなくても公共交通機関でアクセスできます。
人気の登山エリアベスト5
都心から西側に位置し、それぞれ、エリアがわかれています。 エリアの分け方は昭文社発行の「山と高原地図」を参考にしています。
新宿駅を起点とした場合、登山口までだいたい1時間半から2時間半ちょっとくらいのエリアです。
エリア | 都道府県 | 電車路線 |
---|---|---|
奥武蔵・秩父 | 埼玉 | 西武線・秩父鉄道 |
奥多摩 | 東京 | JR青梅線 |
高尾・陣馬 | 東京・山梨 | JR中央線 |
丹沢 | 神奈川 | 小田急線 |
箱根 | 神奈川・静岡 | 小田急線・箱根鉄道 |
地図上だと全くわかりませんが、この5つのエリア、それぞれの個性があります。なので、今回はこの5つのエリアを詳しく解説していきます。
奥武蔵・秩父
埼玉県西部の奥武蔵・秩父エリアは標高1000m以下の山が多く、ハイキングコースが充実しています。
他の山域と比べると地味目な印象ですが、沢登り感覚が楽しい棒ノ折山、冬の蝋梅が見事な宝登山、秩父の街を見下ろす武甲山など、細かく見ていくと、個性が強い山が多いのが特徴で、発掘しがいのあるエリアです。
飯能周辺と秩父周辺で雰囲気が少し変わります。
飯能周辺は標高の低い山が多く、家族連れでも楽しめるハイキングコースが多いです。秩父周辺は標高1000mを越える山があり、下山後の温泉やグルメなど小旅行感覚で登山ができます。
このエリアの唯一の弱点は、奥多摩の山々に阻まれて、富士山が見えない山頂が多いこと…。
代用的な山を選びましたが、
このエリアは曼珠沙華、蝋梅、紅葉など、花のシーズンと紅葉シーズンを目当てにチョイスするのがコツです。
奥多摩
東京都の奥地にある奥多摩。
観光地である御岳山を除いては、登山用の靴やウェア、道具を揃え、ちゃんとした登山の計画が必要です。
標高は1200m前後の山々が連なり、登山口から山頂までの大部分は樹林帯で、山頂に出てようやく展望が広がる山が多いです。コースによっては急斜面が厳しいところもあり、辛いですが、登山の達成感を味わうことが出来ます。
ここのエリアはまずは御岳山です。山頂の神社をお詣りし、ロックガーデンを歩けば、東京にもこんな自然があるんだと感動できるかと思います。体力に自信があれば、日の出山や大岳山に足を伸ばす計画を立てると良いと思います。
基本は御岳山からスタートして、川苔山、三頭山などの標高の高い山にステップアップしましょう。
登山の原点的なエリアというイメージが、私個人的にあります。
高尾・陣馬
JR中央線沿いにある東京と山梨をまたぐエリアです。
この界隈の魅力はアクセスの良さです。バスに乗らず、駅からハイキングできる山が多いです。
世界一の登山者数の高尾山は言わずもがなですが、そこから続く山々が登山者に人気のあるエリアです。高尾山~景信山~陣馬山は歩きごたえのある登山道として、ベテランのハイカーに歩かれています。
高尾駅以降の山梨県側に入ると登山者はガクンと減ります。静かな登山ができるエリアに変わります。山梨県の大月駅を起点とする一帯の山々、岩殿山、扇山、高川山など、「秀麗富岳」として、富士山の展望がセールスポイントの山があります。
大月周辺は温泉施設がないのが悩みどころです。
コースタイム短めのハイキングコースが多いです。
丹沢
神奈川県にある丹沢。
この丹沢は本当に奥深く、初心者からベテランまであらゆる登山者を受け入れるエリアです。最大の魅力は、開放的な稜線歩きです。宿泊可能な山小屋が点在するのが特徴で、アルプスや八ヶ岳のような縦走が可能です。
夏はアルプス、冬は雪山というエクストリームな登山者でも、丹沢は何回も歩く人が多いです。丹沢は登山者を惹きつけるエリアです。
丹沢の主稜線上の山は片道3時間以上歩く必要がありますが、ケーブルカーで中腹まで行くことが可能な大山、駅から歩くことが可能な高松山、大野山なども人気があります。
今回紹介する5つのエリアでも、一つ抜けたエリアと言えるかもしれません。
丹沢は自分の体力に応じて、コースをチョイスできます。人によっては朝から晩まで歩き通し、縦走する足試しをする人もいます。
箱根
温泉で有名な箱根。
位置的に迫力ある富士山が眼前に見え、下山後に温泉を絡めたいエリアです。箱根エリアでの人気は金時山に一極集中していますが、笹尾根の稜線が魅力な明神ヶ岳、ロープウェイで一瞬の箱根山、湯河原にある梅林が有名な幕山と、選択肢は結構多いです。
温泉と富士山が近いけど、他のエリアと比べると登る対象の山が少ない印象です。私自身もそんなに行くことは少ないです。でも、金時山は3回くらい行ってます。
昔の箱根旧街道を歩くトレッキングコースなどもあるので、歴史好きにはおススメのエリアです。
余談ですが、私は箱根エリアは天気との相性が悪く、登ってみたらガスってパターンが多いです。隣接している丹沢は晴れているのにという場合、結構あります。
その他のエリア
上記で紹介したエリアと比べると頻繁に行くところではなく、エリアとして括りにくいので、除外した山があります。 関東近郊の栃木南部、茨城のつくば、千葉の房総半島、神奈川の三浦半島は標高1000mに満たないけれど、面白い山がたくさんあります。
全部トータルすると神奈川県って海があって、山もたくさんあって、温泉地もあって、尚且つ都会、恵まれすぎてないですか…。
関東で一番山が多いのは群馬ですけど、 残念ながらちょっと遠いので、今回の紹介からは除外しています。
まとめ
関東の登山者に人気の5つの登山エリアを紹介させて頂きました。
登山が趣味になったら、間違いなくこの5つのエリアに、何度も足を運ぶことになることと思います。
何度も足を運んで、山に登るようになると、「自然と触れ合う」、「山から見える景色を楽しむ」以外に山の楽しみ方が広がっていきます。山桜やポピー、ツツジが満開になる山、下山後の風情ある温泉やご当地のグルメ、鍛えあがってきた体力試し、などなど。
他の登山系メディアのサイトでは10選も20選も紹介されてますが、基本的にこの5つのエリアしかないです。
たった5つしか近場に登山エリアがありませんが、そこにはたくさんの個性ある山があり、楽しみ方が増えると、無限に楽しみを作ることができます。
まずは、この5つのエリアで登山してみてください。
紹介している山の登山記事は、このブログにあるので参考にして見て下さい。
ちなみに自分の行った回数は以下です。
丹沢>奥武蔵・秩父>奥多摩>高尾・陣馬>箱根
でも、一番好きなエリアは奥多摩です。
中距離編の記事
このエリアで物足りなくなったら、「日光」、「群馬」、 「奥秩父」、 「富士五湖」、「伊豆」の日帰りできるギリギリのエリアに進出することになります。
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