2021年12月28日
神奈川県の大船市と鎌倉市にまたがる六国見山に行ってきました。標高は147mです。
山頂から6つの国(旧国)が見えたことが名前の由来で、由比ヶ浜と富士山が見え、低山ながら展望に優れています。最寄駅は北鎌倉駅ですが、大船駅から「六国見山ハイキングコース」として、整備されています。
仕事は順調に終了しましたが、年末にかけてバタバタとイベントが発生し、のんびり登山や旅行ができる状態ではなくなりました。そんな最中、半日でもどこか行こうと、まだ歩いていない鎌倉のハイキングコースを選びました。
2021年の最後の旅スタートです。
六国見山について
コースタイム
- 10:07大船駅
- 10:32高野の切通し
- 10:44六国見山森林公園の入口
- 10:52展望台
- 11:03六国見山の山頂
- 11:19明月院
行動時間は1時間12分です。
ハイキングコースマップなどは公式には存在していませんが、六国見山森林公園のアクセスマップは鎌倉市のホームページに存在します。
六国見山ハイキングコース
大船駅から20分歩いて、鎌倉時代の古道「高野の切通し」へ
本日のスタートはJR大船駅です。JR5路線、湘南モノレールが乗り入れる神奈川県屈指の交通の要所です。掲示板で地名を何度も見るけど、観光地があるわけじゃないので、降りるのは人生で初めてです。
年末も年末の大船駅前の商店街は、買い物客でごった返していました。
販売商品が激安で有名な大船市場を見学しようとしましたが、目が血走っている高齢者がぎっしり詰まっていたので、入口で退散しました。
これから登る六国見山の入口は複数ありますが、「高野の切通し」を経由して向かいます。
大船駅からは徒歩で20分程かかりました。「多聞院」または「福寿院」を目指して、トンネルが見えてくるまで、歩いて行きます。Googleマップでナビしながら行くのが確実です。
トンネルの手前、駐車場の柵との間が入口になっています。初見だと、ここが歩いて良い道かなんて絶対判断つかないと思います。あまりにも私有地っぽい。
岩盤をくり抜いた見事な切通しです。
鎌倉には鎌倉七口と呼ばれる有名な切通しがありますが、「高野の切通し」は位置が大船に寄っているので、あまり知られていないマイナーな存在です。
山の斜面に造られていて、道幅は2mくらいで、かなり幅広な切通しです。
年の瀬にも関わらず、紅葉している木がありました。光の入らない場所なので、見頃の時期を過ぎて、ようやく紅葉し始めたようです。
坂道を登っていった場所には、県立高校があるので、平日ではこの道を高校生が通学していたりするんだろうか。
高校を鎌倉、大学を京都で、学生生活をするのが来世の夢です。
切通しの区間は、10分も掛からず終了しました。
六国見山森林公園の展望台を目指す
六国見山の登山道標が設置されていました。ここから登山道が始まる!!
と思いきや、高台の住宅街に出ました。車両が旋回するためのロータリーがありました。高野台バス停があったので、大船駅から路線バスに乗ってここまで来れるようです。
山沿いに住宅街を探索していると、六国見山森林公園の入口を発見しました。
大雑把な地図だ。展望広場を目指します。
名前のついていない入口ですが、高野切通し側は公園です。公園。登山ではありません。
花壇には真冬に咲く水仙が咲いていました。
水仙の群生地は行ったことがないので、千葉の鋸南町や伊豆下田に見に行きたいんですよね。ただ、水仙はもう少し歳取ってからでもいいかなと思っていたり。
木製の階段が出てきて、少し登山っぽくなってきました。
気持ち樹林がなくなってきたと思ったら、展望台が見えてきました。
6つの国と海と富士山の展望台、六国見山の展望台
六国見山の展望だに到着しました。石畳が整備され、ベンチがちょこっとあります。由比ヶ浜方面に向かって、展望台が設置されていました。
ちなみに、山頂はここではありません。
相模・武蔵・伊豆・上総・下総・安房の6つの国が見えたようです。
現在は周囲に木々があるので、360度の展望はないです。千葉方面が見えなかったので、上総、下総、安房は見えなかった。
富士山が見えているのだから、駿河(静岡)と甲斐(山梨)が見えると言っても過言ではないだろうか。後、伊豆半島も見えたので、伊豆の国も…。
六国見山からは、まず鎌倉市街地方面が見渡せます。
海の向こうには伊豆大島が見え、この日はその奥にある利島まで見えました。
東側には富士山が見えます。
富士山も枯れた木の枝にサンドされ見えていました。葉っぱのある春から秋にかけて見えなくないですかね?
横浜と東京方面も見え、遠くのスカイツリーまで見ることが出来ました。
近隣住民の人たちが井戸端会議を始めたので、よそ者はそそくさと退散です。明月院方面へと進んでいきます。
いきなり、登山道になりやがった。
展望台から明月院方面の道はしっかりとハイキングコースに変わります。
道沿いにポツンと「稚児の墓」がありました。いきなり怖い。
鎌倉時代の長者の娘三歳が、大きな鷲に攫われてしまい、散らばった肉片を辿り、骨が落ちていた場所にお墓を作ったのだとか。呪術廻戦、鬼滅とか、怪奇マンガにありそうな、おどろおどろしい話です。
道端にある六国見山の山頂、明月院に下山する
六国見山の山頂に到着です。
展望台周辺に山頂ないなーと思っていたら、道端に山頂看板が刺さっていました。花壇レベルの山頂です。
「市第2の山」と書いてあるのは、鎌倉最高峰の大平山(159m)に次ぐ、高さの山と言うことです。
ブロック塀に麻雀パイで標高が記されていました。麻雀やったことないのでわかりませんが、この絵柄には意味があるのでしょうか。
しばらくは、地面のハイキングコースを歩くことになります。人は全然歩いてませんし、すれ違ったのは2~3人くらいです。
ここにも紅葉が遅れたモミジがありました。
下調べをあまりしてなかったので、ニューバランスで来たけど、ハイキングシューズの方が良かったな。
一度、舗装道に出たのですが、民家の塀に沿って進みました。方角を示す看板がないので、わかりにくいです。
霜でヌルヌルする坂道を下っていきます。この辺はしっかりとした登山道です。
しばらくすると、明月院通りの舗装道に出ました。看板が何もないし、こちら側から六国見山を登るのは至難の業じゃないかな…。
明月院を通過し、北鎌倉駅方面に向けて歩いていきます。紅葉のピークを過ぎて、観光客は少なく、静かなものです。
横須賀線の線路を渡り、昼食の店へと歩いていきます。
歩き足らない場合は、このまま浄智寺に向かい葛原岡・大仏ハイキングコースを歩いて、由比ヶ浜まで縦走するのも良いかも知れません。
もしくは、天園ハイキングコースに接続すると歩きがいがあります。
北鎌倉の喫茶ミンカで、カレーとナポリタンを食べる
北鎌倉駅から徒歩3分の場所にある「喫茶ミンカ」を訪れました。北鎌倉はスタート地点になることが多く、北鎌倉で食事するのは初めて。
いわゆる古民家カフェで、北鎌倉界隈の人気のカフェです。歩く時間を調整しつつ、営業開始11:30の3分前に到着しました。
昭和初期で時が止まったような世界観のあるカフェです。
喫茶店なので、カレーとナポリタン、フレンチトーストだけの食事メニュー。
自家製のはちみつレモンスカッシュで喉を潤しました。
こちらは和食器に入れられたチャイ。独自にブレンドしたスパイスを使っていて、黒糖で甘みを調整します。
和尚さんから教わった秘伝のカレーだそうです。さらっとしていてインド風だけど、ちゃんと和のカレーで美味しかった。
ひよこ豆って日本料理に使われないけど、ペースト状にして食べる中東料理のフムスをたまに作ります。
こちらは喫茶店の定番ともいえるナポリタン。ざっくりと切ったウィンナーが実家っぽい。
苦めのカラメルと甘さ控えめなプリンなので、大人の味です。トロっとした柔らかいプリンより、こういった硬めのプリンが好み。
飲み物、食事、デザートとフル注文してしまい、結構かかっちゃいました。食事を終えて外に出ると、並びが出来ていました。店内キャパは広くないので、開店前に行く方が良いかと思います。
喫茶ミンカから徒歩3分ほど歩いて、横須賀線の北鎌倉駅へ。
アジサイと紅葉の時期には人であふれかえる北鎌倉駅ですが、真冬はガランとしていますね。2021年最後の登山かと感慨にふけりながら、横須賀線に乗って帰りました。
六国見山ハイキングコースを終えて
午前中だけの気持ち良いハイキングができました。
1時間弱と散歩レベルの短い時間でしたが、山頂を踏むことができ、展望が良いので、登山をした実感をちゃんと得られるコースです。高野の切通しなど、鎌倉時代の古道も歩けるのもポイントです。
鎌倉のハイキングコースを一つ一つ丁寧に歩いていますが、今度はそれぞれを接続して、ロングトレイルをしてみたいと思っています。
2021~2022年のウィンターシーズンは、装備の買い替えで、遠出が出来ないので、初心に立ち返り、都内近郊のハイキングコースを登ってみたいと思っています。
年明けしていますが、それでは良いお年を!!!
コメント
なんで山頂の「147メートル」を麻雀牌で表現したんでしょうね…。
〇〇山を守る会的な人達の趣味なのか。。
コメントありがとうございます。
麻雀のルールがわからないので、役でそういうのがあるのかなの思ってました…。
たぶん、この山を管理している人が麻雀好きなだけなんですかねえ。
それか、山頂で麻雀するみたいなイベントがあるのかもしれません。
大船は鎌倉市大船、
六国見山は鎌倉市の山です。
大船市は存在致しませんのでご注意くださいませ。
ご指摘ありがとうございました。
はじめまして。とても詳しい案内、ありがとうございます。中学生の娘がハイキング大好きで、1時間程度のコースをいつも探しているので嬉しいです。寒くなる前に行ってきたいとおまいます。