2023年2月12日
神奈川県の石垣山一夜城に行ってきました。
小田原市の「太閤一夜城と長興山史跡巡りコース」の一部を歩きました。豊臣秀吉により、一夜で築城したように見せかけたことから「太閤の一夜城」という伝説があります。
2時間程度のコースタイムで、歴史を学びながらハイキングを楽しめます。
箱根の登山地図を見ていたら、箱根の手前にハイキングコースがあり、調べてみると自分でも知っているパティシエの店がありました。そして、山から下る場所に漁港があるじゃないですか…。
美味しいものが食べれそうという欲求のみで、小田原を旅してきました。
石垣山について
地図
入生田駅から小田原漁港まで歩きました。
コースタイム
- 9:17入生田駅
- 10:14鎧塚ファーム
- 11:38石垣山
- 12:30小田原漁港
行動時間は3時間18分でした。
石垣山一夜城 ハイキング
小田原駅で箱根鉄道に乗り換え、入生田駅からハイキング
登山をしていると、何かと乗り換え機会の多い小田原駅にやってきました。5回くらいは降りてるけど、いまだに小田原城を訪れたことはない…。
箱根湯本行きの箱根鉄道に乗り換えます。
小田原駅から3駅、「いりうだ」と読む入生田駅で下車します。近所のパン屋みたいな小さい駅舎でした。
長興山に行くか悩みましたが、しだれ桜が有名らしく、時期はズレなので今回はパスしました。高架下をくぐり抜けて、「生命の星・地球博物館」に向かって歩いて行きます。
壮大なスケールを体感できそうな博物館で、少し惹かれるものがありましたが、先へ進んでいきます。
早川に掛かる石造りの橋を渡ると、山へと続いていきます。
軽トラの荷台に人がのっているくらい長閑な場所です。
フェンスに案内板が設置してあります。今回コースの98%が舗装道なので、明確に登山のカテゴリじゃないです。
車通りがほぼ無い坂道を登っていきます。
「自然を楽しむ みち」の看板が立っていて、昆虫や生物の解説が書かれていました。小学生が遠足で歩いたりするのかな?
車道の脇に長方形の岩が置かれていて、こちらにも立札があります。
解説を読むと江戸城の石垣用石材だそうです。
先ほど渡った橋の「早川」から船で江戸まで運搬されていたという話です。
道に崩れ落ちてきそうな大岩。大昔の火山岩のようです。
しばらく坂を登っていくと、林道へと分岐します。
もはや、江戸時代の史跡より消滅の危険性がある、路上に捨てられたエロ本がありました。
階段を登り、薄暗い林道を進みます。
車道の下に何やら史跡があるとの案内があったので立ち寄ってみます。
ただの大岩が転がっている変哲のない山の斜面です。ただ、よく見ると先ほど見た石材のように、人為的な痕跡があります。
ここは「石丁場」だそうで、石を切り出して加工するための場所のようです。ここを保存するために、わざわざ橋を架ける設計にされたようです
しばらくすると、坂道も終わり、道が平坦になってきました。
「スダジイの古木」があり、製鉄が本格化する前の中世以前はこのような常緑樹が広がっていたようです。
バレンタイン直前、鎧塚ファームで並びスイーツ
と言うことで、第1の目的地である「一夜城 Yoroizuka Farm」に到着しました。スイーツに疎い自分でも知っているくらい、有名なパティシエのお店です。
不便な場所にも関わらず、入店の行列が出来ていました。ちなみに、駅からわざわざ歩いてくる人は皆無な模様です。
バレンタイデー2日前ということもあり、いつも以上に混んでいるんでしょうか…。15分程待って入店できました。
パンも販売していました。結構、手に取っている人が多くて、買おうか悩んだ…。
ショーケースにはたくさんラインナップされていました。2月なので、季節がらイチゴやチョコのケーキが多めでした。
シュバルツバルダートルテ(さくらんぼのケーキ)、高確率で名前をかむケーキを頂きました。多分、ドイツとかのケーキなのかな。とても美味しかったです。
歩いてきた分、ここにいる人達の誰よりもウマい。頭の中でマウント取りつつ、ポテトチップスくらいザクザク生地のシュークリームも食べました。すっごいウマい。
店正面のテラス席で食べましたが、相模湾の海岸線ビューが素晴らしいです。
鎧塚氏の妻、「川島なお美」が所有していた、妙に生々しい蛙のオブジェ(?)がありました。ワイン好きは有名だったけど、蛙も好きだったのかな…。
休憩を終えて、ハイキング再開です。石垣山城を登っていきます。
石垣山はもともと「笠懸山」と呼ばれ、天正18年(1590)に豊臣秀吉が小田原北条氏を包囲し、本陣として総石垣の城を築き、「石垣山」と改称された。
一夜城の由来は、4万人が動員された80日間にわたる突貫工事により城を完成させ、夜通しで城周囲の木々を伐採し、まるで一夜にして城を建てたかのように見せかけ、これによって敵の戦意を削いだことに起因しています。
一夜にして築城した伝説の石垣山
現実として、4万人も動員している点、小田原城と距離が離れている点で、伝説として盛られている感はある。ちなみに、岐阜県の「墨俣城」も一夜城で有名なようです。
かつて、石垣であっただろう大岩が転がっています。
石垣山の山頂に到着しました。
ただし、本当に山頂かは不明。木が刈られているため、湘南の海岸線が見えました。
史跡の岩があった一段上は、聖地されていて、中央に「本丸跡」と書かれた石碑がありました。
本丸から少し下ると、芝生が広がっていて、「二の丸跡」の石碑がありました。
1590年に築城して以来、長い期間存在していたようですが、1923年の関東大震災でほとんどの石垣が崩壊したようです。
一部の斜面には、当時そのままの状態の石垣を見ることが出来ます。当時のまま、城が残っていたら、貴重な文化財になっていそうです。
鎧塚ファームのついでに、観光しに来る人が多いみたいです。
かつては、戦争で使われていた城も、今やスイーツを食べる展望の良い広場です。
以上、石垣山の散策でした。
再び、鎧塚ファーム前の道路に戻ったら、早川駅方面へ下っていきます。
こちらも、歴史を学べる看板が設置されています。
豊臣秀吉の側室、壮絶な人生を歩み、いくつもの物語で描かれたあの淀殿も来たようです。
海を眺めながら下る坂道は、女子高生が両足を離しながら、自転車で駆け下りていく青春映画のありがちなワンシーンが撮影できそう。
太陽のあたる南側の斜面なので、ミカン畑があり、実がなっていました。
東海道の要所なので、高速、国道、新幹線、在来線など複数の交通網が集約していて、日本の大動脈です。
坂道を下り切り、市街地まで降りてきたら、早川駅方面へと進んでいきます。
小田原漁港で食べる新鮮海鮮丼と半生アジフライ
小田原港に到着しました。ここで、お昼を食べます。何度も通り過ぎてはいましたが、立ち寄るのは初めてです。
週末なので、飲食店エリアは賑わっていました。
おそらく、20年前は湘南でブイブイしていたであろうバイク集団がいて、治安の悪いおじさんが多かった。
目的のお店を見つけました「さじるし食堂」です。人気店なので、40分くらい待ちました。
注文したら、骨せんべいをくれました。
海鮮丼の魚の種類が掲示されていました。
旬のブリ、そして、冬の相模湾の魅力と言えばキンメダイです。
「特選さじるし海鮮丼(1800円)」
まるで、宝石のような照り艶がある何とも鮮やかなか海鮮丼です。
名物である「半生アジフライ(1400円)」も注文せずにはいられない。
「さ」の文字の海苔が飾られており、テンタメ性も高し。個人的に関東じゃトップレベルに美味しい海鮮丼でした。
大満足の食事を終えて、買い物へ。
電車で帰るので生魚は買えないのが辛いところだけど、塩辛と青さ海苔を買いました。
漁港を後にし、JR早川駅から帰路につきました。
石垣山一夜城のハイキングを終えて
箱根に一応は属している里山で、ゆっくり歩いて2~3時間、歴史を学べる緩いコースでした。ほとんど車道だけど…。
鎧塚ファームのスイーツと早川漁港の海鮮丼のセットで、絶品グルメハイキングでした。
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