![鳳凰三山_01](https://live.staticflickr.com/8172/7976336950_66485e582c_c.jpg)
2012年9月1日
南アルプスの鳳凰山に行ってきました。最高峰の観音岳で、標高は2841mです。
地蔵岳、観音岳、薬師岳の3つの山を総称して、鳳凰山また鳳凰三山と呼ばれています。甲斐駒ヶ岳と同様に花崗岩で形成された白砂の山頂が特徴的です。
![鳳凰三山_02](https://live.staticflickr.com/8314/7976345297_57b0c81818_c.jpg)
「名前かっけぇ」とこの山の存在を知ったときに思いました。口に出した際の響きがとてもいいですよね。そして、「鳳凰」という空想上の生き物に、中二病心をくすぐられる人は多いはず。
そんな、鳳凰三山を怒涛の日帰りで羽ばたいてきました。
鳳凰山について
地図
![鳳凰山の地図](https://live.staticflickr.com/65535/52288739718_026e961434_c.jpg)
夜叉神峠から青木鉱泉に縦走するコースです。
コースタイム
- 5:43夜叉神峠登山口
- 8:59南御室小屋
- 10:04薬師岳
- 10:30観音岳
- 12:04地蔵岳
- 16:28青木鉱泉
鳳凰山 日帰り登山
甲府駅で野宿して、早朝バスで夜叉神峠へ
![鳳凰三山_03](https://live.staticflickr.com/8174/7976347098_88ec96cf9c_c.jpg)
南アルプスへの路線バスが発着する甲府へと立川から最終の特急「かいじ」に乗り込みました。
さて、ここで既視感を感じた方ならこのブログを定期的に読んでくれている証拠です。
8月前半に行った仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳のスタートと全く一緒です。
![鳳凰三山_04](https://live.staticflickr.com/8313/7976346982_61950730c6_c.jpg)
さすがに最終のかいじは空いています。
のんびりスマートフォンで適当なブログを読んでいると突然画面が真っ暗…。
電源が落ちたようで再起動しても最初の立ち上げ画面でまたブラックアウト。スマートフォン故障しました…。
![甲府駅](https://live.staticflickr.com/8310/7976344851_439ae28b52_c.jpg)
幸いなことに壊れる前に今回の相方のぶさんに連絡を入れておいたので無事合流。
のぶさんとは、大岳山と高水三山を一緒に登ってます。三山以来の三山、運命的なものを感じますね。
奥武蔵の山々で鍛えられ、ほとんどのルートを攻略しつつある凄腕?凄脚?あ、健脚の持ち主です。こんな無謀なプランにのってくれて感謝です。
![鳳凰三山_07](https://live.staticflickr.com/8452/7976344753_605e41b21c_c.jpg)
駅前の武田信玄さんも呆れ顔ですね。
「また地べたに寝てるのかよ、お前」と言われているようでした。
南アルプス=野宿という図式ができあがってます。
![鳳凰三山_08](https://live.staticflickr.com/8317/7976344663_28760a348d_c.jpg)
これだけ早朝4時発広河原行きのバスを待っている人がいるので、野宿こそが南アルプス登山のグローバル・スタンダードなのでしょう。ええ。
![鳳凰三山_09](https://live.staticflickr.com/8452/7976344577_83194f4143_c.jpg)
バスに乗り込むと恒例の切符切り。
穴あけパンチみたいなので、何箇所も切符に穴あけるんですよね。乗務員さん大変そうです。
![鳳凰三山_10](https://live.staticflickr.com/8313/7976346452_6a9bc14f36_c.jpg)
夜叉神峠(やしゃじんとうげ)で下車します。正確には夜叉神の森って場所です。
甲府からの料金は1380円です。
広河原からも鳳凰三山登れるルートがあるので要チェックですね。
![鳳凰三山_11](https://live.staticflickr.com/8455/7976344401_f25856b11c_c.jpg)
下車してすぐの場所に鳳凰三山登山道入口があります。
夜叉神峠から樹林帯を歩き、薬師岳の山頂を目指す
![鳳凰三山_12](https://live.staticflickr.com/8177/7976346240_20067102a7_c.jpg)
まずは、夜叉神峠を目指します。
山頂までの道で、この道が一番急だったかもしれません。自分達は日帰り装備で身軽なため、ここで一緒に下車した人たちは全員抜かしました。
道は幅広いのでハイキングコースですね。
![鳳凰三山_13](https://live.staticflickr.com/8318/7976346106_38f3f2bfed_c.jpg)
30分ちょっとで夜叉神小屋に到着。営業はしてないようです。
写真がぶれているのは、前を歩いて調子が狂ってしまったため。自分のポジションは最後尾じゃないと本気が出ないようです。
![鳳凰三山_14](https://live.staticflickr.com/8041/7976346026_60e49f5910_c.jpg)
6時27分 夜叉神峠---
雲に覆われた白峰三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)が見えました。
鳳凰三山の標高は2840mなので、後1000mもあります。
![鳳凰三山_15](https://live.staticflickr.com/8173/7976344013_eb2f724ceb_c.jpg)
全然、調子が出ないので先頭をバトンタッチしてもらい出発です。
![鳳凰三山_16](https://live.staticflickr.com/8309/7976345886_f1eb71c060_c.jpg)
それほど傾斜はきつくない坂道が続きます。
南アルプスは森林限界の標高が高いので、ほぼ山頂まで樹林帯が続くが辛いところ。
![鳳凰三山_17](https://live.staticflickr.com/8042/7976345796_418c85439a_c.jpg)
ガスの中に入りました。
なんだかこの夏一番汗かきました。頭に巻いていた手ぬぐいを絞ると汗が滴るくらいに。
![鳳凰三山_18](https://live.staticflickr.com/8178/7976343695_d4be71d970_c.jpg)
なんの見栄えも変化もしない写真が続くことを御許し下さい。
![鳳凰三山_19](https://live.staticflickr.com/8315/7976345568_bdaf711458_c.jpg)
7時21分 杖立峠 ---
標高2177m地点に到着しました。
![鳳凰三山_20](https://live.staticflickr.com/8031/7976345452_037a2d79d2_c.jpg)
鉄パイプを格子状に組み上げた高さ2mほどのオブジェがありました。
この場所で組み立てたのか、完成した状態で持ってきたのか、どちらにしても大変そうですね。
![鳳凰三山_21](https://live.staticflickr.com/8306/7976343409_faff723eba_c.jpg)
次は苺平に向かいます。
なかなかメルヘンな名前の場所なので、期待できそうですね。
![鳳凰三山_22](https://live.staticflickr.com/8179/7976345302_3a12dc6811_c.jpg)
高低差はなくのんびり歩けますね。
![鳳凰三山_23](https://live.staticflickr.com/8319/7976345200_daa93f9b17_c.jpg)
途中が丸みを帯びて膨れている木がありました。どうしてこんな形に育つのか…
私気になります!
![鳳凰三山_24](https://live.staticflickr.com/8030/7976343119_2117cd80be_c.jpg)
なんのポイントでもない広場に到着しました。
![鳳凰三山_25](https://live.staticflickr.com/8310/7976344972_5b22bb9e51_c.jpg)
また、オブジェがありました。オブジェと言うよりはトマソン的な異物。
鉄なので相当古いものではないということですよね。何の目的で作られたのか…。
![鳳凰三山_26](https://live.staticflickr.com/8038/7976342927_9445228851_c.jpg)
さぁ、道も開けてきたし、あと少しで苺平。
![鳳凰三山_27](https://live.staticflickr.com/8029/7976342847_4b4eb2c6b1_c.jpg)
岩々しい道になってきました。
標高が高くなっている証拠ですね。
![鳳凰三山_28](https://live.staticflickr.com/8443/7976344690_1119a4a3ee_c.jpg)
8時31分 苺平 ---
またオブジェがありました。
コースタイムより1時間20分も早く着いたんですが。
![鳳凰三山_29](https://live.staticflickr.com/8452/7976344570_58aaa6b16e_c.jpg)
全然メルヘンちっくな雰囲気はなく、樹林に囲まれた暗い広場でした。
苺平に別れを告げて、南御室小屋を目指します。
![鳳凰三山_30](https://live.staticflickr.com/8176/7976342457_6ec4598352_c.jpg)
相変わらず樹林帯歩き。
ほんとに長いな…。
![鳳凰三山_32](https://live.staticflickr.com/8178/7976342267_df6eb61278_c.jpg)
難しい…。
![鳳凰三山_31](https://live.staticflickr.com/8305/7976342351_4a9b7d394e_c.jpg)
道が開けてきたら、後少しですね。
![鳳凰三山_33](https://live.staticflickr.com/8299/7976342171_6faebc1ae5_c.jpg)
8時56分 南御室小屋 ---
古風な造りの小屋に到着しました。
既に出発して3時間経過していますが、一向に展望が開ける気配がない。
![鳳凰三山_34](https://live.staticflickr.com/8306/7976334943_3b63f0bd10_c.jpg)
この小屋が登りで、最初で最後の水場です。
![鳳凰三山_35](https://live.staticflickr.com/8451/7976343984_6f23389877_c.jpg)
テント場はまっ平らで石も転がっていないため、とても泊まりやすそうでした。
ここにテントを張って、頂上をピストンするのが一番楽なテント泊ですね。
![鳳凰三山_36](https://live.staticflickr.com/8316/7976343816_9ebf17ab65_c.jpg)
![鳳凰三山_37](https://live.staticflickr.com/8461/7976343726_8824d524e5_c.jpg)
小屋の周りは花が咲き乱れておりました。
![鳳凰三山_38](https://live.staticflickr.com/8459/7976343646_2a9a81a187_c.jpg)
続いては薬師岳頂上小屋を目指します。3・
小屋の裏手の道が、蟻地獄みたいで大変でした。
![鳳凰三山_39](https://live.staticflickr.com/8317/7976341591_6a395a9643_c.jpg)
山頂に近づいているので結構傾斜がきつくなってきました。
それにしても汗がドバドバ出る。
![鳳凰三山_40](https://live.staticflickr.com/8177/7976343392_4649d4fbb9_c.jpg)
携帯電波状況のお知らせ看板が点在しています。
山中では、高性能電子時計と化してしまうソフトバンクの携帯も繋がる場所があるみたいです。奇跡ですね。
![鳳凰三山_41](https://live.staticflickr.com/8321/7976343254_86cd634395_c.jpg)
いつまで続くの樹林帯。
お腹が減って少し休憩しながら進みます。
![鳳凰三山_42](https://live.staticflickr.com/8170/7976343088_a064c94582_c.jpg)
そして、ようやく…
![鳳凰三山_43](https://live.staticflickr.com/8439/7976341091_d2868a8665_c.jpg)
森林限界を突破。
夜叉神登山口から出発して4時間少々掛かりました。ちょっと早いペースなので、5時間掛かると見積もったほうがイイですね。
![鳳凰三山_44](https://live.staticflickr.com/8310/7976340981_39d482a172_c.jpg)
雲が湧き上がりまくりでちょっと残念な景色。
![鳳凰三山_45](https://live.staticflickr.com/8301/7976340867_4d470f7306_c.jpg)
岩がモコモコしてますね。
![鳳凰三山_46](https://live.staticflickr.com/8172/7976342672_0909c385df_c.jpg)
少し歩くと稜線上の窪地にある小屋に到着しました。
![薬師岳小屋](https://live.staticflickr.com/8175/7976342576_fe56962be4_c.jpg)
9時53分 薬師岳小屋 ---
オリジナル制作された案内板が素敵です。
![鳳凰三山_48](https://live.staticflickr.com/8305/7976342512_7fc6bb890a_c.jpg)
ちょっと内部を拝見。
外見はバラックみたいですが、内部は木造のしっかりした造りで清潔感ありますね。
![鳳凰三山_49](https://live.staticflickr.com/8029/7976340445_43509a09de_c.jpg)
そして、鳳凰三山まずの一山目である「薬師岳(やくしだけ)」へ。
![鳳凰三山_50](https://live.staticflickr.com/8439/7976342338_bc0337388b_c.jpg)
ここからは樹林帯を歩く必要はありません。
![鳳凰三山_51](https://live.staticflickr.com/8036/7976342244_7a8aa24456_c.jpg)
花崗岩が削られてできた砂地は、まるで海沿いリゾートのビーチのようです。
![鳳凰三山_52](https://live.staticflickr.com/8460/7976342130_17203470ed_c.jpg)
小屋から10分も歩けば山頂です。
まっ平らでとても広い。
薬師岳から観音岳と地蔵岳、花崗岩の稜線歩き
![鳳凰三山_53](https://live.staticflickr.com/8435/7976341996_17b9ff57d3_c.jpg)
10時4分 薬師岳山頂
鳳凰三山の一座目です。
北アルプスの薬師岳に次いでの標高で2780mあります。薬師岳シリーズは日本全国各地にちらばっていて、安達太良山に登った時にもありました。
![鳳凰三山_55](https://live.staticflickr.com/8039/7976341732_589ec125c7_c.jpg)
雲で隠れはいますが、かなりの高度感です。
![鳳凰三山_54](https://live.staticflickr.com/8459/7976341864_7b01f57121_c.jpg)
登りが急じゃなかったので、まだまだ軽快に突き進めます。
![](https://live.staticflickr.com/8300/7979773774_0ca16b6bb7_m.jpg)
が、安心はまだまだできません。
![鳳凰三山_63](https://live.staticflickr.com/8306/7976339201_9e90baa789_c.jpg)
テント泊装備の学生らしき団体が、4パーティくらいいたかもしれません。どのパーティーも女の子が先頭を歩いていて、「休憩いれます」や「後ろの人通してあげて」と支持を出していました。
「そっちがパワーならこっちはスピードだッー!!」
ってことで大人気なく追い越させてもらいます。
![鳳凰三山_56](https://live.staticflickr.com/8437/7976341644_26d76699dd_c.jpg)
次に目指すのは観音岳、鳳凰三山の最高峰です。
平らだった薬師岳に対し、観音岳は岩が盛り上がった雄々しい山頂。
![鳳凰三山_57](https://live.staticflickr.com/8182/7976341572_f09764729a_c.jpg)
紫の花。
もう、冬に高山植物図鑑買って勉強します…。
![鳳凰山 観音岳](https://live.staticflickr.com/8040/7976336770_fe01c1f2eb_c.jpg)
10時30分 観音岳山頂
薬師だけから25分で観音岳に到着しました。
![鳳凰三山_59](https://live.staticflickr.com/8175/7976339531_3bd3214f20_c.jpg)
鳳凰の舞
![鳳凰三山_60](https://live.staticflickr.com/8037/7976339427_a21fc62aa2_c.jpg)
昼食タイム。
スピード重視のため、全くもって普通。このスープまずかったけど。
![鳳凰三山_62](https://live.staticflickr.com/8180/7976339283_73e8f13828_c.jpg)
30分ほどの休憩を挟み、最後の地蔵岳を目指します。
ここからが少し長い。
![鳳凰三山_64](https://live.staticflickr.com/8040/7976339105_275a0e6e7e_c.jpg)
雲がどいて少し景色が見え始めました。
北岳の雪渓がまだまだ残っています。このまま根雪になりそうですね。
![鳳凰三山_65](https://live.staticflickr.com/8298/7976340988_c2626ef10c_c.jpg)
南アルプスの女王仙丈ヶ岳が、唯一顔を出してくれました。
![鳳凰三山_66](https://live.staticflickr.com/8031/7976340926_e9a9faaee9_c.jpg)
厳しいアップダウンが続き、ようやく地蔵岳が進路上に見えてきました。
![鳳凰三山_67](https://live.staticflickr.com/8455/7976338857_583b08c7e8_c.jpg)
地蔵岳、鳳凰三山のシンボルであるオベリスクが見えました。
![鳳凰三山_68](https://live.staticflickr.com/8319/7976340736_ea7ff928f7_c.jpg)
その地蔵岳の下は砂地が広がっていて賽の河原と呼ばれています。
![鳳凰三山_69](https://live.staticflickr.com/8436/7976340628_dc262daef8_c.jpg)
あ!
あの世に旅立とうとしてる人がいるッ!?
と思ったらトレランの人が寝ていました。
![鳳凰三山_70](https://live.staticflickr.com/8315/7976338583_2ea6722a0a_c.jpg)
お地蔵様がいっぱい奉られていました。
市内からの前衛峰で、かつ仏教的な名前の山であるにも関わらず信仰の山というわけではないんですね。お隣に甲斐駒ヶ岳があるからなのかな。
![鳳凰三山_71](https://live.staticflickr.com/8454/7976340444_37a301a622_c.jpg)
12時4分 地蔵岳山頂
オベリスクを間近で見るとかなりの高さがあります。
オベリスクと聞くと、漫画「遊戯王」に出てきた「オベリスクの巨神兵」が思い浮かぶ世代です。ご存知ない人も多いので解説すると、漫画中のカードゲーム「デュエルモンスター」の超レアカードです。
もちろん登りますよ!
![鳳凰三山_72](https://live.staticflickr.com/8030/7976340364_90444cefa1_c.jpg)
目印がないので手探りです。感覚的にどこに足と手を掛けていいかわかりますが、傾斜はほぼ垂直なのでとても怖い。
下半身のオベリスクが縮こまっちまうぜ!
(やめろッー!山ガールの読者がいるかもしれないんだぞー!)
![鳳凰三山_73](https://live.staticflickr.com/8315/7976340264_7b5ff06071_c.jpg)
半世紀前のポップな看板が裏手にありました。
「FUJI. T.O.Y.」ってなんですか。
![鳳凰三山_74](https://live.staticflickr.com/8033/7976340158_b4e086db8f_c.jpg)
なんとかよじ登って行きますが、最後の最後がどうしても登れない。
![鳳凰三山_76](https://live.staticflickr.com/8321/7976338053_5f185d932d_c.jpg)
それもそのはず…
頂上に辿りつく直前の斜面の隙間に鎖(ザイル)?が埋まっていました。
手を伸ばして掴んでみても隙間から取り出すことが叶わず…。
![鳳凰三山_75](https://live.staticflickr.com/8029/7976340084_6a2c500e0d_c.jpg)
3回クライミングジムに行ったことがある経験を生かし、素手による登攀を開始します。
レッツ!クライムオン!
無理でした。
![鳳凰三山_77](https://live.staticflickr.com/8448/7976337957_0a07ddefb0_c.jpg)
オベリスクって古代エジプトに制作された記念碑のことを言うんですよね。この地蔵岳山頂にオベリスクと名がついているのかミステリーですね。
はっ、オベリスクと言えばッ!!?
![](https://live.staticflickr.com/8460/7979955027_f02af8f720_c.jpg)
去年の北岳の帰りに寄った甲府駅からすぐ近くの公園にあったのは、まさしくオベリスクそのものではないか…。
まさか、これは…そういうことだったのか…。
![鳳凰三山_78](https://live.staticflickr.com/8447/7976339786_90e5389063_c.jpg)
と、ミステリーライクに考えてみたものの何も思いつきませんでした。
金峰山(きんぷさん)の山頂にある五丈岩(ごじょういわ)同様に、超自然的なものを感じますね。
のぶさんは山頂で必ず裸になるスタイルです。
![鳳凰三山_79](https://live.staticflickr.com/8040/7976339680_92590ffefe_c.jpg)
お賽銭の10円率が高いのは、平等院鳳凰堂が描かれているからでしょうか。
![鳳凰三山_80](https://live.staticflickr.com/8459/7976337677_176558b1e1_c.jpg)
ここから一気に青木鉱泉までくだります。
バスの最終は17:00で余裕だね!
![鳳凰三山_81](https://live.staticflickr.com/8032/7976337567_5ca4a0e444_c.jpg)
と、まだこの時はそう思っていたのです。
山頂からまずは鳳凰小屋を目指します。頂上直下は砂の斜面なので勢いよくくだります。
![鳳凰三山_82](https://live.staticflickr.com/8302/7976336688_74f7e41e3e_c.jpg)
砂スキー感覚ですね。
![鳳凰三山_83](https://live.staticflickr.com/8317/7976339382_015185e1ef_c.jpg)
![鳳凰三山_84](https://live.staticflickr.com/8306/7976337327_f62c4c11f1_c.jpg)
程なくして鳳凰小屋に到着です。
静かな樹林帯の中にひっそりとしたたたずまい。
![鳳凰三山_85](https://live.staticflickr.com/8319/7976339048_818f7701d9_c.jpg)
![鳳凰三山_86](https://live.staticflickr.com/8443/7976338980_26288633cc_c.jpg)
水場を使わせてもらいました。
汗を大量にかいたお陰で水不足でした。
![鳳凰三山_87](https://live.staticflickr.com/8435/7976337019_13bc5321d7_c.jpg)
鳳凰小屋のテント場。
正面付近はやっぱり学生の一団で占められていました。ちょっと混ぜてほしい。
![鳳凰三山_88](https://live.staticflickr.com/8437/7976338760_eec6acd5e3_c.jpg)
登りのコースタイムはかなり短縮できていたために、17時のバスに余裕で間に合うだろうと高を括って山頂を降り始めましたが、少し早めに歩いてもコースタイム通り。
これは、おかしいぞ…。
![鳳凰三山_89](https://live.staticflickr.com/8313/7976338628_07aa1237ae_c.jpg)
くだりのコースは大きな滝が3箇所くらいあります。一つ目は、この五色滝です。コースから10分くらい外れたところにあるので、荷物を置いて見にいきました。
![鳳凰三山_90](https://live.staticflickr.com/8436/7976338452_a773cdefa2_c.jpg)
落差30mくらいはありそうな大きな滝でした。
滝つぼまで降りていけるので、見あげる滝は圧巻ですね。
![鳳凰三山_91](https://live.staticflickr.com/8038/7976338334_64bed83e12_c.jpg)
コースから外れてるのが難点かな。
![鳳凰三山_92](https://live.staticflickr.com/8457/7976338252_fa9bd04a2e_c.jpg)
ここからずっと急なくだりで、足がガタガタになり始めます。
奥武蔵のスーパースターのぶさんでも一日でこんなにきつかったのは初めてって言っていました。
![鳳凰三山_93](https://live.staticflickr.com/8297/7976338158_8b6e7ce9a0_c.jpg)
何度も何度も沢を横切るルートです。
その間にもテント泊装備の人たちが続々登っていました。正直この道をテント泊装備で登るのはしたくないな…。
![白糸の滝](https://live.staticflickr.com/8180/7976336143_4ec821f6bd_c.jpg)
白糸の滝。
このあたりから滝とかどうでも良くなり始める。
![鳳凰三山_95](https://live.staticflickr.com/8176/7976336047_35f69e298a_c.jpg)
岩が多くてきついですよこの道。しかも濡れている箇所はつまづきやすいです。
![鳳凰三山_96](https://live.staticflickr.com/8170/7976337846_db7ae656e2_c.jpg)
鳳凰の滝まで到着。
この時点で15時を回っていたので、鳳凰の滝は見に行かず…。
![鳳凰三山_97](https://live.staticflickr.com/8318/7976337692_06c27a6fe1_c.jpg)
ここから1時間20分で青木鉱泉とコースタイム掛かれていましたが、全く当てになりませんでした。
少し早足気味で下山しているにも関わらず、コースタイムは縮まらず。
![鳳凰三山_98](https://live.staticflickr.com/8303/7976337582_cb09b6889a_c.jpg)
ひたすら焦っていたので、ここからは写真は撮っていません。
青木鉱泉は幻なんじゃないかってくらい長かったです。標識がいっぱい立っているにも関わらず、樹林帯を抜けたらまた樹林帯。沢を越えたと思ったらまた違う沢を越えて。
そんな感じでした。
![青木鉱泉](https://live.staticflickr.com/8037/7976337494_cc3dc91bf5_c.jpg)
16時28分 青木鉱泉---
温泉に少し浸かる余裕があるくらいの時間に到着しました。
汗べっとべっとでお風呂に入らないまま帰るなんてアリエナイ。
![青木鉱泉](https://live.staticflickr.com/8031/7976335537_0c90c460dc_c.jpg)
料金1000円も払う割には、狭くて小さいお風呂でした。
うーん、まあ山奥の旅館の温泉なので仕方ないかもしれません。入れるだけ断然マシですね。
![青木鉱泉](https://live.staticflickr.com/8448/7976335431_6c67498176_c.jpg)
普段の50倍美味しいコーラで、疲れを吹き飛ばしました。
![青木鉱泉バス](https://live.staticflickr.com/8041/7976337236_8aa9222b76_c.jpg)
青木鉱泉の売店というかレジでバス券を買います。
17時のJR韮崎(にらさき)駅行きのバスに乗り込みました。
![鳳凰三山_103](https://live.staticflickr.com/8313/7976335199_a5295a344d_c.jpg)
砂利道を結構なスピードで走るので、バスの車内はぐわんぐわん揺れて大変でした。
疲れもあってすぐ寝れましたけど。
![韮崎駅](https://live.staticflickr.com/8033/7976334727_9d8b775c1c_c.jpg)
18時前に韮崎駅に到着しました。
特急に乗ろうと思ったものの財布に2500円しか残っていなく、鈍行でゆっくり東京に帰りましたとさ。
鳳凰三山の登山を終えて
南から北へ充実したコースでした。
樹林帯、白砂の稜線、オベリスク、豊富な水と数々の滝、とても充実したコースでした。今回は真夏の登山ですが、初夏には花が、初秋には紅葉が楽しめる山ですね。
南アルプス前衛峰なのにとても山深く感じました。
日帰り10時間ちょっとの長距離ルートは2週間ぶりに足がガタガタですが。自分達でバスの時間ギリギリだったので、このコースを登る際には一泊で検討してみてください。
![鳳凰三山_108](https://live.staticflickr.com/8451/7987987913_3b72f8af9e_c.jpg)
数えてみるとこの鳳凰三山で、日本百名山の3分の1の33座目でした。3という数字は縁起が良さそうなので、これからの登山も散々な結果にならず恵まれてくれそうです。関係ないけど、長島茂雄監督も「33」だしね。
そういえば、三山シリーズって全国各地にありますが、四山ってありませんね。四がつく山もパッと思いつく中では、「四阿山(あずまやま)」くらいかな。
日本人って昔からげんをかつぐのが好きなんですね。
![鳳凰三山_109](https://live.staticflickr.com/8314/7988045160_84765a92b4_c.jpg)
これで、南アルプスの北部の主要な山は巡った感じですね。
南アルプス南部の塩見岳や赤石岳は、都内からアクセスがしにくいので、機会が巡ってくればという感じですね。
そのうち南アルプス北部のまとめでも書きたいと思います。
コメント
秋の登山はどこにしようか参考に・・・お邪魔したら、もう新しい記事がぁ!めちゃ嬉しいです。
夏の思い出と秋に変わる寂しさ、すっごく共感です(^^)背中の皮むきとか・・・最高!
この山って、摩訶不思議な山ですね。ほんとに砂漠か砂丘?って感じで、賽の河原と地蔵群の写真は高山の頂とは思えない様子だし、オベリスクなんか何でここだけ巨岩がザクザクと?って、(?)だらけ。異次元に迷い込んだ感満載で面白いですね。
どの写真も動きがあって綺麗で見ていて楽しいですが、今回の記事の最後の写真は最高!!
何か心の深いとこにキュウってきましたよ(^^)
南アルプス北部のまとめ、期待してまぁす
>daigorouさん
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、そして紅葉の秋。
去年は紅葉巡りが残念な結果に終わってしまったので、今年は失敗しないようにしたいですね。
鳳凰三山は不思議な山ですね。
この岩を見てなんだか宇宙的な未知の力を感じました。昔にやってきた宇宙人の建築物なのかもしれませんね。謎のメッセージもあったし。
南アルプス北部のまとめですが、スタイリッシュな野宿を紹介しようと思っています。
私は過去2回この山を訪れましたが、青木鉱泉からのピストン、および周回コースで
登りました。夜叉神峠から登ったことは無いのですが、青木鉱泉からのコースタイム、
3種類くらいの地図を見比べても、どれも時間が合わない気がします。
私の前を歩いていた男性も、コースタイムより大幅に遅れていました。
かなり謎だらけです。
長い樹林帯を歩くのが嫌で、もう行きたくないと思いましたが、
山頂の景色や白い砂浜、オベリスクを思うと、体力つけてまた登りたいです。
オベリスクと言えば、岩の隙間に鎖があったのですね、全然気づきませんでした。
次回は、ぜひてっぺんまでチャレンジしたいと思います!
>adaさん
鳳凰三山は、いい山なのでまた行きたいですね。
オベリスクは以下のように登るのがいいようです。参考までに。
はじめてコメントする愛読者です。
VERYBLUEさんほんとオモシロイですね…
爆笑というより、プっと笑ってしまうものが散りばめられていて、ほんとツボです…
トマソンも発見されたようで、ダブルで笑えました。
鳳凰三山の日帰りってすごいですね!
南アルプスへ行くときは、ワタシもオンナひとり信玄直下で野宿しよっかな…
どこかの山でVERYBLUEさんにお会いできたらいいのにな。
>マルさん
はじめまして、コメントありがとうございます。
そして、お褒め頂きありがとうございます。
トマソンをご存知とはヤリマスネ。
鳳凰三山の日帰りは野宿のエキスパートになれば可能です。いや、決して真似はしないで下さい。
けど、女性の方でもしている人もちらほらいましたね。
丹沢や奥多摩で肩にフクロウの人形乗せて歩いてるのがいたら僕です。
その時はよろしくお願いします。
(=゚ω゚):;*.’:;
こ、これを参考にするのですね…。
わかりました、必ずやり遂げます!
>adaさん
Aボタンのタイミングが大事です。
出発前に出てきた、新潮文庫のパンダだ。
あんな山の上にお地蔵さんが沢山・・・
景色が恐山みたいですね。
>すんこさん
夏の読書フェアで何年前かにもらったモノです。
同じく応募券集めてもらえる手提げ袋は、靴入れに愛用しています。
賽の河原と呼ばれる山がある場所はお地蔵さんが多いですね。
恐山もそうですが、同じ山梨の大菩薩嶺もそうでした。
こんにちわ^^
今回も無謀な旅。。 おつかれさまでした、楽しく読ませていただきました。
いつもながら随所に織り込まれた笑い。 最高ですw 癒されましたw
自分も来週やっと登山再開です。2年半ほど開いてしまって、足腰に不安が有りますがまずは、丹沢・塔ノ岳行ってきます。 veryblueさんのブログにもありましたが近場で稜線歩きが楽しめるのが嬉しいですね。ブログ参考にします。
南アルプスまとめ 楽しみにしてます><b
>ひでさん
ありがとうございます。
2年半ぶりの登山無理せず行ってきてください。
丹沢塔ノ岳は久しぶりに行ってみたいと思っていました。だいぶ前の記事なので、参考になるかちょっと微妙ですが@x@;
自分は始めてのテント2泊3日で足腰がボロボロです。
こんばんは☆いつもたいへん楽しく読ませてもらっていますヾ(@⌒ー⌒@)ノ
veryblueさんのブログの素晴らしいのは、こちらまで一緒に登らせてもらっている感覚にさせてもらえることです♪写真やコメント、最高です♪
私は登る前は写真いっばい撮るゾ~と気合い入っているのに登り始めちゃうと夢中になってしまいます(笑)
いつも元気とパワーをありがとうございます。
>mamiさん
はじめまして、ありがとうございます。
いつも誰かの後をひぃひぃ言いながら写真を撮っているので、見ていて疲れませんでしたか。
自分の場合、登山前に「こういう写真を撮る」って決めて掛かっています。その場その場で写真を撮るのもいいですが、ある程度イメージを固めてから写真を撮りにいく感覚でいるといい写真が撮れるような気がします。
こんにちは(^_-)
相変わらずおもしろいですね^m^
私は、下山時の写真はほぼないに等しいです(-_-メ)
山頂で写真意欲無くなります^m^
山写真、楽しみにしてまーす(^^♪
>IKUさん
下山時は疲れがありますからね。
特に登りと同じ道をひき返す場合は、消化試合な感じであんまり撮りませんね。
でも、やはり帰るまでが遠足なので、疲れていてもなるべく撮影するように心がけています。
ただ、どうしても下山時の写真を後で見返してみると、テキトーに撮ってるなってわかります。
アドバイスありがとうございました♪ 次の登山で意識してみます(^O^)
veryblueさんの写真で疲れるなんてこと、全くないです!むしろ真逆です。どんどん引き込まれて、一緒に登らせてもらっている感覚です♪
横浜から一瞬にして登山気分になれて、とっても嬉しいです♪
本当に元気もらってます!
>mami☆
参考になるかはわかりませんが、是非登山の楽しい写真を撮ってください。
そして、いつか見せてくださいね・3・b
二日分の縦走を日帰りで… すごいですね。 お疲れ様でした。
すごすぎて一般の方はあまり参考にならない気がw
最近コメントも増えてますね。このブログの隠れファン?は自分だけじゃなかったんだ、その隠れていた人たちがどんどん表に出てきてコメントしている、
何か自分のことのようにうれしく思います(ノД`)。
月並みですが、くれぐれも事故のないようにまた楽しませてください。(ほとんど親の心境w)
>climbfanさん
テント泊は辛いし、山小屋に泊まるのもお金掛かっちゃう・・・と言う感じで無茶な日帰りをしています。
寝付きが悪いっていう理由もあるんですが。
う~ん、参考になりそうにないのが辛いとこです@@;
お金のない若者向けになっちゃいますね。
お陰さまでこの夏から急激にアクセスが増えております…。地道にコツコツ続けてきて良かったと思っています。
これからもよろしくお願いします。
はじめまして!!
登山の用具を調べていたらこちらにたどり着きました~♪
まゆつんと申します。
私は今年の夏に富士山に登ってから山登りが楽しいって気づいて興味が出てきました!!
ちなみに2回目の登山が鳳凰三山の日帰りでしたので思わずコメントしちゃいました(*´∇`)
青木鉱泉からドンドコ沢ルートで地蔵岳→観音岳→薬師岳→中道ルートにて青木鉱泉という具合でした!!
やっぱり日帰りはキツイですね!!
次行く時はぜひ1泊したいなって思っています~♪
今度山登りに興味があるけど、まだ一度も山に行ったことのない女友達と山に行こうと計画してます!!
このブログをしっかり読んでどこにしようか健闘するつもりです☆彡
>まゆつんさん
はじめまして!
コメントありがとうございます。
富士山の次が鳳凰三山の日帰りとは将来有望ですね。
僕は栃木県の日光にある男体山に登って洗礼を受け、次に登った山はゆるっと楽しめる奥多摩の御岳山でした。
これからの季節は富士山、鳳凰三山は雪が積もってしまいますからね。
近場の低山で紅葉ハイクを楽しむのが良さそうです。
自分は三つ峠山や西武線に乗って奥武蔵界隈の山を登ろうと思っています。
また、コメントお待ちしております!
[…] 僕のよく参考にするブログ曰く「甲府駅で野宿こそが南アルプス登山のグローバルスタンダート」とのこと。 […]