登山奥秩父

【奥秩父】瑞牆山 登山 ~ 全面アイスバーンと化した急斜面、4月の標高2000mは危険な旅

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2012年4月21日

山梨県の瑞牆山みずがきやまに行ってきました。標高は2230mです。

花崗岩が形成するユニークかつ複雑なデザインの山で、都内からのアクセスが良いことから、非常に人気の高い山です。山頂以外は樹林帯ではありますが、近郊と山の雰囲気とは大きく違った体験ができます。

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前々から憧れだった瑞牆山に行くことが出来ました。

しかし、標高2000mの山の季節はまだ冬で、緑が芽吹いていません。そして、待ち受けていたのはコースの大半が凍りづいたアイスバーン状態でした。

ちょっと、時期を間違えて危険な旅になりました。

瑞牆山について

地図

瑞牆山の地図

みずがき山荘から往復する最短のコースを歩きました。

瑞牆山 日帰り登山

都内を出発して、山梨県のみずがき山荘へ

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本日は登山仲間計8名での登山です。

誰も自家用車を持っていないので、レンタカーを借りて、都内を出発しました。瑞牆山は、電車+バスでも行けないことはないですが、人数いる場合は、車を借りちゃった方が安上がりです。

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山梨県に入り、中央道の須玉ICで降りて、増富温泉方向に進んでいきます。細い道こそありますが、路面状況は良いですね。

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みずがき山荘の登山者用駐車場に到着しました。

いやー、既に11時を回っていて、登山をするのにはだいぶ遅い時間です。予定では10時到着だったのに…。

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一人茨城からマイカーで来ていたので、ここで全員集合です。ウェアがカラフルだなぁ。

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標高1520mにある瑞牆山荘は、前泊する人が利用するのかな。デザートや各種コーヒー類を販売しているようです。有料トイレもあります。

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路線バスが停まっていました。

レトロな西洋風で上品なデザイン。これがミニカーになっていたら間違いなく買うね。

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準備を整えて出発です。まずは、小屋もある富士見平を目指します。

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山頂までは4キロの道のりで、コースタイム通りだと2時間50分で山頂へ到達できます。

しかし、この時は登山道が悲惨な状況になっているとは知らず…。

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4月下旬とは言え、まだまだ冬の様相の森の中を歩いて行きます。新緑シーズンの5月~6月がやはりベストシーズンですねぇ。

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登山仲間「きたむー」のザックにはコロ助がいました。存在忘れていたけど、今見ると可愛い。

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「ここは、俺が支えるから先に行け!!!」と、軽いコントを挟みながら、巨岩の横を通り過ぎます。つっかえ棒がしてあるけど、この重さに対しては意味ないよな…。

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登りはじめは寒さを感じて厚着していましたが、登ると汗をかいてきたのでウェアリング調整。

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傾斜は緩やかで、まだ瑞牆山の々しさは皆無です。

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富士見平に近づくと、登山から逸れた場所に水場がありました。キンキンに冷えてやがる。コースで唯一の水場です。

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富士見平小屋が見えてきました。

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冨士見平に到着しました。

瑞牆山は人気の山って聞いてた割に全然登山者とすれ違いませんでした。4月に来る人はやはり少ないのだろうか…。冨士見平からは金峰山へも行くことが出来ます。大弛峠のコースと比べるとかなり長く、険しいみたいです。

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こちらは木造建ての富士見平小屋。

ちなみに名前の通り、富士山が見えますが、天気がアレなので…。

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冨士見平の小屋の内部。

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休憩メニューが掲示されていました。

コーヒーにこだわりがあるようです。高級豆でおなじみブルーマウンテン100%は、なんと一杯1500円です。バラ入り紅茶も変わったメニュー。

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冨士見平はキャンプ場があるので、テントを手に入れたら宿泊してみたいです。

富士見平小屋から氷漬けになった登山道、とっても危険

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時間が押しているので、休憩したらすぐに、瑞牆山方面へと登山再開です。冨士見平の裏手のコースを進んでいきます。

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富士見平小屋からは、コースタイム30分ほどの下りなります。木々の隙間から瑞牆山の岩々しい迫力ある花崗岩が見えてきました。

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そして、ここから登山道が凍結を始めました。

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氷と土と岩がミックスしているので、アイゼン装着すると逆に危ないような状態。岩と岩を縫うように、慎重に進んでいきます。

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鞍部となっている天鳥川はかちんこちんに凍ってました。

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下りが終わると巨大な桃太郎岩があります。ぱっくりと割れた状態で、そう名が付けられたのだろうか…。ここから山頂までは、登り一辺倒になります。

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木の梯子を登ります。アイゼンの爪でぼろぼろです。

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急斜面の岩場でみんなアイゼンをがちがち音を鳴らせながら歩きます。

自分は脱いだり履いたりが面倒だったので最後までつけませんでしたが・3・

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序盤、先頭を務めていたふみさんが遅れ始めいっしょに登ってました。皆がんがん登っちゃって見えなくなっちゃった。

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ずっと急斜面の岩場が続くので大変です。

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氷上の上で、岩と岩の小さな隙間を進むのが大変極まりない。

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瑞牆山名物の「大ヤスリ岩」の麓に到着しました。

ほぼ垂直に立っていて、クライミングの対象になっているとか。

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まだまだ、氷の急斜面は続きます。

樹林帯の陰になっているところは凍結箇所が多すぎて、シューティングゲームのハードモードをプレイしているかのよう。

岩と岩を伝って、木や枝をつかんで登ります。

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それはもう必死。

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岩と岩の間は、ヒューと音を立てながらカビのように白く凍っていて不気味。

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最後の山頂付近は雪がまだまだ残っていました。

ロープがはれれていますが、地面がつるっつるっでそれはもう大変。

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14時33分 瑞牆山山頂 ---

「おまえら・・・」

と既に先に到着したメンバは食事をしていることに対し、若干ご立腹のふみさん図。

瑞牆山の山頂に到着、富士山が見えない曇天模様

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記念すべき20個目の百名山。

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喜び走る。

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山頂の全体図。

こんな斜めった山頂初めてだ。三半規管が狂いそう。

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そして断崖絶壁。40~50mはあるでしょうか。

それにしても雲はあるものの晴れてよかった。

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絶壁の上で頂く豚汁がウマイ。

カップヌードルのステマはやめました。

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定番のパンダ印の杏仁豆腐。自分の定番メニューで「雲のデザート」と言ってます。

2個持ってきたからちょっと重かった・・・。

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酷い扱いを受けていたふみさんとタキさんが誕生日だったので、こっそり誕生を祝いました。

談合坂SAで内緒で買ったケーキです。

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この誕生日企画を仕込んでくれたみず君(↑)はデキル男だ・・・。

自分は完全に見落としてたぜ。

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山の方位地図をちゃっかりお借りしての山頂貸切パーティ。

遅い時間だけれど人気の山で山頂貸切はラッキーだったのかもしれません。

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時間が許す限り山頂で景色を楽しんだり、写真を取り合ったりして楽しみました。もうちょっと早く到着で切ればよかったです。

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お隣の金峰山。

瑞牆山 より300m高いのでまだまだ山頂には雪が残ってました。

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1畳分くらいの岩の上でバランス感覚を見せ付ける。

よい子は真似しちゃいけない。

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みんな腰が引ける。

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15時31分 下山開始 ---

登りよりもくだりが危険なのは周知の事実。恐怖のショータイムのはじまりです。

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黄色のジャケットのきたむーくんは、モンベルの0本詰めアイゼン(家に置き忘れ)で、一人エキストラハードモードで下山プレイ。

さすがに自分もくだりの時にはアイゼンを装着。

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黄色い声援を送られている図。

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みんな余裕なく氷の斜面をくだります。

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徐々に霧が掛かり始めて暗くなってきました。

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結局、ふみさんと二人っきりで降りる。

頭が痛くて高山病になったとか言ってたけど、2000mで高山病?

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無事、富士見平小屋まで戻って来れました。

すっかり小屋は閉められてました。

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ここからは早足でくだるくだる。

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18時00分 --- 下山

おそっ。

コースタイムオーバーしてるんじゃないかな。当初の予定よりだいぶ時間掛かっちゃいました。てへ。

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増富ラジウム温泉に寄る予定でしたが、閉館時間の19時が迫っていて、ゆっくり温泉に入れないなという事で予定変更。

須玉IC近くのジムにある温泉に立ち寄りました。ぬるかったです。

「仮面サイダー」とかいうダイドーが販売している、謎ジュースを飲んで喉を癒しました。至って普通のサイダーでした。

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談合坂で水戸から来ていたききさんらと別れ、東京に戻ってきたのは23時を回ってしまいました。

帰りは女性の方に運転をしてもらって、自分は助手席で愚にもつかないようなことをくっちゃべってました。最低ですね。

瑞牆山の登山を終えて

全員五体満足で帰ってこれたのが奇跡だ・・・。

積雪期から徐々に氷が解けてくる時期の登山の怖さを見に染みて感じました。登山の難易度を一番上げてくれる要素はやはり「凍結」ですね。雪が積もっているほうが全然楽。雷や雨などの天候は予報を見ていれば避けれますしね。

この山は、氷が溶けた時期に行くのをオススメします。

しかし、コースタイムは短いものの沢からの急斜面はなかなかきついのである程度体力をつけてから行きましょう。

瑞牆山の地図はこちら

コメント

  1. 瑞牆山おつかれさまでした!!

    キキ車が遅くなったのは、ナビのせいじゃないよ!!
    うちのナビ頭良くない子だけど、一昨年生まれです。

    アイスバーンってホント厄介だね。と実感しました。
    みんな怪我もなく無事に戻ってこれて何よりでした(^^♪

    瑞牆山ホントいい山だったよ!!

    • > ジジキキさん
      お疲れ様です!
      水戸から車で来てもらって大変だったと思います。ナビはきっと景色のいい道を紹介してくれたのでしょう。20分くらいのロスが発生しようとも・・・!
      また、次の機会によろしくお願いします・p・b

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