登山北海道

【北海道】礼文島ハイキング ~ 最北の孤島、桃岩展望台コースを歩く旅

礼文島

2018年7月6日

北海道の礼文島にある桃岩展望台コースを歩いてきました。

礼文島にあるハイキングコースの一つで、桃岩展望台登山口から知床までを結ぶ全長6.4キロのコースです。礼文島に咲く多彩な花々を楽しめるほか、利尻岳や海の雄大な景色を望むことができる、眺望に優れたルートです。半日で礼文島を満喫するコースです。

北のカナリアパーク

移動日を除く2泊3日で、北海道最北の礼文島・利尻島・宗谷岬を巡りました。フェリーと路線バスだけで回ったので、移動範囲と時間には限りがありましたが、「花の浮島」として知られる礼文島の人気コースを旅してきました。

礼文島ハイキング(桃岩展望台コース)

平日の仕事を終えて、札幌から夜行バスで稚内へ

羽田から札幌へ

平日の仕事を終えて、羽田空港から新千歳空港に向かいます。

日本最北の稚内市に公共交通機関で向かう場合、色んなパターンがありますが、札幌から夜行バスに乗るのが効率的かつ最安の方法です(肉体への負担は考慮せず)

札幌駅

千歳空港から電車に乗り、札幌に到着したのが21時。平日なので、帰宅する人で混雑していました。7月なのに札幌の夜はまだ肌寒く、女性は薄手のコートを羽織っていました。

すすきのネオン
すすきの駅

北海道の全ての欲望が渦巻く歓楽街「すすきの」やってきました。大通りにあるニッカのネオンを見て少し感動です。

てか、この後夜行バスに乗るのダルいんだけど⋯?

Rojiura Curry SAMURAI 路地裏カリィ 侍

札幌と言えば、「スープカレー」があまりにも有名です。名店らしい「スープカレーサムライ」にやって来ました。

Rojiura Curry SAMURAI 路地裏カリィ 侍

店内は心地よいスパイスの香りが漂います。トッピングが魅力的て、いっそ全部マシマシで注文したいです。

スープカレー

優柔不断な自分のような客を見越して用意されているお得な盛り合わせのスープカレーを注文しました。

スープカレーはサラダ

チキンとホタテ、そして10種類以上の素揚げ野菜がトッピングされています。まるで絵画のように色鮮やかで、見た目にも楽しい一皿です。北海道産の素材をふんだんに使ったカレーが、美味しくないわけがありません。

Rojiura Curry SAMURAI 路地裏カリィ 侍

ラッシーは普通でしたが、北海道の旅がいよいよ始まったと思うと、気分が高まります。

わっかない号(札幌~稚内)

札幌の夜行バスが発着するターミナルに向かいました。札幌から稚内、北見、釧路、函館方面に夜行バスが出ています。北海道の広さよ…。

安心の3列シートバスに乗り込み出発。

当日は大雨の影響で、海沿いのルートから内陸ルートへの変更がアナウンスされましたが、予定通り到着できるとのことでひと安心しました。

わっかない

乗車すること6時間以上、起きたら日本最北の街である稚内市(わっかないし)にいました。

ハートランドフェリー
ハートランドフェリー

終点の稚内港フェリーターミナルで下車し、乗船チケットを買いました。礼文島行きは香深港(カフカコウ)です。

ハートランドフェリー

売店が早朝から営業しているので安心。

ハートランドフェリー

平日にもかかわらず、フェリー乗り場は多くの人で賑わっていました。

ハートランドフェリー

礼文島の花の最盛期はすでに2週間ほど過ぎているものの、夏のハイキングシーズンですからねぇ。

札幌は少し肌寒かったですが、稚内は普通に寒いです。10度前後しかないです。

前日までは雨続きで、欠航もあったみたいですが、今日は無事に出発できました。

稚内牛乳とマーガリントースト

船に揺られながら稚内牛乳を飲みます。この美味しさは、わかる⋯、わかるぞ!!

礼文島が見えてきた

稚内を出発し、フェリーは西へと航路を進めていきます。

礼文島の香深港から桃岩展望台を目指す

香深港

約2時間の航行を経て、礼文島の香深(かふか)港が見えてきました。島の最高峰は標高490メートルの礼文岳。隣の利尻島と比べると平坦に見えますが、実際には起伏に富んだ地形の島です。

香深港のロッカー
香深港から路線バスに乗る

香深港に到着してすぐにコインロッカーに荷物を預けて、元地行きの路線バスに乗り込みます。朝一のフェリーとの接続が考えられていますね。

桃岩登山口

桃岩登山口」で下車します。乗車時間はわずか8分ほどなので、歩こうと思えば十分歩ける距離です。

桃岩登山口

8時46分、桃岩登山口です。

昨晩まで仕事をしていたのに、今こうして最北の島の登山口に立っているなんて、なんだか不思議な気分です。高尾山でも、こんなに早く登らない。

自宅→電車→飛行機→電車→夜行バス→フェリー→路線バス」と激しい移動をしているんですけどね。

桃岩展望台コース

桃岩までは観光地なので、歩道が整備されています。

さすがは、高山植物をそのままの姿で楽しめる礼文島です。本州では標高1,000メートル以上でしか見られないようなハクサンチドリ、チシマフウロ、イブキトラノオ、ニッコウキスゲが咲いています。

桃岩展望台コース

「標高2000mに咲く花が、庭に生えているんだが?」

そんな異世界転生のような世界観が礼文島には広がっています。

桃岩展望台コース

少し登ってくると、礼文島の北部が見えるようになりました。礼文岳に登ってみたいし、8時間コースというのも歩いてみたいです。

チシマフウロ

とはいえ、普通の社会人にとっては、6月の花の最盛期に礼文島を訪れるための連休を取るのは、なかなか難しいものです。固有種「レブンアツモリソウ」が見たいんじゃ。

桃岩展望台
桃岩展望台

登山口から15分で、「桃岩展望台」に到着しました。

桃岩

桃みたいな形といえば、そう見えなくもない巨大な岩です。マグマが冷え固まったりして、こんな形になったとか。

桃岩展望台

9時だというのに桃岩にはたくさんの人がいます。朝一の船で来た人なのか、宿泊しているツアー客なのか…。

桃岩展望台コースを歩く人々

礼文島では夏のシーズンになると、週末はもちろん、平日でもホテルが満室になるほど混み合います。人口約2,000人の小さな島ですが、ハイシーズン中は島外からスタッフを雇って観光業を支えているようです。

ちなみに、自分も一応宿を探しましたが全滅でした。直前かつ個人で宿を取るのは不可能です。

桃岩展望台

桃岩展望台から先へと進んでいきます。ここからはハイカーだけが歩くのですが、草が生い茂る道を進みます。雨露で濡れ濡れ。

桃岩展望台コース

礼文島の森林限界はなんと標高350メートルで、本州の1,500〜2,500メートルと比べると非常に低いため、島内にはほとんど木が生えていません。

行ったこと無いけど、北欧とかこういう風景なんだろうか⋯。

桃岩展望台コース

コースの進行方向、海の向こうには利尻島があり、利尻岳が見えるはずですが、中腹以降が雲に覆われています⋯。

見渡す限りの水平線と利尻山を眺めるコース

元地灯台を目指す

元地(もとち)灯台」の看板に沿って進んでいきます。

桃岩展望台コース
桃岩展望台コース

草原の中を軽やかに歩けるかと思いきや、地面はグチョグチョの泥だらけでした⋯。

イブキトラノオ

花の種類は6月の方が豊富かもしれませんが、7月でも十分に楽しめます。イブキトラノオは本州の山でも見れるので、ありがたみはあまり感じませんが。

桃岩展望台コース

斜面が少し崩れている箇所には、しっかり橋が設置されていて歩きやすいです。

桃岩展望台コース
漁船

西側の海は青く澄んでいます。沖に小さな船が出ていて、ウニ漁か昆布採りをしているのかもしれません。

礼文島ハイキング

徐々に晴れてきて、礼文島のグリーンが輝いて見えます。西側の海岸に元地漁港が見えました。

ミヤマキンポウゲやハナマスの花が咲いています。どちらも珍しくはない花ですけど、色が濃いので目立ちます。

イブキトラノオ

海に向かって群生するイブキトラノオがゆらゆら揺れています。ここに猫がいたら、無限に遊んでいそう。

桃岩展望台ハイキングコース

こんなに樹林帯がなくて、見晴らしが良くていいんでしょうか⋯。

キスゲ

所々で呼び名が変わるでおなじみ、北海道の場合は「エゾゼンテイカ」が咲いています。シカが好んで食べてしまい、数を減らしている場所もありますが、礼文島には鹿がいないので安心です。

オホーツク海の展望
桃岩ユースホステル

崖下を覗けるポイントがありました。オレンジ色の屋根の建物は「桃岩荘ユースホステル」です。かなり、特殊な歓迎?儀式?がある宿なので、一度動画を探してご覧ください。

礼文島ハイキング

南から北へと雲が流れ、利尻岳のシルエットがより見えるようになってきました。

元地灯台
元地灯台

礼文島の南西部、元地灯台に到着しました。ハイキングコース上に存在していて、日本の最果ての一つと言えます。

海鳥たち

海鳥の種類は不明ですが、巣を作っており、周囲を飛び交っていました。いい海産物を食べて、幸せそうです。

樺太が見えるかも海

礼文島の西側は広大な海が広がっています。ユーラシア大陸のロシアまではわずか約100キロと、札幌よりもずっと近い距離に位置しているのです。

利尻富士へ伸びるハイキングコース

灯台からは、ゆるやかな道を辿って麓の町へと下っていきます。正面には、雄大な利尻山がそびえ立っています。

利尻富士の山頂

先ほどまで雲に隠れていた利尻山の山頂が、少しずつ姿を現し始めました。山頂付近が崩壊していることは知っているのですが、遠くから見ても稜線がギザギザしているのがよく分かります。

利尻富士の山頂

森が開け、海そして、利尻山の全体が見渡せます。今日のコース上でベストビュー賞をあげたい。

ハイキングコース入口

ハイキングコースが終了し、反対側の登山口を通過しました。こちらから登る人もいるようです。

海越しの利尻富士

礼文島から利尻島までは直線で約50~60キロあり、東京駅を基準にすると成田空港くらいの距離になります。
数字だけ見るとかなり遠いはずなのに、利尻山の圧倒的な存在感が距離感をバグらせてくるんです。

海越しの利尻富士

車道にも出て、フェリーターミナルまで徒歩で戻ります。まずは、「北のカナリアパーク」を目指します。

アルプスオダマキ

道端には「ミヤマオダマキ」が咲いています。本州じゃ高山でしか見れない花も、そのへんの草花として見れてしまうのが礼文島。

カナリアパーク見学と生ホッケのちゃんちゃん焼き

北のカナリアパーク

北のカナリアパークに到着しました。嘘みたいな芝生の先には利尻山がドーン。

北のカナリアパーク

元からここにあった学校ではなく、2012年公開の映画のために新しく作られたセットだそうです。その後、ロケ地として残すのではなく、観光施設として整備して活用されるようになったとのこと。

北のカナリアパーク
北のカナリアパーク

内装はちょっと小綺麗な気もするけど、昭和の雰囲気を再現してます。映画を見てないんで、時代設定がいつなのかも知らないんですけど。

北のカナリアパーク

もし、本当にここに学校があったとしたら、冬の校庭でサッカーするのも命がけだろうなー。

礼文島

海沿いの道を歩きながら、フェリーターミナルへ向かいます。

礼文島のクロネコヤマト

最北の離島にあるクロネコヤマト。

礼文島のマンホール

レブンアツモリソウが描かれたマンホール。

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香深港ターミナルまで戻ってきて、「炉ばた ちどり」で昼食にしました。

炉ばた ちどり

店内はこじんまりとした食堂ですが、観光客で賑わっていて、すぐに満席になりました。

炉ばた ちどり

観光客向けのメニューと、地元の人向けのメニューが混在しています。迷わず、「元祖ホッケのちゃんちゃん焼き」を注文しました。

ウニも食べたかったが、産地とは言え、4000円以上ということで断念…。

炉ばた ちどり

炭火で焼いた生ホッケの上に、ネギと味噌をひと乗せ。滴り落ちる脂が炭に当たって立ち上る香ばしい匂いが、たまりません。こんなのを路上で炙ったら、島中の猫が集まってきそうです。

ホッケのちゃんちゃん焼き

新鮮な生ホッケという素材と炭火というシンプルな料理法によるコンビネーションで、白米のお替りは不可避でした。少し七味の入った味噌が抜群です。

うすゆきの湯

炭火に燻された後は、「礼文島温泉うすゆきの湯」に入ります。ハイキング自体は涼しく、短かったですが、昨日の夜はバス移動で、風呂入ってませんからね…。

サックら

入浴後のサッポロクラシックが、一人旅の心細さを解消してくれる。

香深港

体もサッパリしたので、次の目的地である利尻島へ向かいます。

フェリーターミナルでお土産を物色。礼文島デザインのバッチが売っていたので買いました。

香深→鴛泊

鴛泊港(おしどまりこう)までの片道チケット。900円でした。

あつもん

3つくらいのキャラクターデザインを融合したような「あつもん」とお別れです。

フェリー

島から島への移動なので、乗船客はマバラでした。平日だし、それでも多い方かな?

礼文島のハイキングを終えて

礼文島

3〜4時間のハイキングでしたが、期待以上に楽しめました。「北限の島」ならではの、本土や北海道とも異なる雄大な草原の風景をじっくり堪能でき、大満足の時間でした。

北のカナリアパーク

日数が必要になるため次回の訪問時期はまだ決められませんが、レブンアツモリソウが咲く6月の最盛期にぜひ訪れてみたいと思っています。また、冬の礼文島にも興味があって、過酷な寒さを体験してみたい気持ちもあります。

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