【神奈川】石老山 紅葉登山 ～ 高尾山の少し先、相模湖からお手軽ハイキングの旅

2013年11月24日

神奈川県相模原市の石老山せきろうざんに行ってきました。標高は702mです。

東京と山梨に挟まれた場所にあり、中央線相模湖駅からバスでアクセス可能ということもあり、日帰り登山客に人気の山です。

コース上には奇岩の数々が点在し、富士山と相模湖そして都心部の景色を眺めることできます。

11月下旬になる紅葉前線は山をくだり、下界の町へと遷移します。

世界一の登山者を誇る高尾山は11月下旬に紅葉のピークを迎えます。激しい混雑が予想される高尾山を避けて、ちょっと先にあるこの石老山に行くことになりました。

相模湖プレジャーフォレストで開催されるイルミネーションイベントをオプションにして、晩秋の山を旅してきました。

石老山登山

中央線に乗って相模湖から石老山へ

石老山は電車とバスでアクセス可能ですが、毎度登山を同行している「上様」が車を出すぜということで向かった先は青梅方面。

紅葉がはじまったばかりなのに街はクリスマスムードです。

この先降りることはないだろう的な青梅線の拝島駅にて集合し、甲州街道で石老山を目指します。

八王子市内のイチョウ並木が黄色に染まって綺麗でした。

昔、住んでいたことがあるけれど季節感を全く意識せず暮らしてた。

車で通り過ぎた京王線の高尾山口駅は大混雑していました。

真夏のとしまえんプール並みの人口密集度ではなかろうか。

相模湖にあるコンビニ立ち寄ったので、せっかくだからと相模湖を眺めに行く。

昭和のレジャースポット感がそこらじゅうに立ち込め、20年前は家族連れで賑わっていたんだろうという名残を惜しげも無く出してくる。

交通網が発達した現代において相模湖は近すぎるのか。個人的に休日にのんびりしに来るのはありだと思います。

視線を感じる。

相模湖から相模湖プレジャーフォレストを過ぎ、交差点に差し掛かると石老山登山口の入り口があります。

看板がごちゃごちゃしてて、一度見逃してしまった。

相模湖病院の登山口からスタート

相模湖病院の隣にある駐車場に車を停めました。

紅葉はちょうど良さそうな感じでスタートします。

広小路？

秋っぽい。

これなんでしたっけ…。

石老山の登山道は東海自然歩道になっているようです。

この歩道は、東京八王子市の高尾山から大阪の箕面市まで全長1697kmのとんでもないコースです。完踏した人とかいるんですかね。

謎のマークは何でしょう。

相模湖病院は窓に柵が貼ってあったりと、夜中に絶対来たくないたたずまいをしている。

序盤に椿が咲いていました。

人に歩かれている登山なので落ち葉で隠れることはなさそうです。

たくさんの礫岩が点在する登山道

石老山の岩の歴史の看板。

６００万年の歴史があるとか。だから、名前が石老山なのか。

巨大な岩一つ一つに名前が書かれています。標高1000m以下くらいの山によくあるポイントですね。

洞穴になっている岩もありました。

屏風岩。

にんにくの薄切りみたいな花びら？が登山道にパラパラ落ちてました。

なんでしょう。

奇岩の数々を横目に登ります。

若干、水で滑るところがありますが。

紅葉の名所になっていないのが不思議なくらいです。

登山口の入り口から30分しないくらいで顕鏡寺けんきょうじに到着です。

狛犬。

津久井の名木「蛇木杉」

写真に収まりきらないほど大きな杉です。

樹齢400年の大きなイチョウもあります。

ここは紅葉の名山指定をして良いと思います。

本堂。

ちなみにトイレがあります。

境内には岩窟もありました。

このお寺からは都心方面を眺められます。いいところに立地していますね。

イチョウの光があたり、黄色に染まった境内。とても、雰囲気があります。

最近ミラーレスカメラを買ったゆうさん、使い方を講義する上様という形になり、一人暇を持て余している人。

ジッとできないのか、とても退屈そうにしている人。

鳥居をくぐり石老山山頂を目指します。

都心の展望と紅葉に染まるトレッキング

すぐふた手にわかれますが、「さくら道ハイキングコース」に進みました。

このルートは都心部の展望が抜群です。

いい位置に岩がある。

乗る。

想像以上に紅葉を楽しめる山です。

高尾山に来るより、静かで楽しめるのではないでしょうか。

北アルプスや東北の壮大な紅葉もいいですが、近場にある野山の紅葉もいいですね。

どんぐりが落ちてるのを必至に撮るメンバ。標高が高くなると落ち葉の絨毯です。

たまには紅葉をアップで。

融合平見晴台という場所がありました。

この見晴台からは相模湖の眺めがあります。

奥には中央道も見え、よく渋滞するところでおなじみですね。

最後の方は結構登りがきつく、落ち葉で滑るので大変です。

最後は稜線のアップダウンを少し繰り返す感じです。

最後の階段。

ここを登りきればゴール。

丹沢の奥にある富士山を眺めながらランチタイム

石老山の山頂に到着です。

駐車場からのんびり写真を撮りながら歩いて1時間45分でした。普通に歩けば1時間弱で登れるのではないでしょうか。

久しぶりに山頂で料理なんかしてみます。

メニューはタイカレーとホットケーキ。

石老山の山頂からは丹沢山塊と富士山を眺めることができます。

10月末の仙丈ヶ岳から眺めて依頼ですが、本来の富士山らしく白く冠雪した姿です。

完全に料理は任せていたら、いつのまにか出来上がっていました。ご苦労であった。

本日は11月下旬にしては気温が高く、カレーを食べるにちょうどいい暖かさでした。

タイカレーってクリームっぽい見た目とは裏腹に結構辛いんですね。でも、美味しかった。パンケーキは作りすぎて食べきるのが大変でした。

それにしても、ハイキング日和。

関東方面は冬になると晴れ間が増え、空気が澄んでくるので富士山をよく眺めることができます。

ベンチもあるので昼寝には最適。

いつものように下山してから200キロ～300キロを経て帰らなければいけないというプレッシャーもない。

相模湖方面に下山するルートもあったのですが、多めに時間かかるしいいかってことで元きた道を戻ることにしました。

帰りは周回コースの登りとは少し違う道へ。

それにしても名前を付けられた岩が多い。

岩に拳の跡…

ベジータとブロリーが戦った場所ですか。

カラスウリを発見。

まだ真っ赤になる前ですが、これを見つけると秋だなって気がします。子供の頃に美味しそうな見た目をしているから食べようと試みたことがある人は多いかも？

相模湖プレジャーフォレストのイルミネーション

相模湖プレジャーフォレストの温泉に立ち寄る

下山後は、さがみ湖リゾート「相模湖プレジャーフォレスト」に移動しました。

プレジャーフォレスト内にある、さがみ湖温泉「うるり」に立ち寄りました。

2013年に出来た真新しい温泉施設です。料金は1000円と高いのは都心部に近いのでしかたのないことか。

激動の白馬岳日帰り登山の際に大渋滞の高速から抜け出して、下道を走っていた時にこの温泉があるというこを頭の隅に覚えていました。

そういう些細な点が後々の登山に繋がってくるわけです。

混雑しているのをのぞけば、露天風呂もヌメッとしている湯も良かったので、相模湖周辺のハイキングの帰りにもってこいですね。

今年から相模湖駅までの無料送迎バスも出ているみたいなので、登山との相性は抜群。

あ、自分だけアルコールを飲ませていただきました。

相模湖プレジャーフォレストのイルミネーション

温泉を出るともう日が暮れていました。

というわけで、本日の後半戦である「相模湖イルミリオン」にやってきました。

11月上旬から4月下旬の17:00～21:30に開催されているイベントです。

カップル・家族連ればかりで山の格好は完全アウェーですけど、なにか？

というわけで順路に沿って見学します。

クリスマスツリー。11月だけど。

斜面にずらっと敷き詰められた電飾。

海を表現しているみたいで、クジラが泳いでます。

遊園地も夜間営業しているので、子どもたちが遊んでいました。

というか、イルミネーションのコメントとか難しくね？

先ほどまで紅葉している山中にいたんですけど。

ライオンと縮尺がおかしい象。

虎とアヒルが共存しているというなかなかシュールなイルミネーション。

イルミネーション会場の奥には建物らしきなにか。

中に入ると七色に輝くダイアモンドが置かれていました。

突然、「じゃーん！！！」と爆音で効果音が鳴り響き、体が飛び上がるくらいに驚いた。

イルミネーションの撮影ってむずかしいですね。

登山の後にイルミネーションという新しいプランニングは1日を充実させるにはこれ以上ない設計でした。

イルミネーションイベントを渡り歩くのもありかもしれない。

相模湖イルミリオンの目玉イベントのプロジェクションマッピング。

11月下旬の寒空の下、Tシャツの上にパーカー一枚という間違った選択肢をし、ものすごく寒かったのでストーリーを理解するほど見ることができなかった。

というかこの付近あまり人が集まっていなかったのですが。

イルミネーションイベントを堪能した後は、高尾駅で解散して晩秋の登山とイルミネーションの旅を終えました。

石老山の登山を終えて

都内近郊の紅葉登山を最大限に味わい尽くす、素晴らしい1日となりました。

登山後に温泉に入り、さっぱりしてからイルミネーションというオプション付きのプラン。是非、今年の紅葉登山の予定に加えてみてはいかがでしょうか。

石老山は初心者でもオススメできる山の一つです。

 石老山の地図はこちら