2015年6月7日
新潟県と群馬県にまたがる平標山と仙ノ倉山に行ってきました。標高は2026mです。
谷川連峰の最高峰で、上越国境の山域では珍しい広大な稜線が特徴です。その稜線上では、雪解けの6月中旬頃から高山植物が開花し、ハクサンイチゲをはじめ、ハクサンコザクラやミヤマキンバイが咲き乱れます。
高山植物がいち早く楽しめるのが、この平標山~仙ノ倉山です。そこそこ、コースタイムが長いやまではありますが、初夏のシーズンに行きたい山でした。
梅雨入りして間もない6月初旬ですが、真夏を感じる旅になりました。
平標山・仙ノ倉山について
地図
- 登山ルートは、「松手山コース」で平標山
- 平標山と仙ノ倉山を往復
- 下山ルートは、平標山ノ家を経由して、「平元新道」で駐車場へ
登りで使うルートは展望のいい「松手山コース」一択です。特に理由がない限り、平元新道を登りで使うのはお勧めしません。
コースタイム
- 08:42平標山登山口
- 10:12松手山
- 11:44平標山
- 13:11仙ノ倉山
- 14:01平標山
- 14:25平標山ノ家
- 16:05平標山登山口
行動時間は7時間23分です。
休憩が1時間と考えると地図に書かれているコースタイムよりは早く歩いていますが、感覚的に休憩挟みまくって、抜かされているので一般的な登山者より遅いです。
平標山・仙ノ倉山 登山
関越道から17号を走って、平標山の登山口へ
6月の梅雨に入ると天気予報がころころ変わり、全国的に曇天模様でした。
- 平標山・仙ノ倉山の高山植物鑑賞登山
- 奥日光の千手ヶ浜でクリンソウ鑑賞ハイキング~栃木グルメツアー
2つのプランが立ち上がりましたが、今回参加するメンバの意向は「2」に傾いていました。天気図をずっと眺めていると、上越国境沿いが何となく天気が回復する見込みがありそうなので、「1」のプランで決定です。
敗色濃厚なプランにベットするのが登山者と言うものです。
都内早朝集合、関越自動車道の月夜野ICで降り、国道17号で登山口へと向かいます。登山口へは関越トンネルを抜けて「湯沢IC」を降りた方が速いです。
三国トンネルを抜けると新潟県に入ります。
冬はウィンタースポーツで盛り上がる苗場スキー場。
看板に「フジロックの森を歩こう」と書かれています。夏は音楽フェスのフジロックの会場になります。スノボも音楽フェスも縁がないので、登山で苗場を訪れるという圧倒的少数派!
既に満車状態で停められず、国道から少し離れたとこに停めようと移動。しかし、係のおじさんに「ここに停めていいよ」と案内された場所は、駐車場より登山口が近い場所でラッキーでした。
越後湯沢駅からバスが出ているので新幹線利用であれば、都内から日帰りで歩くことも可能です。
準備をするゆうちゃん。
新キャラクターであるゆうちゃんはこれから度々登場することになるのですが、ネット上での彼は「爽やかな山の写真を撮る自然を愛する好青年」というキャラクターで印象操作されています。
一輪咲いて 一輪咲いて
その時を待って
明日また咲くために
守ってください
花 平標山
巻機山の登山口でも見た詩の看板を見つけました。サインがないので誰の詩かわかりませんが、新潟出身の作家のものでしょうか。
登山口には「タニウツギ」がピンク色の花を咲かせていました。低木に咲き、目線の位置にあるので、登山道でとても目立つ花です。
登山口で6月とは思えない暑さを感じます。
苗場山をバックに開放的な松手山コースで登山開始
人気の山の割に地味目な登山口です。
登山口の標高は954m、平標山は1983mなので、標高差は1029mもあります。決して楽な登山ではなく、仙ノ倉山を目指すとさらに標高差がプラスされます。
クマ出没の看板がありました。
調べてみると結構出没するみたいなので、平日の人がいない時に登る人は注意が必要ですね。
序盤は樹林帯ですが、冬は豪雪地帯であるため、高木はすぐに減っていきます。
登山道には真っ赤なヤマツツジ、ピンク色が鮮やかなタニウツギが咲いています。
登り開始20分程度ですが、展望が広がってきました。
三国街道を挟んで、反対側に残雪がたっぷりの平べったい山が姿が現れました。
ビー玉を置いたらゆっくりと転がってしまう、違法建築で傾いた家のような山頂を持つこの山は、苗場山です。
気温が徐々に上がり始め、暑くなってきました。セミなどの昆虫の鳴き声がサラウンドで響き、山の上でも新しい一年が始まろうとしています。
見下ろすと苗場スキー場のホテルが見えました。真夏に開催するフジロックは、どこが会場になるんですかね?
歩き始めて1時間。登山道中のポイントと呼んでいいのかはわかりませんが、鉄塔の真下を通過しました。ここで、早くも凍らせてきたゼリー補給し、涼を取りました。
鉄塔を過ぎるといよいよ開放的な稜線になります。直射日光がギラギラと肌に突き刺さり、気分は夏山です。
本日の天候は、長野県側は雲が多く、平標山周辺だけが晴れる「読み」が見事に当たりました。
松手山コースの半分以上は登ってきました。松手山から平標山までは、コースタイムで1時間10分ほどです。
緩やかに伸びる稜線の先に平標山の山頂が見えてきました。
苗場山に向けて、挑発的なポージングを展開するSaku氏。
彼とは初めて登った山で、ブヨの来襲にひどい目に遭わされた登山でした。
平標山~仙ノ倉山もブヨが多い山と聞いていたので、警戒していましたが、この時は発生していませんでした。6月中旬以降に出現するようなので注意してください。
ブヨは人間の周囲に数十匹纏わりつくほか、刺されると痛みが走り、すぐに出血します。痒みが数週間残るので、正直登山どころではないです。
薄荷スプレー、防虫ネットなどありとあらゆる対策グッツを持ってのぞみましょう。
「ミヤマキンバイ」
代表的な高山植物が足元に見られるようになってきました。
平標山へ続く稜線は緩やかで優しく、関越道を挟んで存在する谷川岳とは対照的に感じます。谷川岳は氷河に削られた地形であるため、岩が露出して険しい。
谷川岳は秋に歩いていますが、初夏の時期にも歩きたい。
太陽の放射線にくらくらしつつも梅雨のジメッとした空気がないため、風が通り抜けると涼しいです。
「俺たちの夏が始まった!!!」
とかそんな恥ずかしいことを言いながら登っていました。
笹尾根をじわじわと登り、急な場所がないので比較的楽に登れます。
少し枯れ気味で元気がありませんが、シャクナゲが咲いていました。
夏の日差しとハクサンイチゲの群生
「ヨツバシオガマ」
稜線も上部に差し掛かってくると高山植物の種類が増えてきました。
山頂に近づくにつれ傾斜がきつくなります。滑りやすい小石ガレ道なのですが、階段が整備されているので安心です。
「ハクサンイチゲ」
稜線の南側斜面に群生を作っている場所がありました。小ぶりな花が山の斜面に群生をつける風景は夏山だなーと思います。
純白のガク片(花弁ではない)と密集した黄色い雄しべが、目玉焼きのように見えて可愛らしいです。
草地にもこもこと花を咲かせています。この時期の平標山で主役を飾る花です。
6月は梅雨に入り日照時間が短くなる時期ですが、雨によって花が活性するので、登山するのに一番魅力がある月と思えます。
地図を見ると真っすぐ登り一辺倒で、樹林帯も沢もないようなコース。中だるみするかと思っていましたが、開放的な登山道がそれを短く感じさせてくれました。
高度を上げてくると新潟方面の山々が広がります。
ようやく平標山の山頂を捉えました。
平標山~広大な稜線と一本道~高山植物のお花畑
登山口を出発して、3時間かかりました。コースタイムは3時間10分なので、登山平均年齢よりは若いことを鑑みるに随分遅いと思われます。
いつものことですけど。
平標山の山頂は広く、休憩するのは持って来いのスポットでした。
平標山から仙ノ倉山を往復します。片道は55分ほど。
平標山から仙ノ倉山。
横幅が非常に広い稜線の中、真っすぐな一本道。
平標山までのコースは新潟県でした。平標山から仙ノ倉山の登山道は、新潟県と群馬県の県境いわゆる上越国境になります。
斜面右手は群馬県の山々、奥に八ヶ岳まで見通せました。
斜面左手は新潟県。
群馬県の山々と違い、まだ雪が残っている山が多いのがパッと見わかります。
冬は仙ノ倉山~谷川岳の上越国境の山脈が、太平洋側と日本海側の天候差をわけているのが如実にわかります。
山岳風景ベスト100なるランキングがあるとすれば、上位に選出されてしかるべき風景だと思います。
思わずザックなど放り投げて、歩きたくなる登山道です。
しかし、仙ノ倉山までは往復2時間かかる道なので、そういうわけにもいかない。
そして、平標山から少しくだった南側の斜面は広大なお花畑になっています。
ダイナミックな稜線に繊細で可愛らしい花が咲いている風景は、登山者の心を奪っているようでした。
- ハクサンイチゲ(白)
- ミヤマキンバイ(黄)
- ハクサンコザクラ(ピンク)
稜線上のお花畑は、主に3つの花で構成されていました。
ハクサンコザクラは子供が好きそうなポップな色合いとシルエットが可愛らしいです。
ミヤマキンバイの黄色がひときわ目立ちます。
花が咲いている地面は、藁のような枯れ草です。
隈笹(クマザサ)と言えば生命力が強く、地中に根を繁茂させるため、極寒の地域の雪の下で越冬することができます。ただ、花が咲いている場所は、生命力の強い隈笹は一切生えていません。
小さい花ですが、隈笹同様にとても生命力の強いのでしょう。植生についての見識がないため、詳細なことはわかりませんけども。
というわけで、「仙ノ倉山に向かう稜線の平標山直下、南側の斜面」が高山植物の見どころポイントです。
割合的にハクサンイチゲが最も数多く咲いているので、メインはやはりハクサンイチゲです。
お花畑鑑賞も終え、先を目指します。
アップダウンはそれほどないにしろ、見ての通り長く感じる稜線は、3時間登った後にヘビーだったりするわけです。
稜線上の石楠花は満開で見事でした。
山で見る石楠花は花が大ぶりで、目を引きます。
あじさいっぽいけどこの花なんだっけ…。
「東芝ランプ」の看板?がありました。
デジャビュを感じて、過去の記事を見返してみたら、荒船山で「マツダランプ」という看板を見つけています。調べてみるとマツダランプは現東芝で、その山岳部が遭難防止に設置しているようでした。
微妙に傾いているのは、くだんの件で傾いている表れだろうか。
平標山から仙ノ倉山は何度かアップダウンが存在します。
丹沢で例えると大倉尾根(バカ尾根)から塔ノ岳に登ってから、丹沢山を目指す感じでしょうか。
登山道わきには引き続き石楠花(シャクナゲ)が咲いています。
全体的にのっぺりしてはいるものの、なかなか山頂が見えてきません。
熊笹の茂る平坦な鞍部は木道になっていて、歩きやすく整備されています。
熊笹の上を雲が魚の群れのように流れ、影が動き、同じ風景が次の瞬間に別物に変わります。
水槽の中に沈んでいるかのような錯覚。
後ろ姿からも伝わる社蓄ことSaku氏の満面の笑み。
「登山は至高」→「登山をしてる場合じゃない」→「やっぱ登山最高」→「登山に捧げた時間で違うことに使っていたら…。」→「登山に勝る趣味はないな」
山の天気のように心情が移り変わりが激しい男である。
そして、仙ノ倉山への最後の登り。
こちらもハクサンイチゲが山の斜面を飾っていました。花の量的には圧倒的に平標山の方が多いです。
仙ノ倉山の山頂までもう少し。
山頂に近づくにつれ、空の面積が広がる、その一時の爽快さと開放感は写真では伝わらない興奮があります。
谷川連峰最高峰の仙ノ倉山
13時11分 仙ノ倉山山頂
登山開始から4時間29分も掛かりました。時間のわりに疲れを感じなかったのは、岩場が少なく、緩やかに続く登りだったからかもしれません。
氷だけを持ってきて、炭酸飲料で乾杯です。
ああ、照り付ける太陽の下で飲む三ツ矢サイダーは悪魔的なうまさだ。
昼食です。
トウモロコシという容積の半分以上がごみとして残る登山に向いてない食べ物ですが、穀物の持つ甘みが染み渡る。ゆうちゃんが何の脈絡もなく持参してきた赤福は、エネルギーチャージになった。
山頂で食べるカップラーメンは確かにおいしいが、炎天下の中ではその限りにない。
仙ノ倉山の先に見えるのは谷川岳です。
上越国境尾根ルートはなかなかタフなルートで、避難小屋を利用して一泊で歩いてみたいと思っています。
山頂は広く、人もたくさん。片道4時間かかるのに大人気です。
雲が太陽を遮り、風が吹くと「一枚羽織ろうかな?」くらいの涼しさが心地よいです。
方位版がありましたが、新潟県・群馬県の山ばかりでした。
しかし、周囲の山々は雲に覆われており、狙い通りピンポイントで晴れた気がします。
ってことです。
さて、ここで時間を見計らい、山頂で後続プランの提唱。
「越後湯沢駅の駅前に美味しそうなかき氷屋がある」と告げる。新幹線の停まる越後湯沢と言えど地方の駅なので、ラストオーダーは観光客が帰ってしまう17時30分です。
登山前~登山中で知らせてしまうとプレッシャーに追われることになるので、このへんは駆け引きです。
仙ノ倉山から下山を開始です。
下山後の温泉に入る時間を加味するに結構ギリギリ、最悪は温泉は後回しでかき氷と言う、緩い雰囲気だった登山が一変、焦燥感がプラスされる。
平標山に登り返すのが非常に面倒に感じます。
昔は巻道があったらしいですが、面影が残っている程度で封鎖されていました。
同じ道を通らないという条件は優先度が高いので、平標山から平標山ノ家に向かう周回ルートへと進みます。
14時25分 平標山ノ家
水場もあり、ジュースの販売もしている立派な小屋でした。
テラス席からは平標山~仙ノ倉山を眺めることができます。
小屋の端っこに縁結の神が祀られていました。
谷川岳や苗場山と比べると知名度は劣る山ですが、いわゆるコテコテの山ガールを見かけたのはこいつのせいかと勘ぐる。
登山口へは「平元新道」を利用します。
新道=稜線に出るための最短ルートであるため、見晴らしはなく、見どころもないので、ひたすら無心に下ります。
登りで使用した松手山コースより、傾斜が倍になったんじゃないかと思うくらいに急でした。よほどのことがない限り、登山ルートには選ばないほうが良いです。
15時6分 上信越自然遊歩道分岐
膝をいじめるような坂道が終わり、上信越遊歩道との分岐に差し掛かりました。かき氷屋とのラストオーダーとプレッシャーが足を速める。
ここからは平坦な道になりますが、コースタイムは1時間10分ほどとまだまだ先は長い。
気持ちより樹林帯です。
植物がでかい気がする…。
車が通れる舗装道から外れると沢が流れる道になります。
ラストオーダーへの焦りからか、登山中の和気藹々という雰囲気はなくなり、無言で歩き続けました。
長かった…。
16時前に無事駐車場に戻ってきました。
温泉時間も確保でき、かき氷のラストオーダーにも間に合いそうです。
登山口から10分ほど車を走らせた場所にある「宿場の湯」で汗を流しました。
越後湯沢温泉:http://www.yuzawaonsen.com/index.html
越後湯沢の日帰り温泉施設は、露天がなく、内湯も狭いので、単純に汗を流すだけという印象。まぁ、風情のある温泉に入りたかったら、旅館に泊まれということでしょう。
越後湯沢グルメ堪能~温泉かき氷とうどんすき
17時11分、何とか営業時間内に間に合いました。ラストオーダーは17時30分。
越後湯沢駅前にある「水屋」と言う喫茶店です。
店内は古い木造建築を生かしデザインされていました。お土産店がメインで、喫茶スペースが設けられています。
お目当ては「温泉かき氷」です。
雪解け水の温泉水を利用しているらしいです。
硫化水素臭いと思いきやそんなことは全くありませんでした。水素水と同類なのかもしれませんが、それでも「温泉水」と言う珍しいフレーズに惹かれてしまうのがミーハー旅行者の運命(さだめ)。
味は4種類あり、温泉水コーヒー、イチゴ、梅、黒蜜きな粉。
推されている温泉水コーヒーと永遠の定番イチゴの2派閥に分かれました。
イチゴシロップをかけたものではなく、ちゃんと果肉の入ったもので美味しい。
温泉水コーヒーは濃縮された甘いコーヒーシロップをかけて食べます。
ほろ苦く大人の味でした。
営業時間の都合で、デザートが先でしたが、食事へと向かいます。
うどんすきの「森瀧」は苗場山の帰りにも寄りました。
登山した後にこってりとした肉と米!みたいなメニューはありませんが、新潟のご当地メニューを安く、ボリューム満点で食べることができる店です。
岩魚の刺身。
塩焼きは山に向かえば食べれますが、刺身はなかなか食べれません。
マイタケの天ぷら。
岩魚の唐揚げだったっけか…。
そして、メインのうどんすき鍋。具だくさんです。
人数より1人前減らしたくらいが、他のメニューも腹に収まりちょうどいいです。
新潟特産の辛味調味料である「かんずり」をアクセントもりもり食べました。
以上、越後湯沢駅の食レポでした。
「自分たちの登っている山以外は曇っていても構わない」とか捻れた発言をする我々(女子のぞく)より、どす黒い発言をするゆうちゃんに「悪のかたまり」とあだ名がついたり、極めて良き大人がする会話ではない内容で盛り上がりました。
極めて順調だった旅でしたが、スキーシーズンでもないのに事故渋滞に巻き込まれしまい、終電で帰れるか怪しくなるハプニングが発生。
世の中の等価交換の仕組みが良くできるのだなと納得する出来事でした。
平標山・仙ノ倉山の登山を終えて
日本には無数に山があります。
山脈にある一つの最高峰に限らず、大なり小なりのピークが存在します。人が催す年行事とは違い、自然は年ごとに変化をし続けます。当日だけではなく、前日までの気象条件も一因になります。
旅のテンプレートは有限ですが、自然条件との組み合わせは甚大です。
自然の呼吸を感じながら、無限とも思える選択肢の中から最善の一手を追及する。登山の一つの醍醐味かもしれません。
6月初旬から7月下旬まで、入れ替わりに咲く花が変わるようで、また時期をずらして登りたいです。7月はニッコウキスゲが咲くみたいです。
というわけで、この平標山・仙ノ倉山は最善の一手が決まったと思える一日でした。梅雨突入後の晴れを利用し、高山植物の咲く稜線は、否が応でも夏への想いを巡らす旅でした。
冬季限定、ヤカイ沢コースで登った平標山の記事です。
コメント
平標山・仙ノ倉山、懐かしいです。山歩きを始めたばかりの梅雨の6月に登り、お天気は曇り時々晴れ、最後に雨という感じで稜線の絶景は今ひとつでしたが、私の山歩きは高山植物の優先度が高いのでそれでも十分楽しめました。この山を歩いた後は、撮った写真とウェブの情報を見比べて、一気に花の名前の知識量が増えたものです。そして、ブヨにやられました。
ところで、今回のエントリでは熊笹の原っぱの写真がクリエイティブだと思います。稜線や花の写真を撮りがちな山ですが、熊笹はなかなか思いつきませんし、開放感ある素敵な構図だと思います。なお、白いアジサイっぽい花はオオカメノキでしょうか。
希少な花が豊富な谷川連峰は、私の頭の中で行くべき山域として常に意識されているものの、主脈縦走路も馬蹄形も公共交通機関利用だと日帰り完歩はほぼ不可能で、テント場どころかトイレも途中にほとんどないために踏み切れないまま今年も6月半ばを迎えつつあります。バイオトイレでいいからそれぞれに一箇所ずつ置いてくれればいいのに。個人的には、谷川連峰~尾瀬~奥日光と奥秩父は山深くて癒しの力が強いと感じていますからなおさら。
今年はツクモグサをどうしても見たかったので、5月に八ヶ岳に行ってきました。北岳のキタダケソウと白馬岳のウルップソウも見られるといいですが、週末のお天気次第です。
長くなりました。すみません。ではでは。
>icyfireさん
コメントありがとうございます。
仙ノ倉山を登山開始まもなく登るとは通ですね。
熊笹の写真を褒めていただきありがとうございます。快晴の空より、雲が点在している方が絵的には好きです。
花の写真を覚えると登山はより楽しくなりますね。
山菜も詳しくなると実用性も増えていいんじゃないかと検討中であります。
白い花はオオカメノキでしたか!いつも紫陽花っぽいなと思っているだけで、全く把握していませんでした。
谷川岳は主脈と馬蹄形と確かに魅力のある稜線ですね。
自分は体力に任せた日帰りと言うのはこれからは控えようかなと思い、避難小屋や営業小屋を積極的に利用したいと思います。
八ヶ岳のツクモグサ見てみたいです。
八ヶ岳も中途半端に冬に訪れることが多かったので、いずれ縦走したいです。
キタダケソウやウルップソウは高山植物を追い求めるものとしては見なければいけませんね。
週末の天気次第でまた来年となってしまうのがサラリーマンの辛いところです。
雪山は雪山なのでいつでもいいのですが、花の時期は難しいですね!
またコメントお待ちしております。
凄い素敵な山だったんですね〜(o^^o)
素敵そうだなあとは思って行こうと思っていたけれどホントに素敵だ!と読みながらウットリしてしまいました。
けど…その素敵に出会う為には長い長い距離をじっくりと歩く必要があり、時間的にも体力的にも可能なんだろうか、とも考えてしまった。(>_<)
仙ノ倉山に行くとすると往復で7時間以上、たぶん自分だと8時間はかかるのかなあ、と思い、もしかしたら平標山のみで諦めるしかなくなってしまうかも。
ぜひ平標山から仙ノ倉山に向かうルートも見てみたいと思うのだけど…
その日の体調や天気や予定時間とか、状況によって決めるしかないなあとも思いました。
あと、熊、居るんですね。(^_^;)
あとブヨも7月に大量発生と読み、ヘッドネット購入します。(被ってる人いますか???(^_^;))
写真で見た感じだと白馬八方尾根みたいなのかなあと予想。
八方尾根はゴンドラとリフトで登ったことがあって(全く歩いて登ってはいない)
まるで、あの世みたいに綺麗なところだなあと思ったのを覚えています。
先日は筑波山女体山。
次は親孝行で昇仙峡。
その次は友達と那須岳(茶臼岳)
7月には仙ノ倉山と八海山。
山だらけのスケジュールを考えてしまっていて、そのうち飽きるだろうとも思っています。(^_^;)
飽きる前に山形の月山にも登ってみたい。
山形には良い温泉もいっぱい。
楽しみは作るものですよね。(o^^o)
いつも素敵で愉快なブログをありがとうございます!
また楽しみにしています。(^_^)☆
>ユメミンさん
コメントありがとうございます。
記事中にも書いていますが、平標山への登りは緩やかですので、それほど気構え無くても良いかと思います。
仙ノ倉山も遠くに感じますが、そこは7時前から登り始めるなどの対応をしてください。
平標山から下ったところが花畑なので、そこが一番の見どころです。
ブヨ対策は本当にしていったほうが良いです!
6月から7月にかけては虫が大量発生する山は多く、している人よく見かけますよ。
安心してください。
白馬八方尾根っぽいかもしれません。水気はあまりないですが…。
アクティブに動けるようでしたら、飽きることはないですよ。
登山自体には飽きてしまうかもしれませんが、旅は飽きることがありませんし。
月山に登ったら、そこから見える鳥海山に登ってみたくなることは間違いありません。
またコメントよろしくお願いします。
[…] ・My Roadshow […]