2023年4月3日
香川県の紫雲出山に行ってきました。標高は352mです。
三豊市の荘内半島の最高峰で、山頂に咲く1000本の桜と瀬戸内海の島々を見渡せます。
四国の隅っこにある小さな山ですが、ニューヨークタイムスの世界の旅行トレンドを左右する記事に写真が掲載されたことで、世界中から観光客が訪れる桜の山になりました。
以前、四国を旅行した際に紫雲出山の存在を知り、「鳥海山」、「雨飾山」、「天覧山」のように上品な名前の山だと頭の片隅に記憶していました。それから数年後、ニューヨークタイムスの報道で、桜の山だということを知り、いずれ行ってみたいと思っていました。
満開の桜と瀬戸内海の絶景、讃岐うどんとラーメン、観光要素がギュッと詰まった三豊市を旅してきました。
紫雲出山について
徒歩でのアクセス
徒歩で紫雲出山に登る場合は制限はありません。
- 大浜漁港の駐車場を利用
- 山頂駐車場で入山料500円の支払い
- 片道90分(実際は60分程度)
詳細は三豊市の紫雲出山交通規制のサイトを参考にしてください。
紫雲出山 ハイキング
「須崎食料品店」で日本トップクラスの讃岐うどんを食べる
紫雲出山が三豊市にあるので、同じ市内でうどんが食べたいと思って見つけたのが、こちらのお店「須崎食料品店」です。
うどん屋でなく、個人経営のスーパーですが、口コミサイトのうどんランキングでは日本2位(2023年4月時点)という、とんでもないお店です。
駅前でもない、田舎にポツンとある店にも関わらず、平日月曜日の9時開店前から行列が出来ていました。
行列に並んでいると店員さんが、温か冷か、サイズは大か小かを聞いてきます。物価上昇し続けている世の中ですが、大400円、小280円という価格にビビる。
民家の中に入っていくと、茹で上がったうどんを渡されます。良い照りをしている。
そのまま、ネギ、生姜、生卵をトッピングして、ダシ醤油を掛けます。
そして、隣のスーパー内に移動します。
今や消滅しつつある個人経営のスーパーです。実家の近所にあって、駄菓子を良く買ってたなぁ。
揚げ物が置かれているので、トッピングして、レジにてお会計と言うシステム。なので、行列の割にはスムーズに進行します。
店内にはイートインスペースがないので、外に用意されているベンチで食べます。
日本のトップであるとは到底思えない、極めてシンプルな見た目のうどんです。ちなみに、とり天をトッピング。
あごの筋肉が試される弾力ある麺。
出汁醬油の味付けだと、ダイレクトでうどん本来の美味しさが伝わるんですね…。これは発見だ。
というわけで、お土産のうどんを購入し、出汁醬油も買いました。家でうどん食べるぞー。
大浜港から四国のみちで紫雲出山の山頂を目指す
うどんを食べ終えてから移動し、 10時10分に大浜港の駐車場に到着しました。「須崎食料品店」は三豊市の山側なので、移動に30分くらい掛かりました。
ちなみに、前日の天空の鳥居〜父母ヶ浜からは車で10分ちょっとの距離です。観光地が密集しているので、1日で回ることも十分可能です。
桜シーズンは、交通規制されているので、海岸から登ることになります。
駐車場では地元の出店が出ていて、売店や軽食が食べれるキッチンカーの出店があります。
紫雲出山に向けて出発です。
「四国のみち」と大きな看板が立っているので、それに従って住んでいきます。
最初は、ノスタルジックな漁村の小道をテクテク歩いて行きます。
四国のみち(四国自然歩道)の一部「紫雲出山ロマンのみちコース」と名付けられているようです。
日本って広大な土地がある国じゃないけど、トレイルが多いよなぁ。スペインの巡礼道みたいに、ブランディングして世界から訪れるようになると地域活性しそう。
みかんが美味しそうに実っている…。
乳薬師と看板が立っていたので、階段を登って立ち寄ってみます。
高台の上には、小さなお堂がありました。ここは、寿命院と言うお寺の奥の院に当たるようです。
「乳の出が少ない女性がここにお参りすれば父が良く出るようになる」
中々、マニアックな願いが叶う場所でした。
しばらく、アスファルトの坂道を登っていくと登山道の入口がありました。
山頂まで2キロのコースです。うどんをエネルギーに変えて登りますよ。
しっかりと山道なので、山装備の人が多い印象ですが、スニーカーでも全然登れます。ただ、傾斜はそこそこキツイ。
登山道の区間は10分くらいで、最後に階段を登って終了です。
車道に合流し、駐車場まで歩いて行きます。登山道には桜の木は皆無でしたが、登場してくれました。
山頂付近の駐車場で桜満開、浦島太郎伝説がある紫雲出山
山頂駐車場に到着しました。
ちょうど、マイカーの入れ替え時間だったので、駐車場はガランとしていました。
そして、桜がゴージャスに咲いています。
駐車場の時点で、瀬戸内海の見晴らしが広がります。
第1駐車場から少しだけ階段を登った第2展望台に立ち寄りました。
樹齢が結構ありそうな、太い幹の桜が咲いていました。
瀬戸内海に浮かぶ島々が見えます。一番、近くにある島は粟島でしょうか。更に奥の方には、香川~岡山を結ぶ瀬戸大橋が見えていました。
紫雲出山の看板があるけど、ここは本当の山頂じゃありません。
その隣には、浦島伝説の里の看板が立っていました。
浦島太郎が玉手箱を開けた時に、立ち昇った白煙が紫の雲となりこの山にかかった山頂付近に浦島太郎を祀る竜王社がある
https://www.mitoyo-kanko.com/facility/urashimataro/
紫雲出山は、浦島太郎が玉手箱を開けるラストシーンの場所だったみたいです。
金太郎の金時山みたいに、浦島太郎に由来がある山が存在しているとは、現地で初めて知りましたよ…。
紫雲出山の名前の由来にもなっています。
さて、紫雲出山の山頂へ移動します。
そしたら、マイカーの入山時間になったのか、一気に山道を車が登ってきて、あっと言う間に駐車場が満車になりました。
今まで、静かだったのに…。
駐車場から紫雲出山の山頂までは、徒歩で10分です。
平日にも関わらずにたくさんの観光客で、日本人と同じ比率で外国人の観光客です。特に中国人が多かった気がする。
「ライバルは吉野の桜か紫雲出山」
桜の原点にして頂点、奈良県吉野の桜をライバル視していました。吉野も行ってみたいなぁ。
林道を抜けると、青空と桜・桜・桜。満開の桜です。
遊歩道からは瀬戸内海が見えるようになっています。
今まで見てきた桜の中で、最高のロケーションです。
桜と海を同時に見れる場所は、関東にそこまで名所がないから新鮮です。
お花見している人は、シートを広げて、桜の下で宴会しているので、ベンチや東屋の椅子に座っている人は少ない。
売店は一つだけあり、紫雲出山遺跡館に喫茶コーナーがあります。ガラス張りのスペースからは、瀬戸内海の海が見える絶景カフェとして紹介されています。
香川県側の島々が見えます。
カフェ内にいたのは、ほぼ中国人観光客で、お汁粉を味わってました。韓国人もいたかな?欧米系も2組くらいはいた感じ。
瀬戸内海を見下ろしながら飲むタピオカミルクティーは美味しい。
クッキーを買いました。描かれてる山は富士山だけど。
弥生時代の家屋の展示があり、弥生人がお花見をしていました。
弥生時代に桜は存在していないので、そう思うとシュールな光景です。
小さな漁港が見えました。
讃岐うどんが強すぎて、香川の魚って何が有名なんだろうか…。
入山できる人数には限りがあるため、上野公園や目黒川のような都内の花見スポットのように混雑しないのが素晴らしい。
ひっそり、「さぬき百景」の石碑がありました。
満開の桜と瀬戸内海の島々、世界中の観光客で賑わう紫雲出山
山頂の展望台に到着しました。
瀬戸内海の大展望、紫雲出山の桜が見渡せるビュースポットです。
2019年にニューヨークタイムスが毎年発表している「いくべき旅行先」に「瀬戸内海の島々」が紹介され、紫雲出山から撮影した写真が掲載されました。
が、その写真と比較すると、桜の量が体感で40%減少しているように感じます。
展望台付近の樹齢50~60年のソメイヨシノが、カビの一種が原因で発生する「てんぐ巣病」に相次ぎ感染。花が咲かなくなったり、木が枯死したりする病気で、いずれ満開の桜を見られなくなる可能性もある
ということで、剪定されてしまったみたいです。
観光パンフレットに掲載されている風景と同じ景色を、数年または数十年後に再び見ることができないことは残念です。
東京で言えば、青梅市の梅林がウィルスにかかり伐採なんてこともありました。
正面方向以外は、こんもりと咲いています。
ニューヨークタイムズは2023年の同じ内容の記事で「盛岡」を2位に選んでいます。選定が渋すぎない??
荘内半島の先端が見えました。
ハイキングコースが先端まで伸びているようなので、時間があれば歩いてみるのも良いかも。
たぶん、紫雲出山の山頂であろう看板。
晴れていましたが、空気がもっと澄んでいれば、本州の広島・岡山が見えるようです。
1時間以上のんびり滞在していると、タイムリミットの観光客が帰り始め、登山者だけが残るようになりました。
山頂は巨大な岩がゴロゴロ転がっています。これは讃岐岩と呼ばれる安山岩らしいです。山全体は花崗岩で形成されているみたいです。
小さい半島にある山なので、とても近くに海を感じます。桜が咲いてなくても、素晴らしい山であることは間違いない。
一日中、居続けることができるなと思いつつ、本日中に帰らなければいけないため、下山を開始します。
「竜王社」と書かれた看板が目に留まり、気になったので立ち寄ってみました。イノシシ注意の看板があり、道を外れると罠が設置されているようです。
桜が全くない森の中を歩き、一瞬だけ下ります。
雲のようなものに乗って、踊りを踊る3人の部族(?)が描かれた石碑がありました。
後で調べて知ったのですが、これが浦島太郎を祀っている社なんだとか。
ショボ過ぎやしないかい??
ストーリーをほぼ誰も知らない金太郎でさえ、金時山でイラストになったり、銅像があったりしたのだが…。
第1駐車場に戻ると、車がいなくなっていました。そして、ここにある桜が思っていたよりも立派な桜だと気づきました。
駐車場でこの立派な桜が見れるのも登った人の特権。
第2駐車場はフォトスポットになっているみたいで、そっちにも行けばよかったなぁ…。
それでは、登山道を下ります。
砂利に足を取られつつ、下山はらくちんです。
港町まで戻ってきました。
黒い瓦屋根と焦げ茶色の壁の昔ながらの日本家屋が味わい深い。
13時37分、大浜港の駐車場に戻ってきました。
3時間20分のハイキングで。1時間半以上は山頂でのんびりしていました。
香川県内評価ベスト1、うどん県で食べる讃岐ラーメン
下山後は朝に引き続き、讃岐うどんと思ったのですが、13時を過ぎると目ぼしい店が閉まってしまうので、ラーメン屋を訪れました。
讃岐ラーメンの店「はまんど」です。
店の前に待機所があるので、かなりの人気店であることが伺えます。
13時30分過ぎの訪問だったので、待つことなく入店できました。
おススメとなっていた「はまんどラーメン(790円)」。
赤みを帯びた肩ロースチャーシュー、煮卵、メンマ、青ネギ、海苔。新潟の三条ラーメンのように、背脂がぷかぷかと浮いています。
チャーシュー麺を注文すると、まるで椿の花のような状態で盛り付けてありました。
麺は太め、ツルツルのモチモチ食感で、讃岐うどんの食感を意識して作られていました。
伊吹産の煮干しスープはクリアでサッパリ、背脂がコクをプラスしていました。
香川県民のためのラーメンって感じで、とても美味しかったです。
ラーメンを食べた後は、5分くらい移動して、三豊市内の「たかせ天然温泉」で汗を流しました。
松山空港に向かう途中、石鎚SAで見た四国最高峰の石鎚山。前回登ったのは2015年で、近いうちにまた登りたい。
最後、松山空港で食べた今治名物のチャーシューたまご飯。想像通り、見たままの味。お父さんが日曜日に作ってくれた雑な料理みたいです。美味しいけど。
1日で食べたチャーシューの量更新したな…。
紫雲出山のハイキングを終えて
桜の季節は、海外から来る観光客にとって、飛行機代が一番高いシーズンらしいです。
年度の切り替わりで多忙な時期ではありますが、日本に住んでるビハインドを生かさないと思い、初めて桜を見るために遠出をしました。
紫雲出山は本当に素晴らしく、ここ数年の山で一番の感動がありました。
桜の木が剪定されていて100%中の状態でこそなかったですが、それでも満開の桜は見事、瀬戸内海の島々を眺めるロケーションが圧巻でした。
今回、調べている中で、紫雲出山以外にも、同じような環境で桜が見れる場所を発見したので、また来年の4月、飛行機を予約するかもしれません。
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