天国の一番の話題はなんだと思う?
天国じゃ海の話をするんだ
海がどんなに美しいかってね
余命が残り僅かな二人が出会い、海を目指し旅をするストーリの映画です。タイトルの「Knockin’ On Heaven’s Door(天国の扉) 」は、ボブ・ディランの同名曲から。
あらすじ(ネタバレ)
97年のドイツ映画で、公開当初こそ話題になりませんですが、徐々にファンが増えて続けている作品です。
主人公はこの二人。
一人はチンピラの男、一人冴えない男。冒頭の病院シーンで、お互い数日の命と宣告されます。
冴えない男のが海が見たことないと話になり、チンピラの男が天国で一番話題になっているという海の話を語ります。レモンが散らばった床でソルティドッグを飲むシーンは非常に印象的です。
二人は酔っ払ったまま、病院の駐車場に止めてあった高級車を盗んで、病院を脱出します。
脱出を果たし、チンピラが逃走に必要な金を集めます。まずはガソリンスタンドを襲ったり..。
高級ブティックで服を買うためチンピラは銀行強盗をしたりと。
結構シリアスなシーンに見えますがぜんぜんそんなことなく、コメディっぽくジョーク交じりで進行していきます。そして、車積んであった鞄に大金があるのを発見し、物語は大きく進展します。
二人はその金で、スイートホテルに泊まり高級な食事を頼みます。大金を手に入れた二人は、お互い死ぬまでに叶えたい願いを紙に書いて見せ合います。
しかし、車はマフィアのもので、大金は大口の取引に使うものだったのです。二人はマフィアの二人組みに追われはじめます。ただ、このマフィアすごい間抜けなんですが。
銀行強盗をしたため、警察にも追われます。途中マフィアと警察の銃撃戦に巻き込まれたりと…。
逃げ続ける二人ですが、チンピラの方が重症で、薬が切れると倒れてしまい…。
冴えない男が薬局に行き処方箋がないと薬は出せないという医師に、銃を付けつき奪うシーン。
二人の間に強い友情が生まれていきます。
二人はホテルで書いた願いを叶えていきます。母親にキャデラックを買ったり、夜のお店で複数の女性を抱いたり…。
その後も色々トラブルがありながら、二人はようやく目的の海に辿りつきます
南国のコバルトブルーの美しい海とは言えない、荒々しい海。騒がしかった旅でしたが、二人は言葉もなく静かに海を見つめ続けます。
脳腫瘍の男が倒れますが、もう一人は介抱するでもなく、座り込みます。
感想
命がテーマの映画は数多くありますが、ここまでコミカルでスタイリッシュに描いている映画は他にはないと思います。主人公二人と旅の途中で出てくる一人一人の登場人物に個性があって、最初から最後まで楽しめました。そもそも、命がテーマというよりは映画のスパイスの一つだと思っています。
旅っていいですね…。
曲について
映画のタイトルは、ボブディランが72年にリリースしたアルバム「PAT GARRETT & BILLY THE KID」に収録されています。
ビートルズの「Yesterday」に匹敵するくらいのカバーを生み出している名曲中の名曲です。
ガンズ・アンド・ローゼスのカバーが有名です。
コメント
コレしんやにやってるのみたど
路上の発作はしょっきんぐだた
にほんでリメイクされてるね
コメディとシリアスがころころ変わるからびっくりするね。