東京都上野にある「インドパキスタン料理デリー」で、カシミールカレーを食べてきました。
創業1956年と、2022年時点で66年の歴史を持つスパイスカレー屋さんです。創業当時のオーナーは、インド・パキスタン・スリランカに駐在していて、そこで食べたカレーを日本で再現しようとしたそうです。
カシミールカレーは、このお店の名物となっているカレーです。公式サイトに「カシミールカレーができるまで」と、専用ページがあるくらいです。
上野広小路駅徒歩2分のデリー
午後から埼玉方面に仕事があったので、上野駅で途中下車し、以前から気になっていた「デリー」に足を運びました。
平日の12時前ですが、既に7~8年ほど並んでいました。カレー屋の行列は、スパイスの香りを浴びるので、すきっ腹には拷問のような時間です。
昼食のためのサラリーマン、大学生カップル、女性一人、おじいちゃんなど、幅広い年齢層に支持されているようです。
カレーのラインナップは多様です。辛さの段階に合わせて、「デリーカレー」、「インドカレー」、「カシミールカレー」と変化するようです。このメニューを和風変換すると…
デリーカレー | 東京カレー | 首都 |
インドカレー | 日本カレー | 国名 |
カシミールカレー | 甲信越カレー | 地方 |
となる。インド人的に理解不能そうだ。
カシミールはインドとパキスタンの国境にある山岳地域で、領土問題、紅茶の産地、レッドツッペリンの曲など、何気によく耳にする。世界2位の標高のK2があったり、一回は旅行してみたい。
極辛口のカシミールカレーを食べる
店内で待つこと10分程でカシミールカレーが提供されました。ラグビーボール型のトレイに盛られています。
見た目は金沢カレーのような黒さがあり、風景を反射するほどのシャバシャバ具合です。目を凝らして見ると、粉上になったスパイスがわかります。
具はチキンが複数ごろんと入っていて、ジャガイモが入っています。月桂樹の葉もそのまま入ってました。
一口食べてみると、苦みを感じるカレー、だけど旨味がしっかりしています。その直後、強烈な辛さに襲われました。シャバシャバのカレーなので、口内いっぱいに辛さが広がります。
決して、辛党ではない自分(ココ壱では「1辛」で満足)にとっては、限界ラインを越えた辛さです。
もはや、罰ゲームに近い辛さではあるが、曇天の空に差し込む光の柱のように、辛さの中に一筋の旨さが引き立っています。
激辛ブーム以前、60年代の人たちにとっては、異常な辛さだったのでは…。
テーブルには2種類のピクルスが置いてあり、酸味のあるキュウリと辛い玉ねぎ。独特の味なので、好みが分かれるかも…。自分は苦手でした。
口中ヒリヒリ、鼻水ズルズル、頭から汗ダクダクですが、何とか完食することができました。
そういえば、カウンターの壁にヒンディー語?の看板が掛かっていたけど、何て書いてあるんだろう??
カレーを食べ終えて、不忍池でお花見
カレーで火照った体温を冷ますように、桜が満開の不忍池で風を浴びました。
それにしても、あれだけ辛い体験だったはずなのに、カレーの写真を見返えすと涎が出てきます。どうやら、スパイスに依存させる調合がされているようです。
老若男女が並ぶ人気店と言うのも頷けました。
店舗情報
店名 | デリー上野店 |
住所 | 東京都文京区湯島3-42-2 |
営業時間 | 11:50~21:30 |
定休日 | 無休 ※年末年始休暇あり |
補足 | 銀座店あり |
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