
雪は好きですか。自分は好きです。
年に数回しか雪が降らない関東平野に住んでいるかもしれませんが、いくつになっても雪が積もってできる世界は心躍ります。理由もなく気がつけば手にとって、そのひんやりした感触を確かめたくなります。
通勤通学が困難になるのは大変ですが、それでもやっぱり飽きませんし、わくわくします。

奥多摩にある高水三山(たかみずさんざん)に行ってきました。
三山の名の通り、標高700m前後の3つの山を登ります。奥多摩の入口に位置し、駅から駅への登山ができるので初心者向けの縦走コースとしてよく紹介されてます。

前日の夜までは翌日の登山に胸を躍らせているのですが、起床直後はなんともいえないダルさがあるのはなぜか。

ママー!!!
とフレディのシャウトを聴きながら、朝日の多摩川を電車は走る。
日曜日早朝の東急田園都市線は、ベンチコートを着た朝練の中学生でいっぱいです。土曜日だと朝帰りの酔いつぶれが混ざってて臭い。

9時20分 軍畑駅---
さて、問題です。軍畑駅はなんと読むでしょう?ぐんはた?いえ、違います。
答えはWebで調べてください。

東京都の秘境駅とも呼び声が高いJR青梅線「軍畑駅」
小さな駅舎で一日の平均乗車数も250人程度。ちなみに始発の立川駅は青梅線だけじゃないけど15万人。ほんとうに東京なのか・・・。

駅前には小さな個人商店がありました。

ミルキーの缶ジュースなんてあるんだ。
ガラスケースの冷蔵庫とか個人商店くらいじゃないと見かけなくなりましたね。

軍畑駅からは街並みが見渡せます。駅前に鐘があるのがいい味だしてます。

今回はまたまた11人と大所帯。1~2回は会ったことがあるメンバなので安心です。
トイレとストレッチを済ませて出発。

遮断機がない線路を渡るのは、旅をしている気持ちになるのは自分だけでしょうか?自分だけかな・・・。
アメリカのロードムービーのように貨物列車に飛び乗って、旅をしてみたいと思ったことはありますか。

しばらくは舗装道を歩きます。

登山口まではのんびり。
それにしても冬は天気がいいですね。平日、天気がいいと休んで出掛けたくなる。

三者三様の歩き方。

そしていつの間にか登山道に入ってました。11人が隊列を作ると10m以上の長さになって壮快ですな。
次はドラやほら貝担当を決めるべきだろうか。

杉の中に入っていよいよ本格的な登山道に入りました。
これから花粉の時期ですね。「毎年、例年の2倍、3倍の花粉が飛びます」ってニュースで言ってる気がします。界王券かっての。

序盤少しだけ水が流れているので橋があります。

水が凍ってます。

少し歩くと急な斜面が登場です。
陽が差さない場所のためか雪がびっしり残ってます。一同ビビる。

人気の高水三山は適度に踏み固められているので、溶けて凍っている箇所がいくつもあって苦労します。

2カメのみやじゅん君が撮っている写真はたぶん彼のブログに掲載されているはず。

急な斜面を抜けるとまた林道に入りました。あと1.1キロ。

ここからはなだらかな林道なので雪があっても安全でした。

やっぱり1000mの以下の低山は真冬に登るのがベストですね。半袖にフリース一枚で適度な体感気温です。

しばらく歩くとなんか山奥とは思えない大きな建造物が見えてきました。

11時15分 高水山常福院 ---
立派な不動尊がありました。中央には大剣が3本祀られていました。ファイナルファンタジー7の主人公クラウドが持ってる剣みたいだ。

狛犬は可愛らしくて、耳が小さいけどビーグルみたいな造り。

広い境内で雪がびっしり積もってます。利用できるトイレがあるのはここで最後。

皇太子の趣味は登山で、登った山一覧を見たら全国各地かなり登ってるんですね。たまーにこいった碑を見かけます。

ここからは東京方面の景色が見えました。

不動尊から10分程度で一つ目の山「高水山」に到着です。

11時31分 高水山 ---
標高759mある山頂で眺めはそこそこ開けてます。

お昼にはまだ早いので次の山「岩茸石山」を目指します。

尾根道を進んでいきます。
あまりに綺麗な雪だったので前を歩く一人がしんぼうたまらず、雪の上に飛び込んでいました。しかし、表面が硬かったのか見事に着地と同時に体が弾かれて痛がってました。

山頂付近は見事な冬の透き通った青空が広がっていました。

12時2分 岩茸石山 ---
標高は793mで山頂は木が生えていなくて、秩父方面から東京都心方面の景色が一望できます。

レジャーシートに同化するみやじゅん。
彼が最近購入したと思われるこのオレンジのフリースはパタゴニアのR2かR3。自分も2年前から愛用しているので見事にかぶっている。起毛具合が最高にベルベットな触り心地で、ちょっとお高いけどオススメです。
アメリカの造りなので通常のサイズから1つ下げることをオススメ。普段MならS。

昼食を始めます。今回のメインはデザート。

本日のステルスマーケティング。
山の山頂で食べるカップヌードルミルクシーフード味は美味だ。雪とミルクの白が雰囲気を出していて最高さ。
別にスポンサー料もらってるわけでもない。そして、ステルスを宣言したら意味がない。

そして本日のデザートはチョコレートフォンデュです。みんな色々と用意してきてくれました。高尾山ではチーズフォンデュをしました。2ヶ月の間に2回もフォンデュるとは。

食べるのに夢中になっていて写真があまりないことに気付きました。イチゴ、バナナ、マシュマロ、パン、じゃがりこ(?)なんかを具材に盛り上がりました。
周りで食事をしている中高年ハイカーが何をしているのかと珍しがって寄ってきて、試食を提供したりする場面があったり。

雪上を手で歩く訓練をしている場面。

外国人の単独ハイカーが半袖で登ってきたのにはびっくり。景色を堪能しながらおにぎりを食べていました。
忍者が好き、お寿司を食べたりといった日本文化に興味をもつ外国人を見るとほっこりするような、そんな気分になりました。

さて下山開始です。下山といっても3つ目の山が残ってます。

いきなり急なくだりです。不安な人はアイゼンを付けていました。

今日のずっこけ王。スニーカーじゃそりゃ滑ると思います。
後、青のアウターに黒のズボンは自分のスタイルとかぶりまくり。どこかで燃えてくれないかな。

慎重に降ります。
やっぱり降りは怖いですね。

「散歩が好きだからってこんな山奥に連れて来ることないだろ・・・。」
寒さにぶるぶる震えてました。狛犬に似てるねこのわんちゃん。

いい道です。

最後の山は、そう簡単には登らせんといった感じで崖になってました。アイゼンはいてる人はきつそうです。

山頂に到着。

14時36分 惣岳山 ---
読み方が分からずみんなお惣菜山(おそうざいやま)って呼んでました。
「くまだー!」
「えっ!?」

「・・・・・・・。」

ここにもありました関東ふれあいの道。
伊豆ヶ岳、高尾山にもありました。写真をポイントごとに収めることによって踏破の認定しょうが貰えるそうです。
百軒茶屋って場所が気になるな・・・三軒茶屋の33倍ですよ?

大木の長さを男3人で計測する。これがまさに3メントル。

下山です。
雪が少なくなって気が抜けたのか、普通の道で転倒する人続出。

御岳駅まで向かいます。ここからはずっと林道です。

ながーい林道が続きうんざりしてきた頃に民家が見えてきました。

御岳の町まで出てきました。
時間は16時前と蛭をのんびりした割りに早く帰って来れました。

16時00分 JR青梅線御嶽駅---
相変わらず登山客が多い駅ですねここは。

日があるうちにお開き。各自、拝島や立川で別れて帰りました。
高水三山を終えて
コタツに入ってる場合じゃねえ。
快適に都内近郊の奥多摩や丹沢の山々を登るなら真冬の今です。そう、汗臭さを気にしないで電車に乗って帰宅の途に着くことができます。まあ、関東の天気は冬が一番安定しているって言うのが一番の理由なんですがね。
高水三山は縦走がお手軽にできるいい山でした。登山をはじめてみようかと思っている同僚や友人を誘ってみてはいかがでしょうか。
登山と同じ週にブログを書き切ったのは久しぶりだ・・・。
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