![夏の常念岳 登山](https://live.staticflickr.com/65535/50917876933_fcb219b6ab_c.jpg)
2020年8月2日
北アルプスの常念岳に行ってきました。標高は2875mです。
長野県内で人口2位の都市である松本市に属し、市街地から最も見られている北アルプスの一座です。常念岳で最も登られるである「一ノ沢コース」日帰り登山です。
山頂からは北アルプスの本丸、穂高連峰と槍ヶ岳を展望することができます。
![夏の常念岳 登山](https://live.staticflickr.com/65535/50918710917_77f09b1dfa_c.jpg)
コロナ禍の夏山ということで、日帰り登山が中心となったシーズン。北アルプスで日帰りできるのは限られているので、前衛峰である常念岳に決定しました。
前回登ったのが2012年の夏なので、8年ぶりです。蝶ヶ岳を含めた周回で12時間歩き、ただただ辛かったという思い出が残っています。今回は気持も新たに、はじめて登る感覚で旅してきました。
常念岳について
地図
![常念岳一ノ沢コースの地図](https://live.staticflickr.com/65535/52135545033_232b449192_c.jpg)
一ノ沢登山口を往復するコースを歩きました。
区間 | 標準コースタイム |
---|---|
駐車場→常念岳 | 6:05 |
常念岳→駐車場 | 4:20 |
合計 | 10:35 |
コースタイム
- 2:48駐車場
- 3:08一の沢登山口(ヒエ平)
- 5:40胸突八丁
- 7:02常念乗越(常念小屋)
- 8:48~9:26常念岳山頂
- 10:27常念乗越(常念小屋)
- 13:05駐車場
行動時間は10時間17分でした。
標準タイムが10時間20分なので、休憩無しで同じでした。体調不良のバテバテで、登りに6時間も掛かりました。
常念岳 登山
真夜中を突っ走れ、水浸しの一ノ沢コースをナイトハイク
![常念岳登山口の駐車場](https://live.staticflickr.com/65535/50918673717_0dd4e3aec8_c.jpg)
未明のナイトハイクにて出発する。「一の沢」と名がついているだけあり、駐車場の近くで、轟々と川の流れる音が聞こえています。夏山シーズンの真っ只中ということもあり駐車場はギリギリ1台空いていました。
ちなみに前日は塩尻峠のジンギスカンを味わい、24時間営業の温泉で仮眠していた。にんにく味噌ダレが絶品なジンギスカンだった。
![一の沢コースの登山口にあるトイレ](https://live.staticflickr.com/65535/50917852443_5962251904_c.jpg)
しばらくアスファルトを歩いていくと、ぼんやりと明かりのついたトイレが見えてくると、一ノ沢コースの登山口です。
![一の沢登山口](https://live.staticflickr.com/65535/50918542901_4f0e3b2445_c.jpg)
総距離 | 13.2㎞ |
累積標高差 | 1,709m |
標準タイム | 10時間20分 |
一ノ沢コースのデータを見ると、コロナ禍の訛った体には、震え上がる数字だ…。まぁ、その予想通り、体調が振るわず、かなりの鈍足登山となった(自分だけ)
![一の沢登山口](https://live.staticflickr.com/65535/50918543401_efc79d082a_c.jpg)
登山口から中盤まで夜が明けていないので写真はほぼなし。登山道の8割は沢の流れる谷を歩くことになる。ちなみに、三股コースは蝶ヶ岳に登るためのコースなので、常念岳の一点狙いであれば、一ノ沢コースの一択だろう。
![一の沢登山口](https://live.staticflickr.com/65535/50918676302_5277b36d2f_c.jpg)
常念岳の登山口は人がたくさん歩くコースなので、ナイトハイクでも問題なし。小さな沢煮架けられた丸太橋を注意しながら登る。
序盤は横移動が多く、あまり登っている感覚はない。三股コースは針葉樹林帯の急坂を永延と登らされた記憶なので、同じ山でもコースで全然違うな。
![一の沢登山口 大滝](https://live.staticflickr.com/65535/50917855378_8505a90092_c.jpg)
大滝というポイントに到着し、ちょっと休憩。体調が思わしくなく、すぐに息が切れる。前日に塩尻のスーパー銭湯で仮眠するも、寝つきが良くなかった。「ただいまから消灯します」と大声でアナウンスしたおばちゃんの声にビクッと起きてしまったのが敗因。
仮眠室は山小屋と同じように20時には暗くしてほしいぜ。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50918677722_d92ed44998_c.jpg)
寝不足の体調不良で登り続けると、ようやく明るくなり始めた。稜線で宿泊している人たちは、山頂で日の出の待機をしている頃合いだろう。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50917856713_aa88782733_c.jpg)
標高1900mの笠原沢に到着。稜線にある常念小屋と駐車場との中間くらい。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50918679417_ddd65f873a_c.jpg)
日が昇ると空の霞が取れ、山の輪郭が朱色に浮かび上がりはじめました。体のエンジンがかかってもいいと思うのだが、ぷすんぷすんと音を立ってて煙が立っているようだ。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50918679592_36a7d567cf_c.jpg)
8月の第一週は最もアルプスに行くべき期間で、標高2800m以上の世界に繰り出すことを毎年予定している。晴天に恵まれることも多い。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50918548391_455aec337a_c.jpg)
コロナ禍でなければ宿泊していただろう。どのみち、山小屋とテント場は人数制限をしており難しかっただろうなぁ。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50918681312_1178a0221a_c.jpg)
ほぼ、川の中を進んでいるのと同じで、登山道は水が流れ込んでいる。防水性のないスニーカーだと、冷たい山の水で、凍えてしまうのは間違いない。
太陽が登るとようやく一の沢の全貌が現れた
![常念岳の登山道](https://live.staticflickr.com/65535/50917860278_1d3b997d5b_c.jpg)
ようやく、一ノ沢にも太陽の光が射し始める。
しかし、体が重い。2012年の夏は、確かに過酷だったが、ひょいひょいと登っていた気がする。年季を経て成長するどころか、退化しているではないか…。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50918682952_5f65e7bc42_c.jpg)
まだ、稜線が遥か遠くに見える。燕岳の合戦尾根くらいっしょと思ったが、沢谷を行くので移動距離が長いんだろう。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50918551346_d23bd95489_c.jpg)
一ノ沢コースは日帰りする登山者が多い。そのため、結構な数の記録がネット上には転がっている。だが、コースタイムはあまり信用しないほうがいい。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50918684437_ac65fd02ef_c.jpg)
往復6時間〜7時間なんて到底無理な数字。それを、某サイトは当然のように載せおって!!
と言っても責任は自分にあるわけで…。ペースが同じくらいと思われる人の記録を適切に見つけるのは大変です。
![常念岳の胸突八丁](https://live.staticflickr.com/65535/50918553081_fd09205d1f_c.jpg)
胸突八丁というポイントに到着した。
「胸突き」は昔からある登山用語らしく、「ここから胸が突かれるような斜面があるよ」という合図である。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50917864543_96fe3f828f_c.jpg)
その合図の通り、沢沿いの緩やかな道を離れ、険しい傾斜へと変わっていく。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50918687497_de69f9d9bd_c.jpg)
道は険しくなるが、高山植物の花が多くなる。胸突きならぬ胸キュンだろう。
![常念岳の花](https://live.staticflickr.com/65535/50918688057_0b9e74a232_c.jpg)
![常念岳の花](https://live.staticflickr.com/65535/50917866718_0237b8e1c6_c.jpg)
![常念岳の花](https://live.staticflickr.com/65535/50918556966_504282496f_c.jpg)
いつもであれば熱心に花の写真を撮るのだが、5000mのヒマラヤにでも来てしまったかの如く、息がゼエゼエと切れて、撮影する気にならない。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50918557866_76b16b1c67_c.jpg)
胸突八丁からちょっと進むと、黒部の下ノ廊下を思い出させる道が出てきた。進行方向左側の斜面は10m以上は滑落してしまいそうな断崖。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50918691237_b142beaab2_c.jpg)
ロープやハシゴが丁寧に設置されていて、問題なく通行できる。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50917869998_30af3c9ea6_c.jpg)
前を行くSaku兄はコロナ禍で100%テレワークのくせにスイスイと歩いていく。なんかムカつくので、突然の便意が降りかからないかと願った。
最終水場をすぎると無慈悲な樹林帯ゾーンに突入
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50918560811_cace6b9dc5_c.jpg)
最終水場に到着。
ここからは全く水気がなくなり、無慈悲な樹林帯へと突入する。北アルプスに属しているが、南に位置する常念岳は森林限界が結構高い…。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50918561706_7a96740324_c.jpg)
このへんではもうヘトヘトで虫の息状態だった。30歩進んで、呼吸、30歩進んで、呼吸。8年前の常念岳に登った「山の呼吸」は、忘れてしまったようだ。2020年爆発的人気となった「鬼滅の刃」ネタを放り込みつつ、全部、コロナのせいと言い聞かせる。
![常念岳 第1ベンチ](https://live.staticflickr.com/65535/50918695052_9b3af27c11_c.jpg)
展望なしの樹林帯を進んでいると第1ベンチが登場。あと800m。駅のホーム2往復分の距離だが、ここからがしんどい…。
![常念岳 第1ベンチ](https://live.staticflickr.com/65535/50917873463_8d51cf4701_c.jpg)
稜線が近づいてきた。少し開けている場所は、他のどこにもないアルプスの空気を感じる。アルプスに執着がないので、年に数回行くか行かないかだが、アルプスはいいね。
![常念岳 第2ベンチ](https://live.staticflickr.com/65535/50917874303_c852138762_c.jpg)
第2ベンチに到着。まだ、あと500m。
![常念岳 第2ベンチ](https://live.staticflickr.com/65535/50917875138_8ea9a41999_c.jpg)
年に1〜2回、不調な日があるんだが、まさか北アルプスの登山日に当たってしまうとは…。時間にして6時半だが、気温はぐんぐん上昇し暑い。
![常念岳のクルマユリ](https://live.staticflickr.com/65535/50918698162_8bbe6956f1_c.jpg)
樹林帯の木陰咲くクルマユリは、緑の中で主張の強いオレンジカラー。
![常念岳が見えてきた](https://live.staticflickr.com/65535/50918565761_2e3d0c6b53_c.jpg)
ジグザグとした樹林帯ゾーンを抜けると、いよいよ北アルプスの稜線が近づいてきた。常念岳へと至る急斜面も見え、心地よい冷たい風を感じるようになります。
槍ヶ岳と穂高連峰がこんにちは、展望の広がる常念乗越
![常念乗越](https://live.staticflickr.com/65535/50918567431_5781d86201_c.jpg)
常念乗越(常念小屋)に到着。
岩がごろごろしているが、広大なフリースペースがありました。そして、ここまで来て初めて北アルプスの大パノラマが広がります。
![常念小屋と槍ヶ岳](https://live.staticflickr.com/65535/50918700892_5846d034dc_c.jpg)
巨大な風景に中に、一点の視線を集める槍ヶ岳の尖峰。ディズニーランドのシンデレラ城のような北アルプスのアイコン。シーズンに何度も北アルプスを訪れない自分にとっては、いつまでもテーマパークに来るような感覚がある。
小屋を見学する気力もなく、しばらくベンチでボーっとしていた。二人は小屋のトイレ(テント場のトイレ)を利用したが、ゾンビにでも遭遇したような目で帰ってきた。Saku兄いわくワースト2位らしい。1位は剣沢キャンプ場。
![常念乗越から見上げる常念岳](https://live.staticflickr.com/65535/50917879483_77aa1c0d8b_c.jpg)
稜線の小屋まで来れば山頂はもうすぐ、といかないのが常念岳。
常念乗越からは標高差300mが残っている。しかも、写真で見えているのは山頂ではない。
![常念岳の縦走路](https://live.staticflickr.com/65535/50918702527_c858566175_c.jpg)
大きめの岩礫帯は登りにくく、足を上げたら、吊りそうになったので慎重に登る。
![横通岳](https://live.staticflickr.com/65535/50917881218_b8a4585580_c.jpg)
反対側には標高2767mの横通岳が見える。
80年代にはロープウェイ建設計画があった山だったとか。常念岳~大天井岳~燕岳の縦走は、北アルプスでもゴールデンコースなので、いつか歩く…かな?
![常念岳の山頂直下](https://live.staticflickr.com/65535/50917882003_007394a755_c.jpg)
北アルプスの山頂直下って、そういえばこんな感じだったなと思い出しながら登る。
![常念岳の正念場](https://live.staticflickr.com/65535/50918704772_cf32f8e84f_c.jpg)
まだまだ先が長く、終わりの見えない戦いが続く。
![三股コースとの合流地点](https://live.staticflickr.com/65535/50918572996_38118c28bc_c.jpg)
三股コースとの合流する分岐に到着。
8年前にこの分岐に到着した時は、既にガスが上がり真っ白だった。常念岳の山頂を目指すだけなら、三股コースの方が短い。しかし、樹林帯を九十九に登る退屈な道で、木登りしていたサルがいたってことしか覚えていない。
過去振り返ると、ここでマスカットを頬張っていたようだ。
![常念岳最後の登り](https://live.staticflickr.com/65535/50918573791_d1d2347440_c.jpg)
「先行する二人はガスが登ってきちゃう」と、薄情なことに置いていかれてしまった。ここからは、過去の自分と歩むことにする。
![常念岳の山頂が見えた](https://live.staticflickr.com/65535/50918706822_4d0ba65084_c.jpg)
息も絶え絶え、ようやく山頂の間近に迫る。鋭角な山なので、山頂一帯はキュッと絞られていて、左側は切れ落ちている。
槍穂高連峰のパノラマ展望台、常念岳の山頂
![常念岳の山頂](https://live.staticflickr.com/65535/50918584866_774398366c_c.jpg)
8時47分 常念岳山頂
常念岳の山頂に到着です。駐車場を出発したのが2時48分なので、登りに6時間かかってますね…。だいぶ鈍足ですよ。
![狭い常念岳の山頂](https://live.staticflickr.com/65535/50918707622_7f3b72e63b_c.jpg)
思ったよりもずっと狭い山頂で、記念写真をしている人がいると、向こう側に回るのも一苦労。北アルプスの名だたる山の中でも、極小なスペースじゃないですかね。
![常念岳の展望](https://live.staticflickr.com/65535/50918577956_f0e3636cc6_c.jpg)
山頂から一段降りると、休憩できるスペースあるけど、岩がごろごろしているので安定するところはないです。
![常念岳から槍ヶ岳](https://live.staticflickr.com/65535/50918581156_9157e3c79d_c.jpg)
正面に目立つのはやはり盟主・槍ヶ岳の存在感。手前の山は表銀座コースになっている東鎌尾根らしい。前回はガスガスだったので、8年越しの展望となる。
![常念岳から穂高連峰](https://live.staticflickr.com/65535/50918713942_1674df8d85_c.jpg)
穂高連峰も迫力がある。
奥穂高岳と槍ヶ岳とそれぞれ登ってはいるが、それらを結ぶ稜線は歩いていないので、北アルプスはまだまだ初心者だと思う。
![常念岳から蝶ヶ岳](https://live.staticflickr.com/65535/50918579466_90725e738c_c.jpg)
常念岳から蝶ヶ岳へと続く稜線。雲が湧き始めて、蝶ヶ岳は見えなくなっていた。
前回はこの稜線を進んでいった。常念岳までは元気だったけど、途中の樹林帯に入り、暑さで一気にへばったのを覚えている。
![常念岳から大天井岳](https://live.staticflickr.com/65535/50918582666_d1b4b3ac7f_c.jpg)
大天井岳と燕岳の方角。
さらに奥には北アルプスの北部エリア、後立山連峰と思われる山脈も見えた。
![常念岳から乗鞍岳](https://live.staticflickr.com/65535/50917894198_41b3e0abef_c.jpg)
真下を見ると梓川が見える。ってことは、梓川のトレッキングコースからは限られた場所しか見れないってことか。ずっと奥は乗鞍岳、そこから左は御嶽山が見えていた。
![夏の常念岳からみる北アルプス](https://live.staticflickr.com/65535/50917896428_0a5409fa17_c.jpg)
やはり、8月1週目は夏山ベストウィーク。
コロナが無かったら北アルプスの深いところを縦走していたかもしれない。まぁ、今の体力では無理な話だが。
![常念岳の山頂](https://live.staticflickr.com/65535/50918712357_0453110908_c.jpg)
時間が経つとぐんぐんと雲が湧きあがってきた。天守閣である槍穂高連峰を防衛する形で、常念山脈が雲を堰き止めているようだった。
贅沢を言えば市街地側の展望が見たかった。夏じゃ厳しいのかな…。
![蝶ヶ岳への稜線](https://live.staticflickr.com/65535/50918716252_521a986c63_c.jpg)
しかし、インターネット上にある常念岳のコースタイム程当てにならないものはない。京急特快レベルのタイムが平気で混じっているので、見極めなければならない。
雲沸き立つ夏の稜線を離れ、下山を開始へ
![雲のぼる常念岳](https://live.staticflickr.com/65535/50918586481_e5018d1593_c.jpg)
“遊び”ができる十分なスペースの山頂ではないため、下山を開始する。重そうなザックを背負った登山者が次々に登ってくる。標高差がかなりの山とはいえ、アクセスがいいので、往来の多い山です。
![ガスに隠れ始める槍ヶ岳](https://live.staticflickr.com/65535/50917898233_81b6864caa_c.jpg)
![ガスに隠れ始める槍ヶ岳](https://live.staticflickr.com/65535/50918587811_0e02aa1b5c_c.jpg)
常念小屋まで戻ってくると槍ヶ岳は雲の中へと姿を消した。
真夏の北アルプスの展望タイムは日の出から9時半まで。これテストに出るから覚えておきましょう。
![常念岳を下山する](https://live.staticflickr.com/65535/50918588411_5be94085d4_c.jpg)
常念乗越から下山開始です。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50917899833_111e3b1cc1_c.jpg)
登り返しはないので、重量に任せてサクサク下山したいところ。日帰りって慌ただしい。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50918589611_838286b162_c.jpg)
大休憩は1回くらいで、全員がお腹の中身がエンプティ、ガス欠になった。沢が近いとクールダウンできてよろしい。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50918590476_6795817d35_c.jpg)
登りのときは真っ暗で把握できていなかったが、一の沢は川幅が広く、豪快に水が流れているのがわかりました。未明に登るのは勿体ないとも思いました。
![常念岳 一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50917902463_8f81dcb8d2_c.jpg)
登りにナイトハイクしたときのピストンって、下山が長く感じる。
![一ノ沢コース](https://live.staticflickr.com/65535/50918592061_7914722741_c.jpg)
12時44分 一の沢登山口
10時29分に常念乗越をスタートしたので2時間弱かかりました。ここから駐車場まで15分ちょっと歩くのですが。
![常念岳の駐車場](https://live.staticflickr.com/65535/50918592886_89949be439_c.jpg)
「あ”〜」荒廃した街を彷徨うゾンビのように歩き、駐車場に戻ってきました。10時間を超える登山はひさびさでした…。
常念岳の下山後は、定番のホリデー湯と鉄板の山賊焼き定食
![ホリデー湯](https://live.staticflickr.com/65535/50976421372_716b710ba6_c.jpg)
下山後の温泉は登山口から近くのホリデー湯。
日帰り入浴料550円だが、100円引きクーポンがあるので忘れないようにしよう。
![山賊焼き定食](https://live.staticflickr.com/65535/50976422057_c9a1b71a65_c.jpg)
そして、併設する食堂での山賊焼き定食(1170円)は、8年前同様の流れだった。安曇野まで降りて、ご当地グルメという時間はなかった。鶏肉大好きだからがっつりな山賊焼きは好きです。
![ほりがねの里](https://live.staticflickr.com/65535/50918593621_f661849073_c.jpg)
途中に道の駅に立ち寄りお土産を物色。
![常念みそ](https://live.staticflickr.com/65535/50918726747_324ba46f4b_c.jpg)
ちょうど味噌が切れたのを思い出し、「手作り安曇野常念みそ」を購入した。長野って味噌愛の県ですね。あんまりイメージないけど。昨日食べた塩尻のジンギスカンも味噌ダレだったし。
![高崎駅で解散](https://live.staticflickr.com/65535/50918727877_be38a145f6_c.jpg)
茨城から来ているなべ氏とは高崎で別れ、在来線で東京に帰りました。大回りしているように見えますが、中央道でストレートに帰るより、渋滞に遭わないで早く帰れるんですよ。
常念岳の登山を終えて
![常念岳の展望](https://live.staticflickr.com/65535/50976370696_fa3a3ef1e3_c.jpg)
常念岳の登り方は三択で、一の沢コース、三股コース、蝶ヶ岳もしくは大天井岳からの縦走があります。いずれも趣が異なるのですが、常念岳を単体で見た時は一の沢コースが真髄でしょう。標高2000m以上まで続く一の沢は、北アルプスらしい雪解け水の清涼感がありました。
2500m以上の稜線に出ると冷たい風が吹き、気分を高揚させてくれました。
![常念岳の集合写真](https://live.staticflickr.com/65535/50918577221_cf6dcaf329_c.jpg)
コロナ禍で夜行バスも小屋泊も避けたので、アルプスに出かけることはなく、この常念岳だけで終わった夏でした。だけど、8年前は全く見えなかった展望を再確認でき、夏のハイシーズンに北アルプスを歩けたのは幸いでした。
宿泊が完全予約制だったり、マスク着用義務など制限の多い2020年のアルプスでしたが、以前のような”気ままさ”が戻ってくることを願うばかり。巣ごもりで錆びていく体を鍛え直し、2021年以降はアルプスの稜線を縦走できるようにしたいです。
2012年の常念岳の記事
2012年の8月、三股コースで常念岳~蝶ヶ岳を日帰り周回した記事です。この時は12時間も歩きました。
コメント
雲の平の急登り10回のodekake3です。
またまた、共通点があってコメさせて頂きます。
健康ランドは便利ですよね。深夜到着で一眠りして早朝出発が出来るので何時も使っています。無料登録(要、個人情報開示)すると、10回宿泊すると11回目が無料に!2人だと5回に1回半額です。
ホリデー湯も後泊に使っています。ホリデー湯の割引は知りませんでした。
常念は、小屋どまり三泊。常念、大天井、燕で秋の定番ルートにしています。
苦労して登ったら許される限り下山したくなくのです。
去年は、燕と焼岳の2回だけでした。
今年は、去年の様な事にならない事を願っています。
>odekake3さん
さっそくのコメントありがとうございます。
貼ってあったホームページを拝見させていただきました。
健康ランドは便利ですね。今回は深夜出発だったので、クーポン利用で1000円したかしなかったかくらいでした。
頻繁に北アルプスに出かけるのであればお得ですね。
常念岳~大天井岳~燕岳はいつか歩いてみたいルートです。常念乗越からは高低差がありそうですね…。
常念岳は登っているということで、すっとばしす作戦で行くかもしれません。
2021年もコロナの影響は残ると思いますが、段階的に戻っていけばいいですねえ。
やま子です。
お久しぶりです。
「この後ろ姿、見たことある」って思ったら、
やっぱりsakuさんでした。
今月、常念岳へ登るのですが、一ノ沢へ一人で下るのは
初めてなので参考にさせていただきます。
いつまでもお元気で山を楽しんでください。
やま子さん
お久しぶりです。コメントお待ちしておりました。
Saku兄とは頻度は減りましたが、いまだに一緒に登っております。
縦走されるんですね、この夏は暑いのでお気をつけて下さい。一の沢コースは水だらけなので、いざとなったらドボンしてください。
この夏は元気に山を登ろうと思います。体力は落ちていますが!!
veryblueさん
16日17日18日を利用して一の沢から登って常念岳、大天井岳、燕岳に行ってきましたよ。一の沢から常念乗越まではクソほど疲れましたがテント場一番乗りで好き放題やってきました。大気不安定も重なり晴れから大雨、強風とやられましたが晴れのタイミングでは北アルプスの絶景も堪能出来ました。燕岳は下りで中房温泉の登山口に出ましたが今後は登りたくないルートベスト5に入るくらいの難儀な道でした。。。雑誌では北アルプスデビューは燕岳から!みたいに書いてありますが
すみません途中送信になりました…
雑誌では北アルプスデビューは燕岳から!みたいに書いてありますがアレはちょっと遠慮したいです。
初めて北アルプスでの縦走を楽しみました。燕岳から歩いてきた稜線見た時は感慨深いですね。俺の足にお疲れ!ぺしっ!てやってあげました。
ウタロウさん
コメントありがとうございます。
常念岳~大天井岳~燕岳の縦走お疲れ様です。連休中は大気が不安定でしたね。自分もどこかしら縦走に行く予定でしたが、予定が無くなって観光していました。
燕岳は登り一辺倒で、見どころも少なめですよね。山頂のご褒美感は強いですが…。
スイカが売っている山荘があるから、デビューに良いのかもしれませんね。他では稜線まで小屋はないですし。
足が鍛えられたので、次回が楽しみですね。
かくいう自分は全く鍛えられず、夏まともに歩けるか不安です…。