
2016年2月7日
長野県にある飯盛山に行ってきました。標高は1643mです。
秩父山地の西端にあり、長野県野辺山高原のハイキングコースになっている山です。山頂は名前の通り、茶碗に盛ったご飯のような特徴的な形をしている山です。
短時間のコースタイムで大展望を見られる人気の山です。

飯盛山が白いご飯のように見える冬に行ってみたいなと、常々思っていました。
雪山は他の山に行ってしまうことが多く、候補の山から外されがちでした。今回はメンバに雪山初心者がいたことから、コースタイムが短めの飯盛山が候補に上がりました。また、個人的に行きたかった料理店が近くにあったので、プランに組み込んでみました。
短時間ながらも八ヶ岳、富士山とアルプス大展望と満腹の旅スタートです。
飯盛山について
地図

平沢峠の駐車場から往復標準コースタイム1時間45分と非常にお手軽な山です。
清里駅から野辺山駅まで縦走するルートを選択すると少し充実感を味わえるはずです。ちなみに野辺山駅はJRの最高地点にある駅です。
コースタイム
- 9:53平沢峠
- 10:48平沢山
- 10:57飯盛山
- 12:37平沢峠
行動時間は2時間44分でした。
飯盛山 雪山登山
八ヶ岳を展望する野辺山高原へ

今回はたつ兄の住む神奈川の田舎駅で集合し、中央道で八ヶ岳方面へと移動します。前日の夜に南岸低気圧が通過し、高尾山から甲府に抜ける山間部は雪化粧をしていました。

談合坂サービスエリア周囲の山々は白く染まっていました。本日の予報は快晴なので、朝から昼頃までにしか見られない景色。

山梨県に入り、勝沼ICを過ぎたあたりで、南アルプスが目の前に横並びにそびえます。
登山をするまで山梨なんて行くことなんかないだろと思っていましたが、年に通過も含めて10回以上も来ることになるとは、人生何があるかわからないものです。

山梨を横断し、長野県に入る直前で見えてくるのは八ヶ岳連峰です。
登山をするまで八ヶ岳と言うと、レタスや乳牛を育てている高原地という認識でしたが、今や一座一座の山名を言えるほどになり、人生何があるかわからないものです。

長坂ICを降り、国道141号線(清里ライン~佐久甲州道路)を北上します。標高が上がるにつれて、地面も雪に変わってきました。

野辺山高原にある平沢峠駐車場に到着です。
八ヶ岳連峰が目の前にドーンと広がり、景観美的な観光地としても抜群です。3mを越える高さの丸太の看板がインパクトがあります。
南八ヶ岳の編笠山~権現岳~赤岳~横岳が見えます。南八ヶ岳の縦走は夏に実施したいところです。

メンバは男2:女2の合コン体制。
左からくろとも、ゆみえもん、たつ兄、私となります。特に覚えなくても良いです。特にかしこまるような仲でもないです。
女性二人は茨城出身、たつ兄は学生時代が茨城、その一方で私は栃木出身ということで、北関東の確執があったり、なかったり。
日本の分水嶺、平沢峠から飯盛山へ

平沢峠は日本の分水嶺になっています。
「ここでおしっこをしたら太平洋と日本海に流れるのか。ロマンがあるな。」と程度の低い会話で盛り上がります。

飯盛山登山口は道路を挟んで反対側にあります。
野辺山駅までは除雪されていましたが、駐車場直前の数か所で凍結していました。前日までの予報にもよりますが、ノーマルタイヤの場合は、駅付近に停めて歩くのも手かと思います。


9時53分 飯盛山登山口
さて、たつ兄は雪山に慣れていますが、女性二人はアイゼンを履いて登山をするのが、それぞれが2回目と初です。
山頂まで1時間、そして展望の良さもあって、雪山初心者にはうってつけの山です。

序盤は樹林帯の坂道です。

前日天気が悪かったせいか、薄くでしたが霧氷になっていました。

雪山が初めてのくろともさんは、チェーンスパイクとゲイターを友だちからレンタルし、ウェアはALLシーズン用の格好です。
雪の山を歩くことが純粋に楽しいらしく、はしゃいでおりました。

白く薄化粧した唐松の中を歩いて行きます。凍結個所もなく、アイゼンなしでも歩けるコンディションでした。

平沢峠の標高1450mなので、標高差は200mもありません。なので、登りも大したことなく、稜線歩きに変わります。

登山開始30分ほどで南アルプスの大展望が広がります。
冬でも比較的晴天が多い南アルプス。標高3000mの山々が連なりますが、森林限界も高いこともあり、白くなっているのは上部だけです。

進行方向には富士山が見えています。
お隣の八ヶ岳では2時間、3時間も歩かなければ見れない展望です。なんてお得なのでしょうか、飯盛山。

ここで唐突ですが、第1回「エビアンをより美味しく撮れるか選手権」をしました。硬水は苦手なので、あまり自分は口にしません。海外の水だったら、軟水のボルヴィック派です。

稜線は日当たりが良いため斜面の雪はほとんど溶けていました。登山道にだけ雪が積もっています。

振り返ると八ヶ岳がふたたびお目見えです。
大盛りご飯のような飯盛山

飯盛山と言えば、大盛りご飯を食べるみたいな風潮があります。しかし、この登山の後に食事が控えているため、お茶碗を持ってきて、雪で疑似ご飯を作成します。
新雪を盛りつつ、ボルヴィックをかけて、うまいこと形成していきます。

できた。

平沢山を通過すると、飯盛山の山頂が見えてきました。

展望スポットとの分岐点を通過します。
お茶碗を持ちながら歩く不思議な行為。すれ違う登山者に「あら、いいですねぇ」と話しかけられた気がします。

飯盛山の山頂直下。
最後の最後だけグイッと登らせてきます。手前を右に行くルートは清里駅に繋がっています。

飯盛山と大盛りご飯(ニセ)。

積雪量も少なく、トレースも消えることがないので、雪山入門には本当に相応しいと思います。
入笠山、北横岳も入門としてよく紹介されますが、ロープウェイを使う必要がない分だけ安上がりです。

バックには八ヶ岳の全貌が広がります。八ヶ岳を南東側から見ることがないので新鮮です。

山頂は保護されており、ロープが張り巡らされていました。

10時57分 飯盛山山頂
登山口より1時間4分で山頂に到着です。ダラダラ歩いていてこのペースなので、通常であれば1時間以内に着けちゃいます。

飯盛山の標識は立派で、1m50㎝はありそうでした。
メートルの表示が「米」となっているところにこだわりを感じます。

八ヶ岳をはじめ、南アルプス、浅間山、富士山など展望が素晴らしいです。360度見渡すことが出来ます。

行列を整備するようにロープが張られており、山頂からぐるっと回って元の位置に戻ります。冬なのでそこまで登山者は多くありませんが。

本来であればご飯を食べるのが礼儀なのですが…。

山頂は一方通行なので休憩するスペースはなく、早々に山頂を後にします。
風に乗って、雪山で凧揚げ

飯盛山の隣にある丘が、のびのびと休憩を取れるポイントになっています。

というわけで、凧揚げに興じます。
やはり雪山と言ったら凧揚げですね。巷ではドローン撮影が問題になっていますが、凧揚げであれば、糸で繋がっているという安心感、音もしないため安全です。

ちょうどいい具合の風が吹いていたので、気持ちよく空に向かって飛んでいきます。自分の愛機は、100円ショップで売っているものです。

飯盛山は綺麗な円錐形をしていました。
ご飯と言うより、盛り塩に見えなくもない。奥に見えていた富士山はいつの間にか、雲に食べられていました。

お茶と凧揚げ休憩を終えて、同じ道で下山を開始します。

ところどころ傾斜になっている箇所では、ヒップソリを楽しみます。

下山はさくさくと再び平沢峠に戻ってきました。後続でやってきた登山者の車が増えていました。

12時37分 飯盛山下山
たっぷり遊んで、約2時間30分弱の雪山登山でした。
秘境飯!!!仙人小屋でジビエ料理

下山後に温泉も入らず向かった先は「仙人小屋」です。

熊や鹿などのジビエ、川魚、山菜、きのこと言った、都会では滅多に食べることが出来ない山の幸を味わうことが出来る店です。
ちなみに県境を跨いでいるので、こちらは山梨県になります。


山の中にある食堂と言った感じの店内です。
休日は一時間以上も並ぶ店らしいですが、時間も遅かったこと、また降雪直後だったからなのか、すんなりと入店できました。

こちらがメニュー。
季節によって大きく変わるらしいです。なかなか来れる店でないので、思い切って3500円もする「熊&鹿焼肉定食」を注文しました。

中央のストーブに載っているやかんにお茶をいただくスタイル。
それぞれ種類が異なり、6種類ありました。緑茶、ウーロン茶はよいのですが、ニッキ茶はクセが強すぎ、センブリ茶に至っては吐き出しそうな苦みがありました。体には良いのかもしれない…。
トイレに行くとたつ兄がセンブリ茶を入れてくる。

運ばれてきた熊&鹿焼肉定食。
杉の葉でレイアウトされ、小鉢も5種類あり、とても豪華です。左側の白く満遍なくさしが入っているのが熊肉、右側の脂身が寄っているのが鹿肉です。
みんなが喜んでいたきのこ汁。私はきのこを食べると死んでしまう病にかかり、医者に止められているので食べれません…。

熊肉は食べたことないので、一体どんな味がするのだろう…。

中央の鉄板で焼いていきます。
そんなに歩いていないのにこの肉量…。許されるのでしょうか。

あっという間に焼けました。つけダレに肉を付けて食べます。
鹿肉は牛の赤身のように歯ごたえがあり食べやすく美味しい。クセは全くないです。熊は脂が多くジューシー、だが牛や豚にはないクセがありました。個人的な味覚ではいくつも食べるのは無理な気がした。

こちらはゆみえもんが注文した鹿肉ロースト定食。ローストビーフのような味わいで美味しい。
ごはんとの相性は今ひとつなので、みんなでシェアして食べるのが良いです。

どちらのお肉も新鮮で、ジビエ特有の生臭さはありませんでした。
まぁ、牛や豚のように日常的に食べれるかと言えばそうではありませんが、また来たいと思う食事でした。

ボリュームに苦しめられながら、無事に食べ終えました。

満腹です。

帰りは清里駅に立ち寄り、バブルの名残がある観光地を見て回りました。かつては清里で夏を過ごすというのはステータスだったとか…。
甲斐大泉温泉に入り、帰りました。
シーチキン鍋のレシピ

たつ兄の家で、我が家秘伝のメニュー「シーチキン鍋」を振る舞いました。なにそれ美味いのと保険の勧誘を見る様な目で見られましたが、そこそこの好評を得られました。
- 材料
- シーチキン
- 白菜の浅漬け(浅漬けがポイント)
- 絹ごし豆腐
- 醤油
- 料理酒
- 水は適宜少しだけ
- 唐辛子(お好み)
- レシピ
- 白菜の浅漬けと豆腐を醤油と料理酒で煮る
- 最後にシーチキンを投入
ご飯に非常に進みます。本当です。
飯盛山の登山を終えて

春から秋にかけては家族連れでお弁当を持ってハイキングできるくらいにお手軽な山です。1時間弱で山頂に辿りつけ、展望がこれだけ開ける山はなかなかありません。
都内から公共交通機関でアクセスするのは多少遠いですが、18きっぷなどを利用すると最大限の費用対効果があります。野辺山駅はJR最高地点なので思い出になります。

今回は冬に行きましたが、本文中に書いたようにアイゼンを履いたことがない人が、はじめのはじめに訪れて良い山だと思いました。
飯盛山は展望の山として優れているので、再び訪れたいです。今度は山盛りのご飯を食べたいと思っています。シーチキン鍋を作って。
コメント