2024年3月2日
長野県の守屋山に行ってきました。標高は1651mです。
諏訪湖の南に位置し、麓には諏訪大社があります。アルプス、八ヶ岳などの強豪に囲まれているので、広い範囲での知名度はありませんが、ローカルに根強い人気のある山です。
下山後の諏訪グルメを楽しむことに重点を置いていましたが、登山自体も結果的に素晴らしい体験となりました。特に特徴的な名前でもなく、いわゆる「名山」と呼ばれるわけでもないのに、多くの人が訪れる理由が気になっていた山でしたが、その魅力を実感する旅となりました。
冬の守屋山
人気が伺える守屋山の登山道
諏訪ICから国道152線を走ると守屋山の登山口があるので、車でのアクセスはとても良いです。
木製のゲートがあり、丁寧に登山道が作られているようです。
木彫りのくまさんが歓迎してくれました。冬は営業していないようですが、炊事場があったので、キャンプができる施設がありました。
しばらくは樹林帯の中を進みます。
登山口からの標高差は600mなので、1.5高尾山です(我々の使う単位で、高尾山の標高差を400mとする)。
冬の守屋山は条件が揃うと霧氷が発生する山です。この日は、前日の名残で、そこまででしたが、標高が上がると、霧氷が発生していました。
2ヶ月ぶりの登山なので、山頂に近づく最後の急斜面は堪える。軽アイゼン・チェーンスパイクで余裕でした、地元のおじいちゃんプロハイカーは長靴でした。
山頂付近は樹林帯を抜け、開放的な稜線です。
全ての山が登山開始1時間以内で、展望が良くなって欲しい。7時間~8時間も樹林帯が続く、南アルプスとか見習ってほしい。
守屋山の東峰に到着です。なかなかに絶景です。しかし、真の山頂である西峰はまだ20分程先にあります。
ウサギ小屋のような狭さだったので、ラビットハウスと名付けました(小泉進次郎構文)。そんな小屋が山頂間近に建ってました。
あらゆる日本の名峰が見える守屋山の頂上
守屋山の山頂に到着。噂通りのナイスビューで、360度見渡せます。
八ヶ岳、アルプスに囲まれた位置にあるので、展望マニアにはたまらないラインナップです。
山頂からは諏訪湖のほぼ全貌が見えました。
登山の道中で、諏訪湖SAに寄ったり、湖畔は何回か訪れたことあるけど、上から眺めたのは初めてかもしれない。
最近は、諏訪湖が凍結するってことも無くなってしまいましたね。
雪解け始まる3月でしたが、山はまだまだ真冬で、空との境に白いラインを作っています。
山頂でゆっくり過ごして、下山を開始します。八ヶ岳へ続くような一本道、守屋山の象徴的なシーンです。
登りと下りで道は変えるという「義務感」で、立石コースで下山しました。ちょっと、展望のある巨岩があるくらいで、見どころは特に無し。正直、ピストンでも良かった。
作業のように下山し、車道に出て、駐車場へと向かいます。
2010年代後半から、山林にソーラーパネル畑が増えて、見える風景が変わって来ているなと…。
諏訪湖名物のパリパリ皮のうな重とタケヤみそソフトクリーム
本日の下山メシは、登山キャリア的に下山後に鰻を食べても許されるだろうと思い、うなぎ店にやって来ました。諏訪湖の東にある「うな藤」です。
鰻を食べるという発想がなかったので、何度も訪れていたのに、諏訪湖周辺で鰻が有名だということを最近になって知りました。
鰻はやっぱりウマい。値段はするけど、価値を越えてくる。関西風の焼き方で、皮がパリッとしてました。これから、下山後にうなぎ屋を探してしまうかもしれない…。
食事後は、うなぎ店から近くにある「片倉館」で入浴しました。昔の官公庁みたいな洋風建築の造りで、千人風呂を謳った広々とした内湯があります。
そして、お土産を買うためにやって来たのは、有名味噌メーカー「タケヤみそ」の本社工場です。
味噌ラーメンが食べられるレストランがあり、「ごまみそソフトクリーム」を食べました。想像の3倍は美味しく、個人的に今まで食べたバニラ以外の味付きソフトでは上位にランクインです。
諏訪大社を参拝し、フィニッシュ。短時間ながら諏訪を満喫しました。
韮崎のホテルエアーの看板は、「東京に帰るんだな…。」となるランドマーク的な存在です。登山帰りに、もうひと欲求を解消する人がいるとか、いないとか。
冬は中央道が混んでおらず、17時前にさくっと都内に帰ってきました。
阿佐ヶ谷にある「鉄鍋餃子なかよし」で打ち上げ。小ぶりのパリッとした熱々餃子を舌を火傷させながら食べるのが最高なんです。
守屋山の登山を終えて
登りやすく、コースタイムも手頃で、展望も素晴らしい。まるで食べログの評価は低いけれど、実は美味しい町中華のような山でした。降雪直後に来たかったですが、霧氷の残骸も見れて良かったです。そして、冬以外も登ってみたくなりました。
いつもは通り過ぎてしまう諏訪グルメの鰻と味噌を堪能でき、良き旅でした。調べてみると酒蔵が多いので、次回は泊まってみるのもありかなと思う次第です。
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