2016年3月21日
長野県中央アルプスの木曽駒ヶ岳に行ってきました。標高は2955mです。
駒ヶ岳ロープウェイが冬季運行していることから、高峰でありながら登れる冬山(雪山)として、定番の一座です。それでも、雪崩と滑落事故が毎年のように発生し、夏~秋シーズンと比べると危険なことには変わりません。
3月下旬ともなると冬型の天気は弱まり厳冬期から残雪期へと移り変わります。
今回は登山予定日の直前に降雪があり、千畳敷カールからほど近い場所において、雪崩が発生するという情報がありました。残雪期の富士山を除いて、最も標高の高い雪山となるため、前日はかなり緊張して今回の登山に望みました。
冬の木曽駒ヶ岳の旅スタートです。
木曽駒ヶ岳について
地図
駒ヶ岳ロープウェイで入山し、千畳敷より駒ヶ岳へ至る一般ルートです。
下山時に伊那前岳(いなまえだけ)に立ち寄っています。
コースタイム
- 9:39千畳敷
- 10:32乗越浄土
- 11:09中岳
- 11:34駒ヶ岳
- 13:232911m峰
- 14:21千畳敷
行動時間は4時間42分です。
写真を撮りながら、山頂で1時間以上の大休憩を挟みながらなので、実質は3時間弱で往復可能です。
木曽駒ヶ岳 雪山登山
プロローグ
今回の登山は、茨城県民、群馬県民、そして栃木県民(元)の自分の北関東メンバで行くことになりました。
そう、奇しくも「全国都道府県別 魅力度ランキング2016」で、ワースト3位の北関東出身の3人です。
46位:栃木県
47位:茨城県
木曽駒ヶ岳へは、夏に一度テントを担いで訪れているので2回目の訪問です。
駒ヶ岳ロープウェイで標高2700mの雪山へ
群馬、そして茨城から東京の自宅にお迎えに来てもらうというVIP待遇で旅の幕が上がりました。中央道を名古屋方面に分岐すると夜が明け始めます。
そして、何とも不穏な曇り空に覆われているではありませんか。
不安な天候を背負いつつ、駒ヶ根インターより駐車場のある「菅の台バスセンター」に到着です。
夏場はロープウェイ行きの始発バス待ちで混雑する駐車場ですが、いくら冬期に登れる山とは言え、ガランとしていました。
それでも冬季に標高2900mの雪山に登りたいという酔狂な山屋連中は、早朝からロープウェイのチケット売り場に列を作っていました。
合計:4500円
必要最低限の経費です。
交通機関に恵まれた山だけあって値が張ります。一人で東京からマイカーで来ようものなら2万円は掛かりますね。
モンベルクラブ会員カードを提示するとロープウェイ往復料金が10%OFF(2260円→2030円)になります。
こういう割引は小まめに調査しておかないと破産します。
バス待ちにザックを並べて、チケットを買いに行く文化があるので、初心者の方は注意しましょう。
ザック列を無視して並ぶと「ギルティ!!!」と罵られ、ネットで散々叩かれることでしょう(嘘)
冬に登る人はたいてい夏に来ていると思い、千畳敷カールまでの移動シーンなど不要かと思いましたが、茨城県民、群馬県民は木曽駒ヶ岳が初めてということもあり、カット無しでお送りします。
雪山登山者を載せたバスはロープウェイ駅へと向かいます。さすがに早朝からの観光客はいませんでした。
山道を走り、しらび平のバス停に到着。
夜通しの移動により、バス内では睡眠につく人が多勢。
お土産屋もあり充実しています。
アイゼンやピッケルでも忘れない限りは現地調達が可能です。
トイレも完備。
夏に訪れた際はしらび平で1時間半も待たされ、ハイキングコースへと出かけましたが、冬は町もなくスムーズに乗ることが出来ます。
ロープウェイに乗車し、一気に標高2700mの千畳敷へ!!!
無事、雲を抜けることに成功しました。
ロープウェイから降りると係の人が、登山届の提出を呼び掛けていました。事前に書いておくとスムーズです。
千畳敷の駅でも物販とレストランにと施設が充実しているので、食料や飲み物を忘れても問題ありません。
扉を開けると白銀と雲上の世界が広がりました。
サングラスをしていないとまともに目を開けていられないほどに太陽の光が眩しいです。
圧倒的な雪の世界にはしゃぐ茨城県民。
茨城県でこんなに雪が積もる場所はないので無理もなく、アフリカ原住民が東京にやって来て、高層ビルや行き交う電車と自動車に驚くような反応をしていました。
白銀に染まる千畳敷カール
冬の千畳敷カールは色彩を失い、雪の白と空の青で構成されていました。
記念撮影に人気の看板は、4割ほど埋もれていました。千畳敷カールからは駒ヶ岳は見えず、宝剣岳が主役の風景です。
標高2,700mというのは茨城、栃木、群馬にはない高さです。
群馬県と栃木県の最高地点は日光白根山(標高2578m)であり、茨城県の最高地点は八溝山(標高1022m)です。
準備を整えて、いざ駒ヶ岳を目指します。危険の看板が足取りを躊躇わせます。
ロープウェイ駅からは少し下り、カールへと降ります。踏み固められているので、ワカンやスノーシューは不要でした。
厳冬期のあまり人が入っていないタイミングだとラッセルになるとか。
夏には雪解け水と緑豊かな千畳敷カールは、雪に全てを覆い隠され、植物の影形も見つけることが出来ません。
茨城県民、栃木県民、群馬県民の6つの足跡を千畳敷カールに刻みます。
雪の大地にぎゅっぎゅと足音を踏み鳴らします。
序盤にしてハイライト、雪崩の危険性もある八丁坂の急斜面
オレンジの線で記したのが八丁坂の登山ルートです。赤く塗られた場所は、前日に雪崩が発生した場所です。
平日でしたが、数人巻き込まれたという情報を見ました。千畳敷カールから10分ちょっとの場所であるため、すぐに救助されたようです。
晴天時の木曽駒ヶ岳はたくさんの登山者で溢れているので、安心感があります。その光景はまるで、地面に落としてしまったアイスクリームに群がる蟻のようです。
ちなみに私は氷菓子では栃木県フタバ食品のサクレレモンが好きです。
稜線の奥から雲がどんどん湧いてきて、山頂はガスに覆われているのではないのかと心配になってきました。
序盤にして最難関ポイントである八丁坂に取り付きます。夏は落石、冬は雪崩と厄介な場所です。
他の登山者を眺めると確実にピッケルを斜面に刺し、雪を蹴って足場を作りながら、一定のペースで進んで行きます。
彼らは雪山に慣れた玄人のようでした。
力尽きようとしている茨城県民、群馬県民、栃木県民の登山者の姿があった。
これが、北関東平野部に住む者達の雪に対する弱さだ。
茨城県民が本当にくじけそうである。
茨城県を代表する標高877mの筑波山に対し、3.3倍の高さがある木曽駒ヶ岳は、茨城県民にとって高すぎる壁だったか…。
ただし、標高差は筑波山の方が上である。
足取りは重く、息が切れ切れになりながらもまた一歩、次の一歩を踏み出す茨城県民。
行程も短く、登山口が高いとは言え、とても足慣らし感覚では来ることはできない山です。
徐々に斜面の角度もきつくなります。
伊吹山に登った時もこのような斜度の斜面を登りました。
いよいよ、八丁坂の終わりが見えてきました。
思ったよりも雲がありません。
登ってきた八丁坂を見下ろすと「よくこんなところ登ってこれたな…。」と安堵します。そして、脳裏によぎる「ここ下らなきゃいけないのか」という嫌な思惑。
宝剣岳がその鋭さが際立って見えるようになりました。
久しぶりの雪山という群馬県民でしたが、それほど労せずに八丁坂をクリアしていました。さすが上州の空っ風に足腰が鍛えられています。
群馬(グンマー)についてはこちらの漫画を参考にしてください。
10時32分 浄土乗越
千畳敷から50分でしたが、精神と時の部屋に入ったように実時間以上に長く感じました。浄土乗越では、八丁坂の難所を越え、多くの登山者が一息ついていました。
宝剣岳の凛々しい姿。お立ち台のような山頂があり、ビビりながら登りました。
宝剣岳は千畳敷カールを下に見れるビューポイントですが、岩場のため冬期は怖くて近寄れません。
こちらは伊那前岳方面で、しっかりとトレースがついているので帰りに寄ることにしました。
危険箇所を乗り越えて一服する茨城県民。
彼は今現在、禁煙に成功しているようでした。
中央アルプスの天井、宝剣岳をバックに稜線へ
ここからは稜線歩きになります。
幅10m~20mほどあるので、余程のことがない限り滑落の心配はありません。視界が全くないと怖いかも知れません。宝剣山荘、天狗荘の2軒の山小屋がありますが、どちらも雪に埋もれています。
まずは中岳を目指します。
中岳への稜線は緩やかな斜面のため、それほどキツありませんが、進行方向左手の日本海側から強い風が吹き付けます。
身を引き裂くような寒風は北関東には吹き荒れないため、栃木県民の自分としてはこの風は辛い。栃木の人間にとって海とは茨城県の大洗なのです。
それは群馬県民と茨城県民も一緒です。
宝剣岳が三角形に見えます。
中央アルプス南部にあたる空木岳(うつぎだけ)方面は雲に覆われていました。
冷たい風に茨城県民の体力が削られている様子。
新幹線の線路はあるのに駅がないという唯一の県、茨城県民のプレイスポットは巨大ショッピングモール「イオン」というのはやぶさかでは無く、標高2000m以上ある山の上を歩くことに細胞が拒否反応をしているのだろうか。
11時9分 中岳山頂
稜線の中間地点である中岳に到着しました。
中岳からは駒ヶ岳の山頂が…見えない…。
茨城県民、栃木県民、群馬県民、大歓喜です。
北関東から中央アルプスというのは非常に遠いので、遠路はるばる来た甲斐があったというものです。
千畳敷の宝剣岳のようなギザギザした岩稜帯と比較すると非常に穏やかな山頂をしています。駒ヶ岳頂上山荘のそばにテント泊をしているパーティーがいました。とてもではないが、雪山でテント泊をしようとは思いません…。
駒ヶ岳山頂直下の最後の登りです。
夏場は岩がごろごろしているので、冬の方が歩きやすかった。
先頭を行く群馬県民。
県を代表するぐんまちゃんの人形が付属しているのがおわかりでしょうか。ちなみに茨城県民のザックには何故か栃木県佐野市のマスコットキャラさのまるが付属しています。親トチ派ということか。
途中、羽根が落ちていて、雷鳥でもいるのかなと思いましたが、誰かのジャケットの羽毛だろう…。
風も少しづつ弱まり始め、木曽駒ヶ岳の山頂が見えてきました。見えてきたと言っても、登山者の滞り具合で判別。
御嶽山と乗鞍岳を眺める、中央アルプス最高峰の駒ヶ岳
11時34分 駒ヶ岳山頂
中岳から25分、木曽駒ヶ岳山頂に到着しました。看板は掘り返されてようやく文字が読めるようになっていました。
誰一人として欠けることなく、木曽駒ヶ岳登頂の喜びを分かち合う群馬県民、栃木県民、茨城県民。
最下位争いをする北関東ですが、3つの力を合わせれば、千葉県と埼玉県くらいは越えて行けるはずです。その夢を表現するかのような瞬間でした。
奥の雪庇になっている場所はとても高度感がありました。山頂の周りに雲が発生しているので、あまり展望が効きません…。
山頂にある神社は雪の下に埋もれており、鳥居だけが頭を出していました。15㎝ほどのエビのしっぽが付着しています。
山頂から南側の風の当たらない場所で昼休憩にしました。雪山では簡易的な食事になりますが、やはりカップヌードルカレー味は美味しい。
デザートは自由が丘に本店がある「黒船」のどら焼きを持ってきました。個人的にお土産として重宝しています。
もちもちした皮がとっても美味しいどら焼きです。
徐々に周囲の雲が取れていき、中央アルプス南部の空木岳が姿を現しました。2015年の夏に登っていますが、登山口からの樹林帯が長く、とても厳しい旅でした。
宝剣岳のアップ。
4人ほど登っている人がいるようです。遠くから見ると傾斜が厳しく、とても登れるように思えないのですが…。
北アルプスも見えるようになり、乗鞍岳が際立って見えます。
迫力ある御嶽山が見えました。登れるようになる日が来ることを祈るばかりです。
御嶽山の奥には白山を含む両白山地が見えていました。
木曽駒ヶ岳の山頂からは御嶽山(←)と乗鞍岳(→)の二つの標高3000mの独立峰の眺めが特徴です。
南アルプス方面の展望は雲に覆われて見えませんでした。
中央アルプス全体が晴れてきて、奥の方まで見えるようになってきました。
山に対して登り応えを求めず、楽して絶景を見たい天邪鬼な自分としては、フードで頭を覆ったり、ゴーグルで目を保護する必要がない、好天に恵まれて良かったです。
2016年の上半期にマイブームだったマイケルジャクソンのゼロ・グラビティポーズ。評判は今ひとつでしたけど。
タイトル「征服」
この元ネタを憶えている人は殆どいないと思いますが…。
伊那前岳に立ち寄りながら下山
山頂では例によって1時間以上も遊んでしまいました。というわけで、下山を開始します。
野球が出来そうな程に広い稜線。
悪天候時だと道に迷いそうですが、この時はとても爽快な道でした。
アイゼンを付けた登山靴などなんのそので、駆け降りる群馬県民と茨城県民。
中岳への登り返し時には無事にへばっていた模様。
中岳から振り返る丸みを帯びた優しい印象の駒ヶ岳。
そして、中岳から見る険しくそびえる宝剣岳。
中岳を挟んで全く違う性質の山容というのが面白いです。
当然、夏の風景ともまるで違います。
浄土乗越に到着。
時間もまだまだ余裕であるため、尖がりが特徴の山があったので行ってみることに。伊奈前岳の方角です。
徐々に細くなる登山道でしたが、風も弱くなっていたので、滑落の不安は特にありませんでした。
看板のない山頂に到着です。
駒ヶ岳と宝剣岳を同時に見れるので、時間があれば立ち寄ってみるのが吉かと。
駒ヶ岳ロープウェイの施設が見えました。
過酷な自然環境に厳冬期でも営業できる施設を建設してしまう人間の知恵に驚かされます。地質調査や雪質調査を年単位で行ってきたんだろうなと。
再び、来た道を戻ります。
宝剣岳をバックにポーズを決める茨城県民。
ちなみに茨城県には宝篋山という里山があり、歩いて良し、展望良しの山があるのでお勧めします。
雪山の天気は変わりやすく、雲が再び襲い掛かり始めました。
八丁坂の傾斜に対し、緊張する群馬県民と茨城県民。
登山事故の7割は下山で起きるというので慎重を期せねばなりません。
一度、体勢を崩し転んでしまったら最後、下まで一気に滑落してしまいます。運が悪ければ、岩にぶつかったり、下を歩く登山者をアイゼンで串刺しにしかねません。
八丁坂の上部は岩が露出しているので、滑落して体を打ち付ける可能性があります。斜面と平行に体を横にして、ピッケルを刺しながら、確実に一歩一歩くだっていきました。
危険個所は通り過ぎて一安心。
千畳敷まで降りてきました。
稜線では風があったので、ウィンドシェルの下に厚手のフリースを着こんでいましたが、千畳敷では風が遮られるので無風。暑くて、すぐに中身を脱ぎました。
走り回り、遊び回る茨城県民。嫁も子もいる身なので、月に1回くらいしか山に行けないので、ここぞとばかりに解放されていました。
ロープウェイ乗り場でアイゼンを外しながら、最後の千畳敷カールの壮観な風景を目に焼き付けます。
中央アルプスの冬季晴天率は北アルプスや谷川岳ほど悪くはないので、また晴れの日を狙って、しばらくしたらまた登りに来たいです。
最後の最後に完全に雲の中に堕ち、モノクロの世界に変わってしまいました。
木曽駒ヶ岳の下山後は駒ヶ根名物のソースかつ丼
ああ、施設内は暖かい。
お金と暇があればホテル千畳敷に泊まってたい気持ちはあります。
ロープウェイの間隔はそれほどないですが、うまいこと接続してくれて乗車することができました。
バスの中ではすぐに眠りに落ちていました。
15時45分に駐車場に戻ってきました。
若干、遊び過ぎた感はあります。自分は東京に帰れば良いのですが、二人は茨城と群馬に帰ればならないし…。
ちなみに隣に乳製品の加工工場があって、美味しい牛乳ソフトクリームが食べられるのでおススメです。
駒ヶ岳登山者の多数が「こぶしの湯」に立ち寄ります。露天風呂からは南アルプスを見ることができます。ロープウェイの割引券を利用するとお得です。
市街地に降りてくると下山時にガスに覆われていた宝剣岳~駒ヶ岳がはっきりと見え、夕日を遮ぎる形で影のコントラストを空に描いていました。
セオリー通りに木曽駒ヶ岳の下山時にはソースかつ丼を食べます。駒ヶ根はソースカツ丼を名物としています。
LINK https://tabelog.com/nagano/A2006/A200602/20000038/
いくつか店舗はありますが、時間帯的に昼から夜まで通し営業している「明治亭」が入りやすいです。インターから車で数分という立地も立ち寄りやすいですし、ファミレスくらいに規模があります。
栃木県民、群馬県民、茨城県民ともにソースかつ丼を注文しました。
自家製のソースのかかった大きめのカツ、大盛りのキャベツによって、まず視角を楽しませてくれます。鼻孔から入る香ばしい匂いが、減りに減った胃袋を刺激します。
分厚い肉はとてもジューシーでご飯との相性も抜群。駒ヶ岳に登りに来る理由の一つがソースかつ丼と言っても過言ではない旨さです。
帰りは中央道の渋滞に巻き込まれることなく、スムーズに東京に送って頂きました。その後二人は、東京から一時間以上をかけ、愛すべき北関東へと帰っていきました。
木曽駒ヶ岳(雪山)の登山を終えて
難易度がどうこう語れる程、雪山の経験技術や資格あるわけではないので、毎年のように遭難・死亡事故が起きているような山をお薦めはできません。
自分にもし子供がいて、「冬の木曽駒ヶ岳を登ってみたい」と言い出したら、「お小遣いあげるから、ディズニーランドに行ってきなさい」と言うでしょう。
冬の木曽駒ヶ岳の記事に関しては、麓から山頂まで同じコースを辿り、同じ温泉に入り、同じものを食べ、前例だらけの内容を今更と思っていました。
なので、少し目線(品位)を下げて本来の山の楽しさを抽出した形でお送りしました。
高山植物の咲く夏、紅葉の萌える秋、そして白銀の冬から春、四季折々に登れる木曽駒ヶ岳は貴重な存在です。
雪に埋まった千畳敷カール、天を衝くように君臨する宝剣岳、穏やかで骨太な駒ヶ岳へ至る道、伊那前岳から見る主稜線のパノラマ、人を寄せ付けない環境に見たことのない美しい景色がありました。
今回のように雪山は一緒に登ってくれる人がいると心強いし、何よりも楽しい。決して一人では歩くことはできませんでした。
木曽駒ヶ岳~夏山編~
2012年に訪れた夏のテント泊の記事を併せてご覧ください。
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