2024年5月4日
茨城県の筑波山に行ってきました。標高は877mです。
登山者でない観光客の楽しめる関東屈指の人気の山です。ゴールデンウィークはちょうど新緑シーズンとツツジが開花するベストシーズンです。
ゴールデンウィークは混むのが明らかなのにです。陶器市で有名な笠間焼を見に行ったり、茨城方面に用事があったからです。山頂がわちゃわちゃしてるくらいだとうと思ってましたが、山頂渋滞1時間半と想像を超える混雑でした。
GWの筑波山
松屋製麺所で朝ラーを食べ、朝から混み合う筑波山へ
この日は、GWでありながらも夏日となり、土浦の気温は27℃に達しました。
この気温では、標高2000mの山が快適な温度となりますが、筑波山を登るにはかなりハードな条件です。
筑波山周辺の道路は整然としていますが、タイヤ痕があちこちにあるのは、いまだ生息を続ける希少なヤンキーのせいでしょう。
我々の界隈では、登山前に「朝ラー」を嗜むのですが、筑波山には好立地のお店があります。
「松屋製麺所」です。朝7時から営業しています。
前々から訪れたかった店なので、リミッター解除で、ラーメンとチャーシュー丼を注文しました。
太麺の縮れ麺で、あっさり醤油ベース。佐野ラーメンに近い味で、毎日食べたい好みのラーメンでした。
筑波山口バス停に隣接しているので、バス利用の人でも立ち寄りやすいです。登山の格好している人も結構並んでました。
駐車場の場所取り合戦は既にスタートしており、一番遠い「市営第1P」になりました。筑波山神社までは15分ほど歩く羽目に…。
登りは登山者渋滞の白雲橋コース
筑波山神社に到着したのは9時で、参拝客の列ができていました。
これ絶対、山頂は混んでるな…。
筑波山の様々なコースの中から、混雑する「白雲橋コース」から登ります。下りで混雑したくないし…。
あれ、思ったほど人がいなそうだぞ。外このまま山頂に到着するかもしれない、と、まだこの時は楽観的でした。
そこそこ、湿度もある日だったので、日陰といえどそこまで涼しくないのが辛い…。
登り初めて30分、登山道渋滞が出現し始めました。
その15分後、登山道はスタックしました。
山頂付近の巨岩・奇岩のエリアから渋滞するだろうと予測していましたが、甘かった。
お茶屋があると思ったら休憩所でした。
こんな綺麗な休憩所が作られていたんですね。暖簾は管理している人が毎日つけてたりする?
筑波山のコースの中でも、ハイライトとなる巨岩が密集するエリアに入る。しかし、渋滞が続き、ゆっくり鑑賞する時間はない。
道が狭く険しいので、渋滞は必然のようだ。
自分の前を歩くのは中国系の人たち、渋滞の日本の山に登って、果たして楽しいのだろうか。
人間で賑わう一方で、ツツジが咲き乱れていて、まさに筑波山の花のベストシーズン。
ただ、鑑賞する余裕、写真を撮る余裕はなし。
コロナ明けで制限のないGWだから、この混雑は特別なのだろうか…。
「とっくに渋滞してるぞ」と全員がつっこんでいるが、「登山道渋滞ポイント」に入ります。
牛歩ではありますが、ピタッと停止はしません。
精神衛生はある程度良いので、運休した電車を待つ通勤客、都内の花火帰りの観覧曲のような殺伐とした雰囲気はないです。
登頂は断念は仕方なし、女体山は90分待ちの行列
そして、ようやく山頂直下、女体山に通じる道と合流しました。
白雲橋コースを登り切った登山者は、ここで衝撃の光景を目にします。
山頂に並ぶ登山者の大行列を。
ズラっーと樹林帯の奥まで行列が続いており、その先には端が見えません。
ケーブルカー乗り場のある御幸ヶ原方面に降りていくと、行列の終点がありました。警備員が立っていて、「山頂まで90分」とアナウンスしていました。
東京ディズニーランド上位アトラクション、ラーメン二郎三田本店級の並びで、流石に諦めました。
名物のガマ石は、ゲボ吐いちゃいそうなくらい、口元に石を投げ込まれていました。
果たして「山頂行列90分」を知っているのか、途切れることなく登山者が登ってきます。
登ってないけど女体山を降り、御幸ヶ原に到着しました。とてもとても賑わっています。
日向が激烈に熱いので、売店で冷えたコーラを買ってリフレッシュ。
筑波山から東側の展望が見えます。霞ヶ浦が見えるはずだけど、少し霞んでいて、確認できませんでした。
意外と空いていた男体山から関東平野の展望
女体山はダメだったけど、せっかくなので対峙する男体山に登ります。
ハシゴのある箇所で数分滞留したけど、サクサク登れました。
御幸ヶ原から12分ほどで、男体山頂に到着しました。標高871mです。
最高峰の女体山から6mだけ低い。
展望デッキがあり、東側の景色、栃木県方面を眺めることができます。
筑波山は関東平野にポツンとそびえているので、眺めは超一級品です。国土の7割山岳の島国で、これだけの平野が見られるのは、筑波山の他にないです。
晴天だけど空気が霞んでいるので、富士山や日光などの山は見れなかった。
女体山と比べるて、人が少なすぎない?
あまり、女体山と男体山の二つを登ろうとする人は居ないのだろうか。
男体山は展望デッキ以外は樹林帯なので、やはり展望は女体山に軍配が上がります。
まぁ、女体山は岩場で狭く、GW混雑には対応不可能。最近流行りのオーバーツーリズムですわ。
とりあえず、男体山からは下山します。しかし、ツツジが登山道のほとんどで咲いていて、まさに新緑ベストシーズン。
下りのケーブルカー行列がズラーっと伸びていて、楽する気満々の気持ちを打ち砕かれました。
以前来た時、6〜7年前にはなかった看板です。このデザイン一体、いくらしたんだろうか。
ケーブルカーも行列、御幸ヶ腹コースで下山する
御幸ヶ原コースで下山します。
ほぼ、杉の樹林帯なので、重力に任せながら、思考を一切停止させて、下っていきます。
男女川を通過。
「みなのがわ」って読むらしいです。ちなみに、秋田駒ヶ岳の男女岳は「おなめだけ」と読む。日本語って難しすぎない?
御幸ヶ原コースにも休憩所が出来ていました。今日の暑さだと、冷たいドリンクを販売すれば、飛ぶように売れそう。
ケーブルカーの登りと下りが交差するポイントで、タイミングよく通過していきました。
中国人・韓国人は今やどこでも見かけますが、欧米人も数えきれないほど登っています。なぜ、日本の連休に熱々の低山に登りにきたのは謎です。
夏日に筑波山はキツかったけど、ようやく終わりが見えてきました。
13時16分、筑波山神社に戻ってきました。4時間16分の周回でした。30分以上は登山渋滞にハマっていたかも?
江戸時代から続く伝統芸能、筑波山名物の「がまの油売り」がいました。言葉はわからないだろうけど、外国人に人気でした。
筑波山のホテル周辺は、昼過ぎにも関わらず、駐車場の渋滞が続いていました。恐るべしGWの筑波山の人気。
石岡市方面に移動し、「やさと温泉 ゆりの郷」で汗を流しました。露天風呂からは筑波山を展望する開放感ある温泉でした。
セイコーマートで小腹を満たし、渋滞する常磐道で帰りました。
笠間で食べるローズポーク
おまけで前日に立ち寄った笠間市にある「彩美亭」を紹介します。茨城県の銘柄豚「ローズポーク」が食べられるお店です。
車であれば、筑波山からそこまで遠くない…気がする。
ステーキセットは2000円以上するので、豚と考えると高級。しかし、繁盛店で行列が絶えませんでした。
柔らかすぎず、歯ごたえのあるポークステーキでした。
北関東だと群馬が上州豚が有名ですが、茨城もやりますね。
ローズポークを食べてから、笠間にある陶器市に行ってきました。午後にも関わらず、駐車場は渋滞して、外国人も多く、オーバーツーリズムの波を感じました。
GWの筑波山を終えて
GWの筑波山の人気っぷりに圧倒された一日でした。
まともに女体山の山頂に立とうと思うと、未明か夕方に山頂を目指すしかなさそうです。ひたち海浜公園でやってるネモフィラとかに観光客は分散しないのだろうか…。
登山人口って2010年頃のピークから減ってるはずだけど、人気もしくは定番の山は、どんどん人が増えてる傾向がある気がします…。
10年前にも筑波山に登ったけど、これほどまでじゃなかった気がする。
麓の旅館街とか一時期廃れてたけど、外国人観光客ターゲットなのか少し活性化してきてるのは良い傾向だけど。
コメント
今回も楽しく読ませていただきました。私が行ったのは6月平日でしたがやはり混み具合は雲泥の差ですね。
ところで……ですが、文章と写真が合っていない箇所が所々にあるようです。
コメントありがとうございます。
6月平日は混雑がなさそうですね。この日は30度だったので、梅雨とは言え、登りやすい気温なのかも。
指摘ありがとうございました。システム上バラバラになってしまったようなので、写真を貼り直しました。