
2015年8月22日
秋田県大曲市で開催される「全国花火競技大会」に行ってきました。通称「大曲花火大会」、例年8月の第4土曜日に開催される花火大会です。歴史・伝統・権威ともに日本で最高峰であり、全国の花火師が腕を競います。2015年は第89回の開催です。
花火熱が高まっていたSaku兄が企画し、休みを一日付与して登山も、ということで2泊3日の東北ツアーとなりました。
第89回全国花火競技大会(大曲花火)
盛岡市のソウルフード「福田パン」

おはようございます。岩手県盛岡市の朝です。

盛岡の朝は福田パンではじまります。

福田パンとはコッペパンの専門店です。
朝7時から営業しており、朝の早い登山者にはうってつけです。いや、我々は花火見学に来たのです。

福田パンはコッペパンをベースに多種多様なジャムやクリームが選択でき、選び方によって無限に味を楽しむことが出来ます。盛岡のソウルフードと言うことで、休日は観光客で混雑するようですが、平日は通勤や通学前の客で賑わうのでしょう。

東京都の亀有に姉妹店(?)の吉田パンがあるので、盛岡まで行くのはちょっと…という方は是非。

盛岡市内のホームセンターで、2000円以下でアウトドアチェアや虫よけ、蚊取り線香、ビニールシートなどの必需品を購入。
田沢湖キャンプ場でテント泊

盛岡から秋田県に入り、田沢湖キャンプ場にやってきました。
大曲花火大会の日には秋田全域また隣県の盛岡でも宿が埋まります。年単位で旅行代理店が契約していると思われる。
キャンプ場にテントを貼り、そこで寝れる登山者の利点を生かします。

雨が降っていたので、本当であればコテージが良かったのですがさすがに空きがなく、レンタルテントです。

マニュアルを読みながらテントを組み立てます。雨が降る中で大変でした。

我が家の完成です。

田沢湖周辺のスーパーで食事を購入します。

秋田県民は夏でもきりたんぽをするという衝撃の事実を知る。
秋田県のこめどころを抜けて大曲市へ

Saku兄のトランクは4人の荷物でパンパンです。しかし、ここまでひどい荷づくりがあるのだろうか。

いざ、大曲市に突入です。
豊かな田園風景を進んで行きます。「あきたこまちの群生地だな~」と言ったら、笑われました。

花火大会会場付近に到着し、荷物を運搬します。
半登山者のような格好で、ザック、カメラポーチ、クーラーボックス、秋田美人ねぎ段ボールを装備します。ワンクールアニメに必ず出てくる夏休みの花火大会回のような浴衣にドッキリ等の世界観とは別の次元です。

雨降ってるし、会場までの道のりが本当にきつかった。後ろ姿も東南アジアの物売りみたいなスタイルになっておりきつかった。
ホームセンターで買ったコールマンの椅子が飛び出ている。

この花火大会はいわゆる的屋はおらず、地元の人が店を出しているようでした。
明るくきれいなトイレも200円で買えます。夜のお店みたいな看板デザインだな。

会場に到着。
板張りに番号が振られており、1畳弱のスペースが割り当てられます。ビニールシートは必須です。
簡易テントを貼っている人がいますが、花火開始直前に畳んでいました。

宴会開始。

しかし、徐々に暗雲が広がり始めます…。開催されるか不安です。

17時ごろに昼の部が開始されました。
青空の下で見たかった…。

昼の部が終わると猛烈な雨が降り始める悲劇。
会場が水浸しになりました。傘はさせないため、カッパで対応します。
大曲花火大会スタート

夜の部の開始直前に雨が上がり、予定通りに19時にスタートしました。

座敷席ということで花火は目の前で迫力があります。
音楽(クラシック、J-POPジャンル問わず)に合わせて花火が打ち上げられ、1回あたり3~4分のショーが繰り返されます。

というわけで、花火写真をいくつか載せておきます。

シャッター速度を少し遅くすると火花が線のようになって撮影できるの面白い。初めて挑戦した割には良く撮れました。
ただ、花火大会の良さは全然伝わりませんけどね。

秋田県の大曲の花火「全国花火競技大会」は、茨城県の土浦全国花火競技大会と新潟県の長岡まつり大花火大会と共に日本三大花火大会とされています。

鑑賞目的で来たのは初めてだったので、花火の豊富な色彩と視覚的なバリエーションに驚くばかりでした。

間近に見たことによって、花火が打ちあがる高度や音の臨場感、そして流れる音楽に合わせてのリズム感が融合していて、花火は芸術なんだなと。



「おーすげえ」「きれいだなー」くらいしか出る言葉がなかった。
夜通し移動し、雨の中のテントを貼ったり、花火大会前にどっぷり疲れがありましたが、秋田まで来て良かったなと。
大混雑の大曲市~翌日は岩手観光

さて、撤収です。ここからが本当に大変だった。
人口3万8千人の大曲市に80万人の観客が集まるのでさぁ大変。移動は極めて困難になります。仮設トイレが大量設置されていますが、女子トイレはどこも行列アンド行列…。

市内の道路は当然のように大渋滞です。
盛岡に向かう国道も大渋滞で、田沢湖のキャンプ場に戻ってきたときは0時を回っていました。盛岡まで抜ける人は何時になったのやら…。
駐車場は少し離れたところに停めたほうが吉です。

夜中しとしとと雨が降っていましたが、テントではぐっすり眠れました。

せっかくなので田沢湖に立ち寄ります。
秋田駒ヶ岳は一度登っていますが、ガスガスだったのでまた登りたいです。


岩手県に戻り、岩手県の網張温泉へ。牧場を眺めながら開放的な露天風呂が素晴らしかった、温泉の端っこにヤギがやって来たりする。そして、男子露天風呂は外から丸見えだった。


小岩井農場で牛乳とソフトクリームを食べる。小岩井ブランドは関東でもよく見かけますが、やはり本場の瓶入りは段違いに濃厚でした。

牧場周辺にはひまわり畑。牛用の飼料になるのかな。


盛岡市内東屋でわんこそばに挑戦。125杯食べました。

翌日は天気が期待できそうな月山に向けて、山形県へと移動するのでした。
大曲花火大会を終えて

花火がある日は、特別な日。
学校の友達と約束し、花火を見て、屋台でたこ焼きや焼きそばを買って食べて、そんな普通のことをしていた記憶があります。クラスのアイツが女と一緒にいたなど、スキャンダルが生まれる日だったり、別の学校に進んだ会いたくないヤツとばったり出くわしたり、人それぞれ様々な思い出が花火大会にあると思います。
人混みがうざったいし、汗かくし虫に刺されるしと、家でゲームとかテレビ見てる方がいいやと思うようになりましたが、遠くの空で花火の音が聴こえると、行っておけば良かったなと後悔しました。

大曲花火大会は素晴らしかったです。
初めて鑑賞目的で来たということもあり、花火というものが芸術作品であるという側面を捉えられた気がします。他の花火大会と比較できませんが、素人目に見ても花火職人の技巧の奥深さを感じました。江戸時代に花火師という職が出来、夏の風物詩として夜空を飾り続けてきた花火は日本には欠かせないもの。
2010年代の今においても進化し続けており、これからは花火を見る目的で楽しもうと思いました。
翌日の月山の記事

翌日は山形県の月山に登りに行きました。鶴岡市の方から登ると展望がずっとよくて気持ちよかったです。
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