2012年1月7日
山梨県の竜ヶ岳に行ってきました。標高は1485mです。
富士五湖の一つ本栖湖の南側に位置し、富士山を間近で見られる山です。山頂一帯は笹原になっていて、とても広々としているので、富士五湖エリアの山の中でも、人気のある山の一つです。
あけましておめでとうございます。
2012年の干支は”辰“、つまり”竜”です。登山業界では、干支を冠する山と言うのは注目が集まります。辰年に登るのに相応しいのが竜ヶ岳なのです。
子会は、登山仲間総勢11名の大所帯で、年始登山を企画し、旅してきました。
竜ヶ岳について
地図
本栖湖キャンプ場の周回コースを歩きました。
竜ヶ岳 登山
中央道に乗って富士山西麓の本栖湖を目指す
12年に一度のチャンスということで、竜ヶ岳は登山雑誌でも取り上げられていました。
1月1日にダイヤモンド富士が見れるので、12年に一度じゃなくても人手が多い山なんですけどね。
今回の登山はメンバの方が車を出してくれると言うことになりました。竜ヶ岳はバスと電車の利用だと、遠いので助かりました。吉祥寺と中野に挟まれ少し地味な印象が否めない荻窪に集合しました。車2台で、みやじゅん率いるオレンジチームと自分率いるブルーチームでわかれました。
荻窪なら首都高に乗らず中央道に乗れると言う狙いがありました。が、高速に乗るインターの場所がわからず、一度首都高に乗ってそこからUターンする羽目に・・・。
1月の3連休初日で渋滞しているかと思いきや、全然空いていて拍子抜け。冬に山梨・長野方面に出かけるのは少ないのかな。
談合坂サービスエリアで休憩。
西の東京の玄関口だけあって内装がとても綺麗で店も豊富ですね。
大月ジャンクションで二手に分かれ、富士山方面へ。雪をかぶった富士山が眼前に現れます。
河口湖IC。
去年の夏、富士山に登ったとき以来ですね。
本栖湖キャンプ場から登る竜ヶ岳
河口湖ICからは一般道を本栖湖方面に進みます。20分ほどで本栖湖キャンプ場の駐車場(10時20分頃)に到着。そこでみやじゅんから電話が
「間違って勝沼にきちゃったわ」
どうやら大月ジャンクションを曲がらずに名古屋方面に進んでしまったらしい。
「南アルプスの山に見とれていてつい・・・」
とわけのわからない供述をしていました。
オレンジチームを待つために本栖湖の湖畔でぱちゃぱちゃしてました。ちなみに1000円札の富士山はこの本栖湖から描かれているそうです。
駐車場はキャンプ場だけあってかなり広々。
竜ヶ岳はダイアモンド富士(朝日バージョン)の名所でもあるので、この時間に帰ってくる人が結構いました。今日はいいダイアモンド富士が見れたとか。ふんッ別に羨ましくもなんともないんだからね!
みやじゅん率いるオレンジチームがようやく到着。
11時を回っていますが登山開始です。
まあ山頂までのコースタイムも90分程度と短いのでゆとりがあったので問題はありません。
一人だけ100リットル入るというザックを背負ってきて圧巻。今回山頂で食べるお雑煮のための大鍋を持ってきてくれています。
軽い女の人だったら入れちゃえますね。死体を山中に捨てるときに活躍しそう?
キャンプ場の道を進みます。
ちなみにキャンプ場のトイレは凍っていたり、あれだったりするのでキャンプ場の途中にある道の駅などで済ませておくのがいいかもしれませんね。
登山道入口。
竜ヶ岳は山梨県の旧上九一色村(かみくいしきむら)にあります。10数年前にオウム真理教で全国に村の名前が知れ渡り、大晦日に平田容疑者が自首しましたね。それだけです。
う~ん、初登山のせいなのか思うように足が動きません。辛い登りじゃないけれど、息が若干上がります。
林道を抜けてくると徐々に木が減ってくるので眺めが良くなってきました。遠くに南アルプスの山々が見えるではありませんか。
富士山もばっちりです。
高尾山でも箱根山でも顔を出さなかったシャイな富士山ですが、今年は観念したのかくっきりその姿を見せてます。一年分くらい写真に収めてしまおうか。
みんな写真を撮りながらゆっくり進んでいきます。登山道のわきの影になっている箇所には雪が積もってます。
今回誰も気付いてくれなかったけどおニューの手ぬぐい。
最近、表参道にいい手ぬぐい屋をみつけたのでしばらくはそこで買おうと思ってます。
竜ヶ岳の本体が姿を現し始めました。
高い木がなく、背丈ほどあるクマ笹の道になります。この辺の雰囲気は箱根駒ヶ岳にクリソツですね。
笹越しに富士山を撮ってみる。
撮ったときはアーティスティックな写真な撮れたと高揚していたけれど、別にそんなでもないな。
1時間ほどで石仏という場所に出ました。
石仏は一気に登ることになります。竜王を倒しに行くかのような緊張感。
アップばっかりだったので、引き目に富士山を撮ってみました。左半分の裾野はごぞんじ青木ヶ原樹海ですね。一度深く入ってしまうと戻れなくなると有名ですが、こうして上から見るとほんとに迷うのかなと思ってしまう。
山頂まではうねうねした道を登り続けます。
このうねうねしている道がまるで竜の背のようだから竜ヶ岳と呼ばれている、という最もそうな理由で嘘をついてみたり。
登るにつれて八ヶ岳連峰が見えてきました。
高峰の雪山にしては天候が安定していて、雪山登山する人が多いらしいです。行ってみたいですが、どうせ生と死を彷徨う羽目になるんだろうな。
クマ笹を拓いて作られた登山道の影には雪がびっしり積もっていました。普通の登山靴でも十分ですが、油断していると滑ります。
間近に富士山が見える特等席、広々とした竜ヶ岳山頂
12時40分すぎに竜ヶ岳山頂に到着しました。
山頂の面積は広くて360度景色が広がっています。空の下に白いラインが続いているのが南アルプスです。
もちろん富士山も眼前のロケーション。
さて、ここからが本番の昼食タイムになります。
冒頭でオレンジチームとブルーチームに別れていたというくだりを覚えているでしょうか?
メンバーが昼食のために持ってきてくれたレジャーシートがまさかのチームカラー。
お雑煮です。お雑煮を作ります。
11人と言う大勢で作るのはかなり大変でした。当然のように自分が言い出しっぺなのですが、お雑煮なんて作ったことなくなかなか準備が進まない・・・。
こういうときに女性がいてくれると助かりますね。
山頂で野菜を茹でていると時間が掛かるので、事前に電子レンジにかけ芯を通しておく。水を持ってきて茹でるのではなく、魔法瓶にお湯を入れてきて時間を短くする。餅は予めコマ目に切っておいて火の通りをよくすなどなど。
創意工夫でこの大プロジェクトが展開されました。
食前酒の甘酒です。
そして、自分は最近この甘酒に嵌っています。子供の頃は、この甘酒の独特の風味(麹の香り?)が苦手であまり飲んだ記憶がないです。しかし、最近この甘酒の砂糖を使わない甘さ、自然の甘さが気に入って毎日のように飲んでます。わさびの野沢菜漬けを摘みながらなんて最高ですね。
去年から、かぼちゃやサツマイモの甘さなんかも好きになったんですよね。歳とったのかな。
餅焼き部隊。
みんな外で料理を作るのが慣れているのか道具が充実してました。バーナーの風除けとか必要ですね。
お雑煮完成!
全国各地でレシピが違うお雑煮。今回はよりスタンダードなお雑煮を追求しました。具材は、お餅、鶏肉、かまぼこ、にんじん、ねぎ、みつば、小松菜です。醤油ベースのあっさり。
富士山を間近に見ながら食べるお雑煮は唸る美味しさでした。
美味しくないわけがない定番の醤油焼餅。
この他にもきな粉餅やお汁粉が振舞われました。あとハッピーターンも。
竜ヶ岳は富士山から西に位置しています。写真右が富士山の南側になってるので、太陽が当るので雪が少ないですね。
白い壁となって眺めることができる3000mの山が連なる南アルプス。
右が富士山に次ぐ2位の標高の北岳、左が4位の間ノ岳です。夏に野宿し、高山病にかかりながら登り、挙句帰りのバスで財布を置き忘れる思い出が蘇ってきました。
南のほうにちょこんと出ている白い山はたぶん聖岳(ひじりだけ)南アルプスの南側にある山々は惹かれる名前が多いんですよね。
そう竜ヶ岳は山梨百名山です。
山ばかりなの山無し県と言われる山梨。富士山を初め、南アルプス、秩父、八ヶ岳とこれだけ魅力がある県だとは思わなかった。ちょっと前までは、ぶどうとほうとうが美味しいところってイメージしかなかったわけで。
山梨に行く用事を考えたやつは天才だなと思っていたくらい。
人気もなくなった2時半撤収を開始します。
溶け切っていない雪に足を取られながら下山
最高の山頂を後にし、下山下山。
帰り道は本栖湖方面に降りる道を選択しました。
夏にはウィンドサーフィンやダイビングできるらしいですね。ウィンドサーフィンやってみたいです・x・
一本道。
山の斜面に入る。嫌な予感が。案の定、雪が凍り固まっていてつるつるしていました。10分くらい歩く距離が危険だった。
初アイゼンをはく人が3人いました。いい加減自分も買おう。
慎重に降りていきます。
麓のほうは雪もなく安全でした。
舗装道に出たらごーる。
1時間ちょっとで降りることが出来ました。
キャンプ場まで歩きます。
キャンプ場に到着。
河口湖ICに乗るまで、スキー場から出てくる車で渋滞してましたが、高速はガラガラでスムーズに帰路に着くことが出来ました。
談合坂サービスエリアで八王子と荻窪に帰る組に別れて終了。
竜ヶ岳登山を終えて
天候にも恵まれ初登山から縁起が良さそうです。
どこかの山に登って天候が悪く富士山が見れなくても、今日一日で一年分を眺めることができました。今年もいい登山が出来るといいな。
序盤に出た「一富士、二鷹、三茄子」ですが。去年にこの名前にちなんだ山に登っていることに気付きました。富士山、鷹ノ巣山(奥多摩)、那須岳(栃木)。今年もいい事があるなと思ったけど、年明け3日実家から帰ってくる電車内に現金を少し入れたカードケースを置き忘れてきたから、そんなことなかったぜ!後で、見つかりましたが・・・。
今回の竜ヶ岳登山は多少のトラブルはあったものの大成功でした。
このブログを見ているかは分かりませんが、運転してくれた方、お雑煮を作るために調理や道具を持ってきてくれた方ありがとうございます・x・b
コメント
こんにちわ!竜ヶ岳行ってきました!ダイアモンド富士を見に暗いうちから登りました。
12月19日に行ったので富士山の山頂からは少し右側にずれてましたが、それでも満足のダイアモンド富士が見れました!時間に余裕もあったので富士五湖もすべて回ってみました。忍野八海も行きたかったのですが、そこまでの時間はありませんでした。
温泉もゆらりって所に寄りました。富士山が目の前でした。ほんとにこの日は日没まで富士山がずっと見えていて一年分は見れましたね。今年の締めとしていい登山ができました。
>bambootakatomoさん
古い記事にコメントありがとうございます。
竜ヶ岳は富士山の絶好のロケーションですよね。つい、先日登山仲間のウェディングフォトを撮るために途中まで登りました。
富士五湖をすべて回るのもなかなか大変そうです!
富士山を見るのは登山にやはり欠かせませんね。
来年も天気に恵まれ、良き旅がお互いできるといいですね!
ウエディングフォトとは流石ですね!今度は桜の時期に三つ峠あたりを訪れて桜と富士山を堪能してみたいです。富士山周辺の山々は旅行気分で来られていいですよね!百蔵山の記事も読ませていただきました。そこの山頂で富士と桜もよさげですね!!
年始は戦場ヶ原でスノーシューを楽しむ予定です。来年もよき年になりますように!!お互いに!!また==
>bambootakatomoさん
桜の時期もよいですねぇ。
ちなみにゴールデンウィーク頃は芝桜も咲くので、そちらを目当てに登られるのも良いかと思います!
戦場ヶ原のスノーシュー楽しんできてください!
竜頭の滝の茶屋のお雑煮ほんと美味しいです。