2022年7月1日
群馬県尾瀬の至仏山に行ってきました。標高は2228mです。
新宿から夜行バスに乗って、日帰り登山をしてきました。初夏の季節に、蛇紋岩で形成された山肌には、高山植物のお花畑を見ることが出来ます。7月上旬から中旬にかけて、ホソバヒナウスユキソウなどの珍しい花が咲きます。
7月1日は至仏山の開山日です。
至仏山は環境保護と登山道の荒廃防止の観点から、ゴールデンウィーク前後の残雪期を終えると閉鎖されています。2013年のGWに一度訪れていますが、夏に登りたいと思い、9年の月日が流れていました。
2022年はまさかの6月に梅雨明け、例年より少し早い夏山を旅してきました。
至仏山について
地図
鳩待峠から逆時計回りのコースを歩きました。
- 山ノ鼻〜至仏山は、植生保護のため下り禁止(登りのみ通行可能)
- 標高1800m以上は蛇紋岩が露出しているので、滑りやすいです
コースタイム
- 5:34鳩待峠
- 6:19~7:18山ノ鼻~尾瀬ヶ原
- 10:03~10:57至仏山の山頂
- 12:45鳩待峠
行動時間は7時間11分です。
至仏山 鳩待峠周回コース
バスタ新宿から夜行バスに乗って、尾瀬戸倉~鳩待峠へ
尾瀬は新潟と福島と隣接する関東地方の外れ、移動距離はなかなか遠いです。しかし、交通の便は意外と良いです。
今回は、関越交通の夜行バスに乗って、バスタ新宿からの往復で、夜行日帰り登山です。
バスタ新宿 | 22:00 |
尾瀬戸倉 | 3:30 |
大清水 | 3:50 |
尾瀬戸倉(折返し) | 4:05 |
尾瀬戸倉から鳩待峠のバスは5時スタートなので、大清水で折り返して、再び尾瀬戸倉に停車します。
4列シート、快適とは決して言えない車内。
隣のおじさんが登山靴を脱いで、それが臭ったのが最悪でした…。窓から投げ捨ててやろうかと思った…。
また、時間調整なのか、水上IC付近で45分くらいエンジンストップして停車した時は、車内の温度が上昇、サウナ状態になりました。この日、日中の気温は34度。
まともに眠れないまま消耗して、尾瀬戸倉に着いたのは4時5分でした。鳩待峠行きバスとの接続時間の配慮からか、一旦、大清水に行ってから、また停車してくれます。
往復1万円を切って、安いのは良いけど、2回目は乗りたくないかもしれない。
バス停から200mくらい橋を渡った場所に乗車券販売所がありました。
売店くらいあるのかなと思っていましたが、周辺には何もなく、公衆トイレと自販機があるくらいです。環境保全のためなのか、ペットボトルを捨てるゴミ箱すらないです。
戸倉から鳩待峠までは片道1000円で、帰り便は鳩待峠で購入する仕組みです。
5時前になると、どこからともなく乗り合いバスが集合し、受付が開始されます。ハイエースなのでデイサービスの車みたいだ…。
ぎゅうぎゅうに登山者を詰め込んで、山道を30分ほど進み、5時20分に鳩待峠バス停に到着です。鳩待峠までは、ここから3分ほど歩きます。
鳩待峠の休憩所に到着です。
前回来たのが2013年のGWなので、9年ぶりの鳩待峠です。その時は、運よく鳩待峠の駐車所に停められたんだよな…。
標高1591mあるので、少し肌寒いけど、半袖でも十分なくらい。日中は30度越えの予報なので、涼しい時間に登頂し、下山したいです。
鳩待峠からは至仏山の山頂が既に見えています。なんか、山頂に雲がかかっているけど、いずれ取れていく…はず…です。
平日とは言え、「至仏山の開山日」なので、わっさわっさと登山者がいるのかと思っていましたが、同時間にスタートを切るのは、30人程度でした。
鳩待峠から尾瀬ヶ原の入口、山ノ鼻を目指す
それでは、鳩待峠をスタートします。
まずは、至仏山と尾瀬ヶ原の拠点となる「山ノ鼻」を目指します。あらゆる登山において珍しいことに、スタートから「下り」になります。
超絶メジャーな自然観光地である尾瀬、環境整備が行き届いているので、木道がしっかり整備されています。
このコースを通るのは2度目ですが、前回は雪の上を歩いたので、初めて来た感覚です。
時間的に薄暗い樹林帯ですが、ところどころでこれから登る至仏山が見えます。それにしても、至仏山はのっぺりした山で、クジラのようなシルエットをしています。
尾瀬と言えば「水芭蕉」のイメージがあると思いますが、7月ともなれば見頃はとっくに過ぎ、キャベツ畑のような様相を呈しています。
山に登らず、水芭蕉シーズンに来てみたいですな…。
雑木林のような樹林帯から、メルヘンな生物が住んでいそうな森に変化してきました。憧れの尾瀬ヶ原が近づいてきたようです。
至仏山から流れ出す水が、小川となって、やがて尾瀬ヶ原に注ぎ込みます。その一部である「川上川」の橋を渡ります。
緩やかに30分弱ほど下って、山ノ鼻に到着しました。行きは良いけど、帰りに鳩待峠に登るのは大変そう。
山ノ鼻は、山荘、ロッジ、キャンプ場が一体となっているベース基地。まだ、6時過ぎなので、賑わいはなく、これから尾瀬ヶ原へ向かう人が数組ほど準備しているだけでした。
至仏山荘は立派な造り。
いわゆる山の上にある山荘と違って、雑魚寝ではなく、ちゃんとベットもあるし、お風呂もある。いずれ、尾瀬のどこかしらにある山荘に泊まってみたいです。
キャンプ場の炊事場?で、水を補給。尾瀬ヶ原~至仏山は、太陽から隠れられる場所が少ないので、気持ち多めの3リットルほど補給しました。
ワタスゲ、アヤメ、レンゲツツジが咲く、尾瀬ヶ原をちょっぴり散策
山ノ鼻から至仏山と尾瀬ヶ原に分岐します。
至仏山に登る前に、ちょっとだけ尾瀬ヶ原方面を散策したいと思います。
体育館見たいな重厚な造りの尾瀬ロッジを横目に進んでいきます。
おぉー‼︎
二つの木道が湿原に伸びる「The 尾瀬」の風景が広がしました。10年以上登山をしていますが、尾瀬を歩いたことがないので、大感動です。今日も尾瀬ヶ原の端っこだけですけど。
尾瀬はスタバの「季節のおすすめ」くらいに移り変わりが早く、毎週のように、何かしらの花が見頃を迎えるようです。7月初めの主役はワタスゲのようでした。
早朝なので、ハイキングしている人は少なく、木道の遥か先まで人がいません。木道の奥に見えるのは、至仏山と対峙する燧ヶ岳です。
振り返ると、今から登る至仏山。
鋭利な燧ヶ岳と丸みを帯びた至仏山、対照的なシルエットです。
山頂がまだ雲に覆われています。それにしても、結構な急斜面を登るみたいです。
この斜面を見て、至仏山の登山を中止して、尾瀬ヶ原の散策に切り替えようか本気で迷いました。
こっそりと遅咲きの水芭蕉が咲いていました。埋め尽くさんばかりの水芭蕉シーズンに訪れたい。
ワタスゲとは領域を分け合うように、紫色のアヤメが群生していました。野晒しに咲いている割に「華」があり過ぎると思うんですよね。アヤメって。
レンゲツツジも少しだけ咲いていました。
穏やかな水の音が心地よく、音声だけを録音して、仕事中のBGMにしたい。
ワタスゲの群生がすごいなー。風が少し吹くと、一斉に揺らぐ姿がほっこりします。
これは、ウラジロヨウラクかな?
この壺がいっぱい垂れ下がった花の種類って全然覚えられないんだよな…。
どこまでも木道を進んで行きたい思いがありましたが、グッと堪えて至仏山へと引き返します。
そう言えば、尾瀬名物の大量の荷物を運ぶ歩荷さんは、この時間は勤務していなかったので見れず…。
至仏山荘のベンチまで戻ってきました。それにしても、標高1000m以上あるはずなのに、涼しさは全くの皆無。尾瀬ヶ原だけで汗をかいています。
例年、この暑さのせいで夏の登山がダルくなってます…。
つるつる蛇紋岩と高山植物のお花畑、山ノ鼻から至仏山を登る
それでは、至仏山へ向けて登山開始。
麓は植物園になっていて、柵で厳重に保護されていました。尾瀬周辺でも鹿が増加しているらしいです。
尾瀬ヶ原と同様に木道を歩いて行き、もう一度、柵を越えます。
山ノ鼻が1400m、至仏山の山頂が2200mなので、標高差は800m程の登りとなっています。コースタイムは2時間30分なので、そこそこの急斜面が待ち受けていることが予想されます。
森の中に入ると、至仏山の登山口がありました。
「「下り」には利用しないでください」の注意書きの看板が立っていました。
序盤は、無味乾燥な樹林帯歩きです。鬱蒼とした雰囲気があり、空気が湿っているので、汗かきポイントでした。
ムラサキヤシオが咲いていました。東北地方の中心に咲く、ツツジの一種です。
和食レストラン「まるまつ」と同じ展開の仕方です。
しばらくすると背丈を越える樹林は消滅し、低木が中心になってきました。森林限界突破です。
そして、振り返ると尾瀬ヶ原と燧ヶ岳の展望が広がります。これこそ、「The 至仏山の展望」です。
先ほど歩いていた山ノ鼻の施設と、池塘が点在する湿地帯が見えました。湿原と森になっている箇所って、どう違うんだろう??
太陽の直射を浴びるので、辛うじて日陰になる場所に避難して、ガッツギアでエネルギーチャージ。アミノバイタルの子供版だけど、これ効くのだろうか。
そういえば、「燃焼系アミノ式」というCMも放送していたスポドリがあったけど、いつの間にか売られなくなっちゃったな…。
さて、いよいよ至仏山の個性である蛇紋岩ゾーンへと入ります。
蛇紋岩の性質として、脆くて崩れやすい性質があります。登山者が歩くことで、表面が研磨され、テカテカと光沢があります。なので、「すっごい滑るよ!」と叫びたくなるくらい、足を滑らせてきます。
登山者にとっては厄介な存在である蛇紋岩ですが、有害なマグネシウムを含んでいるので、植物にとっても良くない土壌だそうです。なので、その環境に適応できる高山植物、特異な花が咲くそうです。
至仏山と同様に蛇紋岩の山は、岩手県の早池峰山、北海道のアポイ岳が有名です。
高山植物の代表選手、チングルマが咲いていました。
岩場にちょこちょことハクサンコザクラが咲いていました。金平糖のような華やかさ、とてもかわいい花です。
この花を見ない山はないんじゃないか、ピンク色の鮮やかなシャクナゲが咲いています。
高天ヶ原と記載されたエリアに来ると、テラスベンチが設置されていました。この辺りまで来ると、風が通り抜けるので、ようやく涼を感じます。
ここまで来ると、お花畑になり、あらゆる花が咲いていました。至仏山が閉山している6月はもっと花が咲いているんじゃないだろうか…。
徐々に展望が良くなり、新潟県側の展望が見えました。越後駒ヶ岳あたりの山々でしょうか。
終盤になってくると草原の上に階段が続きます。一体全体、何段あるんですかね?
この山肌を登山者が縦横無尽に歩いたら、植生はボロボロになりそうだから、保護されているのは納得です。
決して辛いコースではないですが、夜行バスの寝不足、灼熱の気温で悪戦苦闘しながら登り続けます。
GWの残雪期だと、一気に降れて、爽快だったポイントです。
至仏山の特有の高山植物「ホソバヒナウスユキソウ」を発見しました。蛇紋岩の環境が生んだ花です。
同じ種類の早池峰山のハヤチネウスユキソウが特に有名です。
高山植物業界について詳しくはないのですが、ウスユキソウ系の基本はミヤマウスユキソウらしいのです。比較すると「葉っぱの幅が細い」のが、ホソバヒナウスユキソウの特徴らしいです。
至仏山を代表する花だそうで、見頃になるのは7月初旬、まさに開山直後です。
山頂が見えないまま、階段が続いていきます。
おや?階段の釘が飛びしているな…。そう思って、近づいてみるとキノコが生えてました。生命力が強いな…。
山頂付近には10mほどの雪渓がありました。一応、ザックの奥底にチェーンスパイクを忍ばせていましたが、この区間では不要でした。
シーズンによっては、広範囲に雪渓が残るみたいです。
最後の方は単調な登りに飽きていましたが、ようやく山頂の賑わいが見えてきました。
至仏山の山頂からは360度の展望と酷暑を忘れる涼しい風
至仏山の山頂に到着しました。
山ノ鼻をスタートして、2時間45分かかりました。意外とペース悪かったです。ともあれ、9年ぶりの登頂です。墓石のような山頂碑は変わっていませんでした。
山頂は360度の大展望で、新潟、福島、群馬、栃木、長野の5県分の山々を眺めることができます。新潟方面の山々はまだ残雪が目立ちます。
こちらは三角点。
開山日なので人でごった返しているかと思いきや、20〜30人ほどで、それほど混雑してませんでした。金曜日の平日だからかな…。
山頂手前の小高い場所が邪魔しますが、相変わらず尾瀬ヶ原と燧ヶ岳は見えています。奥は会津駒ヶ岳でしょうか。
山頂より北側の稜線。
こちらにコースはありませんが、茶色い蛇紋岩が露出しています。クランチチョコみたいで、食感がザクザクしそうな見た目です。
山頂は流石に涼しい風が流れています。ちょうど、半袖で過ごすと気持ちいいくらい。
日本の夏は暑すぎて、標高2000m以上か、北海道の道東地方でしか快適に暮らせないのではないだろうか。
西側に見えたのは、ならまた湖でしょうか。
現地で方位盤を見ながらだと、山の名前がわかるけど、写真で振り返ると全く分からない…。確か、越後駒ヶ岳、平ヶ岳、谷川岳などの山がよく見えてました。
これだけの急峻な山々に囲まれた盆地で、湖にもならず、尾瀬ヶ原の湿原は奇跡の存在だなと思う。
ちなみに世界最大の湿原は、南米大陸中央にあるパンタナルで、本州と同じ面積だとか。世界はレベルが違うな。
山頂にも高山植物の花がたくさん咲いていました。
仏に至る山と書いて「至仏山」で、いかにも山岳信仰の名前してますが、山頂には一切の宗教色がないのが不思議です。後々、当て字にされた名前なのかな。
それでは、山頂を後にして、鳩待峠へと下山します。
ここからは、至仏山〜小至仏山の稜線歩きが楽しめますが、足元は蛇紋岩なので滑りやすく油断は大敵です。
至仏山は幅の広くて、稜線の片側に道があるので、「稜線歩き感」は薄いです。
それにしても、ドライな状態でも滑るのに、雨が降ったら一昔前のバラエティ名物、ローション相撲並みに滑るのではないだろうか。
引き続き、高山植物の花が咲いていて、タカネシオガマやホオバウスユキソウのお花畑が広がります。見飽きてきたけど。
小至仏山へは登り返しが待っています。
戦争の次に登り返しが嫌いな自分でも、そこまで厳しい登り返しではありませんでした。
蛇紋岩の稜線を歩き小至仏山から鳩待峠に下山する
小至仏山に到着しました。
小至仏山の標高は2162m。至仏山が2228mなので、「小」と名づけるには、あまり差のない66mです。
小至仏山から見た至仏山。
特徴がないニュートラルな見た目で、この写真をパッと見ても、山マニアでもない限り、至仏山と判別できる人はいないんじゃないだろうか。
残雪期に来たときは、小至仏山は巻きました。それにしても、2か月前はバックカントリーする人のゲレンデだったんだなと思うと、山の季節の移り変わりの速さは以上です。
小至仏山の付近もお花畑が続いており、ハクサンイチゲなどの花が見頃でした。
小至仏山を後にして、鳩待峠へと下っていきます。曲線を描くコースなので、鳩待峠から遠ざかる感覚があります。
この日一番の雪渓ポイントがありました。雪の下に木道が30mほど埋没していました。この火照った汗まみれの体も雪で冷やしたい。
雪渓より蛇紋岩の方が滑るけど。
雪の上に立つと涼しいと思うかもしれないが、太陽の日差しが反射するので、晴天の残雪は凶器です。
テラスベンチが設置されていて、鳩待峠側から登ってくると尾瀬ヶ原のナイスビューポイントになる。至仏山方向からだと、もう見飽きた風景です。
テラスを過ぎると樹林帯へと入っていきます。吹き抜けてきた風が遮るので、暑い暑い。そして、日陰がないタイプの樹林帯かよ。
至仏山にある唯一の分岐ポイントがありました。
ここから、悪沢岳~笠ヶ岳とアルプスにありそうな山に繋がっているらしいです。登山口までも遠く、尾瀬のコースを網羅する奇特な人向けの登山コースなのは間違いない。
フェンスで保護されたオヤマ沢田代がありましたが、この時期はなにも咲いていませんでした。尾瀬はシカが増えて、それに伴って食害が増えているらしいです。
至仏山から真東には尾瀬と隣接する日光の山々が見えましたが、徐々に雨雲が広がり始めていました。夏の日帰り登山は、昼下がりに終えないとなりません。
あー、早く帰って、冷蔵庫の扉を開けて、冷たい麦茶をゴクゴク飲みたい。そのまま、エアコンの効いた畳の上で寝そべって、良く知らない芸能人がゲストに来ている「笑っていいとも!」を見たい。あ、もう番組終わってたんだ…。
太陽が射しこみ、風の通らない、そんな二重苦の樹林帯を下山していきます。
そして、12時45分、実に7時間ぶりに鳩待峠の登山口に下山しました。尾瀬ヶ原を1時間くらい散策していたので、結構かかりました。
正午の鳩待峠はガランとしていました。尾瀬の賑やかさみたいなものは、まったく感じないまま下山です。開山日なのになぁ…。
下山後、即コーラからの名物花豆ソフトクリームで、スムーズな連携でツーアウトプレーのゲームセットです。焦ってダイエットコーラのボタンを押下してしまったのはご愛敬。
帰りのバスのチケットを購入しました。
「定刻のバスじゃなくても、人数が集まれば乗り合いタクシーが出発します。」
チケット売り場にて言われました。このシステムは知らなかった…。
なので、バス停へと移動、ちょうど人数も集まったので、乗り合いタクシーで戸倉へと降りました。
尾瀬戸倉のバスターミナルのそばに日帰り温泉があるのですが、コロナ影響により平日は営業していませんでした。そして、周辺の食堂もやってませんでした。
これだったら、鳩待峠で食事したり、日帰り入浴すれば良かった。
誰も使っていない湧き水が出ているポイントがあったので、そこで体を拭いて、陰でこっそり着替えました。
周辺に観光できる場所はないし、そもそも暑くて歩く気も起きないので、バスを1便前倒しの変更しました。
帰りの便はガラガラで10人も乗っていませんでした。
食事にありつけなかったので、「人類文明が滅んだ後、かつての肉を懐かしんで食べる高級食」の味がする「やみつきホルモン」で飢えを凌ぎました。
尾瀬グルメ食べたかったなぁ…。
尾瀬戸倉14:50→バスタ新宿18:35の便で、まだ明るい時間に東京に帰って来れました。尾瀬って意外と近いのかも。
そして、風呂に入っていない体のまま、帰宅ラッシュに揉まれながら帰宅しました。
至仏山の登山を終えて
異例の速さで梅雨明けした2022年。燦々と太陽の光が降り注ぐ、夏山シーズンが開幕しました。
日常では洗濯物を干すのも億劫、コンビニに行くだけでも吐き出しそうな暑さですが、やはり夏山シーズンになると遠出をして、汗をかきまくってでも、涼を求めたくなるものです。
残雪の至仏山を登り、9年の長いスパンが空きましたが、念願の「夏の至仏山」を登ることが出来ました。森林限界からの高山植物のお花畑は見応えがあり、山頂では夏山らしい「涼しい風」を感じることが出来ました。
これで、夏の尾瀬における至仏山、燧ヶ岳は登ったので、次回は山に登らずに、尾瀬ヶ原と尾瀬沼をじっくりとトレッキングしたいと思います。
そうそう、蛇紋岩は想像の3倍は、ツルツル滑るのでご注意ください。
燧ヶ岳の記事
至仏山の対面にある燧ヶ岳に登った記事です。こちらは福島県側の御池から登り、燧ヶ岳から尾瀬沼を歩きました。併せてご覧下さい。
コメント
至仏山は残雪期しか登ったことありませんが、夏山シーズンもなかなか良さそうですね。
至仏山〜小至仏山が残雪期と全く違う雰囲気で、これは歩いてみたくなりました。
コメントありがとうございます。
夏山シーズン良かったです。冬(雪山)にしか登ったことない山は、積極的に登りなおすようにしていますが、全くもって別の山でした。
特に至仏山って残雪たっぷりですからねえ。