2016年11月13日
山梨県の石割山・太平山に行ってきました。標高は1413m、1296mです。
山中湖の北側にある山々で、登山初心者でも安心のハイキングコースが整備されています。山頂付近はとても開放的で、富士山と山中湖の展望を眼前して歩けます。
登山口の標高が1000mなので、高低差はそこまでなく、初心者向けとして良く紹介される山です。
ダイアモンド富士は、富士山頂と太陽が重なる現象で、富士山の西側と東側で見ることが出来ます。
一度は山の上で見たいと思っていました。クリスマスの高尾山で見ようと思いましたが不発に終わり、次の機会を狙っていました。
ダイアモンド富士の名所である山中湖、その付近の山にターゲットを絞り、旅してきました。
石割山・太平山について
地図
石割山ハイキングコースと太平山ハイキングコースを連結し、石割山から山中湖花の都公園に縦走するコースを歩きました。
コースタイム
- 10:53石割山登山口(赤い鳥居)
- 11:32石割神社
- 12:03石割山
- 12:35~14:07平尾山
お昼休憩
- 14:39~16:10大平山
ダイヤモンド富士待ち
- 17:00山中湖花の都公園
石割山・太平山ハイキングコース
山梨県の山中湖の畔にある石割山へ
早朝都内を出発し、中央道に乗って富士山の麓までやって来ました。11月中旬のこの日は、紅葉が見頃で、秋晴れの富士山と共に色鮮やかで、清々しい一日の始まりを予感させてくれます。
石割山・太平山を縦走するため、ゴール地点の花の都公園に駐車し、登山口まで移動します。この時期の花の都は全ての花が枯れ、滅びておりました。
ポテトチップスのパーティサイズをザックに括り付けて、浮かれている登山仲間「ゆうちゃん」。今日は計4人での登山です。
花の都公園から路線バスに乗って、山中湖の南にある旭日丘に移動しました。
そこから別のバスに乗り換えようと思ったけど、待ち時間が長かったので、タクシーで石割山ハイキングコースの入口に移動しました。
遠近感を狂うくらいの巨大な水陸両用車「KABA2」が横を通過していきました。観光地ですねぇ。
タクシーで移動すること10分程度で、石割山ハイキングコースの駐車場に到着。紅葉シーズンど真ん中、30台くらいのスペースは満車でした。
この駐車場から石割山と平尾山を周回するのが定番のようです。
橋を渡ったところにハイキングコースの入口があります。
石割神社の赤い鳥居があり、重厚なしめ縄に威厳を感じます。麓に大きな神社があるわけではないですが、8合目の巨岩、ご神体を祀る立派な山岳信仰の山です。
かつては、女人禁制だった時代もあり、修行の場だったそうです。
というわけで、いきなり403段の階段からスタート。
ブログ書いてたり、ウェブをやっている人にとっては、「403」というのはエラーを示す嫌悪の数字です。
階段にヒイヒイ言いながら登ります。
紅葉の名山ってわけじゃないですが、赤やオレンジに彩られております。
階段を登り終えると、落ち葉フカフカなハイキングコースになりました。
あっさりと石割神社の到着です。
神主さんが常駐するような神社ではなく、小さなお社が造られていました。そして、隣には壁のような御神体がありました。
立派なしめ縄で飾られた大岩の御神体です。
巨大なナニかに見えてしまうのは、心が汚れている私だけでしょうか。
岩の裂け目が漢字の「石」に見えることから、石割になったという由来があります。(そうは見えないけど…)
解説にある通り、岩の裏手には横幅60センチの隙間があります。
「この隙間を時計回りに3周すると幸運が開ける」と言う伝説があるようです。そして、割れ目から滴り落ちる湧水は、眼病・皮膚病に効果のある薬水だそうです。
直接ワードはなくとも、何かえっちですねぇ…。
願いを叶えるために割れ目を3回ほど回りました。
「大きなイチモツをください 富士山と見間違えるばかりの 大きなイチモツを私にください」
それでは、神社を後にして、裏手から山頂に向かいます。そこそこの急斜面です。
富士山の大展望の広場、ススキが茂る広い山頂
登山口から1時間10分で、石割山の山頂に到着しました。
お馴染みの「山梨百名山」の看板です。山頂は固められた土の上で、休憩するのに最適な広さです。ただ、雨や雪が降ると泥だらけにはなりそうだけど。
ゆるやかに傾斜になっているので、レジャーシートを広げるのは場所を選びそうです。
周辺にはススキが自生していて、穂がキラキラと輝いています。その背後には富士山。数日前に降雪があったので、11月にしては雪が多いです。
石割山から稜線伝いに見えるのは、御正体山でしょうか。行ってみたい気持ちはずっとあるけど、なかなか足を運ばない山ですね…。
それでは、石割山の山頂は少しだけの滞在で、次の平尾山へと歩いて行きます。下りになるので楽々です。
石割山からは30分かからずで、平尾山に到着しました。
石割山と同じように富士山の展望は抜群です。
名は体を表す通り、山頂は平らです。
石割山より南にあるので、山中湖をより近く、レイクビューに優れています。
さて、お昼の時間です。
まずは餃子を焼きます。この餃子は府中で購入した「くりばやし餃子」です。東京ローカル餃子の一つです。写真じゃ伝わらないけど、一つ一つが巨大なサイズです。
そして、メインは豆乳鍋。
登山前に忍野八海の豆腐屋で買った、豆腐と豆乳で仕上げました。美味しくないはずがなく…。
1時間の昼休憩を終えて、次の山、大平山を目指します。
大半の登山者は、石割山・平尾山のコースなので、ここからは人が少なくなりました。
間近の富士山を眺めながらの縦走、何とも素晴らしいトレイルです。しかしながら、山深い場所ではないので、よく見ると別荘地が建ってます。
鞍部まで降りてくると、大平山までは残り600m、15分の距離。
そして、登場するきっつい階段。
お昼を食べ終え、下山モードにスイッチが切り替わった状態で、この登りは厳しい…。
階段を登り切ったら、平らなススキロードになりました。
富士山の東側の山は、ススキが群生しているポイントが多い。
余談ですが、以前ヨーロッパ観光客と思われる人らが、国道沿いの草むらに生えているススキを熱心にカメラで撮っているのを見かけたことがあります。
「たかが、ススキなのに妙だな…」と思っていたのですが、ススキは東アジア地域しか存在しないみたいです。世界的に見たら珍しい植物なのか。
太平山の山頂からダイヤモンド富士鑑賞、無事に逸れる
平尾山から30分弱で、太平山に到着しました。
太平山も展望が開け、さらに富士山を近くに感じる山頂です。そして、登山者が少ないです。
今回の登山の目的、ダイヤモンド富士の鑑賞です。時間が経つにつれて、太陽が富士山の山頂に接近します。
14時40分に到着して、寒空の下で1時間以上粘りました。
ああッ⁉太陽ズレれてない????
太平山でダイヤモンド富士を見るには、数日のズレがあったみたいです。ついでに、麓で謎の煙がモクモク上がりすぎぃ。
ダイヤモンド富士の写真としては不良品になってしまいましたが、これはこれで良いか…。
ダイヤモンド富士の鑑賞を終えて、花の都公園へと下山します。太陽は富士山の背中に隠れてしまったので一気に暗くなりました。
太平山からは特に記憶がなく、淡々と歩きました。飯盛山を通過。
ダイヤモンド富士を絡めての縦走コースは蛇足だったかと若干の後悔しながら、残照の中で樹林帯へと突入していきます。
山頂の意識すらない長池山を通過。
森の中に入ると、急ぎ足でゴールを目指します。ヘッドライト下山は避けたい。
別荘地が見えてきたら花の都公園に到着です。何とか明るいうちに下山することが出来ました。
下山後は石割の湯、東京に帰ってじゃじゃ麵を食べる
駐車場から移動して、石割山登山口の近くにある「石割の湯」へと移動しました。遅い時間でしたが、満車の看板。案の定、温泉は混雑していました。
ホームページには10%オフの割引券があるので忘れないようにしましょう。
温泉後に夕食を食べる暇がなく、東京に帰りました。メンバ二人と解散し、いつものSaku兄と二人で、三軒茶屋の「盛岡じゃじゃ麺専門店 じゃじゃおいけん」で夕飯にしました。
なぜこの店を選んだのかは覚えてませんが、東京では珍しいじゃじゃ麵の専門店です。
今回の登山とまるで関係ない内容だな…。
じゃじゃ麺の大盛を注文。
見た目だけで判断すると、店舗を構えるレベルの料理なのか疑問に思う。しかし、麺の上に乗っている味噌、そして麺が家庭では再現しにくいとか。
ぐちゃぐちゃに混ぜて食べます。やはり、この味噌がウマい。
にんにく、酢、ラー油で味変をしながら完食。器に卵とスープを投入し、チータンタンとして完飲です。
外に出ると閑静な三軒茶屋の住宅街。年末に向かう空気を感じながら、自宅へと帰るのでした。
石割山・太平山の登山を終えて
石割山は「富士山を展望する山」のジャンルに入る山で、単体で見ると個性がないと思っていました
しかし、願いを叶える石割神社の御神体、稜線に広がるススキの群生あり、高低差が少ないコンパクトなコースながらテンポよく見どころが存在しています。しっかりと個性を魅せてくれて、人気がうかがえる山でした。
新宿から高速バスで一本(富士五湖線)で来れるアクセスの良さもポイントです。
ダイアモンドとは無縁の自分でも知っている「ダイアモンドは永遠の輝き」というコピー。てっきり、日本のCMか何かで使用されたコピーかと思ってました。実は、アメリカのライターによるコピーだそうで「“A Diamond is Forever“」という簡潔なセンテンスですが、世界中に波及して、販売の拡大のみならず、文化や創作に大きな影響を与えたコピーです。「ダイアモンドはとても高い。でも、一生に一度は買ってもいいかも。」そんなイメージを何億人に植え付けたのだから、言葉の力は凄いなと思ったことがあります。
ダイアモンドは地球誕生の頃より存在し、富士山は誕生から1万~数十万年。そう考えると「ダイアモンド富士」って、誰が考えたのかわかりませんが、面白いワードが普及したなと思います。
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