2013年1月27日
丹沢にある大野山に行って来ました。標高は723mです。
大野山は丹沢の西の外れにあります。山頂一体が牧草地になっており、乳牛が育てられています。山頂は見晴らしが良く、何より富士山の大展望です。
御殿場線の谷峨駅から山頂まで2時間未満と敷居の低いハイキングコースです。
丹沢といえばケーブルカーがあり信仰の山である大山(おおやま)、展望のよい稜線が続く塔ノ岳表尾根コース、奥地にそびえる百名山の丹沢山と主峰の蛭ヶ岳とバリエーション豊かな山が揃っています。
今回は、少し丹沢らしくない大野山でハイキング気分の旅をしてきました。
大野山について
地図
御殿場線の谷峨駅から山北駅に縦走するハイキングコースです。山北駅前には温泉施設があるので、このコースがおすすめです。
区間 | 標準コースタイム |
---|---|
谷峨駅→大野山 | 1:30 |
大野山→山北駅 | 2:10 |
合計 | 3:40 |
標準コースタイムは3時間40分です。下りの方が、コースタイムが長めです。
大野山ハイキングコース
JR御殿場線の谷峨駅から大野山の登山口へ
最近、遠出しすぎて丹沢から離れていました。
去年の4月に登った仏果山・高取山・経ヶ岳以来で約10ヶ月ぶりとなりました。
小田急線に乗る場合、登戸という非常に中途半端な位置で乗り換えるため座れないこともしばしばです。
小田急線の新松田駅で下車します。
駅からは箱根の山並みとその奥にはなにやら白装束の円錐形の物体が見えました。
少し早い時間の電車に乗ったため、乗り換えの御殿場線が到着するまで時間に余裕があったので、駅の蕎麦屋で朝食。
たぬき蕎麦を食べ終えて、JRの改札に行こうとするとそこには驚くべき光景。100人以上の中学生が行列を作っているではありませんか。
全員同じジャージを着ていたので、どうやら部活の大会に集団で出かける模様。
行列が出来ていたのは、JR御殿場線はJR東海の管轄になるため、SUICAとPASMOが使えず、券売機で切符を買わないといけないためです。
これは待てないと思い横から直接、窓口まで行きなんとか通してくれました。
JR松田駅から3駅、谷峨駅で下車しました。9時3分到着の電車だったと思います。
新松田駅から直接登山口まで行くバスも運行していますが、帰りに温泉に立ち寄る都合です。コース選択は人によるでしょう。
30名ほどのハイカーが下りました。中高年ばかりです。
砂利の公園で中高年が体操をしているのを見ると、早朝のゲートボール場と見間違いますね。
っていうのを口にしたら同行者に「失礼だよ」って言われました。へへ。
無人販売所がある登山道には木彫りの人形がたくさん
今回は自分以外は3人の女性メンバーです。
左からペチーノさん、とりさん、ともみさんです。何度か一緒しているので過去のブログにも登場しています。
駅から山間部の田舎道を通って登山口を目指します。
河内川にかかる青い吊橋を渡ると坂道がはじまります。
後方にさっきからちらちら白いものが見えるんですよね。
しばらく舗装道を歩いていくとありました、登山口。
地図上ではこの下を東名高速道路のトンネルが走っているようです。
どたばた登らないようにしましょう。
白い物体と思っていたものは、白い何かが掛かったものだということがわかってきました…。
登山道途中にはトイレが設置されていて安心です。
ちなみに山頂にもトイレがあります。ぶっちゃけ車で山頂まで行ける山です。
まだまだ登りますよ。
登山道途中に無人販売所がありました。
山崎さん手作りジャムが売っていました。山崎パンではないと思います。
先週の雲取山で喉を痛めたので、このかりんジャムは買っておけばよかったと後で後悔しました。
その他にもお惣菜や佃煮が売っていて、どれもこれも300円程度の値段で格安です。前日に作っておいて販売しているのでしょうか。
小ぶりなみかんもあり、10個ほど入っていてお値段100円。
粋な無人販売所に心を潤されながら、まだまだ登りは続きます。
ようやく白いものがかぶさっていたものの全貌が明らかになりつつあります。
標高600m程の地点で樹木が一切なくなります。
丹沢の雰囲気ではなく、箱根に近い感じですね。
もう姿がまるわかり状態になりました。
あー、名前が喉元まで出掛かってます「ふ、ふ、ふじつぼ?」
樹林が一切生えてないので、青空と風景が思う存分味わえます。
標高634mに到着しました。
さて、この大野山ですが木彫りの彫刻が、ところどころに設置されていて楽しませてくれます。
中央の建物は牧場で、奥には少し白みがかった丹沢山塊が見えます。
この景色だけみると「アルプスの少女ハイジ」の牧草地みたいで、アルプス気分が味わえます。
冬の間は牛は放牧されていないのが残念。
富士山が目の前に広がる牧草地を歩く
雄大な富士山をバックに、牛たちが駆け巡る光景を見てみたいですね。
ん?富士山?
あー!富士山でしたこの白い山は!忘れてたなー!
そんな大野山は富士山の展望に優れた山なのです。登山開始時からずっと後方に見えていました。
山頂まではアスファルト道、そして工事中のフェンス。
大野山の山頂~相模湾と富士山と雪化粧した丹沢の眺め
11時17分大野山山頂に到着です。
駅からのんびり歩いて2時間ちょっとです。
本日はゆとりのある登山、広々とした山頂。そんな山頂でやることと言ったら一つです。
鍋。
豆乳たっぷりの野菜たっぷりの豆乳鍋でございます。
インカコーラで乾杯しました。
色はまっ黄色です。くどい味がするのかと思いましたが、意外と味わいスッキリで飲みやすい。
風もなく穏やかな天気だったので、寒い思いをすることもなく完成です。
豆乳が湯葉になってそれがまたうまいのなんのって。スリゴマは必須ですね。
久しぶりに山の上で調理したなぁ。やっぱり冬は食材を持って来やすいので、温まる鍋がしたいですよね。
食後はお餅を焼きおしるこを頂きました。
南は相模湾、西は富士山、東は丹沢山塊と展望は文句なしです。
お社らしきものが建っていました。
雪が結構残っているかと思っていましたが、日当たりがいいのでほとんど溶けていました。
登山道にも凍っている箇所は一つもありません。
お腹も膨れたので下山を開始します。
牛とまきば館を見学しながら、山北駅へ
帰りは何種類かコースがありましたが、まきば館を目指しました。
山頂から車で登ってこれる道を15分くらい歩くと到着です。
牛の乳搾りコーナー。中身は水。
まきば館の中はずらっと写真などの展示物が飾ってありました。
牛乳やソフトクリームが食べられるかと思ったのですが、全然売店らしきものはありませんでした…。
地元のおじちゃん二人がストーブの前でジモトーク(世間話)くらいしか見世物はありませんでした。
牛舎を見学できます。
日のあたる場所で、牛がのんびりくつろいでいました。
人懐っこいようで人間が近づくと数匹寄ってきました。手を出すと物凄い勢いで舐めようとしてくるので注意しましょう。
まきば館に降りてしまうと道がずっとアスファルトなので面白くありません。
なるべく登山道を利用したほうがいいですね。
またいた看板兎。
スカイツリーなので、最近の作品なんですかね。
山北駅までひたすらアスファルト道です。
つらい時が登り坂。日本で1番山の中のボクシングジム。
東名高速道の下を通ります。
今回の記事では数点しか紹介していない木彫りですが、登山道に無数にあります。
一体誰が製作しているのかが非常に気になるところです…。版権物が一切ないのがちょっとつまらないですけど。
山北の町まで下りてきました。
ふと街路樹を見ると黄色い花が咲いていました。
蝋梅(ろうばい)です。
JR御殿場線に沿って桜が植えられているので、開花する4月中旬に大野山に行ってみると更に楽しめると思います。
15時前には山北駅まで下りることができました。
JR山北駅前には健康福祉センターがあり、入浴施設があります。帰り道に温泉があるって素敵。
LINK 山北駅前のさくらの湯
箱根が近いので天然温泉なのかと思っていたけれど違うようですが、料金は400円と安いです。温泉はなぜか3階にありました。
温泉で汗を流し、再び16時台の御殿場線に乗って帰宅しました。
充実した一日になりました。
大野山ハイキングコースを終えて
年末から前回の雲取山にかけて、歩行距離が長かったり、危険極まりなかったり、極寒だったりと波乱に満ちた登山をしてきました。
こんな山ばかりのぼっていると苦行が大好きなイカレ野郎だと思われてしまいます。
本来は、「きゃはは」「うふふ」な感じで、のんびりする登山が好きなんですよ。
まさにそんな自分にはこの大野山がうってつけでした。
冬は鍋の材料を持っていって、富士山と相模湾の眺めを楽しみながら大人数で舌鼓をするのが楽しいです。
車で山頂に来れる山なので自家用車を持っていれば、朝日や夕陽を眺めに来るのもありですね。初日の出の時など賑わうのでしょうか。
いろいろな楽しみ方のできる山でした。
コメント
大野山、お疲れ様でした。
低山だけど、富士山がどどーんと見えたのがよかった♪
それに、海も見えたし、チェーンソーアート、牛、つらら、ボクシングジム…etc…
富士山見ながらの鍋もおしるこも絶品で。
のほほーんハイクだったけれど、充実でした♪
風があって寒かったような記憶があるけど、寒かったかしら?
とのほほーんハイクしたいときにはぜひ!!!
余談ですが。。。蝋梅って最近まで老梅だと思ってました…
>ともみさん
大野山、こちらこそお疲れ様でした。
山頂に樹木が一切生えてなく牧場なのがいいですね。
修羅場を潜り抜けているともみさんには物足りなかったかもしれませんが、たまにはこういうゆったりした登山もいいですね。
若干、風邪?を引きずっていましたが、何とか平気でした。
チェーンソーアートの製作者はきっと人生楽しんでますね。
ロウバイは名前に梅がついてるけど、実際のとこ違うみたいですね。
自分も勘違いしていました。
きゃはは♪うふふ♪なのほほん登山いいですね!大好きです!(笑)
ガシガシ行かれると、色々見たいものも見れずのんびり味わえず、つまんないショボンとしちゃいます(笑)
丹沢にこんな山あるんですねー♪
低いのに富士山がこんなに見えて、しかも海まで見える!
絶対行きたい山に浮上しました(笑)
牧場にソフトクリームがないなんて残念ですね。
>heartyさん
丹沢でも異色な感じですね。
山頂が草っぱらになっている洋装は、箱根の矢倉岳に近い感じですね。
ソフトクリームの看板はあったので、シーズンには売っているのかも?
絶対に行きたい山を見つけてくれて良かったです・x・b
はじめまして。
2月に大野山に行こうと検索していたらこちらのブログにたどり着きました。昨日も仏果山で検索していた時に訪れたサイトだったので、ちょっとびっくりです。
センスの良い写真とコメントがとてもいいですね。
私は体を酷使しながら登るのも、のほほんとおしゃべりしながら登る山も好きです。
2月のメンバーは女性も多く、のほほんの方ですね(笑)。
豆乳鍋美味しそうですね。俺もやろっと(笑)。
>つっちーさん
はじめまして!
コメントありがとうございます!
大野山は富士山も間近に見え、人が押しかけるような山ではないのでいいですよ!
2月はほら寒いですから、心も体も暖めないと…登山なんて出来ません。
豆乳鍋は簡単にでき、シチュー感覚の鍋なので美味しいです。是非。