東京近郊の山といえば「高尾山…?」
くらいしか思い浮かばない、登山初心者向けの山情報を紹介します。
自分が都内近郊の山を登り、「ここは登ってよかったな!!!」と思える山を8つ選定しました。高尾山は遠足やハイキングで登ったことあるけれど、「高尾山の次はどこに登ればいいのかな???」という方に参考にしてもらいたいです。
登山初心者が日帰り登山するべき8つの山
御岳山(みたけさん)~東京屈指のハイキングスポット~
東京にある山で高尾山の次に人気のある山が、奥多摩にある御岳山です。
アクセスは新宿から中央線(ホリデー快速)で、乗り換えなしの一本と簡単です。
御嶽駅からはバスに乗り換え、ケーブルカーを利用できるので登山初心者でも安心です。山頂付近にあるおみ土産街、民宿、神社など見所が満載です。都心部を一望できる見晴らしスポットは広く、登山仲間と一緒に自然の中でお昼を食べるのにはもってこいです。
豊富な水量を誇る「ロックガーデン」と呼ばれる渓谷があります。
「ここは本当に東京か!?」
と思わせる東京の自然が待っています。
体力に自信があれば、奥多摩が誇る名峰「大岳山」に挑戦してみてください。
大山(おおやま)~古き良き神奈川の信仰の山~
都内から日帰り登山と言えば必ずこの山の名前が上がります。
そう、神奈川県丹沢(たんざわ)山地ににある大山です。
新宿からは小田急線を利用して伊勢原駅に行き、そこから路線バスを利用するのがメジャー。古くから山岳信仰があり山頂と中腹には神社があります。江戸時代には、大山参りが流行したそうです。
天気に恵まれれば富士山はもちろんのこと相模湾を見渡すことができます。山頂には売店があるので、冷たいビールを買うこともできますよ。
御岳山同様にケーブルカーがありますが途中までなので、そこからは自分の足で登らなければなりません。普段、運動不足の人は翌日に筋肉痛になることでしょう。
丹沢は鹿がよく出現するので、ちょっとした話のネタになりますよ。
金時山(きんときやま)~金太郎の地、箱根の秀峰~
箱根は温泉に入ってゆっくり疲れを癒すところ?
いや、汗をかきながら登山するところです。箱根の山々で一番人気は、この金時山です。
童話「金太郎」の舞台ということで有名です。登山コースタイムは短く1時間30分くらいで頂上に到達できるので、観光気分で登山できる山です。登山で汗をかいた後、温泉でさっぱりする。そんなプランをオススメします。
山頂は広く、売店も2軒あり、箱根と言うこともあり富士山を眼前に眺めることができます。
岩殿山(いわどのやま)~大月のシンボル的岩峰~
都心部を走るJR中央線でたまに見かける大月行きの表示。
「大月って一体何があるんだろう?」そう思っている人はいませんか?そう、大月にはこの岩殿山があります。
上記3つの山より格段にメジャー度は落ちますが、駅から歩いて行ける登山としてオススメです。標高は、今年オープンするスカイツリーと同じ634m。コースタイムは短いものの、スリリングな鎖場やロープ場、断崖絶壁があなたを楽しませてくれるはずです。
また、秀麗富嶽十二景と呼ばれる山梨県の富士山が綺麗に見れる山に選ばれています。
川乗山(かわのりやま)~都内とは思えない自然の深さ~
東京の奥深さを味わいたいならこの山に決まりです。1で紹介した「御岳山」の更に奥にある川乗山。
青梅線の奥多摩駅からバスに乗り登山口まで行きます。「東京にこんなでっかい滝があるのか!」と思わせる落差60mの百尋の滝(ひゃくひろのたき)は、写真に収めて帰ればクラスの人気者間違いなしです。
紅葉時期に歩く沢沿いのルートは、都内にいながら上質な紅葉狩りができるポイントです。登山コースタイムが長くなるので、ある程度体力がついてから挑戦することをオススメします。
武甲山(ぶこうさん)~秩父のシンボル的存在~
埼玉にはろくな観光地がないって!?ふざけるな!武甲山があるじゃないか!ということで秩父の名峰である武甲山です。
個人的に好きな人々の暮らしと供に存在する山の一つです。秩父と言えば武甲山ありです。石灰の採掘によって削り取られてしまった山頂が痛々しいのですが、裏手にはその姿からは想像もつかない自然が広がっています。「背中に一切の逃げ傷なし」、男の勲章の如き山です。
コースタイムは長いのですが、駅から登山口までタクシーを利用することを強くオススメします。1時間ちょっとを短縮できますよ。
乾徳山(けんとくさん)~スリルのある2000m峰~
ここで紹介する山の中で、最も遠く、最も標高が高く、最もハイレベルな山です。都内から日帰りでいけるギリギリラインの山といっても過言ではないかもしれません。それは山梨県奥秩父にある乾徳山です。
山頂に到達するためには、ほぼ垂直の岩壁を8mの鎖で登らなくてはなりません。道中は、一歩間違えたら落下して死ぬんじゃないかと思わせる箇所が多々あります。しかし、一つの山で標高が上がるごとに違う形相を見せてくれる山はなかなかありません。
晴れていれば富士山を始め、遠く南アルプスや八ヶ岳を眺めることができるので、更なる登山意欲を掻き立てたられること間違いなしです。
塔ノ岳(とうのたけ)~展望の開けた稜線歩き~
北アルプスのどこまでも山が連なる雄大な稜線上の写真を見て、「いつかこんな道を一度歩いてみたい・・・。」と思っている方、そんな道は神奈川県の丹沢にあり、なんと日帰りができるんです。
表尾根コースと呼ばれる、ヤビツ峠からいくつもの山を越えて塔ノ岳に至るルートは、丹沢屈指の人気を誇ります。山頂付近に木々のない見晴らしのよい稜線上のコースは、良質な登山を味あわせてくれること間違いなしです。
塔ノ岳には馬鹿尾根コースと呼ばれるルートがありますが、選択するなら間違いなくこの表尾根コース。馬鹿尾根コースは後悔の声ばかり聞こえてきます。
こんな素晴らしいコースを歩いたら、登山から抜け出せなくなりますよ。
登山初心者用の参考書籍
登山専用地図
御岳山と川乗山が記載されています。
大山と塔ノ岳が記載されています。
武甲山が掲載されています。
金時山が掲載されています。
登山道具の購入
登山用のバーナーです。非常に軽量かつコンパクトに作られています。P-153は定番のバーナーで、多くの登山者が愛用しています。
バーナーで使用するガス缶です。時期や標高によって使用する種類が変わりますが、春から秋にかけてはこちらの黒文字のガス缶で大丈夫です。
登山者にとって定番のマグ。お値段はしますが、二層構造になっており、飲み物の適温を保ってくれます。
山の場所を地図で確認
地図上の青いクリップをクリックすると山の名前が表示されます。
関東在住の人が訪れる登山エリアをまとめた記事になります。
終わりに
ここで紹介した山は、どれもこれも関東近郊の日帰りで有名な山ばかりです。
まだまだ登っていない山は沢山あるので、またオススメの山が見つかったら紹介しようと思います。
登山初心者向け夏のアルプス登山特集
夏にアルプスの山に登りたい人必見の記事を作成しました。ぜひ、ご覧ください。
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コメント
こないだ大山にいってきました~!
ケーブルカーある山だし、となめていたら
筋肉痛になりました…。でも展望がよくて、道が楽しくて
良い山ですね♪
乾徳山や搭ノ岳に行ってみたいです!
ブルーさんの撮る写真はキレイで、
本よりもよっぽど登山意欲をかきたてられました。
一番上の夕暮れの夜景の写真は搭ノ岳からですか?
>ハイジさん
コメントありがとうございます。
大山に行って来たんですか、いいですね。ちょうど一年前くらいに登りましたが久しぶりに行ってみたくなりました。
見所が多い面白い山ですよね。
写真を褒めていただきありがとうございます。登山のたびにかなりの数を撮っているので、数打てば当るもんです。
東京の写真はたぶん西武線で行った奥武蔵の伊豆ヶ岳からの写真だったと思います。
はじめまして。
最近、陣馬山に登ってから、登山の魅力に引き込まれた登山初心者です。
記事、大変参考になりました!今度、また陣馬山に登って天体観測をする予定です。
登山って、次はどこの山に行ってみようか、なんて考えるだけでも楽しいですね!
そこで、veryblueさんはこの記事で、一番オススメな山ってありますか??
>ぶんけいさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
先に答えてしまうと「塔ノ岳」が一番のオススメです。
どれもオススメなのですが、日帰りできる展望がよい縦走コースは都内近郊ではここだけではないかと思います。
丹沢の特徴で、いくつもの山をアップダウンを繰り返し越えていくのは精神的にも体力的にもキツイです。下がった分だけ登るっていうのは意外と心にきますね。
体力に自信があるなら挑戦しても大丈夫かと思います。時期的にも4月5月がちょうど良さそうですし。
陣場山で天体観測とかロマンありますね。自分もやってみようかな・・・。
とってもわかりやすい説明ありがとうございました★
私は、ネットなどを見て高尾山から山のぼりに魅力を感じ
大山、御岳山を登ってきました!
そして次はどうしようかなぁ~と思っていたら、このブログを
見つけさせていただきました!
塔ノ岳、金時山なら近くて行けそうです!(*^_^*)
ぜひ行ってみたいと思います♪
>はなさん
はじめまして!
コメントありがとうございます!
登山をスタートするには理想的なステップアップを踏んでいると思います。
神奈川県にお住まいなのでしょうか。
それならば、塔ノ岳と金時山は近く登りやすい山ですね。
塔ノ岳の表尾根コースは都内近郊ではオススメな縦走コースですが、ある程度アップダウンがあるので精神的に大変です。しかし、それに見合う眺望のよさがあります。
金時山も色んなコースがあるのでよく調べてから行ってみてください。
箱根ということで、登山後に温泉に入ると充実した気分になれますよ。
はじめまして。
今年の夏に富士山に登って以来山登りに楽しさに魅了された初心者です!
装備を調べるために色々なサイトを回ってるとき、このブログのことを知りました。
記事はとても参考になるし、読んでも面白いです(●´∀`●)
高尾山、陣馬縦走、大山と記事を参考に登ってきましたが、昨日塔ノ岳登ってきました!
途中でアラレが降ったりと色々びっくりすることばかりでしたが、山頂は晴れてて富士山を
見れたことでますます山が好きになりました♪鎖場で足滑らしたときには肝を冷やしましたが・・・
コラムを参考に今年中には8つの山を制覇したいなぁ(´∀`人)
>primerさん
はじめまして、コメントありがとうございます!
富士山に登られたんですね。
登山の初めを富士山にした人は、その人の多さと高山の辛さに負けて、登山をそれ以降しないって人は多いです。
それを乗越えられて魅了されたならもう止まりませんね。
都内近郊の山を色々巡ってみてください。
それにしても塔ノ岳を登ってくるなんてすごいですね。
かなりの距離があるので普通の人ならくじけちゃいますよ。
さすがに乾徳山あたりは2000mを越えるので雪があり危険なので、できれば春ごろ…。
それでは、これからもよろしくお願いします。
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[…] | 【登山コラム】東京都内近郊の登山初心者が日帰り登山するべき8つの山 https://my-roadshow.com/mountaineering-info/from-tokyo-to-mountain/ 山ガール | 山ガールのための山歩きガイド 岩殿山(いわどのさん) […]
はじめまして。
最近、山登りに興味が出始めていたらこちらのブログを拝見しました。
とても面白く、参考になりました。
また、拝見させて頂きますね。
>フリーソウルさん
初めまして、コメントありがとうございます。
登山初心者さんにも馴染んで頂くような設計を狙っているので嬉しいです。
是非、これからもよろしくお願いします。
はじめまして。
veryblueさんのブログはお茶目なので、いつも楽しい気持ちで読ませていただいております!
おそらく同年代でしかも同じくハードワーカーなのかなあと笑
そしてこちらのオススメの山も大変参考になりました!
丹沢山系に行きたい…!
体力をつけねばと思う日々です。
また更新をお待ちしております!
>kaorihさん
初めまして。
コメントありがとうございます。
ブログ読んで頂きありがとうございます!
おお、そうなのですね。
ハードなお仕事ご苦労様でございます。
丹沢は富士山が近く、都内近郊にありながら個性豊かな山がたくさんそろっています。
リンク先を見たところカメラマンさんなのでしょうか?
たくさんのスナップ見させて頂きました。自分にはとても撮影できないようなものばかり@@;
これからもよろしくお願いします。
verybIueさんの金時山の写真見て久しぶりにGW行こうと思います。いつも素敵な写真ですね。
>エリクさん
コメントありがとうございます。
金時山は久しく行ってないので、今年の秋ごろまた行きたいです。晴れると良いですね!
こんにちは、記事を参考に武甲山を堪能させていただきました。
1つ質問なのですが、「終わりに」の章のmy roadshowと書かれた写真は何処の山のものなのでしょうか?
>匿名さん
こんにちは!
返信が遅くなって申し訳ありません!
武甲山は自分のブログを読んで登られる方が多いみたいです@x@b
「終わりに」の山は栃木県は男体山です!
ありがとうございます!
武甲山と比べると、また高い山なのですね。
いつか頂上から眺望を見てみたく思います。
>匿名さん
男体山はひたすら登りの山ですが、合目ごとに変化のある山です。
8月頭の週に御来光登山期間などあるので是非。
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楽しい記事だと思いますが、「初心者」というのはどのくらいのレベルを想定されているのでしょうか? そこそこスポーツをやってきて、体力もある人だと思うのですが、それでしたら、そのように前提を書いた方がよいと思います。
少なくとも、1.5 川乗山(かわのりやま)、1.7 乾徳山(けんとくさん)と1.8 塔ノ岳(とうのたけ)は、あまりスポーツをやったことがなく、登山を初めてすぐの人が「登るべき山」とは言えないと思います。
奥高尾、筑波山、高水三山、など、他にも初心者向けの山はあるのに、なぜ、さらっとこんな厳しい山々を上げているのか不思議です。
>ぴのさん
コメントありがとうございます。
ご質問に対しての解答をさせて戴きます。
本記事ですが、自分が登山歴1年未満の時に書いた記事になります。よって、あくまで個人の体験を元にしているのが前提にあります。
登山初心者と言っても、20代から始め場合、50代から始める場合、日常での運動経験ありなし等で定義が異なると思います。例えば、「山と高原の地図」では50代の健康な成人を標準としていますが、一般的なガイド本で事足りる内容であり、個人ブログのレベルで足並みを揃えても仕方ないと考えています。
あくまで、次のステップへの足掛かりになるように紹介しています。
これらの山は登山1回目、2回目の人が登るには確かに厳しいです。
しかし、ある程度の登山を重ねた「登山初心者」が登っても問題ない山だと思っています。実際、日ごろは運動をせず、週末の登山を月に2~3回をする登山歴1年未満の自分が登っています。
こちらは自分が本記事を書いた時点では登っていない山になります。
第2弾として同じ内容の記事をアップすることがあればこれらの山を登場させるつもりです。
また、コメントよろしくお願いします。