2012年2月26日
静岡県の伊豆半島にある天城山に行ってきました。標高は1406mです。
温泉や海のイメージしかない伊豆ですが、標高1000mの山々が連なる高い山で構成されています。そして、最高峰が天城山です。
天城山と言えば、アマギシャクナゲが有名ですが、ピークハント目的で真冬に行ってきました。
シーズンオフ、そして山頂はガスに包まれるというハズレ回です。
しかしながら、冷たいガスに覆われていて、全ての木々が霧氷が出来ていたので、氷のトンネルを歩くようで印象深い旅になりました。また、前回の赤城山で足を捻り、1か月たって久しぶりの旅でした。
天城山について
地図
天城高原から万二郎岳~万三郎岳を周回するコースです。
天城山 登山
小田原駅でレンタカーを借りて、天城山の登山口へ
天城山は伊豆半島にあります。東京からはかなり遠いのです。
電車とバスを乗り継いで登山口まで行くことは可能ですが、スケジュール的にかなりタイトなるので、今回の移動手段はレンタカーを選択。
しかし、レンタカーを東京から借りると高速代+ガソリン代で結構な額がかかります。
それを抑えるため、電車で小田原まで向かい、そこでレンタカーを借り手を使いました。
8時2分 小田原駅---
年末行った箱根山登山以来だから2ヶ月ぶりの小田原です。
小田原駅は新幹線も止まるので駅舎が大きい。
駅正面から左方向へ、飲み屋街の中にあるトヨタレンタカーで車を借りました。
伊豆にレンタカーで行くのは2年前の夏以来。あの頃は登山はしていなくて日々ダラダラ居酒屋を飲み歩くだけの生活で珍しく旅行らしい旅行をしたっけ。
半年振りのみやじゅん君の運転です。十国峠からはまさかの雪が舞い始め、路上には雪が・・・・。
スノータイヤじゃないのでびびりながら運転してましたが、みやじゅんの神テクニックでなんとか乗り切りました。カーブでやたらふらふらするので少し酔ったのは内緒ですよ。
有料道路の伊豆スカイライン。終点の天城高原まで行きます。
きっと海を眺めながら爽快なドライブが楽しめる道路なのだと思うのですが、えらく視界が悪い地味なドライブになった。
天城高原から降りてすぐ目的地である天城高原ゴルフクラブ手前にいた鹿の親子。
あまりにもナチュラルにそこにいた。
10時ちょうどくらいに天城高原ゴルフクラブのハイカー専用の駐車場に到着。
小雪が舞っています。予報では晴れだったので完全に裏切られました。
今回のメンバはこの3人。ともみさんは高水三山ぶり。
駐車場はかなりの台数が停められますね。
ちなみに、併設されているトイレは凍結防止のため3月下旬までは使えないと張り紙が貼ってありました。ドライブ中に飲み物飲まないでよかった。
霧氷の森と化した、天城山の登山道
10時26分 天城山登山口 ---
登山口はわかりやすかった。車で来た場合大抵、迷う羽目になるんですが。
小雪が舞う林道を歩き始めます。
非常に静かで誰も歩いていません。どうやら10時に駐車場に着くのは遅いようですね。
前日に雪が降ったのか道には少々雪がかぶってます。
今年は、晴れに恵まれない・・・。快晴になったのは今年一発目の竜ヶ岳だけなんじゃないかな。
10時46分 四辻 ---
登山口から10分ちょっとで、分岐点の「四辻」に到着。ここを基点に周回するわけです。万二郎岳方面へ進みます。
さすが百名山といったところでしょうか看板に金が掛かっている。茶色の看板にこのフォント、富士山の看板と一緒のような気がするんですが作成元は一緒なのかな。
しばらくは川にそって歩くことになります。天城山の川だけあって「天の川」かな。いや知らないけど。
粉雪が植物にかぶっていて非常にいい雰囲気。
しかし、前回赤城山で受けた怪我は完治しておらず右足に痛みが・・・
「くそッ!ようやく手に入れた全国の切符(?)なんだ!こんなところで諦めてたまるかッ!!」
痛みに耐えて勝利することは主人公の条件なんです。
※ジャンプスポーツ漫画の影響を受けて育っています。
ドクターストップがかかるまで歩き続けます。
川沿いの道は面白いのですが泥が半端ないくらい靴に付着します。スパッツ履けばよかったと登山終わってから気付く。
また転んで傷を悪化させるわけにはいかない。
枝についた水滴は凍っていてキラキラ光って、陽のあたらない林道に輝きを与えてくれます。
時折こんな風に木々が洗い流されたように開けた場所があるんですが土砂崩れがあるのかな。そんな急な斜面じゃないのだけれど。
しばらく登ると木々は樹氷となって現れてきました。その美しさにうっとりするみやじゅん。
最後のほうは登りが急ですが、階段があったりと割りと楽に登れます・・・。登れますがやっぱり足の調子が悪いせいか息が切れてた。
程なくして道が平坦になり頂上に到着です。
極寒の天城山の山頂、温暖な伊豆半島はいずこへ
11時53分 万次郎岳 ---
写真をばしゃばしゃ撮りながらのまったり進行だったため結構時間が掛かりました。看板の上半分が欠けて天城が「大城」になってた。
お昼です。久しぶりのカレーです。
外で食べるカレーは美味しい。きっと高名な学者でもこの外で食べるカレーの美味しさについては証明できないだろう。デザートはいちごプリン。
このメニューは、月山でやってたりします。デザートは同じシリーズの杏仁豆腐でしたが。
月山と天城山で同じメニューで合点がいきますね。ははは。
・・・・・
温めなおしが効くこのアルミ皿は便利。
カレー単体でとると絵的に良くないから、パセリを振らないとダメだな。
頂上は風が吹き付けてきてものすごく寒いので早々に切り上げ出発です。
次の目的地「万三郎岳」に向かいます。
樹氷に覆われた天城山は展望こそ望めないもののそこは雪と氷の美術館。
木々の枝に雪が付着し、それが風になびいて白いアートになってます。
馬の背に到着。
ここから馬の頭まで急な坂に斜面になるってこと。
それにしても伊豆半島とは思えない景色。
伊豆っていうと夏!海!のイメージだけど冬の山の中は、完全に別世界。
この写真は2年前に行った伊豆西部の堂ヶ島海岸。
万二郎岳から万三郎岳までは1時間掛かるのですが結構アップダウンがありました。
天城山の名所である「アセビのトンネル」
日本語で書くと馬酔木。馬だけではなくほとんどの哺乳類が食べない植物らしいです。
異名がアンドロメダで、アンドロメダ銀河を連想させるまさに天城山に相応しい植物と言えるのではないでしょうか。
まあ、冬なんで咲いてないんですけれどね。3~5月ごろが見頃らしいです。
むしろ展望が全くない天城山は、アセビの花を見る目的で来るべきなんでしょうが・・・。
雪は降ったりやんだりを繰り返していました。霧が立ち込めると幻想的な世界を演出してくれます。
しかし、水面下では徐々に右足の痛みが増し・・・。
「手ごわい相手だけれどこんなところで負けるわけには行かないんだッ!!」
そして苦難を乗り越え山頂に到着。
凍り付いた天城山、最高峰の万三郎岳
14時10分 万三郎岳 ---
木に囲まれていてまったく展望はありません。囲まれていなくてもこの天気じゃ無理なんですけど。
浅間山~黒斑山以来の登場。
天城山→天の川→短冊にお願い→笹→パンダ
当てつけとしか言いようがない。
なんだかんだ14時なってしまったので早々に降ります。下山は2時間くらい掛かります。
雪の下に小さく実った赤い果実。
少しづつ春の気配が訪れてますね。
くだりは足にキマス・・・・
前を行く二人は普通のペースで歩いていたと思うけれど、かなり必死になってついていきました。
涸沢分岐。
なんか槍ヶ岳の手前にもあるところだよね?
降りてくると地面には雪がなくなり、湿った泥が靴にこびりつくので重い思い。
口をカパッとあけておはぎを食べているかのような木。
「キャン!!!」
え?なんだ今の声?
と突然悲鳴のような声が聞こえたと思って、周囲を見てみると鹿が林の奥にいました。鹿があんなに高い声で鳴くとは知りませんでした。仲間に警戒を促してるのかな。
16時11分 下山 ---
想像以上に疲れました・・・。右足が痛むので気を使って歩いていたので、集中してたからかな・・・。
若さ溢れるみやじゅん君とともみさんは「ハイキングレベルだね」っと高飛車なことを言ってやがりました。
下山したとき、駐車場は自分たち以外の車は1台しかいませんでした。トイレの水道が使えないので、靴の泥を落とすのが大変です。
伊豆といえばそう温泉ですね。
ゴルフ場の駐車場にも看板があった「万天の湯」に立ち寄りました。市営の施設で入力料は700円でした。内湯は10畳ほどあり寝湯ができるのでリラックスできます。
露天風呂もあり景色がよければ富士山が見えるようです。しかし、正面にあるテニスコートから丸見えのような気がしますが。
座敷もあって少しまったり休憩。
帰りもみやじゅんに運転を任せっきり。
道路は全然空いてました。まあ、オフシーズンだしそりゃそうか。
小田原駅で100円セール中のミスタードーナッツで3個ほど買って帰路に着きました。ちなみに自分が一番好きなドーナッツは、オールドファッションの半分にチョコをかけたチョコファッションが好きです。
時点でフレンチクルーラー。もちもちしてるのはあんまり好きじゃない。
天城山登山を終えて
久しぶりのレンタカー登山、小田原までの電車代、レンタカー代、ガソリン代、有料道路代で一人当たり5000円以内に収まりました。普段の電車で行く登山よりは2倍の値段は掛かっていますが、距離で考えると安く済んでいます。電車とバスだとどれくらい掛かるんだろう。
天城山は展望がない山です。季節に咲く花や冬の樹氷、伊豆観光がてらと・・・といった感じに目的をもって行きたい山ですね。みやじゅん的には、雪山だったからこそ楽しめたようですがもう「伊豆はいいや」とか言ってた。自分はこの伊豆に絶対行きたい山が一つあるのでいつかまた来たいです。
ちなみに足はまだ治っていません・・・。
コメント
鹿対策に早く狼の導入を! 懸念がある人はこのページを参照 http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/697065/221774?page=3