2012年4月7日
神奈川県の東丹沢に位置する高取山・仏果山に行ってきました。
丹沢の登山と言えば大山と塔ノ岳がメジャーだと思いますが、この高取山・仏果山も陰に隠れてなかなか魅力のある山です。
最近、仕事の疲れもあり日曜日に気楽に行けるようなところを探したら自然とこの山に行き着きました。
けれど、まさかあんな道なき道を行くロングコースを歩くことになるとは…。
仏果山~高取山~経ヶ岳登山
小田急線で本厚木へ
朝が明るい!
真っ暗闇の住宅街を登山スタイルで歩いて、巡回中の警官に職質されるんじゃないかとびくびくしないでもいい。4月に入って陽が高くなってきましたね。
いつもの東急田園都市線の二子玉川駅からの多摩川。
日曜日と言うこともあり、朝練の学生達で電車はいっぱいです。東京出身じゃないので、制服やジャージを見てもどこの学校か判別できません。東京は学校の数が多いから、制服でどこの高校かってわかるものなのかな。
7時50分に本厚木駅に到着しました。
目的の半原バス停行きの停留所は、交番の手前にあります。
丹沢山に登ったときの宮ノ瀬湖行きのバス停は結構な人数が列を作っていましたが、こちらのバス停は全然です。登山客らしき人たちは全部で10人も満たないくらいでした。
約40分乗車して、最終の停留所まで乗ります。
仏果山の登山道は様々なので、どこのバス停で降りるかはコースの距離次第ですね。
8時47分 半原バス停 ---
途中のバス停でハイカー降りていったので、別にここで降りないでも良さそうな感じ・・・。
半原バス停~高取山へ
関東周辺の山に登るとエンカウント率の高い関東ふれあいの道が現れました。
街に点々と看板が立っているので迷うことはありません。
道の脇にある普通の用水路に鯉の里がありました。えー、こんな道端にあっていいものなの・・・。
近寄ってみるとなんかくれと言わんばかりに鯉が集まってきます。人に慣れてやがる。
こういう坂のある街って好きなんですよね。
なんかほらドラマとかで出てきそう。
ホタルの里がありました。
夏に蛍が見れるのでしょうか、なかなかロマンチックな街ですね。
根元からボキッと折れた梅の木がありました。
それでも梅が咲いていてビックリ。
生命力はとても強いんですね。
二手に分かれた登山道入口に到着しました。
左は仏果山、右は高取山に行く登山道です。高取山に行くので通行止めのフェンスを越えます。
高取山登山道入口です。
さて、東丹沢と言えば蛭が多発する地域らしい。時期的にまだ出現しないけれど、いきなりの沢沿いでちょっと警戒…。
あんなナメクジみたいなのに血を吸われるのだけは勘弁願いたい。たぶん卒倒するね。
丹沢名物、自然保護の鹿避けフェンスを潜って登ります。破れすぎてて効果があるのかは疑問。
東丹沢のマイナーなルートではあるものの、よく整備されてるので歩きやすい。
家族連れが先行していたので抜かしたら、男の子が自分のペースに張り合ってきてちょっと困った。まぁ、大人気なく突き放したんですが。
しばらく歩くと木がなくなり青空が。
市街地が一望です。
ベンチもところどころにあって、ハイキングにはちょうど良さそうなコースです。
光の射す木々の中、杉の根っこを跨ぎながら頂上を目指します。
高取山の頂上にある展望台が見えてきました。
10時8分 高取山山頂 ---
高さ20mくらいでしょうか、立派な展望台です。
標高は705mと丹沢の中では低い山ですね。
高取山~仏果山~経ヶ岳
展望台からの景色は丹沢山塊が一望できます。
奥深い丹沢山や蛭ヶ岳はまだまだ雪が積もってます。下の湖は宮ヶ瀬湖。
そして次に目指す仏果山。高取山と同じ展望台があることがわかります。
ちょこっと休憩を挟んで仏果山を目指します。
ここからは、直径20センチ代の岩がごろごろする稜線上を進みます。
丹沢らしいアップダウンのある稜線コース。
高取山~仏果山の間はいろいろなコースが合流しているので、人がどんどん増えてきました。
10時39分 仏果山山頂 ---
僅か30分で到着しました。結構人がいっぱいです。おじ様方ばかりでしたが。
山ガールは全然いないようです。
ちょっと早いけれど昼ごはん。
セブンイレブンの100円で売っている豆サラダが最近のお気に入り。
高取山より40mほど高い山頂。
高い高い。
この展望台結構お金掛かってますよね・・・。
仏果山から見る高取山。
次に目指す経ヶ岳。
なんでこの経ヶ岳の看板は手抜きなんだ・・・。
仏果山からすぐのところはヤセ尾根になっていて、崖って程ではないですが落ちたら怪我をしそうなスリルのある道でした。
平坦な尾根道ですがアップダウンがあってなかなか体力が要ります。
丹沢の地図には載ってない革籠石山(かわごいやま)。
特筆することは何もない山。
しばらくすると道路が見えてきました。
半原越に到着。
こんなとこです。
この半原越を通り過ぎる間にマウンテンバイクでやってくる人と3人もいました。自転車のトレーニングコースなんですかね。
何度目かの登りでさすがにだれて来る。
「今日は風が騒がしいな・・・。」
最後の登りは階段の傾斜がキツカッタ。
12時24分 経ヶ岳山頂 ---
さすがにここには展望台はないようです。
無線おじさんがいました。無線おじさんとはたまに見かける山の頂上にアンテナを持ってきて、どこかと交信をしているおじさんのことです。
「こちら・・・бпЩИ○йА・・・」
何を言ってるのかわからない。
当初は経ヶ岳から下山し、半蔵坊に降りてバスに乗って帰る予定でした。
が、なにやら違うルートがある看板が・・・なになに、相洲アルプス・・・・?気になる・・・。
相州アルプスに迷い込み遭難へ
地図でコースを確認すると経ヶ岳から華厳山に向かうルートが載ってない・・・・。
でも、看板があるわけだし、その先には飯山温泉があるという希望的また楽観的観測から、20分悩んだ末にこのマイナールートを進むことに脳内会議で可決しました。
が、この判断が後々後悔することに・・・・。
看板が木片に手書きのものに変わりました。
まぁそんな大した道じゃないだろうとこの時は思っていました。
アップダウンはあるものの幅は広く歩きやすい道です。アルプス感は全くないんですがー。
広い山頂に出ました。
13時2分 華厳山山頂 ---
きっと頑張って手書きしたんだろうな。山頂からの眺めは木の間からちょこちょこ見えるくらいです。
気分は温泉に入ることが目当てになっているので、さっさと次を目指します。
13時19分 高取山山頂 ---
本日2度目の高取山であります。
ここまでは順調でした・・・。ここから歯車が狂い始めます。
その1.看板がめちゃくちゃになっている
看板の矢印があさっての方向を向いているのであてになりません。
その2.登山道が荒れ果てている
暴風の影響なのか木がなぎ倒された状態のままで非常に歩きにくい。
その3.看板の数が少なくなってくる
道がわかりにくく、たまーに看板があるものの頼りになるのはカラーテープのみ。
なんとか下まで降りてこられました・・・・。
と思ったらゴルフ場の横を通ることになり偉く恥ずかしい・・・・。
ゴルフに興じる紳士達が不審な目で見てきます。
飯山温泉に向かっているので、飯山方向の看板を頼りに進んでいきます。もう地図上はあてにならない。
降りてきたと思ったらまた登山道・・・・。もう嫌だ・・・。
この山を越えるのがほんと大変でした・・・・。
道を間違えて急な坂を泥だらけになりながら登ったり、登山道らしきものが見当たらずなんとかカラーテープを探して進んだり・・・。
最後は、藪の中を掻き分けて進むことになり半べそでしたよ・・・・。
写真なんて撮る余裕なかったです。
藪の中を掻き分けてようやく道が見えて安堵しました。ほんと疲れた・・・・。
道路を歩いていき飯山温泉を目指します。
む、なんかお祭りやってる。
飯山温泉で疲労を癒す
飯山白山森林公園のさくら祭りが開催されてました。
ふるさとの宿で日帰り入浴しました。旅館の温泉なのでタオル代込みで1000円です。内湯と露天風呂のベーシックな温泉でした。
ふるさとの宿って名前の割には中国っぽい感じがするのは気のせいか。
公共交通機関の登山で温泉に立ち寄ったのは初めてです。
温泉後にさくら祭りを見ていこうかなと思ったら、イベントが終わったのかぞろぞろと客が帰ってきたので、その流れで自分も立ち寄らず帰りました。
というかまだ咲いてなかったし。
13時には登山を終えて夕方には家でゆっくりしようと思っていたのにだいぶ予定と違う登山になってしまった・・・。丹沢山の縦走をしたときより長く歩いたかもしれません。
さくら祭り用の臨時バスが30分おきに出ているようで、そんなに待たずにバスに乗れました。
17時過ぎに本厚木駅に戻ってきました。
右下にいる青いジャンパーをきた女子中学生の部活の一団は朝も見ました。
そんなわけで予定とはだいぶ違う長い長い登山が終わりましたとさ。
仏果山~高取山~経ヶ岳の登山を終えて
教訓は、予定にないコースに興味本位で行くのはやめようと言うこと。特に、地図に載っていないコースを行くのは危険。
素直に経ヶ岳からバス停に向かっていれば・・・・。
交通の便がいい仏果山・高取山はオススメです。コースも豊富なので、色んな選択が出来るのが魅力ですね。ちょっとしたハイキング気分からガッツリ歩くことも出来るいい山だと思います。
中目黒の桜。
都内の桜巡りをしたかったけど、残業で出来なかったや。
コメント
今度、仏果山へ行こうと思ってます 詳しいコメント見れて良かったです
とても参考になりました
>やまっちさん
コメントありがとうございます。
仏果山はコンパクトにまとまっている山なので、ぜひ楽しんできてください!
今度仏果山に行こうと思って検索し、たまたま拝見いたしましたが、思いつきで予定外ルートを行くととんだことになることがわかりました。写真がすてきですね。
>匿名さん
はじめまして?よろしくお願いします。
仏果山だけ登るのであれば、全く心配は要りません。
これ以降、予定外のコースは低山だからといって甘くみて変更をしないように心がけています。。。
こうして記事を拝見できることを感謝します!
ところで、仏果山に行くことを考えてますが、登山の経験が浅いもので・・・。高尾山と比べると、所要時間や難易度なんかはどうでしょうか?
>シルバー76さん
返答が遅くなってしまい、申し訳ございません。
高尾山を実はまともに登っていないので比較はできないのですが、仏果山自体コースタイム短く容易に登頂可能です。
「仏果山登山口」バス停より1時間30分で山頂です。
そのまま、高取山へ向かい宮ヶ瀬ダムに降りるルートが良いのではないでしょうか。
「西山を守る会」という山の会があります。そちらをグーグルで検索して下さい。華厳山・荻野高取山・発句石などの情報が得られます。
>河原崎勝造さん
コメントありがとうございます。
ホームページを拝見しました。ミツマタなどが綺麗に咲くことを知り、時期はもう過ぎてしまったので来年見てみたいですね。
低山ながら多くの花が咲くということもあり、ずっとあり続けて欲しい山ですね。
自由に山を巡っているので、会に入ってもご迷惑をおかけするので、ご遠慮させていただきます。
歳を経て、土地に腰を据える時が来ればお願いしようと思います。
先ほどはメールアドレスを入力せず、申し訳ありませんでした。「西山を守る会」は毎月、月例山行をしていますので参加なされてはいかがですか。私は会員です。
はじめまして。
過去記事にコメントするのはどうかと思いましたが・・・。
ひょんな事から辿り着き、雪の鎌倉行軍は笑わせて頂きました(失礼)。行きたくなる気持ち、分かります。
過去記事含め読み進むうちに、経ヶ岳の記事がっ!
思いっきり実家の裏山です(汗)。
今はこんなになっちゃってるんですね~びっくり。
登山客も普通にいるんですね。
昔は長靴履いて、水筒持って、鉈持って、犬をお供に何度も登りました。帰りは毎回違う獣道で下山。懐かしいです。大山は小中高と必ず登らされた山(汗)。
私はもう登れませんが、こちらで見る事が出来て嬉しかったです。
今後もお気を付けて登ってください。更新楽しみにしております。
>神奈川県民さん
はじめまして、コメントありがとうございます。
そして、返信が遅れてしまい申し訳ありません。
実家の裏山なのですか。
厚木からのアクセスもよくハイキングに適した山ですね。
自分は迷子になったので、今度は正式なルートを歩きたいと考えている所存です。
更新は遅いのですが、長い目でよろしくお願いします。
また、秋~春にかけて丹沢の山をお邪魔することになるかと思います。
面白いかったよ
ありがとう
お邪魔しました 笑
>匿名さま
読んでいただきありがとうございます。
また、よろしくお願いします。