
2021年6月25日
秋田県の森吉山に行ってきました。標高は1454mです。
熊を初めて野生動物を狩猟するマタギが有名な阿仁地方にある山です。
6月の初夏にかけて、高山植物が開花し、山人平の湿原ではチングルマやヒナザクラが群生します。ゴンドラを使用すれば比較的簡単に山頂に立てる山ですが、周遊タクシーを利用して、ヒバクラ岳登山口からこめつが山荘へ縦走しました。

山選びの際に候補に挙がるが、「秋田に行くのは遠いよな…」と敬遠され続けてきた山でした。
秋田県の内陸に位置する山で、秋田内陸縦貫鉄道を使いたい思いがありました。時刻表で乗り継ぎを調べていたら、時間のパズルに熱中してしまい、分単位のスケジュールになってしまいました。
高山植物の咲く6月に秋田の秘境の山を旅してきました。
森吉山について
地図

ヒバクラ岳登山口をスタートして、山人平〜森吉山を経由して、こめつが山荘に下山する縦走コースです。
コースタイム
- 9:01ヒバクラ岳登山口
- 10:35ヒバクラ分岐
- 11:17山人平
- 11:55森吉山の山頂
- 12:59森吉神社避難小屋
- 14:07こめつが山荘
森吉山周遊乗合タクシーを利用して、ヒバクラ岳登山口からこめつが山荘の縦走コースを歩きました。時間がタイトだったため、標準コースタイムより早いペースで歩いています。
アクセス
交通機関 | 時刻 | 料金 | 補足 |
---|---|---|---|
JR田沢湖線 | 盛岡駅(5:20)→角館駅(6:28) | 1170円 | |
秋田内陸縦貫鉄道 | 角館駅(6:33)→阿仁前田温泉駅(8:08) | 1300円 | 乗換5分しかない |
森吉山周遊乗合タクシー | 阿仁前田温泉駅(8:10)→ヒバクラ岳登山口(9:10) | 2600円 | 事前予約 |
森吉山周遊乗合タクシー | こめつが山荘(14:30)→阿仁前田温泉駅(15:00) | 1600円 | 事前予約 |
森吉山を縦走するのはかなりレアケースだと思いますが、参考までにタイムスケジュールを記載しておきます。森吉山を縦走するため、森吉山周遊乗合タクシーを利用しました。時刻表はありますが、通常の3分の1の値段くらいでタクシーが利用できてスゴく便利です。
森吉山 日帰り登山
秋田内陸縦貫鉄道に乗って阿仁前田温泉駅へ

在宅勤務を終了し、岩手県の盛岡にやってきました。
交通機関を色々検討した結果、盛岡に前泊しないと、森吉山の登山口がある秋田内陸縦貫鉄道の駅に行くのに、始発に間に合わないからです。

駅前でごはん処を探したところ、冷麺だけ食べるのも微妙だなと思って、探したローカルチェーンの食堂にやってきました。「ももどり駅前食堂」は夜は居酒屋ですが、定食メニューも提供してくれる店です。

看板メニューのももどり定食を注文。メイン、ライス、味噌汁の他にズラッと並ぶおかず。
香川県のローカルフード、スパイスが効いた骨付鶏のインスパイアなのかな。本場の骨付鶏は身が硬いが、もも肉を使用してるので定食として食べやすい。


辛味の効いたスパイスと流れ落ちた鶏油が最高に飯友である。別に豆腐を注文。盛岡は豆腐の購入額が全国一位のようです。ここのメニューはボリュームがあり、どれ食べても美味しいなと感じさせる店でした。

3000円もしないビジネスホテルで夜を明かし、早朝の盛岡駅。

まずは、始発の田沢湖線に乗って、秋田県の角館に向かいます。盛岡には何度も来て、秋田駒ヶ岳や大曲など行ったことありますが、電車で秋田に行くのは初めてです。

ICカードが使えない区間なので、一億年ぶりに切符を購入しました。
盛岡からはほとんど人が乗らない時間帯でしたが、途中の田沢湖駅でチラホラと登山者が降りていきました。秋田駒ヶ岳に登る人たちでしょう。「秋田駒ヶ岳の方がいいんじゃ?」と何回か悪魔がささやきましたが、森吉山の初志貫徹で行きます。

角館駅に到着し、秋田内陸縦貫鉄道に乗り換えます。何と乗り換え時間たったの5分です。駅の外観を見る暇もない。10年以上前に桜を見に来たなぁ。

JRに比べるとちっちゃな駅舎です。ディズニーランド内にある駅より小さい。

1車両のディーゼル車量。
いやー、この電車に乗るため、森吉山に来たようなものです。

車内は秋田犬がプリントされていました。網棚の上も秋田犬の写真展になっていて、「秋田犬しか勝たん」というのが伝わってきます。

シートも秋田犬柄。

ディーゼル特有の音を鳴らしながら出発。
- 秋田県内の鷹巣(上り)と角館(下り)の94.2kmを結ぶ
- 中心駅は阿仁合駅
- 車窓から見える風景は山、森、田んぼ、トンネル
- 赤字続きで廃線が危惧されている
秋田内陸縦貫鉄道を簡単に解説。つまり、森吉山に行く登山者はなるべく電車で来ようという話です。

角館を出発してからは、(おそらく)あきたこまちの田園風景を入り、しばらくすると森の中へと入っていきます。

目的地である阿仁前田温泉駅までは1時間半も乗っていましたが、ずっと起きて車窓から外の風景を眺めていました。工事現場に向かう人と、観光客しか乗ってませんでした。

阿仁マタギ駅に停車。
マタギが有名なこの地方を代表する駅ですが、駅前には何もなさそう。ちょっと離れた場所に、打当温泉という秘境宿があるようです。入浴したかったんだけどなぁ…。

田んぼにいる服を着たカカシ達が、電車に向かって手を降っていました。四国にある剣山の麓、奥祖谷のカカシを思い出す風景です。

阿仁合駅に到着。
秋田内陸縦貫鉄道の本社があり、中心的な存在の街。森吉山の登山でゴンドラを利用する場合、この駅で降りることになります。

角館から乗ってくる人の6割はこの駅で降りて、それを補充するように乗客が乗ってきました。

この駅には立ち寄りたかったけど、また次回かな…。構内にある食堂「こぐま亭」のオムライスが美味しいらしい。

阿仁合駅を出発すると、森吉山が見えてきました。周囲にたくさん山があるのでわかりにくいですが、独立峰のような形です。
上空に寒気がある日だったので、山頂付近にだけ雲が…。

阿仁前田温泉駅に到着。盛岡駅を出発して、約2時間40分なかなかの移動でした。
小学校の校舎のような見た目の駅ですが、宿泊施設が併設していて、日帰り温泉が利用可能な便利な駅です。珍しいですよね。
森吉山周遊乗合タクシー に乗ってヒバクラ岳登山口からスタート

予約していたタクシーは既に到着を待っていてくれました。トイレを済ませて、駅構内にあるロッカーに不要な荷物を預けました。
阿仁前田温泉駅からヒバクラ岳登山口までは1時間の乗車。料金2600円です。普通1時間も乗ったら1万円くらい取られますよね。どういう仕組みなのかな…。


ドライバーさんがこの地域についていろいろ説明してくれました。
- 人口減少がヤバい
- 猟銃の維持費が高く、マタギが減っている
- そのせいで野生動物(熊や鹿)が増えて、農作物を食い荒らす
- 賢いので収穫の2~3日前を狙ってくる
- 防衛手段の電気柵などを設置するお金がない
秋田県の人口減少は知っていましたが、阿仁地方だと特に深刻なようです…。

ヒバクラ岳登山口に到着です。
平日でしたが、5台の車が停まってました。

そして、ここがヒバクラ岳登山口。
標高800mなので、山頂までの標高差は650m程度。しかしながら、コースタイムが3時間以上かかるので、横移動が長そうなコースです。

序盤からは散策路のように歩きやすく平坦な道が続きます。
予約したタクシーが到着するタイムリミットは5時間半、のんびりした登山できません。コースタイムをちょっと巻かないと間に合わない。

登山口付近に咲きがちなタニウツギのピンクの花が咲いていました。

木道が整備されていて歩きやすい。端には成長した水芭蕉の葉っぱがあり、6月上旬ごろは雪解けでべちょべちょなのかな?

巨大なブナの木。


ギンリョウソウ、イワカガミなど、定番の日陰にいる植物たち。

梅雨に入ったけど秋田は涼しいなと思っていましたが、足早にあるっていると滝汗。階段が登場し、ひいひいです。

水場のあるところまで来ました。立ち寄る余裕はなし。

1時間くらいは樹林帯でしたが、森の抜け感が出てきました。1500mに満たない山ですが、北東北、豪雪地帯と言うことで、森林限界は低い。

小さい沢を3つほど横切ります。水マークあったけど、飲もうとは思えない水量だったなぁ。

沢ポイントを過ぎると急な階段を登ります。ヒバクラコースで一番の傾斜があるポイント。

ヒバクラ岳が見えてきました。
コース名になっているけど、登山道がないので、そもそも登れない山です。名前の由来は何なんでしょうね?

傾斜を登り切るとコバイケソウの藪の中を歩く。

2021年はコバイケソウの当たり年とか噂されてますね。
ヒバクラ岳の横を通過すると高層湿原エリアに突入

コバイケソウの藪を抜けると、高層湿原に変化しました。ここからが森吉山の山頂エリア。吹き抜ける風が爽快です。

そして、森吉山の山頂が見えてきました。
電車から見た時はすっぽり雲に覆われていたので、視界ゼロだと思っていた。電車&タクシー利用の労力とコスト掛かっているので、本島に良かった。

高山植物と言えば…の代表格、チングルマが咲いていました。

コバイケソウの群生が見事。
この辺りはゴンドラ付近の人は足を運ばないので、静かな高層湿原を楽しめます。

ヒバクラ分岐に到着です。
ここで初めて別の登山者と出会いました。山頂まではコースタイム1時間なので、まだまだ遠い。

まずは、山頂の手前、チングルマが群生する山人平を目指します。一度、鞍部に下ることになります。

黄色い花を咲かせたニッコウキスゲ。そこらじゅうでニョキニョキと茎を伸ばしていたので、もう1週後はニッコウキスゲが主役になるようです。

この鞍部は藪になっていて、背丈ほどの熊笹をかき分けていきます。全体で一番嫌だった区間かもしれません。

藪ゾーンを抜けると2車線の木道が出現、ここからが山人平と名がつけられている場所です。
チングルマとヒナザクラの群生、高山植物の咲く山人平

山人平に到着。
チングルマの群生地になっています。最盛期をちょい過ぎた感じでしたが、見事なお花畑になっていました。


ご近所の秋田駒ヶ岳のムーミン谷にある群生と比べると、群生規模こそ小さいけど見ごたえあります。
この時期はゴンドラから山頂を通過して、山人平を目指す人が多いので、この辺からは登山者とたくさんすれ違いました。

山人平から見た森吉山の山頂。
東北らしい緩やかなシルエット、個人的に西吾妻山に似ている印象を受けました。


木道にはみ出さんばかりのチングルマ。いやー、初夏にチングルマの群生を見ないと夏山始められないですわ。

山人平は一車線なので、すれ違いがなかなか困難。

ちょろちょろと小川が流れる、尾瀬のような場所があります。水の流れに沿って、水芭蕉の花が咲いていました。

そして、チングルマと同様に群生しているのがヒナザクラ。東北地方にしか咲かない高山植物です。南限は西吾妻山、北限は岩木山。

雪解けに咲く、小さく白い可憐な花です。
サクラソウは色んな種類があります。4月に新潟県の角田山で見た雪割草もサクラソウなので、長い期間見られる花です。

山人平を後にして、森吉山の山頂へと向かいます。コース上にわずかばかりの残雪がありました。

山頂~山人平はメインストリートのため、階段が歩きやすく整備されています。冷たい風が吹くので、急斜面の登りもなんてことなし。

遠くからの見た目通りに山頂エリアは、平らで広かったです。
秋田県内と北東方の名峰の展望、森吉山の山頂

森吉山の山頂に到着です。
積み上がった岩の上に刺さって、3m以上ある巨大な山頂看板がありました。ちなみに山頂は向岳が正式のようです。森吉山は山域全体の総称。富士山の山頂が剣ヶ峰ってのと一緒。


森吉山の山頂はかなり広々していました。岩が散乱しているけれど、休憩できるスペースが豊富です。

森吉山は独立峰なので、360度の大展望。でも、土地勘の全く無い秋田の山奥なので、山の名前はさっぱりわからない。

方位盤を見ると鳥海山、岩手山、岩木山、栗駒山など北東北の山々が一望できるようでした。

辛うじて判別できたのは岩手山(頭隠れているけど)。結構、上空に雲が多かったので仕方ない。

また、早朝に付近を電車で通過した田沢湖がちらっと見えていました。雲がなければ秋田駒ヶ岳とか見えたんだろうなぁ。

盛岡のコンビニで買ったご当地おにぎり「早池峰みそ仕立ての焼きおにぎり」は、パサパサで口の水分を全て奪われた…。

どの方角を見渡しても山しかない。
名だたる山は岩手県と隣接しているので、秋田の市街地に行くことってないので、観光してみたいですねえ。小学生の時、竿燈まつりを見たくらい。

山頂から眺める山人平。こう見ると結構遠くに感じる。

信仰の対象でもある森吉山、山頂には仏像がいくつか設置されていました。首無いけど。

平日にも関わらず、賑わう山頂。
予約したタクシーの時間が不安なので、こめつが山荘に下山します。コースタイム通りで下山しないと、アウトな時間です。

しばらくは、ゴンドラまでのコースと同じ道を辿ります。

森吉山のメインストリートなので、階段と木道がしっかりあります。ヒバクラコースみたいに泥にまみれる心配無用ですね。

お花畑がありましたが、山人平で満足してしまったので、雑な感じに写真を撮って通過。

シラネアオイが少しだけ残っていました。もうちょっと早いと群生が見られたかもしれない。


トイレ付きの阿仁避難小屋を通過。地域の人が丁寧に管理しているのか、非常に綺麗な小屋でした。

小屋からはほぼ平らな台地になっているので、小さな池塘がいくつかありました。

石森分岐に到着。
3本方向に分岐し、ゴンドラ方面、森吉神社方面、山頂方面に分岐します。縦走するので、森吉神社方面に進みます。ここで、ゴンドラ方面に降りても良かったけど…。

山頂からだいぶ離れました。
この場所で思った森吉山は、福島と山形にある西吾妻山にかなり似ている印象。緩やかな山容、高層湿原、まばらに伸びるシラビソなんかの要素が、そう感じさせるのかな。

森吉神社までは、高層湿原の木道をゆるく下っていきます。
この場所を歩いていると、ガサガサと茂みが揺れる音が聞こえました。音がする方を見てみると、巨大な質量を持つ何かが、藪の中を移動しているようです。

一瞬で「熊か?!」と思いましたが、姿は見えず、しばらくその場に固まりました。鹿のような警戒心はない感じなので、熊だったのかもしれません。近くにいたおばさんと、「何だったんですかね~」と、話しながら離れました。
森吉神社と奇岩・冠岩、こめづか山荘へと下山

分岐地点から数分で、森吉神社に到着です。

看板を見ると明らかに熊の引っ掻き傷がついてました。やっぱり、先ほど藪の中でうごめいていたのは熊だったのだろうか…。

神社と併設して森吉神社避難小屋があります。
阿仁避難小屋からわずか20分くらいの距離しか離れてないので、避難小屋の密度が高いな?

内部がとても清潔。
キャパが大きく、石油ストーブが設置されていました。日帰りできる山なので、宿泊する人は限定的な気はしますが、泊まってみたいと思わせる小屋でした。

神社の裏手には奇岩・冠岩があります。
絶妙な突き出した岩の上に、巨大なブロック状の岩が乗っています。5人ぐらいで押したら、倒れそうな絶妙なバランス。ちなみに、鬼退治の伝説があるみたいです。

さて、雲嶺峠を経て、こめつが山荘へと下山していきます。タクシーの時間が迫っているので、急がなければ…。


このまま下って行くのかと思いきや、一ノ腰へは若干の登り返し。

一ノ腰から見える最後の森吉山。西側の斜面は高山の雰囲気はなく、シラビソがびっしりと生えています。

一ノ腰を過ぎると展望がなくなり、ジメッとした下り坂です。神社があるので、ゴンドラがない時代のメインコースなのかな(定かではない)と思ってましたが、かなり野性味がありました。

六合目の看板は根本からポッキリと折れていました。

スキー跡地をを通り過ぎ、植林された樹林帯へと入っていきます。

こめつが山荘に到着。
速歩きだったたので、何とかタクシー到着の23分前に辿り着くことができました。


管理人などは不在で無人でしたが、一応キャンプ場になっているのかな?入口にあった記念スタンプだけ押してみました。


離れにあった東屋にはパイプ椅子が4脚ほど整列されていて、展望を見られるようになっています。意味深な感じがして不気味でした。アートにも見える。

15分くらい待っていたら、タクシーが早めに到着してくれました。こんな山奥に一人の登山客を迎えに来てくれて、申し訳ない気持ちです。しかも、料金は定額1600円。チップ払った方がいいのかな。
駅と直結している阿仁前田温泉駅で日帰り入浴

40分(往路より短い)ほど乗車して、阿仁前田温泉駅に戻ってきました。この駅は、クウィンス森吉という宿泊施設と合体しています。クウィンスって何?

そして、日帰り温泉が利用できるので、移動なしノータイムで入浴が可能です。料金500円だったかな?

風呂上がりに売店で200円で売っていた北秋田産りんごジュースで喉を潤しました。キンキンに冷えていて、蜂蜜くらいに甘く、紙パックりんごジュースの5倍は美味しかった。

翌日は青森県の八甲田山の登山を予定しているので、青森駅まで大移動を開始します。

再び秋田内陸縦貫鉄道に乗って、終点の鷹巣駅を目指します。

秋田縦貫鉄道は料金が割安になる切符を販売していますが、自分の使い方だと得になる切符がなかったんだよな…。朝に乗った車両と同じ。先頭の窓は、熱心な乗り鉄おじさん(?)が張り付いていた。


40分ほど乗車して、北秋田市の鷹巣駅に到着しました。中学生が帰る時間で、駅にはたくさんの学生がいました。平日に来ると日常風景が見れていいですね。バックパッカーみたいな自分の姿がだいぶ浮くけど。
北秋田市鷹ノ巣の名店「いな穂」で食べる比内地鶏と蕎麦

最初はすぐに乗り換えて青森に行く予定でしたが、秋田のもの何も食わないのは”旅の精彩に欠ける”なと思い、駅から3分ほどの「いな穂」という蕎麦の名店にやってきました。

まだ明るい時間帯に平日の地方都市の蕎麦屋に入ってビール飲むとか罪悪の極みです。


お値段は張りますが比内地鶏の焼き鳥を注文。ワンランクもツーランクの美味しい焼き鳥だった。珍しいちょうちんの串は美味しかったけど、一人で食べるのは非常にきつかった。

二色蕎麦を注文。緑のそばはアオサが練り込まれている蕎麦です。

蕎麦のよくわかってない自分でも、ここの蕎麦は非常に美味しかった。表面がざらついた十割の田舎蕎麦で、麺をかんだ時に自然と溶けていきました。後追いで、風味がガツンと来る、パワー溢れる蕎麦でした。


JRは鷹ノ巣駅で、「ノ」が間に入る。
蕎麦屋で時間がだいぶ押してしまい、電車が来るギリギリの時間になってしまいました。ダッシュで鷹ノ巣駅に走りました。

奥羽本線に乗り、青森駅までは1時間50分の移動。登山している時間より電車に乗っている時間の方が長い一日になりました。
森吉山の登山を終えて

年に1回か2回は、ローカルな交通機関を駆使した旅がしたくなります
秋田の山まで来て、朝から夕方まで常に時間に追われていましたが、素晴らしい経験が出来た一日でした。平日だったということもあり、通勤・通学の日常風景が見れたのも良かったポイント。
森吉山は東北らしい、緩やかな高層湿原と高山植物が咲く、素晴らしい山でした。もっと、鳥海山や秋田駒ヶ岳と比べると派手さには欠けますが、全方位を山に囲まれた秘境感があります。麓にある阿仁のマタギ文化などに触れると、より楽しめる山だと思います。

縦走コースはタクシーの運転手さんに「一番の森吉山を満喫できるコース」と太鼓判を頂きました。けけど、ゴンドラ利用でも主要な箇所を網羅できると思います。
この旅で心残りが3つあります。
- ゴンドラで飼われている秋田犬と会えなかった
- 阿仁合駅のこぐま亭で食事できなかった
- マタギの湯に入れなかった
これらは、将来の樹氷シーズンに実行しようと思います。
森吉山の動画はこちら

高評価、チャンネル登録よろしくお願いします
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