2014年6月1日
宮崎県と鹿児島県にある高千穂峰に行ってきました。標高は1574mです。
霧島連峰の第二峰で、日本神話の天孫降臨の地であり、古くから山岳信仰の残る山です。坂本龍馬が新婚旅行で登った山でもあり、日本の歴史において重要な山の一つです。
高千穂峰では5月下旬よりミヤマキリシマが咲き始めます。
今回の旅の目的はこのミヤマキリシマを見に行くことでした。山肌を染め上げる写真を見て、自分の目で眺めたいと強く思い、遥々九州まで一人でやってくることを決意しました。
太陽が昇り始める前に登り、日の出とともに眺めたミヤマキリシマ。
言葉では語ることが難しい感動の旅になりました。
高千穂峰について
地図
高千穂河原からピストンする最もメジャーなルートです。
高千穂峰 ミヤマキリシマ
プロローグ
開聞岳の登山を終え、 指宿温泉から国道226号線で鹿児島市へ向け出発しました。
目的地は霧島山の一つ高千穂峰で、その登山口は「高千穂河原」にあります。薩摩半島の先端から、宮崎県との県境まで移動します。移動距離は127キロ。
山川みなと祭り花火大会に遭遇する
指宿温泉から数十分走るとたくさんの警察が交通整理をしており、誘導されるまま移動しました。
移動された先はなにやら漁港。武器の取引でもあるのでしょうか。
巡洋艦が停泊しており、何やらものものもしい。
真っ暗な漁港を人にいる方向に進んでいくと屋台が出ていました。
む、お祭りでもあるのか?
指宿温泉から本当は枕崎に行ってかつお定食でも食べる予定だったのでお腹がペコペコ。
豚(鹿児島の黒豚だと思いたい)の串焼きを食べ、お腹のうねりを沈める。
お祭りなのに祭り囃子の音が聞こえないなと思っていたら…。
ドーン!!!!
「!!!?!!!???」
花火大会を花火が打ち上がって気づくという初めての体験をした瞬間でした。
山川みなと祭の前夜祭の花火大会というイベントに遭遇したようです。さすが鹿児島、花火大会が早いです。
調べるとここは山川港という場所で、 かつおが獲れ、加工工場があるらしい。通りで鰹節の匂いで充満しているわけです。
かつおが獲れるのにかつお料理の屋台はないのかよと悪態をつきながら、巡りあった花火大会を楽しもうではありませんか。
かつおの漁港だけあって、かつおの大きな像がありました。公衆トイレの上に。
かつおと花火。
異色の組み合わせで素敵な絵じゃないかと花火大会を楽しんでいました。
しかし、我に返ってみると自分は薩摩半島の南端に一人で登山にやってきた都民。
周囲は家族連れや地域の学生達で賑わっています。
見知らぬ土地で一人花火を見上げ、旗から見るとカメラで公衆トイレを写真に収めてる人です。
とても。
そう、とてもいたたまれない気持ちになってきました。
後半の花火写真に手ブレが…。
というわけで、花火大会を開始15分で逃げるように去りました。海沿いの国道226号線は案の定、花火客の路上駐車で混雑していました。
花火大会の後、鹿児島市内の天文館で鹿児島ラーメンを食べようという企画を思いつきます。
しかし、鹿児島という地方都市の交通量の多さをなめてました。
夜21時を回っているにもかかわらず市街地は車で溢れ、タクシーがビュンビュン飛ばしています。極めつけは路面電車。運転慣れをしていない自分にとって、路面電車の存在は軽いパニックを引き起こさせる要因でした。
結局のところ心が折れ、天文館には辿りつけず、コンビニでいつもの明太子スパゲティを食べました。
こんな惨めなことってあるのか。
深夜の霧島神社~高千穂河原で3時間の車中泊
鹿児島市内を抜け、若干迷いつつも国道223号線で霧島山へ。
霧島神宮に差し掛かり、灯籠の灯と闇夜に浮かび上がる巨大な鳥居に恐怖を覚える。霧島神宮より奥へと登って行くと高千穂河原があります。
高千穂河原に日付を跨いで到着になりました。6月に突入です。
最初の予定では22時に到着し、睡眠時間を十分に確保する予定だったのですけど。花火大会が全てを狂わせた。
標高970mの高千穂河原は星空が綺麗でした。星空撮影スキルが無いためにノイズだらけです。
「高千穂に行ってきた」と言うと「滝があって、ボート乗れる場所だよね」と言われます。
それは高千穂峡です。
解説しよう。
一般的な高千穂のイメージである高千穂峡は、熊本県と大分県の県境に近い宮崎県の北部にある。
一方、高千穂峰は鹿児島県とのほぼ県境である南部にあります。同じ高千穂ですが、完全に別々の場所なのです。
草津温泉(群馬県)に行こうと思って、岐阜の草津に行ったら何もなかったみたいな感じですね。
日中は30度をこえる気温でしたが、標高970mの高千穂河原はフリースを来ていても肌寒かったです。開聞岳の山頂より高い場所です。
車の座席を倒し、マットと寝袋で車中泊をしました。
高千穂峰ナイトハイク開始
3時40分 高千穂峰登山開始
車中泊で3時間ほど寝て、ヘッドライトを着用して出発しました。登山口がわからず、うろちょろしていましたが、先行する人の明かりに着いていきました。
登山開始から50分は真っ暗の中を進みました。
4時47分ようやく空が明るくなり始めました。
高千穂峰の登山道は登山者泣かせで、地図にもきついのぼりと記載されています。
急な斜面に大量の石が転がっているため、登っては戻され、登っては戻されの繰り返し。トレッキングポールを持参するのが得策かと思われます。
足元を見るとミヤマキリシマが咲いていました。30センチほどの低い背丈です。
まだ、闇に閉ざされていますが、ひょっとしたらこれすごい景色になるんじゃないかという期待。
少しづつ明るくなってきました。
本日も昨日同様に猛暑日のため、標高1000mを越えていますが、半袖で十分でした。
御鉢(おはち)までやってきました。御鉢という名前の標高1408mの山です。火山性微動を繰り返す山なので、噴火の危険性が十分にあります。
火口にはびっしりとミヤマキリシマがへばりつくように咲いています。
ちなみに地図上で見てもらうとわかりますが、御鉢にだけ鹿児島県の県境が不自然に伸びています。政治的な理由があるのだろうか…。
山の県境、市境は不自然なところがあります。
飯豊山(いいでさん)はその最たる例で、福島県会津の圧力?により、新潟県と山形県の間に細長い福島県の登山道があります。
御鉢を過ぎると高千穂峰の本体へ。
ここからは宮崎県になります。
後ろを振り返ると霧島連峰の主峰である韓国岳がそびえています。
明るくなるとわかる圧倒的なミヤマキリシマの群生。
夜明け前のミヤマキリシマの幻想的な景色
九州の梅雨入りは翌日だったのですが、それを感じさせる若干の蒸し暑さを覚えました。
朝焼け、そしてミヤマキリシマでピンク色に染まる霧島連峰。
自分は季節の中心にいることを思い知る。
高千穂峰、最後の登り。
押し戻されるようなきつい登りでしたが、なんとか登りきることができ、山頂が見えてきました。
高千穂峰山頂~日本の夜明け
5時33分 高千穂峰山頂
高千穂峰に登ると決めてから、40時間後の登頂です。空がオレンジ色に染まり始める。
「日本の夜明けは近いぜよ」
今、この瞬間この場所において、輝きを放つセリフです。
江戸末期の志士である坂本龍馬は日本初(?)の新婚旅行で、この高千穂峰に登っています。
暑さからくる霞でぼやけた御来光でしたがとても美しい。
反対側には影高千穂峰ができていました。
外界は霞んでよく見えませんが、宮崎県の都城市。
大抵の居酒屋には常備されている焼酎「黒霧島」の酒造があります。農業と畜産が盛んな街なので、ふとした食品の産地がこの街だったりします。
高千穂峰より北部、熊本県と宮崎県の霞に浮かぶよくわからない山々。
地図上で見る限り白髪岳や市房山でしょうか。
くっきりしてきた霧島山。
奥は霧島連峰の最高峰である韓国岳です。手前は新燃岳(しんもえだけ)です。
新燃岳は2011年の1月に大規模な噴火をしたので、ニュースを覚えている人も多いのではないでしょうか。噴火前は高千穂峰から韓国岳までの縦走路がありましたが、現在では火山警戒レベル2にあるため、新燃岳火口付近は立ち入りができません。
というか登山道はなくなってしまったのかな。
高千穂峰の山頂には天の逆鉾(あまのさかほこ)が祀られています。
日本の中世神話に登場する矛です。
現在、祀られているものはレプリカで、本元は火山の噴火で折れてしまって保管されているらしいです。
山頂に何か刺さっている系の山というと栃木県の日光男体山も有名ですね。
坂本龍馬は突き刺さっている天の逆鉾を引っこ抜いたという話が残っています。
罰当たりな行為ですが、土佐(高知県)から来て、旅のテンションで抜いちゃったのでしょう。
「俺、日本変えちゃう武士だし、このくらい抜けて当然」
と、妻のお龍に対してカッコつけたかったと推測されます。この出来事を姉に手紙まで送っているそうです。
現代版に訳すと「高千穂峰に登って天の逆鉾抜いてきたwww」とYoutubeにアップロードする心理と一緒か。
高千穂峰の登った真の目的はミヤマキリシマ(深山霧島)です。
ミヤマキリシマはツツジの一種で、九州の高地に咲きます。九重山、阿蘇山に咲くものが有名ですが、「霧島」と名が付いているので霧島山のミヤマキリシマから見ていくのが人情でしょう。
ツツジと呼ぶにはずいぶん背が低いのは高千穂峰が特有と山頂で話したおじさんが教えてくれました。
新しい火山なので、他の山より栄養分が少ないのだとか。
火山の荒れた地面をピンクに染める生命力に感嘆するしかありません。
それはもう鳥肌が立つほどの圧倒的な景色。
「山に登ることによって、人生が変わった」
そんな意識高そうな登山者にはならないと思っていた自分ですが、この高千穂峰の景色は大きな転換期となったと感じます。
太陽が昇りきると色彩が変化し、新しい山の景色に変わります。
影高千穂峰(2度目)
宮崎県の都城市から続く登山道は緑が濃く、歩いてみたくなる道。
阿蘇にはラピュタ道なる観光地がありますが、こちらの方がよっぽどラピュタ道。
高千穂峰の山頂には小屋があります。
少し中を覗いてみましょう。
内装が壁が青く塗られていて、独特の雰囲気を醸し出していました。山頂に標識がないと思っていたら、小屋の中に隠されていた!
山小屋というより、農家をやっている人んちの倉庫といった印象。
寝台スペースは狭かった。
写真が飾ってありました。
焚き火をしている写真がカッコ良かったです。
バッチが売っていましたが800円とお高めでした。
以上、高千穂峰の山小屋でした。
山頂にもミヤマキリシマは咲いています。
砂砂利なのに生命力が強いです。
三角点。
日本百名山に選ばれているのは霧島山全体で、最高峰の韓国岳に登山者は集中します。
九州以外から遠征しに来る人は、韓国岳だけをサッと登って、次の山に向かってしまう人が多く見受けられます。
格式、歴史、眺望は韓国岳より高千穂峰の方が上を行きます。霧島山に来て高千穂峰を登らないというのは非常に勿体ないです。
九州にはいくつもの名峰があります。
距離的にそこまで離れておらず、コースタイムも短いので、まとめて登る計画を立てる人は多いです。それぞれの山が魅力を放つ時期はそれぞれ違います。最高峰に最短ルートで登るのは勿体ないです。
火山の荒野に咲くミヤマキリシマ
たっぷりと山頂に滞在し、下山を開始します。
50分も一人で遊んでいました。
登山中は真っ暗だったので、下山ではじっくりミヤマキリシマを楽しみます。
山なのですが地面は砂漠と変わりません。
圧倒的なミヤマキリシマの群生。
なるべく安いプランで動いていますが、結局一人でレンタカーを借りているので、結構な額を使った旅です。
しかし、それに見合う、むしろ値段以上の旅。
7時前になり、登りの人とすれ違うようになりました。
御鉢に戻ってきました。
ツツジというより芝桜がびっしり咲いている感じです。
標高の低い樹林帯にミヤマキリシマの群生。
上から眺めるとピンク色の川になっているようです。
高千穂河原の駐車場。
そして、こちらが一番ミヤマキリシマが密集していた箇所になります。
圧倒的な花の力強さを感じる景色です。
「死んでからも行きたい!世界の絶景」
という本を出版したらどなたか買ってくれますか。
「来世も行きたい!世界の絶景」の方がインパクトあるかな。
登りの時にすごいしんどかった砂利の急斜面。下りは雪山を滑り降りるように楽でした。
ストックがあったほうがいいですね。
登山客がぞくぞく登っていきます。
梅雨入り前の晴天ですから、そりゃ登りますね。
火山帯を抜けました。
真夜中歩いていて怖かった樹林帯。
九州にはクマはいないので、人間の致命的な動物は住んでいませんが。
分岐点。
どちらに行っても駐車場には辿り着けます。夜中は自然研究路を行ったので、高千穂河原。真っ暗だったので、探求はできませんでしたけど。
白い花が咲いていました。
7時20分 高千穂峰下山
下山は1時間で降りてきました。全工程3時間40分とは思えない素晴らしい登山でした。
あ、暑い…。
天孫降臨の斉場がありました。以下は引用文。
霧島は日本神話の中の天孫降臨神話にゆかりが深い地です。『古事記』によれば、ニニギノミコトは三種の神器をたずさえ、天岩戸神話で活躍したアメノコヤネノミコト、フトダマノミコト、アメノウズメノミコト、イシコリドメノミコト、タマノヤノミコトの5神にともなわれて、「筑紫の日向の高千穂のくじふる嶽」に降臨しました。
駐車場が見えてきました。
まだ、ビジターセンターは営業開始前でした。
駐車場の管理人は出勤してきたので、しっかり駐車料金を徴収されました。
駐車場から眺める高千穂峰は花がびっしり咲いているようには見えません。
次は霧島山の韓国岳に登るため、えびの高原にある登山口を目指します。
高千穂峰の登山を終えて
画家のゴッホが日本から伝わった浮世絵に出会った時、シンガーソングライターのボブ・ディランがフォークギターからエレキギターに持ち替えた時など、人生の中で大きな転換期を迎える瞬間があります。
今回登った高千穂峰は自分の登山における転換期になりました。自分は偉人ではなく小市民ですけれども。
「山は逃げない」とよく言われますが、それは山の存在の話です。
人の暮らしに同じ一年がないように自然もまた同じ一年はありません。来年に同じ景色を見ることはできません。花には当たり年と不作の年があり、同じ時期の天気が必ず良いとは限りません。極論を言ってしまえば火山が噴火すると登れなくなります。
残された時間の中で、どれだけの風景に出会えるか。旅はまだまだ深まっていきそうです。
コメント
ふむふむ。大変勉強になりました。
この山もいつか登ってみたいですね。ご来光も久しくみてないなぁ。
だのんさん
高千穂峰は自分もまた行きたい山です。
日の出って景色のいい場所に泊まるしかないから難しいですね。
ぼっちでなければ花火大会という予定外のプランが充実したのに、、、見知らぬ土地での運転ってパニくる時ありますよね。
自分は都内の高速がダメです。先日、伊豆に行く時に間違えてパニックになりました。
>kyさん
そうなんですよね。
せめて、浴衣を持っていけば良かったです。持ってませんけど。
都内の高速は右から左からと恐ろしいです。
はじめまして。
登山始めた頃からveryblueさんのブログを拝見させてもらってます。
自分でブログを書くきっかけになったこと、様々な角度から登山を楽しむ心意気、文章の構成、旅の楽しみ方、登山に対するモチベーション等、My Roadshowを通じてveryblueさんから勝手ですが学ばせてもらい、参考にしてます。
一番輝く時期の山に登っていればいつか会えるかなと思いかれこれ2〜3年経ちました。
先日、尾瀬の御池駐車場で朝4時半頃お見かけしました。見た瞬間わかりましたが芸能人並みにビックリしたため終始声はかけられませんでした。そして山頂で仲間と海を満喫しているところも拝見しました。笑
山で会ったらコメントしようと思っていたので、My Roadshowで気に入ってるこの記事に書き込みました。
My Roadshowはパーティ登山も参考になりますが、veryblueさんの男の一人旅は旅情を掻き立てられるため気に入ってます。(谷川岳のローカル線、高千穂の夜明けなど)
長くなり、ファンレターみたいになっていますが、これからも引き続き参考にさせてもらいつつ、ブログの更新を楽しみにしています。
お互い課題のブログ更新に励みつつ、山に行きましょう。
これからもよろしくお願いします。
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>Free Travelerさん
はじめまして、コメントありがとうございます。
本ブログを参考にして頂き、ありがとうございます。
もしかして、熊沢田代あたりの一眼用ゴリポくっつけてた方でしょうか。あれをつけて歩いている人は、自分以外に見たことないので…。
あの日は自分が水鉄砲でも持ってこうかなという話をしたら、浮き輪とかビーチボールとかエアギターとかそんな会話に発展し、あの有り様になっていました。
お恥ずかしい限りです。そして、自分は登山靴を紛失して、サンダルで登っていました…。
基本的に友だちが少ないので、一人旅というより独り旅という感じです。
最近では自分のブログを見て一緒に登る人も増えてきたので、人数集めての遠征も増えています。独りは気楽というのはありますが、誰かが一緒にいるとそれ以上にメリットが大きいですからね。
たまには一人でふらっと旅してみるのもやってみます!
ブログ更新はなかなか時間が取れず、溜まりに溜まってしまいました。1年遅れですが、記憶にあるかぎり書き続けます。
こちらこそよろしくお願いします。
74歳のツツジ・シャクナゲ愛好者です。若い頃は奥穂高岳の縦走や大台、大峰の山を歩き回りました。今は車のおかげでで脚力が弱まるばかり。少しずつトレーニングを重ね、花の名所を巡りたく思っています。各地のツツジ、シャクナゲ情報ありがとうございます。羊蹄山のキバナシャクナゲ、アカヤシオ、シロヤシオ、高千穂峰のミヤマキリシマなどなど、素晴らし写真の数々に見入っています。ひとつお願いがあるのですが、ツツジ・シャクナゲの趣味愛好者グループ(日本ツツジ・シャクナゲ協会)の会報に、貴兄の撮影された高千穂峰の斜面に自生するミヤマキリシマの写真を掲載させて頂きたいと思います。なにとぞ掲載のお許しをお願いします。 (veryblueより転載と明記、ブログの紹介も致します)