2023年4月2日
香川県の稲積山にある高屋神社「天空の鳥居」に行ってきました。標高は404mです。
2017にSNSで話題になり、多くの観光客が訪れる場所になりました。山の上に立つ鳥居からは、観音寺市の街並み、有明浜の海岸線、石鎚山をはじめとする四国の山々などが展望します。
今回は、麓の神社から山登りをして、天空の鳥居を目指しました。
SNSのハードユーザでない自分でも「天空の鳥居」の写真は何度も目にしていました。
今回、四国を旅行することになり、地図で確認したところ、プランに組み込みやすい位置にありました。観光の範囲をちょっと超えた山登りで旅をして来ました。
天空の鳥居について
注意点
土・日曜日・祝日の午前9時30分から午後5時までの間は、山頂行きシャトルバスを運行しています。
シャトルバス運行日の午前9時から午後5時30分までは、すべての車輌(林道従事者の林道利用者を除く)の運行を禁止しています。通行禁止時間帯以外に車両等で入山される方は、必ず午前9時までに下山してください。
https://www.city.kanonji.kagawa.jp/soshiki/21/13387.html
天空の鳥居まで、林道でのマイカーアクセスは可能です。
しかし、観光客が増えすぎて、週末はマイカー規制の時間帯があり、その時間はシャトルバス(往復1500円)でしかアクセスできません。
徒歩で入山する場合は、規制は一切なしです。
天空の鳥居
観音寺市の高屋神社(下宮)から登山開始
いきなりですが、高屋神社(下宮)に駐車して、登山開始です。
この日は、愛媛県宇和島の観光から大移動してきて、日没タイムリミットギリギリな状況です。
下宮から本宮までは30分~50分のだいぶアバウトなコースタイム設定です。片道です。
30分は部活をやってる中学生のタイムです。
16時40分、登山開始。
入口から桜ロードになっていて、満開の桜に気分が高揚せずにはいられない。
ちなみに入口から見える山は、天空の鳥居のある山ではなく、もっと右奥にあります。
途中、バス停があったので、電車利用でも登山できるようです。
「愛国なんちゃら」「敬神なんちゃら」と、7つの漢字が書かれた巨大な石柱をくぐると神域のようです。
振り返ると瀬戸内海の海岸線が見えていて、遠くは四国の中央の山々が見えます。桜と海、この風景だけで満足感ある。
登山道には「丁目」が書かれた石碑があります。十一からスタートして、一丁目が山頂のようです。
しばらくは、傾斜のきついアスファルト道が続きます。
全体通して、緩やかな区間はほぼないです。
高屋神社の中ノ宮がありました。昔はこの奥に登山道が伸びてたのかな?
順調に「丁」をカウントダウンしていきます。体感、一つあたり3〜4分ほどの間隔でした。
六丁あたりからアスファルトから土の登山道に変化します。土の方が傾斜が多少ゆるくなって歩きやすい。
展望が開けるポイントがあり、観音寺市の街並みが広がりました。中央の森は琴弾公園かな。
観音寺市は香川県の西端の市で、海岸線の先は愛媛県になります。
有明浜のビーチが見えます。香川県民の海水浴スポットでしょうか。
五丁を過ぎる頃は、少し平坦な登山道に変わりました。
アジア系の若者グループが、爆音スピーカーでヒップホップを流しながら降りてきた。「そういうとこじゃないんだよな…」と思いつつ、ハローと挨拶しておきました。
北側の方角が見える場所がありました。小高い山々が連なっている荘内半島です。翌日は、紫雲出山に桜を見にいきました。
四丁を通過しました。
ここから、石段が登場しました。全部で270段あるようです。
しめ縄で巻かれた「ゆるぎ岩」を通過すると、いよいよ「天空の鳥居」を目視。
登山道の入口と同様に石柱があり、荘厳な雰囲気を演出しています。下のは漢字7文字だったけど、ここのは5文字だ。
石段の一つ一つは高くないので、序盤のアスファルトの坂の方がキツかった。
いよいよ、天空の鳥居が目の前に。シャトルバスで来ている観光客もいるので、境内は賑わってます。
登山開始38分で天空の鳥居、観音寺市と瀬戸内海の展望
17時18分、天空の鳥居に到着です。
下宮から38分ほど掛かりました。
観音寺市の街と瀬戸内海の湾曲する海岸線が一望、とても見晴らしが良いです。空気が澄んでいる日だと、四国最高峰の石鎚山が見えるのだとか。
話題になってから作られたと思われる「天空の鳥居」の石碑がありました。
2017年頃に、Instagramの投稿きっかけでブレイクしたそうです。それ以前は、地元の人しか知られていない神社だったんでしょうね。
「天空の城ラピュタ」、「天空の花嫁」など、「天空の~」はファンタージ要素が増し、山の上や高い場所に人を呼び込むためのキラーフレーズです。
3階建ての露天風呂が「天空の温泉」と謳っている風呂があり、それは条件が緩すぎやしないかと思ったことがある。
高屋神社本宮はそこまで広くなく、オーソドックスな神社です。麓と同様に境内も桜がさいていました。
休憩用の東屋があり、黄色い自販機が設置されています。
天空の鳥居限定品の缶バッチなど、しっかり商売しているじゃないですか。
ちなみに、駐車場の方にはドリンクの自販機があります。
日本一の絶景 金運パワースポット 高屋神社「天空の鳥居」本殿を参拝しご利益をいただきましょう」
このブームを絶対に逃さない、そんな強い意識を感じる。
本宮は木々に囲まれた中にありました。
金運上昇を祈願しておきました。
本殿からは展望が見えない。
参拝記念スタンプ。
時間的に社務所がやってないけど、御朱印がもらえたりするのかな。
稲積山というれっきとした「山」なので、山頂を示す看板があるかなと、本宮の裏側を確認しましたが見つかりませんでした。
人為的に並べられた、この石が山頂なのかな??
桜まつりの幟が情緒をぶち壊しているような気もするが、淡い夕方の色が幻想的でした。
西側には沈む行く夕日と共に伊吹島が見えました。
上空から見るとハート形をしている島です。この島の「伊吹いりこ」は、讃岐うどんの重要な出汁を担っています。煮干し界の最高峰なのだとか。
登山をしていると山の上に鳥居があるのは珍しくない。鳥居の正面は大抵、木がなく、見晴らしが良くなっている。写真は埼玉県の日和田山のもの。
この鳥居がたくさんの人の心を掴んだのは、高度感と海なんだろうなあ。
日没前に天空の鳥居から下山する
それでは、日没タイムリミットが迫っているので、下山を開始します。
階段から下界を見ると、高度感がすごい。やばい。
山頂からは下宮が見えませんが、途中のポイントから見ることができます。桜並木が綺麗だなぁ。
急斜面の登山道だから下山は早い。登りの半分以下、15分ほどで下山完了でした。
翌日の筋肉痛が怖い。
金毘羅山と言い、香川県は階段登りを強いられますね。
18時を過ぎて、完全に閉まってるけど、せっかくなので、下宮も参拝しておきます。
アニメ柄の自販機があったのですが、何かの作品の聖地なんでしょうか??
父母ヶ浜
日本のウユニ塩湖で話題、夕日が落ちる父母ヶ浜
高屋神社から車で移動すること10分、父母ヶ浜にやってきました。
天空の鳥居と同じようにInstagramで話題になった海岸です。
うげ⁉なんじゃこりゃ!!!?
砂浜を埋め尽くす人・人・人です。人気のスポットだとは思っていたけど、ここまで人がいるとは…。それに、日曜の夕方なのに…。
潮が引く夕方、砂浜に水たまりが残るので、リフレクション写真が撮影できることから、人気に火が付いたとか。
春休みなので、学生がこぞって来ている感じで、あちこちで写真撮影大会していました。
波打ち際も人だらけで、人と人の隙間から夕日が沈むのを見る感じに。
瀬戸内海に沈んでいく〜、と思ったが、陸地へと落ちていった。しまなみ海道あたりの島だろうか…。
夕陽が完全に沈んだ後も、残照で撮影は継続するようだ。この時間帯が綺麗なリフレクションが撮れるみたい。
ちなみに、ボランティアのおじさんがそこらじゅうにいて、撮影用のパラソルを貸してくれたり、シャッターを押してくれる。
自分も写真を撮りたかったが、全くスペースがなく、夕飯の時間が迫っているので、泣く泣く退散です。
味鶴で食べる香川名物の骨付鳥
香川県と言えば讃岐うどんですが、夜営業の名店は少ないので、もう一つの名物である骨付鳥をいただきます。観音寺市内にある「骨付鳥 味鶴」にやってきました。
骨付鳥の発祥が丸亀の「一鶴」という店なので、インスパイア的な??
まずは、皮酢(390円)とせせり塩焼き(420円)で開幕。
皮はポン酢でよく食べるけど、甘酢でした。セセリはスーパーで見かけると必ず買うほど好物。
みんな大好きチキン南蛮(640円)。
むね肉を使用したチキン南蛮で、タルタルでこってりを補います。
そして、看板メニューの骨付鳥(830円)です。
若鳥、親鳥、讃岐コーチンから選べます。讃岐コーチンは売り切れていて、若鳥を注文しました。表面はパリパリに焼かれていて、鳥皮オイルがたっぷり皿に出ています。
とりめし(560円)とむすび(400円)も注文して、完璧な布陣です。付属する鳥スープが美味しい。
スパイスがピリッとして非常に美味しかった。地元の家族連れは、一人一つ骨付鳥を頼んでいました。
ケンタッキーくらい身近な存在になればいいのに。
天空の鳥居を登って
前回、香川県に来たのは、2016年に金比羅山や讃岐富士を巡った時でした。
その時のガイドブックは、「天空の鳥居」は掲載されていなかったし、父母ヶ浜は単なる夕陽が見れるスポットとして紹介されていました。
SNSの波及効果はこれからも勢いを増して、「え?なんでこんな場所に?」という場所が。発掘されていくんでしょうね。
16時過ぎから、SNS映えする二つのスポット「天空の鳥居」、「父母ヶ浜」を回ったわけですが、とても充実度の高い登山?観光?が出来ました。
麓の神社の桜並木が満開で、良い時期、良い時間に来ることができました。時間に追われて、アセアセだったけども。
普段、運動や登山をしていないと、間違いなく筋肉痛になる山道です。翌日の観光に響かないよう、天空の鳥居を登ってみてはいかがでしょうか。
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