
2015年10月3日-4日に愛媛県の石鎚山(いしづちやま)に行ってきました。
この記事は4日の石鎚山登山後に訪れた、松山市の観光グルメのご紹介になります。定番中の定番の観光地である道後温泉(どうごおんせん)を初め、限られた時間の中でみかんの橙色のような熟れて鮮やかな愛媛県を体感してきました。
松山観光

石鎚山は私的登山史において、大ヒットした山になりました。
四国初上陸にして最高峰である石鎚山の山頂で一夜を明かす経験は、日本広しと言えど同じ体験をする人は中々いないでしょう。
素晴らしい登山体験を経て、その高揚感を引き連れて下界に降りました。
松山市の名物鍋焼きうどん「アサヒ」


11時28分に石鎚山の登山口を出発し、バスを乗り継いで松山市街地に戻ってきたのは14時38分。3時間10分の長旅でした…。
車社会である地方都市で、こんな時間をかけてバスを乗る人がいるんでしょうか。

松山市内を観光する上で地理を少し紹介。
松山市の中心には「松山駅」と「松山市駅」があります。「松山駅」はJR、「松山市駅」は伊予鉄となり、少しややこしいので混乱します。市街地のある場所は大街道で、それぞれの駅から離れています。
道後温泉は路面電車で行くことができます。

20時に飛行機で東京へ帰るギリギリまで観光をします。
愛媛県松山市の中心街である大街道のアーケードを小走り気味に歩き、まずは遅い昼食を取ります。ちなみまだ風呂に入っていません。

夜行バス1泊、山小屋1泊のちょっと臭う体を空を切るように歩き、やってきたのは大通りの裏路地です。

「アサヒ」です。

昔ながらの食堂の雰囲気が漂う店内。コカ・コーラのクーラーがゴォーと音を立てています。

木目調で少しグラグラするテーブルが良いではないか。
注文して出てきたのはアルミ鍋。

鍋焼きうどんです。
松山のソウルフードらしく、この「アサヒ」と「ことり」という店が2大巨頭らしいです。

関東の人間からすると少し甘いかなと思う味付けですが、うどんに味が染み、肉や油揚げとの相性も抜群です。半熟卵なぞ糞くらえと言わんばかりの固めな卵がまた良い。
うどんと言えばお隣である香川県が有名ですが、愛媛県にもうどん文化はあるようです。

店の壁に掛かっている「石鎚山」の絵画と石鎚山から降りたと思われる登山者の自分が、店内で浮だっていたのは間違いないだろう。

再び、大街道をばく進し、メインストリートに戻ります。
あっさり鯛バーガーと濃厚みかんジュース

路面電車の駅から松山城方面は少しオシャレなショップが集合しているエリアです。ここが松山の原宿だろうか。
松山城にも行きたかったのですが、さすがに時間がなく、グルメを堪能します。

目についたハンバーガーショップに立ち寄ります。

ここは鯛バーガーの店でした。
淡白な鯛の白身フライトタルタルソースの相性が良かった。思わずご当地ポイントを稼ぐことができました。

続いてはこちらの「10 FACTORY」。

松山と言えばみかん。愛媛特産のみかんを専門に扱っている「みかんバー」です。

アイスクリーム、ジェラート、みかんジュースなどを販売しています。みかん好きとしてはたまらないショップで、「温州」、「伊予柑」、「甘夏」などをはじめ、みかんの種類によってメニューが異なります。

お土産がずらりと並んでいます。
ゼリーやみかん酒などを購入しました。

温州みかん生絞りジュース。
う、うまい…。
砂糖を使っていないのにこの甘さ…。オレンジジュースとは比較にならない程の甘さです。愛媛県民は毎日こんなおいしいミカンジュースを飲んでいるのか…。
路面電車で道後温泉へ

愛媛県のエモーショナルなみかんカルチャーの先端を経験した後は、いよいよ温泉へと向かいます。

大街道駅で路面電車に乗りました。
地方都市の路面電車に乗ると旅情感がぐっと上がります。木造校舎のような板張りの床がいい味を出しているではありませんか。思わず雑巾がけをしたくなります。


道後温泉駅です。
路面電車、正確には伊予城南線の終点駅です。

坊ちゃん列車が後続でやってきました。こっちに乗りたかった…。
ホームの先に引き上げ線があり、進行方向を反転させる作業をジッと見ていました。

駅前はアーケードが口を大きく開けています。

からくり時計。
時間になると坊っちゃんとマドンナが出現します。しかし、松山の「坊っちゃん」に頼りすぎ問題。

アーケード街を抜けていきます。

店頭販売の香りに誘われつつも奥へ奥へと進んでいきます。
日本最古の湯「道後温泉」

15時55分 道後温泉
11時14分に石鎚山を下山したので、4時間半も掛かりました。下山してからお風呂に入る最遅記録かもしれない。

道後温泉は、「日本書紀」にも登場するわが国最古の温泉です。道後温泉のシンボル「道後温泉本館」は、どっしりとした構えの本館上の振鷺閣(しんろかく)には伝説の白鷺を据え、また毎朝6時に太鼓の音で開館を告げるなど、歴史ある温泉情緒をかもしだしています。
西暦596年に聖徳太子が入浴したという記録があるほど、日本最古の湯。愛媛県に来たら訪れなければいけない場所です。
日本三古湯に選ばれており、他には有馬温泉(兵庫)、白浜温泉(わかやま)が選ばれています。

この時の道後温泉は蜷川実花(にながわみか)とコラボしていて、極彩色の花柄の暖簾や障子で派手になっていました。
浴衣女子よい。

女性に人気の「花素材を並べた人」としてしか理解していない自分としては、このイメージが合っているのかは疑問視するところです。

道後温泉の入浴券を410円で購入しました。
二階の休憩所や三階の個室を使用する等、サービス内容によって料金が違います。
道後温泉:http://www.dogo.or.jp/pc/
ちなみ石鹼シャンプーは備え付けがありませんので準備が必要。小分けパックが売ってます。

よ~うやくサッパリしました。
石鎚山の山頂で、数人の愛媛県の登山者に道後温泉のことを聞いたところ「道後温泉は一度は入っておいた方がいいよ、一度はね」と、「一度」を強調していた意味がわかりました。
お風呂は至って普通の銭湯です。
いや、道後温泉入ったほうがいいですよ!一度はね。
2017年10月に改修工事によって、何と9年間入ることが出来なくなります。

温泉の後には…そう、ビールが飲みたいです。

そんな願いを叶えてくれるように徒歩10秒の場所に「道後麦酒館」があります。

一人でございますが「愛媛県に乾杯」
温泉後の地ビールのうまさに思わず魂が飛び抜けて、霊峰石鎚山に奉納されるとこだったぜ…。

さあ、食事もお酒も味わい、いよいよデザートへの進撃です。
お土産に愛媛県の銘菓「一六タルト」を購入。

道後温泉のアーケードを歩いていると気になるお店がありました。

濡れおかきを焼き鳥のように串に刺して焼いています。

ナニコレおいしい…。
香ばしくて、しょっぱくて、少し甘い。

六時屋(ろくじや)の伊予柑ソフトクリームも食べました。絶品です。

お土産を物色。
タルト人というゆるキャラがツボだった。

日本酒も結構種類があるんですね。
ちなみに内子夢ワインを買いました。愛媛県で唯一のワイナリー。

17時35分すべての観光を終えて、道後温泉からリムジンバスで松山空港へと向かいます。
3時間の強行観光でした。
松山空港の鯛めし屋で旅の締めくくり

市街地から近いのに電車が通ってないのが不便なところです。

みかんジュースが蛇口から出るというのは本当だった。
ドイツでは水よりビールの方が安いと言いますが、愛媛県民は水よりみかんで水分を摂っているのかもしれません。

チェインをして、空港内をぶらぶらします。

あ。

うむ。

ごくり。

締めで鯛めしを頂きました。
刺身を出し醤油に着けて頂きます。ああ、ご飯がススムススム。
松山に着いてからの3時間で散々飲み食いしましたが、鯛めしというご当地ブランド高そうな食事を見つけては、胃が膨れていても空けなければいけません(義務感)

例によって安いLCCなので、羽田ではなく成田空港へ。

成田空港に着き、高速バスと電車を乗り継いで、自宅へと帰りました。
終わりに

土日を利用した四国旅行でしたが、3日~4日いたんじゃないかと錯覚するくらいに密度が濃い旅になりました。
夜行バス(横浜~松山)→路線バス(松山市駅~伊予西条駅)→路線バス(伊予西条駅~石鎚ロープウェイ)→ロープウェイ→路線バス(土小屋~久万高原)→路線バス(久万高原~大街道)→路面電車(大街道~道後温泉)→空港リムジンバス(道後温泉~松山空港)→飛行機(松山空港~成田空港)→空港リムジンバス(羽田空港~東京駅)
1泊2日でバス7、ロープウェイ1、路面電車1、飛行機1と非常にお尻の痛くなる旅でした。
コメント
鯛めし美味しそう(´・ω・`)
>*SNOW*さん
日本橋のつじ半という店で安く食べられるみたいです。
濃厚な一泊二日の旅でしたね。
来年も西日本へどうぞ!
今度こそ安芸の宮島へ行って
弥山535メートル(低くっ)へ登ってみてください。
今年も楽しいレポありがとうございました。
よいお年をお迎えください。
>やま子さん
コメントありがとうございます。
そう、宮島にはずっと行ってみたいと思っていたので3月~4月くらいを狙っています。
良さそうなゲストハウスも発見したので、安く行ける方法を模索しています。