2013年2月17日
三重県の御在所岳に行ってきました。標高は1212mです。
鈴鹿山脈を代表する山で、ロープウェイが運行しているので人気の山です。太平洋に面していながら、地理的に積雪量が多いです。
東京に帰る時間があるので、登りはロープウェイで山頂へ、下りを冬季限定の一ノ谷コースで下山しました。
高曇りの天気ながら、山頂は霧氷に恵まれ、モデル撮影もする旅となりました。
御在所岳 雪山登山
1日目の伊吹山登山の記事はこちら
朝7時に起床しました。 10時間は寝たかと思います。
朝食を食べ、なんだかんだ宿を出たのが8時45分でした。前日、上り坂がアイスバーンで宿の駐車場まで来ることができなかったので、車を停めた場所まで歩きます。
本日中に東京に帰る必要があるため、登りにロープウェイを使いました。
御在所岳ロープウェイは、早朝なのにもかかわらずひっきりなしに車が登ってきました。本日の天気も良く晴れています。
片道料金1200円だったかな?
御在所岳は頂上付近がスキー場になっています。観光客とスキーヤーで列ができていました。
全長2161m、高低差780m、所要時間12分。世界有数の規模を誇るロープウェイらしいです。
ふと左右の景色を見ると、花崗岩が剥き出しになった山肌を登っている人がいます。
なかなかスリルのあるルートですね…。時間があったら登ってみたかったです。
ロープウェイから見下ろすと、谷間に積もった雪の上を登山している人たちがいました。
上から見ると蟻の観察用飼育箱を見ているような感じですね。
御在所ロープウェイの6号鉄塔は日本一の高さらしいです。
鉄塔マニアにはたまりませんね。
それにしても花崗岩が突き出た荒々しい山肌が素晴らしいですね。伊吹山と同じように標高が1000m台なのにすごい迫力です。
12分の空中散歩を楽しみ山頂駅へ到着です。
霧氷の森になった御在所岳の山上公園
標高差780mを登ると一気に雪の世界です。
ロープウェイを降りると山上公園に出ます。
樹木が綺麗に雪化粧をして見事な樹氷になっていました。
一面樹氷だらけなのでみんな写真に収めようと必死です。
白いさんご礁と化した山頂からは、四日市の工業地帯と伊勢湾を見渡すことができます。
太平洋に面している山脈なのに積雪が多いことが不思議でなりません。
地図上で見ると日本海とそれほど距離がない事と間に琵琶湖を挟んでいることが影響しているのでしょうか。
ロープウェイを降りたところは別に最高峰ではないのですが、御在所岳の山頂の標識がいっぱい立っています。
観光客用なのかハート型のネオン管で作られた標識もありました。悲しい事に男4人で来てるのよね。
昨日立ち寄った彦根城で買ったひこにゃんをちゃんと連れて来ました。なかなか可愛いやつです。
そのうち名前をつけようと思います。
さて、御在所岳の最高地点を目指します。
とことん楽をするために今度はリフトを使って登ります。ほぼ平行に移動します。
山頂のスキー場は、子供のスキースクールがとても賑わっていました。
太平洋を眺めながらスキーができるゲレンデって中々ないんじゃないでしょうか?
遅れてやってきたのぶさん。
どうやらリフトに乗る自分たちを見失ったらしく拗ねていました。
冬の御在所岳の山頂
10時23分 御在所岳山頂---
労力をほとんど使うことなく山頂に到着です。
下界から50分で来ることができました。20分くらいは写真撮っていたので、実質20分ですね。
親のコネとお金だけで、エスカレーター式に名門大学に入れてしまうような気分です。
山頂ではひこにゃん撮影会が開催されました。
どこに行ってもモテモテの愛くるしいキャラクターです。
樹氷とひこにゃん。
ひこにゃんイン・ザ・スカイ。
って、投げるなッー!!
樹氷に囲まれてみる太平洋はいいですね。
山頂でおばさんたち三人組みが写真を撮ってくださいとお願いしてきました。二人は60代くらいでしたが、その二人が手を取っているおばさまは更に年齢が上に見えました。
なんと今年92歳になるそうです。ロープウェイとリフトを使ってきたとは言え、90代で雪山の御在所岳に登ってしまうとは…。
そんな驚きの出来事がありつつ、山頂を散策します。
鈴鹿山脈についての知識がほとんどないので、周囲の山が何が何だかわかりません。
麓からの鋭い山容に比べて、山頂は意外と平らなのですね。スノーシューでトレッキングしている人を数多く見かけました。
雲上に浮かぶちっこいお城の形をした展望台がカッコよかった。
奥に琵琶湖が見えましたが、太平洋のようにくっきりとは見えませんでした。
山頂をぐるりと楽しみ下山を開始します。
今日中に東京に帰らなければならないというプレッシャーが嫌ですね。
冬の風物詩の氷瀑と四日市クイーン撮影会
山上公園に戻ってくると、御在所岳の名物「氷」がありました。
この氷瀑は、冬の間に水をかけ続けて作る人工的なものだそうです。
先週、雲竜渓谷にて自然の氷瀑を見てしまった自分としては…
おっと、こんな夜中に誰か来たようだ…
そして、氷瀑の隅っこのほうに一眼レフカメラを持った集団が撮影していました。
カメラのレンズは氷瀑の方を向いていないので、何を撮っているんだろう近づいてみると…
四日市クイーンでした!!!
シーズンごとに四日市クイーンを招いて、写真コンテストが開催されるみたいです。
雪の上でずっとポーズを取っていて、とても寒そうでした。
いいイベントに出くわして良かったです。
それにしても、御在所岳は雪山で遊ぶ事に関してオールマイティに揃っていますね。
負けじと埼玉が誇る我らが所沢キングも乱入です!
ひこにゃんも!
雪がたっぷりと積もった一ノ谷コースで下山する
ここからは一般の人が立ち寄らない、登山者だけのコースを通って帰ります。
樹氷の下のトレースを頼りに下山ルートを進みます。
登りで使ったロープウェイが見えてきました。
後で気づいたのですがロープウェイ直下のコースは、「一ノ谷コース」と呼ばれる冬期限定のバリエーションルート(正式な登山道ではないルート)らしいです。
ロープウェイから蟻のように進んでいた登山者を見たルートですね。
ロープウェイに乗る子供たちに手を振るヒーロー、レジェンド。
ロープウェイに乗っている人達はこのコースを見ているようで、こちらが手を振ると高確率で手を振り返してくれました。
腰まで埋まる積雪ですが、くだりに使えば楽々です。
冬期以外は水が流れているところなので、自然の氷瀑ができていました。上様はこの氷を砕いて、魔法瓶にしまい持って帰っていました。
このコースの雪はいい感じにモフモフしていたので、驚きの愉快さでした。
結構な傾斜なので登るのは大変そうですが。
途中、道が切れていて樹木を押しのけて2m近く落下しないと、進めないような場所がありました。
あれどうやって進むんだろと思っていたら、答えは下にありました。
大きな岩の間を潜り抜けなければ進めないのです。
左下のペットボトルは、前を歩いていたのぶさんが落としたもの。冬山装備がくっついたザックで進むには難儀しました。
降りてくると積雪が減ってくるため、雪の下にある岩にアイゼンがひっかかるので厄介でした。
途中に天然の大きな氷瀑がありました。
これは、雪山登山者だけにしか見ることができませんね。
急斜面を通り過ぎたら樹林帯に入り、30分ほど歩いたら御在所山の家に到着しました。
12時には帰還したかったのですが、時間は13時を回ってしまいました。意外とくだりに時間が掛かりました。
御在所岳の中登山口に到着。
ここからロープウェイ駅の駐車場まで歩いて50分程掛かるので、タクシーを呼んでワープしました。
駐車場に戻り、東京へ帰路に着きます。
遅くなったら温泉は諦めようと思っていましたが、想像以上にハードだったので4人とも汗まみれ。やっぱり、入って帰ろうということになりました。
湯の山温泉まで「近鉄湯の山線」が走っているので、電車とバスで登山しに行くことができます。
御在所岳はアクセスにも恵まれていますね。
東京近郊にもこれくらい雪山を手軽にそして本格的に楽しめる山が欲しいところです。
今回、立ち寄る温泉は御在所岳からインターに向かう道中にあります。
今回の立ち寄り湯は「アクア・イグニス」です。
メインは日帰り温泉施設ですが、レストランや結婚式場、施設内で使用される野菜を栽培している畑などが集合しています。
去年の10月にオープンしたばかりで、駐車場にものすごい数の車が止まっていました。
日帰り温泉の建物はこちら。ちょっと体育館っぽい。
内部は白を基調としていて木や石の素材感を生か造られていて、まるで近代美術館のような内装です。
とても温泉施設とは思えません。
土地の広さとデザイン料含めてどれくらいの金が掛かっているか想像ができません。
どこにでもある温泉のように、雑魚寝できるスペースがありました。
ジャケットを着てこないといけないような雰囲気なのですね。それでも、地元の農作業をしているようなおじちゃんおばちゃんが何人かいて安心しました。
料金は、概観に似合わず600円とお安いです。
ホームページを見てもらえばわかりますが、源泉賭け流しで、露天風呂は竹林の中にありました。
温泉施設の常識を覆すような感じですね…。
おじさま方は逆に肩がこって落ちつかもしれませんが、女性にはすごい人気がありそうです。
伊勢神宮の帰りによる客も多いのだとか。
自家栽培のトマトの売り方もオシャレです。
何から何までデザインされてます。
特性いちごみるくで乾杯。300円でした。
温泉に併設している奥田食堂というところで昼食をとりました。
海の親子丼セットです。
ここまで手作りにこだわっているのなら、お新香も手作りのを出せばいいのにと思いましたが口にはしませんでした。
味が付いていますと店員さんに言われましたが、薄味で醤油を持ってきてもらいました。
わかるよ!
こういうところで出される食事ってこういうものだっていうことを!
別にけなしているわけではありませんが、僕ら登山帰りの男4人にとってはちょっと物足りない感じでした。
東名阪自動車道から見た鈴鹿山脈。
名古屋の慣れない高速を抜け、行きと同じように中央道を利用して東京へ帰りました。
ほとんどの運転をしてくれた上様には感謝しております。自分は助手席で音楽を垂れ流すDJをしていました。
御在所岳の登山を終えて
遠出をしたときには、明るいうちから帰らねばならぬ宿命。御在所岳はゆっくり楽しんで然るべきところでした。
「御在所岳みたいな山が都内にあればな~」
というのが正直な感想です。
市街地からそれほど離れていない、ロープウェイが通年運行している、本格的な雪山、スキーも楽しめスノーシュー散策もできる。まさに雪山のテーマパークす。
雪山初心者から玄人、子供から90歳の高齢者の方(!?)まで楽しめる山は、日本広しと言えども御在所岳において他にないと思います。
今度は奇岩を巡るコースで登りたいです。御在所岳がある鈴鹿山脈の山々も紹介を見てる限り、いろいろ個性の強そうな山があるので興味がわいてきました。
また、来ようと思います。
2日間に渡る冬の西日本の山旅。
個性的な二つの山に登ることができ、出かける前に想像していた以上に楽しむことができました。
西日本とひとくくりにすると関西、四国、九州に住んでいる人に怒られそうですが、徐々に西日本の山にも足を伸ばして行こうと思います。関西方面の人たちが夜行バスに乗って東京ディズニーランドに遊びに来るように、自分も夜行バスで関西方面の山に行ってみようかな…。関西方面の友人なんて誰一人としていないですし。
伊吹山と御在所岳は雪山登山するのに最適な山でした!
コメント
こんばんは、VERYBLUEさん。
ついに西日本まで進出されましたか(笑)
御在所岳は、ヤマレコにもよく出てくる山ですが、遠いのでよく読んではいませんでした。
でも、VERYBLUEさんの話を読むと、私もいつか行ってみたくなります。
ところで、今回は弾丸登山ツアーのようで、久しぶりにブログ当初の「無謀な旅」をされたのではないでしょうか?
もっとも、数々の試練を潜り抜けてきたVERYBLUEさんですから、以前よりはるかについた体力で、らくらくこなしてきたかもしれませんね(笑)
そして運転を引き受けてくれた方、すごいですね!
運転して登って、登って運転して…考えただけで、眠くなります(^^;
お疲れ様でした!
これからも怪我などに十分注意して、またいろんな話を教えてください。
>悠さん
コメントありがとうございます。
名古屋方面の高尾山といった感じなんでしょうかねー。
確かに交通の便がいいので納得といったところです。
「無謀な旅」
そうですね。遠方までの移動時間と日照時間の短い真冬ということもありハードでした。
メンバがメンバなだけに耐え抜けた強行軍でした。
時間とお金が許すなら2泊して最終日は伊勢神宮に観光に行きたかったです!
運転してくれた上様はタフボーイなので大丈夫でした!
小さな怪我はしてますが…大きな怪我をしないようにお互い頑張りましょう!
樹氷が白い珊瑚礁の様でとても綺麗ですね。
そして、かわゆいひこにゃん!!
雪に埋もれるひこにゃん 肩にに載るひこにゃん
これからも色々風景に花を添えてくれるのでしょう。0^^0
ひこにゃんやクィーンの撮影会など盛り沢山でしたね、
所沢キングには爆笑してしまいました。
次回も楽しみに待ってま~す!
>すんこさん
さっそく、ひこにゃんを登場させてみました。
関東で大活躍する日も近いです!
所沢キングはあの場で脱ぐ気だったのですが、さすがに人目が憚れて止めました。
伝説になっていたかもしれません。
veryblueさん
あちこちにコメントしてしまい、かえってすみません;
でも、初めてトップページを見てみたら、
御在所岳が載っていたのでつい書き込みたくなってしまいました。
私の記憶に残る最初の登山が御在所岳で、
小学生の時から何度も登った山です。
私の故郷の家が御在所から海の方に向かって車で20分くらいのところなので。
頂上に割と近い所に大きな大きな岩が何個も組み合わさっている岩場?があって、
それをよじ登るのが子供心にとっても楽しかったのを覚えています。
でも、実は冬は上に行ったことがなかったので写真楽しく拝見しました。
四日市クイーン、かわいいですね~~。
片岡温泉がメチャしゃれた感じになってて ど・びっくり しました!
ではこれにて…
>kaytさん
むしろ、あちこちにコメントしてくれる方が都合がいいです!
四日市周辺が故郷だったのですね。
この冬に行った御在所岳は、20%もその良さを味わえなかったので、また行きたい山です。
標高1200m級の山なのにスキー、雪山登山、観光となんでもできるのがいいですね。
サイコロ状の大きな岩が傾いて乗っている地蔵岩が有名みたいですね。
この岩はポスター等でよく見ましたが、コース上になく見れませんでした…。
片岡温泉は昔はもっと古めかしい温泉だったのでしょうか?
今までにないくらい近代的な温泉で、ちょっと落ち着かなかったです。
この温泉も時間の都合上ゆっくりできなかったので、今度来たときは竹林風呂にねっ転がりたいです。
では、稀にでもいいので、コメントくださいまし。
私も所沢キングの所で吹き出してしまいました(笑)
ひこにゃんって良く見ると可愛い顔しているんですね。
>heartyさん
所沢キング人気ですね。本当は裸体を晒したかったらしいですが、スキー場の横だったので、子供の目もあるということで断念してました。
ひこにゃんはザックにぶらさげると鈴が鳴り、熊よけになりますよ。なるのかな…。