2020年6月21日、この日はコロナウィルス騒動の自粛解除から県境をまたぐ移動制限解除の週末と言うこともあり、登山者の多くが県境を跨いで山へ出かけたと思います。
そんなわけで、私も福島県の浄土平から登る一切経山に行ってきました。
いつもは旅の始まりからケツまでしっかり書くのですが、今回は簡易レポートして書き留めます。天気が曇りがちで思ったより撮れ高不足、下山後のアフタープランがコロナの影響でボロボロと散々だった点もあるけど。
この週末は梅雨入りした割には、天気予報が良かった。快晴の見込みと思っていたが、現地に来てみれば山頂付近だけ雲が掛かっている。誠に遺憾である。
「朝の火山の臭いは格別だ…」
火山特有の臭いって一気に山に来たと思わせてくれる。
なんというか自分は福島県の安達太良山、磐梯山、吾妻山は天気の相性が芳しくない。雨が降るわけじゃなく、晴れ間もあるのだが、雲に湧かれることが多い。
栃木出身なので「栃木県のことを南東北扱いするな!!」とは日頃から言っていたが、そのせいで隣接している福島に恨みを持たれているのだろうか。
一切経山の最大のウリは山頂から眺められる五色沼(通称「魔女の瞳」、「吾妻の瞳」)。山頂付近は雲が抜けていたので、眺めることが出来た。一切経山から先の家形山に登り、時間を潰したりした。
五色沼は山頂からわずかばかり下ったところの岩場がベストビューポイントだと思う。辛うじて蔵王山や山形の米沢の市街地、雪をまとう朝日連峰が見えた。
太陽の当たり方によって、色が刻々と変化するので、多少雲があった方がバエる。そういう意見もある。
久しぶりの登山で調子がうまくでないけど、たぶん寝不足の方が8割くらいパワー削いでる。
山頂のピークタイム9時ごろになると、登山者で溢れかえってきた。登山は感染リスクがないとは決して言えないくらいの「密」である。
登山者のマナーとして、すれ違いのあいさつや抜かしたときのお礼がある。
だけど、登山中はマスクしていないので、精神的な面で少し嫌だった。自分は挨拶しなかったし、道を譲られたときは身振りで表現。でも、つい言葉に出ちゃう時もある。
自分達のパーティーが会話しながら歩いていたら、前の人がそれを嫌がったようなそぶりで、抜かせと言わんばかりに避けたりしていた。
いつも通りに戻りつつも、以前までの登山ではないことを感じる。
避難小屋 チングルマ
10時過ぎには徐々に雲が移動していった。登山客はひっきりなしに訪れる。駐車場から1時間ちょっとで、雄大な火山の風景、高山植物の風景が広がるんだから人気だよなぁ。
浄土平の公式Twitter上で、ワタスゲは過去最大級の密集度が報じられ、それが更なる混雑の拍車をかけたのかなと思います。
でも、ここ観光客もいるため、全然ゆっくり見られなかった。
駐車場も午前中の早い段階で満車、入場制限となったらしい。この時期にしては、異例の混雑っぷりだったとか。
そんなわけで、久しぶりの登山を楽しみました。若干、消化不良だったので、また訪れないと…。福島は本当に相性が悪い。
夏山シーズン開幕まであと1ヵ月。
富士山は入山規制・南アルプスは実質的に封鎖状態・北アルプスの群発地震などの影響から、登山者の動向が大きく偏りそうです。登山者の絶対数は減らないだろうし。今までは発生しなかった山域で、登山道の大渋滞、駐車場の飽和がありそうです。
この週末の他の山はわかりませんが、SNS上で「当たり年」、「意外と人がいない」っていう情報が拡散されれば、尚のこと混雑します。
今年の夏、コロナ後の登山は、山の選択を慎重に見極めなければならないようです。
今回の動画をYoutubeにアップロードしました。
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