【長野】湯ノ丸山・烏帽子岳 登山 ~ 新緑と朱色の花、牧場を抜けたレンゲツツジ群落の旅

登山 上信越
湯ノ丸山 レンゲツツジ

2020年6月27日

長野県と群馬県にまたがる湯ノ丸山ゆのまるやま烏帽子岳えぼしだけに行ってきました。湯ノ丸山の標高2101mです。

6月中旬から咲く60万株のレンゲツツジの群生が有名な山です。駐車場からスキー場のリフトを使って行くことができるツツジ平の群生は国の天然記念物に指定されているほどです。標高1800m付近からスタートでき、展望も良く、初心者向けの日帰り登山の山として知られています。

湯ノ丸山 山頂

長野県、群馬県、山梨県、栃木県で有名なスポットが分布するレンゲツツジ、開花時期が梅雨と重なるので、毎年計画を立てては雨天中止と恵まれませんでした。

コロナ自粛明け2週間の週末、運よく週末に梅雨の晴れ間が訪れ、朱色に染まるレンゲツツジを愛でる旅をしてきました。

湯ノ丸山 登山

梅雨に咲くレンゲツツジのため湯ノ丸高原へ

湯の丸スキー場
湯の丸スキー場

湯ノ丸山のメイン登山口は長野県と群馬県の県境にある地蔵峠じぞうとうげです。湯の丸スキー場の駐車場を利用します。朝7時に到着しましたが、登山者の車が結構停まっていました。

例年だとイベントをしているようですが、コロナの影響で中止されていました。残念です…。

スキー場のトイレを利用できます。コース上にトイレはありません、山全体が放牧された牛のトイレになってますけど。コロナの影響で救助活動は困難ですと貼り紙がありました。

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自粛期間を経て思ったことは、「長野って遠いな…。

頻繁に登山に行っていた時は、新宿から八王子に行くくらいの距離感に思えていた長野。やはり、長野は遠い。

7時30分に湯ノ丸山の登山口を出発。もうちょっと時間が経てば、観光リフトが動いて、ツツジ平まで運んでくれます。歩いても15分の距離なので、登山者で利用するのはいないかな?

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スキー場を突っ切って、ゲレンデのコースを登っていきます。レンゲツツジは入口からすでに咲いています。早朝は観光客が少なく、静か。

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夏のスキー場の利用客はスキーヤーでもなくボーダーでもなく、放牧された牛。高原に生える草を夢中にんでいました。

滑ったことはないけれど、良さそうなスキー場です。正面に見えるのは篭ノ登山かごのとやまでしょうか。浅間連峰の一部です。

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柵をこえて放牧されているエリアに入るとハイキングコースが整備されています。しかし、牛の糞がそこらじゅうに落ちているので注意が必要。

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牛は草を食べますが、レンゲツツジには毒性成分があるので食べません。

牛はレンゲツツジに毒があるのを理解しているので、草だけを食べる。そうなると、レンゲツツジだけが残り、群落が作られるというわけです。

リフト降車地点と合流しました。つつじ見頃地点までは3分ほど奥に進んでいきます。

グリーンとオレンジのつつじ平、レンゲツツジの群落

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もう一度、放牧エリアの柵をくぐるとレンゲツツジの咲く、つつじ平です。

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高原の樹林帯にポカンと広がったレンゲツツジの群生。朱色の花と若緑の葉のコントラストが清々しい風景です。

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ツツジ平の奥に見えるのが湯ノ丸山で、ホームページやパンフレットに見られるポイントです。

十分見応えがありましたが、ネットで見るような一面の絨毯って感じはありませんでした。当たり年、外れ年があるのかな?たくさん咲いている株もあったので、年によって花の量が違うのかもしれません。

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四阿山のレンゲツツジの写真を見返すと、ムラがなく咲いていたので、外れ年だったのか….。定かではありません。

しかし、レンゲツツジに目を奪われていると、牛のうんこを踏みます。レンゲツツジの群生=牛のトイレと美と醜は表裏一体であることを忘れてはならない。

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虫も多く飛んでいて、草もたくさん生えていて、何よりうんこがあるので、休憩するような場所ではないのは確かです。

湯の丸高原

ツツジ平を見下ろせるデッキがあります。

街路樹で見るツツジは綺麗に整っている存在ですが、山に咲くツツジは山を丸ごと支配するかの如く、生命力に溢れています。

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ツツジ平を出て、「湯の丸高原」とデカデカと書かれた看板から先は登山道になっていきます。

どうでもいいけど、ひらがなとカタカナ表記のブレが結構見られる。地名としては「湯丸」、観光地等の名称としては「湯丸」っぽい?

湯ノ丸山とレンゲツツジ

レンゲツツジは登山道にも咲いていて、至る所で見ることができます。

少し進むと遭難防止の鐘がある分岐点に差し掛かりました。そのまま正面に進むと湯ノ丸山。この鐘に垂れ下がってるのが、黒と黄の標識ロープなので思いっきり振らないと鳴りません。

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ここからは登り坂が始まり、山頂までずっと続きます。1時間以内に登れるとは思いますが、なにせコロナ自粛明けの登山で、すぐに息が上がります。Netflixで海外ドラマ三昧に日々の代償です。ちなみに「Homelandホームランド」というCIAのドラマにハマりました。

湯ノ丸山に放牧される牛

歩いていると藪の方から「ガサッ」っと音がしました。牛でした

え、こんな奥まで放牧しているの?」と驚きました。牛をジッと見ていると、牛の方もこちらを10秒くらい見つめてきました

君はここを歩く登山者に慣れてるんじゃないのか???

更に進むともう1匹いました。同じくこちらを見つめてくる…。ここにいる牛たちは山を下りて、麓の牛舎に帰るんでしょうか。

鉄線でエリアを分けられているので、うんこを踏むことはないです。

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湯ノ丸山は結構、高山植物の花が咲いています。かなり見落としがちに歩いていましたけども。

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湯ノ丸山の最後の登りは、熊笹の中に敷き詰められた石段を登っていきます。高い木はなくなり、風が通り抜けます。

石の敷き詰められた平たい山頂、大展望の湯ノ丸山

湯ノ丸山 山頂

湯ノ丸山の山頂に到着です。

比較的容易に登れてしまいますが、標高が2101mなので、そこらの山よりずっと高い。しかし、噂通りの大展望です。

湯ノ丸山 山頂

山頂はとても広く、傾斜がありません。平べったい石が積み上がっている山頂なので、蓼科山たてしなやまのごつごつした山頂と違って歩きやすい。都会のじめっとした重たい空気とはまるで別天地。カラッと涼しいです。

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湯ノ丸山の奥には烏帽子岳えぼしだけが見えました。

湯ノ丸山で満足したら行かないつもりだったけど、展望が凄い良さそうなので、行きたくなった。奥には北アルプスが見えました。槍ヶ岳、わかるかな?

湯ノ丸山の北峰

一息入れたら湯ノ丸山の北峰へ行ってみます。片道10分くらい。熊笹の緑の稜線で、上信越っぽさがあり、どこか四国の剣山~三嶺に似てるものを感じます。

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食パンに生えてきたカビのように稜線にもレンゲツツジは自生しています。さすがに根っこが強い熊笹のシェアを奪うのは難しいか。

北峰は湯ノ丸山と違い、大きめの岩が積まれた山頂。毛虫が結構いるので踏まないように注意が必要。

湯ノ丸山 北峰の三角点

北峰の山頂の看板は無いので、三角点が目印。

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北峰からも烏帽子岳が見える。湯ノ丸山と違って鋭角な山です。山頂から右に盆地が見えるのは長野の市街地。これは烏帽子岳から見える展望が楽しみ。

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北側には四阿山あずまやさんが見えます。日本百名山の中でも地味な部類ですが、こうして別の山から眺めると威厳ある山に見えます。奥は根子岳ねこだけです。

四阿山は6月と冬2回の計3回も登ってたりします。あまりいないんじゃないかと思う。

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東側には浅間山あさまやまが見えました。2020年6月時点では噴火警戒レベルが上がっていて、実質の山頂になっている前掛山まえかけやまには行けない状態でした。

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北峰を踏んだら、もう一度、湯ノ丸山に往復帰還。ここは冬に来ても良さそうで、ちょこちょこ生えているシラビソが樹氷化してくれそうです。

湯ノ丸山 山頂

湯ノ丸山に再び戻ってきました。時間が経つに連れて、どんどん人が増えてきました。

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後立山連峰(鹿島槍ヶ岳~五竜岳~白馬岳)を眺めながら食事タイム。最近、山頂にバーナー持ってきて調理とかしなくなったな…。

戸隠山や妙高山のある山域が雲の覆われていた。

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食事を終えたら、烏帽子岳に向かいます。残酷な登り返しが待っていそうな気配。湯ノ丸山から鞍部への登山道は急登で、小さく転がった岩に足を取られるので大変です。

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降りている途中にもレンゲツツジが咲いていました。

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登り返しがわかっているので、「ああ、こんなに降りちゃう…」と、精神状態によろしくない。

烏帽子岳 登山

登り返しが大変と思いきや意外と優しい烏帽子岳

湯ノ丸山・烏帽子岳の鞍部
湯ノ丸山・烏帽子岳の鞍部

湯ノ丸山・烏帽子岳の鞍部くらぶに到着しました。石のスツールが5~6個置いてあり、休憩ポイントになっていました。

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烏帽子岳への登り返しです。

きつい登りが待っているかと思いきや、意外と緩やかな坂道のまま稜線に出ます。湯ノ丸山より登りやすいです。

烏帽子岳の登山道は湯ノ丸山より花が咲いていて、彩り豊かに楽しませてくれました。隣接しますが、特色が違うようです。

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遠くから見る湯ノ丸山は、展望の良さが全く感じられない見た目。頭頂部ハゲな山です。

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稜線に近づいてくると、熊笹の覆いつくす美しい稜線。

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稜線に合流しました。キツイ道のりかと思っていただけに、あっけなかった。

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稜線の向こう側の景色は、街の風景が広がりました。湯ノ丸山とはまた別の風景に「おー!!」と思わず声をあげました。

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街が見えると高度感が出るので、開放的な稜線歩きです。湯ノ丸山だけで終わらずに足を運んで良かった。

稜線上の脇には高山植物が咲いていました。

烏帽子岳のコマクサ

ガレ場のロープの向こうにはコマクサが咲いていました。一株しか見つけられませんでしたが。

小烏帽子岳

まずは小烏帽子岳こえぼしだけに到着です。ちょっと高曇りになってきたけど、まだ天気は持ちそうです。

烏帽子岳

そして、奥が烏帽子岳えぼしだけの本体です。

神奈川県の鎌倉に烏帽子岩があるように、全国各地に烏帽子岳があります。烏帽子は江戸時代まで使われていた帽子のこと。

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最後は巨大な岩を縫うように山頂を目指していきます。

上田市の展望と八ヶ岳を眺める、烏帽子岳の山頂

烏帽子岳の山頂

烏帽子岳の山頂に到着。湯ノ丸山より標高が低く2066mです。それでも、同じ高さのせいか展望は全く異なるので、時間と体力が許すならセットで登った方がいいですね。

烏帽子岳の山頂

湯ノ丸山ほど平らじゃないけど、そこそこ広い烏帽子岳の山頂。

上田市

烏帽子岳から見えるのは長野県の人口3番目の都市、上田市の展望です。

新幹線の線路と並行して千曲川ちくまがわが流れています。中央の白い建物は上田駅だと思う。併設しているからあげセンターに行きたい。

八ヶ岳

八ヶ岳連峰もよく見えました。他の山域は知りませんが、長野県一帯は梅雨の貴重な登山日よりでした。

烏帽子岳を後にして、下山を開始します。山頂でゆっくりしていたら高曇りになってきたのでちょうど良かった。

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一旦、鞍部まで戻ったら、湯ノ丸山を巻くように伸びる道を進んでいきます。ここはずっと平坦なので足に優しい。

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ちょこちょこ花が咲いているけれど、高山植物の名前を最近忘れがちで、花の名前を言えなくなってしまったのが悲しい。

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営業してなかった湯ノ丸高原のキャンプ場に出れば、ゴールはもうすぐそこです。

なんちゃって高原牧場ソフトと鹿沢温泉

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駐車場に戻ってきました。INとOUTが違う周回コースって得した気分になる。

下山後のソフトクリーム案件。

高原牧場ソフトを名乗っていましたが、残念スジャータでした。四阿山の菅平牧場でもそうでしたが、牧場なのにスジャータとか…。まぁ、さっぱりしましたけど。

鹿沢温泉つつじの湯

湯ノ丸山下山後は群馬県の嬬恋方面に降りると鹿沢温泉かざわおんせんがあります。コロナの影響で閉まってるところもあり、確実に入れそうな「つつじの湯」に立ち寄りました。

露天風呂も広く、夏には嬉しい冷泉がありました。サウナで整いたかったけど、閉まってました…。

鬼押しからの浅間山

温泉でサッパリした後は、嬬恋のキャベツ畑を抜けて、雄大な浅間山を見ながら帰りました。軽井沢辺りで食事しようと思ったんですが、アウトレット前は大渋滞、立ち寄る気が失せてしまいました。

巣ごもりしていた分、人が溢れかえっているようです。出かけている自分が言うのもなんですが、心配ですね…。

湯ノ丸山・烏帽子岳の登山を終えて

湯ノ丸山

ツツジは4月から咲き始め、夏まで咲く息の長い花です。

レンゲツツジはその終盤を担う種です。レンゲツツジは関東甲信越を中心に名所が多いです。湯ノ丸山以外には、山梨県の甘利山、長野県の美ヶ原、霧ヶ峰、群馬県の赤城山、栃木県の高原山の麓にある八方ヶ原が代表的です。もちろん、その他にも名所はあります。

湯ノ丸山とレンゲツツジ

「レンゲツツジが見れればいいや。」と思って出かけていたのですが、湯ノ丸山、特に烏帽子岳には足を運んで良かったです。想像を越えた大展望には驚かされました。百や二百の名山指定こそされてませんが、それを越えるような名峰がありますね…。湯ノ丸山だけでもいいですけど、烏帽子岳にも足を運ぶ価値はありました。

6月は梅雨で山に行ける日が限られますが、レンゲツツジの咲く山は来年以降も見に行きたいものです。

Youtubeに動画をアップロードしました

【湯ノ丸山】牛が見てくる登山道〜レンゲツツジの大群落

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湯ノ丸山・烏帽子岳の地図はこちら

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コメント

  1. シラビソがどうなっていたか覚えていませんが、雪の季節もここは楽しかったですよ。
    烏帽子岳の方がなにげに眺望良さそうですね。まだ未踏なので行ってみたくなりました。

    • コメントありがとうございます。
      のっぺりしている山なので、雪が積もってスキーする人も多そうですね。雪の季節も行ってみたいです。情報ありがとうございます。
      湯の丸山は町の景色見えないので、違った景色で二度楽しめました。

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