2011年5月5日
東京都の奥多摩にある御前山に行ってきました。標高は1405mです。
三頭山、大岳山と共に奥多摩三山の一座で、奥多摩を代表する山です。奥多摩湖の湖畔に登山口があり、奥多摩駅に縦走するコースが定番のようです。
4月後半〜5月のGWにかけてカタクリの花が見頃を迎えます。
JR新宿駅始発のホリデー快速おくたまに乗って終点の奥多摩駅まで向かいます。
ちなみにこのホリデー快速おくたまは先頭車両は拝島で切り離され五日市のほうへ向かうので注意。前回行った川苔山は紅葉の時期だったため新宿駅で座席は埋まってましたが、今日は席に8割程度の客。
まぁ、天気予報は曇りだったし・・・。
御前山について
地図
奥多摩湖バス停から奥多摩駅に縦走するコースです。
コースタイム
- 9:50奥多摩湖バス停
- 11:00サス沢山
- 12:25〜13:12御前山
- 14:40鋸山
- 16:23奥多摩駅
行動時間は6時間33分でした。
御前山登山
奥多摩駅からバスに乗って奥多摩湖の登山口へ
御前山の登山口がある奥多摩湖へ向かうバスに乗ります。立ち客が10人くらいいたかな?GW最終日なので、登山者は少ないみたい。
奥多摩湖バス停に到着し、乗客の半分程が降りました。この先は、鷹ノ巣山や雲取山があるのでそっちに向かうのかな。
奥多摩湖は東京の重要な貯水池で、都民の2割の水道を支えているとか。
バス停付近が広いので、準備運動をしました。
公衆トイレもあります。
ツアー客らしい団体がいて楽しそうでした。こっそり混ざろうかと思った。
登山口まではダムの堤防の上を歩きます。突き当たり左が登山口です。
左へ曲がります。
最初右に曲がってしまった。
御前山登山口。
最初から登りがきついので準備体操要。
岩の階段を登ります。
乾徳山の疲れが癒えてないためか足にダメージががが。
奥多摩湖のレイクサイドを登りますが、木が生い茂っているためあまり展望がよくないのが残念。
しかし、新緑の季節なので、フレッシュなグリーンがとても爽快です。
バス停を出発して1時間10分、まず最初の山であるサス沢山に到着しました。
ちょっぴり開けていて、休憩できるベンチがありました。
サス沢山から数十歩離れたところに、奥多摩の全貌が見られるビュースポットがありました。新緑がようやく800m〜1000mくらいまで登ってきたのがわかります。
サス沢山を後にして、御前山の山頂を目指します。
全然、休ませててくれませんくれません。岩と土がミックスされた登山道が続きます。
手を使うほどでもないですが、岩がゴロゴロしている箇所も。トレッキングポールを持ってくれば、効果は絶大だったなぁ。置いてきてしまったけど。
徐々に片側の斜面が開けてきました。この辺は非常に歩きやすかったです。
再び、斜面を登っていると紫色の花が咲いていました。
御前山の代表的な花、カタクリが群生していました。ピンボケしてるけど。
「春の妖精」とも呼ばれ、景色がまだ冬の中で、可憐に春を告げる花です。ここより、標高が低い山では、3月頃に咲き始めるようです。
登山道にキャベツのように固まって、こんもりと葉っぱを出している植物がありました。バイケイソウってやつでしょうか?
広々とした場所に出ました。御前山の山頂かと喜んでいたら…。
違う山でした。標高1341mの惣岳山です。「そうがくさん」と読みます。御前山が1405mなので、標高差100mを切っています。
新緑もすっかりなくなってしまいました。
惣岳山から御前山までは600mの距離です。先ほどまでの厳しい登りは終わり、緩やかな傾斜に変わりました。
そして、残念ながら霧の中に突入してしまったようです…。
展望皆無の霧の中で、標高1405mの御前山に到着
御前山の山頂に到着しました。
奥多摩湖のバス停を出発して、2時間35分かかりました。
御前山の山頂看板は3本構成で立派です。それにしても、霧で展望が何も見えない。霧がなくても、樹林帯の山頂なので、何も見えなかったかも知れませんが。
※現在では石碑タイプに変更されているようです。
展望がないんじゃ、飯で挽回するしかありません。
初めてのバーナーとコッヘルで作るインスタントラーメンです。ベタ中のベタで、サッポロ一番塩ラーメンを選択。かに(かま)と卵(うずら)のトッピングです。
山で食べるラーメンは美味しいので、展望がなくても許す。そういう結論に落ち着きました。
ラーメンは暖かいけど、それでも耐えられないくらい気温が低くなってきて、上着を着ました。御前山の山頂を後にし、鋸山を目指して、縦走スタートです。
そして、ここからが長かった…。
ジェイソンでも出現しそうなくらいの深い霧になってきました。
見えない先の方で、登山者の熊鈴が「チリーン、チリーン」と鳴っています。死後の世界のようだ。
ここからは、細かいアップダウンを繰り返します。展望もないし、体力がどんどん削られていきます。
ホラー映画に出てきそうな森。
御前山と鋸山の中間地点である鞘口山に到着しました。ベンチが一つだけありました。まだまだ、先は長いです。
しばらく行くと舗装道が現れ、公衆トイレがありました。
深い霧に精神がやられ始めているので、タクシーを呼んで帰りたい。
けれども、そんなお金はないので、鋸山を目指し、登山口へと進みます。
特に名前はついてませんが、巨大な岩の横を登っていきます。いやー、アップダウン多くて辛いです。
長く単調な鋸尾根を下山し、奥多摩駅へ
鋸山の山頂に到着しました。
御前山からは1時間28分ほどかかりました。ノコギリって名前の割には全然展望がありません。他の鋸山は、険しく岩の山って感じなのに。
鋸山からは鋸尾根で奥多摩駅へと下山します。
標準コースタイムは1時間40分ほどですが、ここからが異様に長く感じました…。
見晴らしの良い場所があるにはあるけど、今にも降り出しそうな曇り空。
天狗信仰があるようで、石像が設置されていました。
無心で下山すること1時間強、愛宕神社に到着しました。愛宕神社は京都に総本山があり、都内にも愛宕山がありますね。確か23区内の最高峰。
奥多摩にもあるとは。
無事下山できたので、お詣りしていきました。
こんな山奥なのに、とても立派な五重塔がありました。
そして、最後まで油断してはなりません、最後の最後に、人間工学をまるで考えていない急斜面の階段があります。ビル15階分に相当する、187段あります。ひえー。
虎ノ門にある愛宕神社も「出世の階段」が有名で、そこより5倍は長い(体感)
ヘロヘロになりながら、奥多摩の市街地に入りました。
しかし、試練はまだまだ続くようで、奥多摩駅は始発にも関わらず、電車の座席が全て埋まっていました。次便を待つわけにもいかず、結局、立川まで立ちっぱなしでした。
18時に立川に到着し、適当に入った居酒屋で反省会をしました。その後は、立川駅で解散し、南武線に乗って帰宅しました。
御前山の登山を終えて
コース内容は充実していましたが、やはり霧の中に入ってしまったので、再訪は必須です。
何年後に訪れるかはわかりませんが、同じカタクリの時期か紅葉の時期に歩いてみようと思いました。
コメント
おぉ、やっとアップしてくれたか。
曇りだったし空いてたのはよかったけど、なんだか霧で不気味な登山行程だったね。
帰りの電車の中は、意識失いそうだった。下山で体力持っていかれたんだろう・・・
まあ、こいうのは初めてだったけど無事でよかった。
確かに下山が過酷だったなぁ。
奥多摩湖に遊びに行きました。とても綺麗なところでしたが、家に帰宅し、家の鍵をなくしてしまったことに気がつきました( ; ; )
あまりにもきれいではしゃぎすぎました笑
もし、奥多摩湖付近で10センチくらいの口紅のキーホルダーがついた鍵を見つけた方がいらっしゃいましたらご連絡いただければと思います。どうかよろしくお願いします。