2021年6月26日
青森県の八甲田山に行ってきました。標高は大岳の1584mです。
世界有数の豪雪地帯にある山で、また現在も活動を続ける火山群です。大きく北と南に分かれていて、登山で人気なのは北八甲田です。山頂までのコースはそれほど長くなく、またロープウェイがあるので、登山者や観光客、温泉目当ての湯治客など万人に親しまれる山です。
今回は酸ヶ湯温泉を基点にした周回コースを歩いてきました。
ただでさえ広大な東北地方でも、さらに北端にある青森県。
八甲田山の登山の計画は立てるものの、「週末の1泊2日でやるのは厳しいよな~。」となったり、空中ですっ飛ばして北海道に行ってしまったり、なかなか機会に恵まれることのない山でした。
前日の森吉山との珍しいセットで計画し、6月の花盛りの八甲田山を旅してきました。
八甲田山について
地図
コースタイム
- 9:06酸ヶ湯温泉登山口
- 10:30仙人岱
- 11:25八甲田山(大岳)
- 12:51毛無岱
- 13:50酸ヶ湯温泉登山口
行動時間は4時間44分です。
酸ヶ湯温泉を基点にした周回コースです。青森駅から路線バスでアクセスしました。
路線バスでのアクセス
青森駅東口からJRバス「みずうみ号」で、「八甲田ロープウェイ駅前」または「酸ヶ湯温泉」で下車します。私が乗車したバスは青色で示しています。
青森駅東口 | 新青森駅東口 | 八甲田ロープウェイ駅前 | 酸ヶ湯温泉 |
---|---|---|---|
07:50 | – | 08:44 | 08:55 |
08:50 | – | 09:44 | 09:55 |
09:55 | 10:10 | 11:12 | 11:23 |
酸ヶ湯温泉 | 八甲田ロープウェイ駅前 | 新青森駅東口 | 青森駅東口 |
---|---|---|---|
14:53 | 15:03 | 15:59 | 16:14 |
16:43 | 16:53 | 17:49 | 18:04 |
17:38 | 17:48 | 18:44 | 18:59 |
東京から行く場合、行きの夜行バス、帰り新幹線で日帰りが余裕で可能です。また、新幹線往復でも日帰り可能です。
八甲田山 日帰り登山
早朝の青森駅でマグロを食べて、バスに乗って酸ヶ湯温泉
前日は秋田県の森吉山を登り、青森駅に着いたのは20時を回る時間でした。本州最北の都市まで来ると、6月と言えども肌寒かったです。
隣の県、秋田から移動したとは言え、やはり青森は地の果て、遠い。
駅から8分くらい離れた格安ビジネスホテルで宿泊。格安だけあって、タオルや歯ブラシなどのアメニティが無かった。まぁ、男の一人旅にはふさわしい。
秋田で蕎麦を食べていたが、それだけじゃお腹が空いてしまったので、22時過ぎに食べる罪深きラーメン。青森と言えば煮干しラーメンらしいが、癖のある匂いに苦手意識あったけど、意外とイケる。
子供の頃にねぶた祭りを見に来て、深夜に大きい地震に発生して、電柱がグラグラと揺れてる映像をふと思い出したり。たしか、北海道奥尻島で津波被害のあった年だったかな。
なんてことを思い出しながら眠りにつきました。
青森の朝は早い。
青森の駅前には早朝から市場が営業していることで有名。観光客向けの「のっけ丼」と迷ったが、ホテル近くにあったアウガと言うビルの地下にある市場を目指しました。
市場の一角にあるそのままのネーミング「市場食堂」は、新鮮な海の幸の定食や丼物が魅力の店です。
ずらり並ぶ魅力的なお品書きから選んだのは「中落丼」です。
ドカッと盛られたマグロの上に、満月のような卵黄がトッピングされています。「下味ついてますから、甘かったら醤油使ってください(実際は、きつめの方言)」と言われました。
フレッシュなマグロがたまりません。マグロに卵黄は初めての経験だったけど、相性意外と良いですね。「登山前に生魚を大量に食べて平気なのか?」と一瞬思いましたが、美味しさに2口目には忘れていました。
食事を終えて駅前のバスターミナルに移動し、自動販売機で酸ヶ湯温泉行きのバス乗車券を購入しました。
夜気づかなかったけど、青森駅は改装工事中でした。
バス発車の時間が近づくと、ワラワラと登山者と観光客が集まってきました。記憶ではこの週末は北東北だけが天気が良かったので、弾丸遠征しに来る人が多かったのだろうか…。
ちなみにバスの車内では音声ガイドが流れていて、八甲田山の自然や雪中行軍の事件について解説してくれます。
青森駅から八甲田山は車だと1時間なので、結構近いんですよね。終点は奥入瀬で2時間以上走るので、途中に休憩を挟む工程になってます。
売店では名物の「萱野三杯茶」を無料でいただけます。
「1杯飲むと3年長生きし、2杯飲むと6年、3杯飲むと死ぬまで生きる」
寿命が伸びるお茶らしいですが、3杯の「死ぬまで生きる」は普通の事では????欲張ちゃいけないという教訓なのだろうか。
バスに揺られること、酸ヶ湯温泉に到着しました。
毎冬、積雪がニュースになる酸ヶ湯か~。
と、初めてのリアクションを取りたいところだが、去年の秋(2020年)に登りに来て、悪天候そうだと断念しているので、新鮮味が薄い…。というわけで、9ヶ月ぶりの酸ヶ湯温泉になる。
八甲田山の登山開始、火山を感じる地獄湯の沢
八甲田山の登山は、ガイドにもある1日コース(酸ヶ湯温泉の周回コース)を歩きます。
ちなみに、バス乗車の6割は、酸ヶ湯温泉の手前にある八甲田ロープウェイで降りたので、ロープウェイで縦走する人が多いのかもしれない。
青森県を代表する山だけあって、登山口は超ご立派です。
入口にある巨大石碑を見るとあれ?「八甲田山神社 登山口」となっている。コースを振り返ると神社らしきものはなかったので、疑問に思って調べてみると「「高田大岳」という山に奥宮があるようです。皆が目指す山頂は最高峰の「大岳」。
この登山道は、高田大岳に登る参拝道が正式なのかもしれない。
さて、入口から余計な思考をしたけど、緩やかな樹林帯からスタートします。
歩き始めてすぐ、樹林が全く育っていない空間がありました。この場所だけスポット的に枯れてしまったのだろうか?
そして、またしばらくは樹林帯。
時折、両サイドの茂みが揺れていて、野生動物かと思いきや、レインウェアを着込んだおじいちゃんおばあちゃんが出現します。山菜(根曲がり竹?)を採取しているようでした。たぶん、10人前後は遭遇したと思います。
ムラサキヤシオツツジが咲いていました。
6月の頭に行った磐梯山で花開いているのを見ているので、東北内でも3週間のズレがあるようです。
飽きてきたころに樹林帯を抜けて、残雪が出てきました。標高こそ1500m代の山ですが、そこは日本トップの豪雪地帯、雪解けはだいぶ遅いようです。
見慣れない花が咲いていました。ツツジの一種だと思うんだけど…。
雰囲気がガラリと変わり、火山っぽい風景に変わってきました。八甲田山って遠目に見ると、火山に見えませんが、温泉がたくさん湧いていたりと活火山なんですよね。
崩落現場のような場所に一本橋が架かっています。解説にある通り、「地獄湯の沢」と名がつけられた物騒な場所。硫化水素ガス=温泉のような匂いがあたりに漂ってます。
茶褐色に流れる沢に沿って、ガレた斜面を登っていきます。
沢筋は展望が良くなって、遠くの山並みが確認できます。青森って地図で見ればわかりますが、南は山、北は海と鎌倉みたいな要塞になっている土地です。
坂道を登りきると、笹薮の中を切り開いた道に変わり、残雪が見られるようになりました。
笹ゾーンを抜けると木道が出てきて、湿地帯に変化。ここからが八甲田山の本領発揮。
雪解け水で育まれたチングルマが咲いています。
チングルマが咲く仙人岱、残雪を登り山頂へ
仙人岱に到着です。
解説には、かつて平坦地の全体で湿原があり、その後、登山者に踏み荒らされて消失したようです。なので、まばらにチングルマが咲いている感じです。
仙人岱の「岱」は、常用しない珍しい漢字で、「山」の上「代=(田)」、高層湿原を一文字で表現できる。秋田県以北だとこの漢字を使う地名があるようです。
仙人岱からはこれから登る大岳が見えています。昨日、登った森吉山がBカップだとすると、八甲田山はEカップくらいありそう。
休憩できるベンチの中央に八甲田清水という水場があります。裏手のパイプから水がちょろちょろ出ているので、飲めるようです。気持ち飲みたくないな…。
八甲田山はなんとなく紅葉シーズンに来るべきと思ってましたが、花のグリーンシーズンも良いですね。梅雨入りしたとはいえ、空気がカラッとしていますし。
休憩を終えて、仙人岱を出発。回り込むようなコースになっていて、そこには残雪がたっぷりありました。
10分も歩かない残雪でしたが、何も考えず前の人に付いてったら、藪の行き止まり。自分の後続含め7人くらいが道をロスト。まぁ、藪を5歩進んだら夏道に合流できた。危うく雪中行軍で遭難するところでした。
ここからは傾斜ある斜面を登っていきます。風が通り抜けるので涼しい。
ここからは、南八甲田の山々を眺めることができます。今回、歩いているコースは北八甲田のほんの一部。ここでようやく、八甲田山が巨大な山域というのがわかりました。
南八甲田は登山道が明瞭じゃない、藪だらけの玄人好みの山らしいです。
先程までいた仙人岱付近まで視線を下ろすと、ハート型の雪がありました。毎年見られるかは謎です。
上部まで登ってくると、岩が金網で囲われていました。落石防止なのだろうか。
荒涼とした斜面にミヤマオダマキが咲いていました。薄い紫色が美しく、インパクトある花です。
南八甲田が全貌が見えてきました。北海道の大雪山系のようなフラットな山域に感じました。見えないけど山脈の向こう側には十和田湖があるのでしょう。
山頂間近にある鏡池。水草が漂っていて、完璧なリフレクションはしてませんでした。モリアオガエルなどの産卵場所になっているようで、ゲコゲコと鳴き声が聞こえてました。
最後は大きめの間隔で、階段が設置されていました。空の面積が増えてきて、爽快な気分です。
津軽平野、岩木山、陸奥湾、北海道が見える大展望の大岳山頂
11時25分に八甲田大岳山頂に到着しました。酸ヶ湯温泉の登山口から、比較的ゆっくりめのペースで2時間20分掛かりました。
山頂はパノラマ写真の通りに平らに整地され、テニスができそうなくらいに広々しています。ただし、周囲を360度をロープで囲まれているので、山頂らしさはあまり感じないかも?
山頂からの展望でまず目立つのが独立峰の岩木山。弘前の街がある津軽平野に孤高にそびえ立っています。八甲田山と並んで、青森県の二大巨頭。
標高1624mなので、八甲田山より40mくらい高い。
秋に八甲田山を登ろうとしたときは悪天候で断念し、岩木山に登りに行きました。近いように見えるけど、天候が全く違うんですよね。
青森市の町並みも見え、湾曲した陸奥湾を見ることができます。手前の建物は八甲田ロープウェイの山頂駅です。
東の方角には3つの山が並んでいます。右から子岳、高田大岳、雛岳。雲で隠れていますが、十和田市と太平洋が見えます。
メジャールートではありませんが、高田大岳はもしかすると八甲田山の主役なのかもしれないと思う見た目でした。奥宮があるし。
陸奥湾の先、さらに下北半島の更に奥に、薄っすらと見える陸地は北海道だろうか…?
青森の伝統的な菓子パン「イギリストースト」を食べる。マーガリンがサンドされていて、砂糖のジャリジャリした食感が面白い。しかし、イギリスにこんなパンはないだろう。婦人服の国産ブランドに「PARIS」とついてるのと一緒か。津軽りんごは当然美味しい。
山頂で思ったのは外国人ハイカーが多い。たぶん、4〜5組は見た。米軍の三沢基地が近いので、関係者だったりするのかな?そして、意外なことに年齢層が若かった。
八甲田山は一度はロープウェイで観光、二度目は悪天候で断念、三度目の正直だったので感動も他の山より
山頂を後にして、周回コースへと進んでいきます。
山頂から少し下がったあたりにも高山植物の花が咲いています。イワカガミに混じって、ミヤマオダマキが咲いています。
途中の雪渓を慎重に下りました。
最初は鞍部登り返して、井戸岳・赤倉岳の方面に進んでみるつもりでしたが、既に満足度が高いので避難小屋で下ります。
大岳鞍部にある避難小屋に到着。
男女混合20代グループがきゃっきゃしてて楽しそう。こんな登山久しくしてないな…。
避難小屋前にベンチがあるので、お昼休憩スポットになっていました。丸太柵があって、どこか牧場のような雰囲気です。
休憩はせず、酸ヶ湯温泉へと下っていきます。冬場はどっさりと雪が積もるのか木がないですね。
雄大なスケールの毛無岱、ワタスゲとチングルマの群生地
ここからが、八甲田山の魅力が濃縮されたゾーンに入ります。鞍部から少し進むと上毛無岱と名がつけられた場所に出ます。
緑の草原にワタスゲが揺れ、チングルマが花を咲かせています。
八甲田山はピークハントをするコースタイムが比較的短めなので、こじんまりとした山だと思ってました。また、紅葉の山と言う先行イメージ。しかし、下馬評を裏切る壮大な風景でした。
雑誌掲載時は中堅人気漫画だったのにアニメ化で大化けするようなもので、やはり花が最盛期の山は素晴らしい。一面とは言わないまでも、チングルマの群生は見事。
休憩できるデッキが山々と高層湿原を一望できるスポットにあるのがグッド。
デッキの隣に丸沼と名付けられている池?沼?が一か所だけ見られます。
標高が下がるにつれて、チングルマは花を散らし、ブラジリアンワックスで鼻毛を抜いたような穂の状態になっていました。
上毛無岱から下毛無岱へと降りる階段。戦国時代に建てられたお城の内部にある階段くらいにキッツい傾斜です。
そして、階段から見える風景。紅葉シーズンに定番の写真スポットになる場所です。
下毛無岱に降りるとワタスゲの大群生。ファンタジーゲームで精霊のエネルギーのようなものが具現化して、ふわふわと空間を浮遊しているみたい。とても、異世界感があります。
コバイケソウが控えめに咲いますが、小学生の身長くらいあるので自然の中においては存在感がありますね。
これほどの規模を見たのは、福島県の田代山以来じゃないかな?これはまた秋に来て、紅葉の風景を見たくなります。
八甲田山のメインステージは終了。酸ヶ湯温泉まで、しばらく樹林帯を歩きます。
そして、車の音が聞こえてきたら、酸ヶ湯温泉が見えてきました。
酸ヶ湯温泉で汗を洗い流し、バスに乗って青森駅へ
13時50分に酸ヶ湯温泉に戻ってきました。約5時間の周回登山でした。
下山、即、風呂が可能。
酸ヶ湯温泉の入浴料は1000円とお高めの設定ですが、タオルが貰えます。そして、バスタオルの貸出しがあります。
酸ヶ湯温泉と言えば、千人風呂というでっかい混浴が有名です。千人は誇張された例えなので、実際に千人が入ったら温泉は干上がってしまいそうだ。時間が無くてのぞいただけでしたが、”仙人”のような爺さんしか見えなかった。
実際に汗を流したのは、男湯の玉の湯(ストレートな表現だな)に入りました。5人が入れば満員になりそうな小さなお風呂でした。酸ヶ湯温泉はたくさんの雪が積もる冬に来るのが一番かなと思う。
熱々の温泉から上がり、売店で八甲田山の登山バッジを購入しました。
バスの時間が迫っているので、建物を出てバス停に移動。酸ヶ湯温泉の建物は古びた見た目ですが、豪雪に耐えられる頑丈な屋根してました。
冬になると3~4mの雪が積もるなんて信じられないな…。
14時50分の青森駅行きのバスに乗り込みます。朝降りた人より、乗ってくる人の方が多いような…。
新青森駅~青森駅まで、途中の観光地を寄ったりして、のんびり1時間弱の乗車です。温泉に入って、空調が効いた車内、ぐっすり眠りにつきました。
青森駅で食べる名物の貝焼きみそと煮干しラーメン
新青森駅から新幹線で帰るのが、手っ取り早く買えれるが、行きに新幹線を使っているので予算オーバー。青森から東京まで夜行バスで帰るというバッドエンドな選択をしました。
ここからはサドンデスで青森のグルメを堪能します。青森駅から数分歩いたところにあるお食事処「おさない」にやってきました。青森郷土料理も食べられる食堂で、価格も安い人気店のようです。
青森名産ホタテ系メニューが一押しと言うことで、貝みそ焼き定食(900円)を注文。味噌で煮込んだホタテを卵とじにした郷土料理。ウニが乗っているのがお得感ある。
あっさりと優しい味でご飯との相性は抜群。表面上は見えてませんが、ホタテがぎっしりと詰まってます。この店は何食べても間違いなさそう。
あっさりあじということもあり、腹6分目でフィニッシュ。締めにラーメンを食べに行きます。しかし、土曜日にもかかわらず人通りが少ない…。
やってきたのは創業60年以上の老舗「まるかいラーメン」。昨晩も食べましたが、この店も煮干しラーメンです。店内に入ると強烈な煮干しの匂いが鼻を刺激します。
メニューは醤油ラーメンとおにぎりしかありません。醬油ラーメン中(600円)を注文しました。ネギ、メンマ、チャーシューとシンプルなトッピング、昔からあるあっさりな醬油ラーメンの見た目です。
ストレートな中太麵が今時珍しく思います。見た目こそ王道醤油ですが、煮干しの旨味が溶けだしたスープです。この旅で、苦手意識あった煮干しラーメンが好きになりました。
観光物産館があるアスパムでお土産を物色します。売り場が相当広いんですが、駅から10分以上歩くので、なぜここにある?って感じです。
夜行バスを待つために港周辺をぶらぶら。去年、観光で訪れているので、今更行くところがない…。いっそ明日も休みなので、船で函館に渡るのもありかと考えたが、飛行機の値段がアレで断念。
青森駅に隣接するアップルファクトリーで林檎ジェラートでさっぱり口直し。青森駅周辺は再開発が進んでいて、横浜っぽいハイソな港町に変貌していくのだろうか???
青森港に落ちていく夕日。さすがに半袖じゃ寒くなってきた…。6月の青森はまだ寒い。
19時45分青森発、7時バスタ新宿着、乗車時間11時間15分の地獄の夜行バス移動。
意外にも8時間くらいぐっすり寝れましたが、翌日はずっと時差ボケのようなふらふらした状態で、まともな日曜日を過ごせませんでした。
八甲田山の登山を終えて
八甲田山は1902年に起きた「八甲田雪中行軍遭難事件」を題材にして、1977年に映画「八甲田山」が公開され、超大ヒットしました。劇中のセリフ「天は我々を見放した」は、その年の流行語になるほどのムーブメント。ちなみに新田次郎の原作と映画も見たことがありますが、面白かったです。
昔の映画なので、会話劇シーンが長くてダレますが、命かけて撮影しているなって臨場感が伝わってきます。
登山開始時点で、名湯で悦楽に浸れることが約束されたコース、北東北らしい森林限界の低さ、そして新鮮な海の幸を予感させる陸奥湾の風景、文句のつけどころがない。特に毛無岱の雄大な風景は、度肝を抜かれました。
山頂を目指してもいいし、目指さなくても楽しめる。それが八甲田山。
ただ一点、惜しいのは”遠い”ってこと。東京からは言わずもがなだが、仙台からでも4時間以上も掛かる。その辺は大金を持って新幹線という手段で、解決しなければなりません。
コメント
大変参考になりました。
コメントまた参考にしていただき、ありがとうございます。