
2026年3月29日
群馬県の神成山ハイキングコースに行ってきました。標高は328mです。
富岡市にある連峰で「神成山(かんなりやま)九連峰」または「富岡アルプス」と呼ばれています。3月下旬~4月上旬は、絶滅危惧種の「オキナグサ」が咲くことで知られています。地元で大切にされているハイキングコースです。

公式で「日本一きれいなハイキングコース」と紹介されています。
YouTuberの案件動画の釣りサムネにありそうなテロップですが、その真相を確かめるべく訪れてみました。これまで登ったことのないエリアだったこともあり、歴史を感じながら歩き、さらに怒涛の4食グルメも満喫し、富岡市を旅してきました。
神成山ハイキングコース
中学校の横からハイキングコースへ

神成山ハイキングコースの出発地点は、宮崎公園駐車場です。到着した時には、まさかの満車でした。しかし、近くに別の駐車場が用意されていたため、そちらに駐車しました。
また、上信電鉄の神農原駅(かのはらえき)からも登山できます。上信電鉄って割高だけど。


公園から数分、西中学校の真横がハイキングコース入口です。
おっさん二人が学校周辺をうろついていたら、このご時世、間違いなく事案ですが、休日なのでセーフです。渡り廊下が懐かしいなぁ…。

登山道はいかにも里山って感じです。中学生が部活で歩いたりするのかな?令和じゃしないか…。

ところどころに、仏像や石碑があり、山岳信仰の名残が見られます。


「整備された歩きやすいコース」と紹介されてますが、実際は砂礫(されき)が多くて、足が滑ります。下りは注意が必要です。

ちなみに、この山の周辺は人里に囲まれているので遭難はしません。まぁ、One Pieceのゾロくらいの道迷いの才能があれば別ですが。ちなみに、熊は出没するそうです。

キンラン、ササハキンラン、エヒネラン等の絶滅危惧種の自生地がありました。1種類も知りませんが、地元の人に大切にされてますね。
細かいアップダウンの連続、厳しいハイキングコース

九峰までアップダウンの連続となります。舐めた気持ちで来ると食われます。
- 一峰〜六峰:軽い気持ちで来たのにきつい…
- 六峰〜八峰:ゆるくなったけど、ここ山頂?
- 八峰〜九峰:休憩ポイント後の一踏ん張り
最終的な所感としてこんな感じでした。


さっそく最初の「一峰」が登場しました。なんか、とんこつラーメン屋の名前にありそう。

一峰の奥は展望スポットになっていて、断崖で視界が開けてます。

下仁田町の方角に西上州・妙義山(みょうぎさん)の山を眺めることができます。それ以外は、よくわかりません!

2両編成の上信電鉄が走っている音が聞こえてきます。
高崎と下仁田間を結ぶこの路線は、かつて下仁田で採掘された鉱物や富岡製糸場の生糸を運搬し、日本経済を支えた歴史を持っています。
この日に乗らなかったら、一生乗ることがないかも…。

上信電鉄は名前の通り、上野(群馬)と信濃(長野)ですが、当初は長野県(小海線)まで延伸する計画があったようです。
そんな鉄道ロマンを感じつつ、この先待ち受ける9の試練に挑みます。

二峰に一番の山頂「龍王山」に到着です。標高321mで、二番目に高い標高です。一人でいっぱいになってしまうベンチがありました。特に、展望はないです。


登り時間は大したことないけど、結構な傾斜です。3月下旬で新芽はまだですが、日当たりのよい場所でツツジが咲いていました。

「三峰」に到着。さくさく行きます。

この辺はザレていて、足が滑る滑る…。
たぶん、2週後くらいの4月中旬が新緑シーズンINして気持ちいいんだろうな…。「日本一きれいな…」の評価はしにくい。

「四峰」に到着。

この山頂には「ミニ自然博物館」と書かれたガラスのショーケースが設置してありました。


おそらく野生なんだろうけど、ねずみやテンなどの剥製が展示されてました。近所のおじさんのサービス精神なんだろう…。うまく表現できないけど、「公民館センス」って感じでいいですね!

近所の公園くらいを想像していただけに、上り下りが意外とキツい。


「五峰」に到着で、半分を過ぎました。管理されているか怪しい祠がありました。

うんざりしてきたアップダウン…。


「六峰」に到着しました。感慨とかは特になし。

六峰を過ぎるとアップダウンの高低差は少なくなり、平坦な道になってきました。七峰〜八峰はとってつけたような感じでした。

そして、七峰は見落として「八峰」です。なぜか、「8峰」と数字なのはさて置きです。なんらかで看板が紛失し、他の木彫り看板と合わせるのができなかったのでしょう。
仕事でもある。他と揃ってなくて「ムキー!」ってなること。
山カフェドロームで休憩して、最高峰の吾妻山へ

八峰〜九峰は開放的な稜線区間で、鞍部(あんぶ)に屋根付きベンチがあります。

「山カフェドローム」です。このハイキングコースの名物?になっています。

おいしい空気、いい景色、のみもの持込が0円です。そして、登山者の笑顔0円です。
富岡製糸場の建設指導者フランス人技師ポール・ブリュナが生まれた、ドローム県に風景が似ていることから、このカフェの名前は「ドローム」と付けられたそうです。
https://www.tomioka-silk.jp/_special/detail/id=7114
南フランスの田舎町のようです。
この技師が群馬を故郷フランスに重ねて見てしまったのは、よほど故郷が恋しかったのでしょう…。

持ち込んだコーヒーを飲みました。んまい。
ちなみにフランス人のポールさんは、1871年から76年まで日本に滞在し、当時の年俸で9,000円、現在換算で約2億2,000万円という破格報酬だったそうです。職人の年俸は74円(約185万)です。
近代化日本のジャパニーズ・ドロームならぬドリームでしたと…。

そんな、上州の山々を楽しめる最大定員6名のカフェドロームでした。

そして、最後の登りです。

「九峰」である「吾妻山(あづまやま)」に到着しました。標高328mの最高地点です。

山頂はそこそこ広いです。ただ、カフェで休憩したし、九峰の達成感(あったかな?)もあり、早々に下山します。

下っている途中、「新堀神社」がありました。

標高差はそこまでないので、10分程度で麓まで降りてきました。

アスファルトに出て、結構な急勾配を下ります。
人がいないと絶滅する「オキナグサ」

道なりに進むと「オキナグサ」の群生地があります。
てっきりハイキングコース上に咲いているものだと思っていました。

オキナグサは首を垂らすように花を咲かせ、濃い赤・ワインレッドの色をしています。かつては、日本各地至る所に咲いていたようです。

植物が絶滅しそうになる原因って、人が環境を汚すからだと思いがちです。でも、オキナグサはその真逆で、「人の手が入らなくなったこと」で絶滅の危機にあるそうです。

暗い色で俯いて咲く陰キャの花に見えて、実は太陽の光が好物なオキナグサ。里山が放置され、背の高い草木に光を遮られたことで数を減らしたようです。


雑草も人の手が入った場所でこそ、育つ種類がありますからね。
ちなみに、熊本県の阿蘇山や山口県の秋吉台で、野生のオキナグサが見られるようです。

それでは、駐車場まで戻ります。

この道路を歩いていて気付いたのですが、民家の塀沿いにサボテンがやたらと植えられています。


というか繁殖してる感じ?地図上で「大サボテンの家」なるものがあったので、そこから発生したのかな?繁殖したサボテンって気味悪いな…。


駐車場のある宮崎公園に戻ってきました。

ちょうど、桜が満開です。

また、桜が終わってからはツツジが見頃を迎えるようです。
公文化財の茂木邸というのがあるらしいので、麦茶もポテチも出てこない人の家に興味がないので、立ち寄りませんでした。

駐車場に戻ってきました。お腹がペコペコなので、すぐに移動します。
昭和のホルモン焼き「かつ味」、富岡市のグルメと神社

公園からすぐ近くの「かつ味」に立ち寄りました。口コミサイトなんて関係なく、おそらく地元の人だけが顧客であろう店です。

昭和で時が止まった店内。割り箸が回転しながら出てくるケースを初めて見たけど、どこかで見たことがあるような、懐かしい感じがする。

ロースターのホルモン焼きが食べれます。このご時世に、ホルモン焼き定食850円です。

ロースやミノなど追加注文。どれもこれも500円前後の値段です。


色々食べて、一人1500円くらいでした。富岡市は養豚場があるので、新鮮なホルモンを安く仕入れられるんでしょうね。大満足でした。

さて、ホルモンで口の中がすっかり脂まみれになったので、デザートでリフレッシュするのは紳士のたしなみです。ということで、車で数分のところにある「茶カフェ ちゃきち」へ立ち寄りました。

イートインは10組くらい待機が出来ていて人気店のようです。濃厚な抹茶とほうじ茶のジェラードが完璧な美味しさでした。

食後は「貫前神社(ぬきさきじんじゃ)」を参拝しました。一之宮なので格式が高く、群馬県で唯一のようです。

総門をくぐると、社殿までは石段を下って向かいます。このような造りは全国的にも珍しく、「下り宮」として知られているそうです。

1500年の歴史がある古社です。
桜の季節ということもありますが、老若男女の参拝客がたくさんいました。外国人もちらほら見かけて、もしかすると富岡製糸工場のツアーに組み込まれているのかもしれません。


豪奢な飾りは、日光にある東照宮みたいでした。

今まで全然知らなかった神社でしたが、今回紹介してもらったおかげで参拝できて良かったです。

麓から神社に向かうと思うと、激坂を登ることになるので、電車・徒歩だと非常にハードな参拝になりそうです。

やはり世界遺産・富岡製糸場を見学したいところですが、あいにく時間がないので、せめて名物だけでも味わおうと思い、製糸場近くの「岡重」にやって来ました。


名物「ホルモン揚げ」を食べます。ホルモンを食べた後にホルモン?!と思うかもしれませんが、中身は「ちくわ」です。想像通りの味です。

富岡市を後にして、お土産を買うため群馬県民のプレイスポット「こんにゃくパーク」にやって来ました。

週末なので、工場は動いていませんでした。が、ここは入場すると無料バイキングを楽しめます。

こんにゃく料理のTier表は…面倒なので、玉こんにゃく、味噌田楽は安定の美味しさです。それ以外はキッズが喜んだり、病人が代替で食べるもの…かな。
登山後に4食という怒涛の展開でしたが、こんにゃくはゼロカロリーなのでヨシ!
登山を終えて

神成山が「日本一きれいなハイキングコース」だとすると、日高屋が「日本一おいしいラーメン」と言ってるのと同じなのかなと。ただ、世界遺産・富岡製糸工場を行ってないにしろ、富岡市という街を知るきっかけになりました。

自然に対して誇大広告がありなら、登るとモテる山、登るとバストアップする山などが出現しても…。
極端でしたが、今後、日本百名山やSNSで話題になった絶景の山ばかりではなく、このような人知れない里山にも注目が集まるようになるかもしれません。

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