2017年2月11日
東京都伊豆大島にある三原山に行ってきました。標高は758mです。
伊豆大島は東京から最短2時間以内でアクセスでき、伊豆半島から25キロ程と身近な離島です。伊豆大島の中央に位置するのが三原山で、過去に何度も中規模噴火を起こしている活火山です。
海に囲まれた活火山、カルデラに広がる砂漠など、東京都の山であることを忘れる風景があります。
伊豆大島は2月から3月にかけての冬に咲く椿祭りが有名です。
毎年冬になると、都内各地に伊豆大島の宣伝ポスターを見かけ、近いながら毎年のように行ってみたいと思っていました。週末の天気が良いのと椿祭りが絶賛開催中ということで、突発的に夜行フェリーで伊豆大島に行く決断をしました。
そしたら、まさかの前日に降雪があり、離島でありながら雪山に登る旅となりました。
三原山(伊豆大島)について
地図
三原山山頂口から入り、三原山の火口を一周、下山はテキサスハイキングコースを利用しています。
島内の路線バスを利用しないと不可能なコース取りのため、時刻表を見てタイムスケジュールを組む必要があります。
- テキサスハイキングコースを利用する場合、路線バスの時刻に注意
- 運動靴でも登山可能
- 三原山の登山バッチは御神火茶屋で購入可能
コースタイム
- 8:50御神火茶屋
- 9:42三原神社
- 10:50剣ヶ峰
- 11:26テキサスルート分岐
- 12:34都立大島公園
行動時間は3時間44分でした。
雪と暴風の三原山だったので、実際より遅いペースかと思います。
三原山 トレッキング
横浜から夜行の大型客船で伊豆大島への船旅
スタートは神奈川県の横浜市にある大桟橋ふ頭です。
みなとみらい線の日本大通り駅から歩きます。渋谷から出ている東横線と直通していますが、横浜を過ぎるとガラガラになります。
浜松町の竹下桟橋からも乗ることが出来、東京湾の夜景を楽しむことが出来ます。
この時間は伊豆諸島へ行く大型客船の運行しかないので閑散としていました。乗客のほとんどは竹下桟橋から乗ってくるようです。
一番安いクラスのチケットでありながら、一番人気の2等和室を予約。前々日くらいに予約できました。椿祭りが開催されるとはいえ、冬の週末ということからですかね。
マラソンや自転車などのイベントとかち合うとチケット取得の難易度は上がりそうです。
往路の価格は2540円と安く感じます。色々な割引方法があるので、調査が必要です。
乗船時間になるとアナウンスがあり、接岸する場所まで移動します。
竹下桟橋から出向した客船。
甲板には既に盛り上がっている学生集団がいました。大学生は春休みか…。
2等和室は、一畳分のスペースが指定番号ごとに区分けされています。
東京から乗ってきている連中は既にできあがっており、盛り上がっていてうるさい。左側の自転車に乗りに来たと思われるグループは、東京湾の魚の餌にしたいたいほどに騒がしかった。
釣り客と思われるおじさん達は、甲板や通路で飲んでいた。
甲板の外に出ても工場夜景しか見るものはないので、ビールを飲み干して眠りにつきました。
登山者が二等和室をで寝る場合、エアマットや寝袋があった方が良いかと思います。耳栓やアイマスクも必要です。
6時前に伊豆大島に到着すると船内アナウンスで起床。相変わらず夜行する乗り物で、すんなり寝れないのを何とかしたい…。3~4度ほど目覚めてしまいました。
6時に伊豆大島の岡田港に入港しましたが、外はまだ真っ暗です。
2月11日の伊豆大島の日の出時間は6時32分。
伊豆大島の後は、利島、御蔵島、神津島とそれぞれの島へ渡っていきます。
伊豆大島には岡田港と元町港と2つの港があり、気象条件や波の高さによって、当日に変更されるようです。
早朝6時に離島に降ろされても…。
しかし、フェリーの入港に併せ、バスなどの交通機関が動いているのでご安心を。
各方面に向かう路線バスがロータリーで待っていてくれます。
「三原山温泉」行きの路線バスに乗りました。
始発に15人ほど乗っていました。
真っ暗な市街地を抜けて、坂道を登っていく路線バス。
あれ?おかしいナ?
窓から見える景色が雪を降ったように白いぞ。
山の上の方へと登っていくと、島らしく海の展望が広がっていきます。しかし、眼下に見える樹林帯が白く見える様な気がするんですけど。
大島温泉ホテルで絶景の御来光を見ながらの絶景露天風呂
大島温泉ホテルに到着です。
ここで、登山前にひとっ風呂浴び、船旅疲れを解消しようという魂胆です。日帰り温泉が早朝営業(6:00~9:00)しているのが嬉しいところです。
雪山じゃないですかー。
どうやら前日に通過した南岸低気圧が雪を降らせたようです…。ニュースで箱根に雪が降ったとやっていたものな…。
アイゼンとかストックとかゲイターとか持ってきてねぇよという、想定外の雪山への不安は一旦引っ込め、温泉に入ることにします。
露天風呂はダイナミックな三原山を見ることが出来ます。
タイミングよく太陽が昇り、雲が流れ始め、白銀に輝く雪を纏った三原山の輪郭がハッキリとしてきました。
滅多に見ることはできないであろう離島での日の出アンド雪山ビューイング温泉は、後世に語り継げる体験でした。
忙しい仕事を片づけての夜行船旅の疲れを存分に癒やしました。
いや、これからあの雪山に登るのだけど…。
同じバスに乗ってきた学生っぽい男3人は「こんなんじゃ登れないぞ、諦めよう」と相談していました。
活火山であるため、頂上付近には樹林はなく、そこまでの降雪がないにしろ、雪の白さが際立ちます。
この瞬間の三原山は、日本海側の豪雪の山と遜色がありませんでした。
温泉から出て、椿祭りスタンプラリーをしておきます。
伊豆大島の各所に観光スタンプが設置され、3か所以上集めると粗品と交換できる抽選ができるイベントです。
7時半にホテルの外に出ると雪景色。
ここは本当に伊豆大島なんだろうか…。
ホテルの正面にある見晴台(台と言うほどのものではないが)からは、富士山の頭だけが見えました。
受付で話を聞くと路線バスは積雪のため、途中のバス停で引き返すようでした。
始発の便の乗客は行き場を失うので頑張って来てくれたのでしょうか…。どちらにせよ運が良かったです。チェーンはないのだろうか…。
路線バスも運行停止、雪が積もった伊豆大島
庭に植えられている椿は雪に埋もれていました。
三原山の入口がある御火神茶屋があるところまで徒歩で移動を開始します。本来であれば8時代にバスがあります。ホテルから三原山への登山道はありますが、正式な場所から登りたいのでパス。どちらにせよ雪が降っている状況では、道迷いしやすく無理だったはず。
んー、都内より暖かさを求めたはずが、雪に埋もれた椿を見ようことになるとは。
雪の積もった車道をてくてくと歩いて行きます。車は何台か通過しているようです。ノーマルタイヤで頑張っているのでしょう。
えっちらおっちら雪道を歩いて行くと小屋の中から、一頭のポニーが怪訝な目でこちらを見てくる。
車道を歩く我々を不審者でも見る様な冷たい目線である。
更に進んで行くとまたポニーがいました。こちらは車道側まで寄ってきて人懐っこい。
雪にはしゃいでいるのかやたら高揚しており、走り回っていました。手を出したら容赦なく噛まれそうな感じだった。
と、紹介が遅れましたが、本日同行してくれるのはゆみえもんさんです。
車道からは相模湾ごしに富士山が見えてきました。登山をしていて、様々な角度から富士山を見てきましたが、離島から見る富士山は初めてです。横須賀の猿島から見たことあるかも?
車道の反対側には三原山というロケーション。
山頂を見てみると雪煙が上がっています。本当に登れるんだろうか…。
看板が雪で覆われ残念なことになっていたので、親切心から「三原山」と書いておきました。
三原山の英語表記が修正された形跡あり。修正前が気になるところです。そして、割れ目火口が非常に気になりますね。
伊豆大島の西側の展望が見えてきました。麓に見えるのは今回接岸しなかった元町港です。伊豆大島で最も大きな町です。
海ごしに見えるのは天城山のある伊豆半島です。大島から見ると伊豆は、山脈にしか見えません。
伊豆半島にCGでくっつけたように目立つ茶色の物体は、伊東市にある大室山。翌日に山焼きイベントがあったようですが、積雪で湿ったせいか開催延期になっていました。
相模湾ごしの富士山。
富士山の手前の山塊は箱根でしょうか。
三原山登山口の駐車場に到着です。
大島訪れる人のほとんどはこの三原山の観光をすると思うので、駐車場はかなりのキャパシティーがありました。
電気自動車用の設備があるとは驚きです。
縦走でも考えていない限り、山頂口からは火口をぐるりと一周するコースになります。2時間半から3時間ほどの所要時間。
立派な交番があった。治安が悪そうにはとても思えない、そもそも民家がないので、防災用なのかな。
売店があるのですが、わかっていましたが営業時間外…。三原山の登山バッチを買いたかったが、仕方ない…。
と思っていたら、従業員の車がタイミングよく到着し、店を開け始めました。営業時間外でしたが、お願いし、登山記念バッチを購入させてもらうことが出来ました。
製造元は「桂記章」で他の山バッチでよく見かけます。噴煙を上げる三原山と椿がデザインされています。
ここで買えなかったら、麓の売店で買おうと思っていましたが、下山後に探しても売っていなかったので、こちらの売店でしか買えないようです。
三原山頂口のスタンプがあり押印。残り1個で抽選に参加できます。
ちょっとした喫茶店もあり、観光地なんだなーという印象です。
東京の活火山、三原山のトレッキング
三原山と広大なカルデラの風景が広がります。雪が積もったおかげで、観光パンフレットで見るものと全く別物の三原山。
外輪である売店から降りるとコンクリートで固められた歩道が整備されています。看板に「この道は、人と馬専用道路です。」と記載されています。
馬?!
三原山の本体までは平坦な道が続いています。
東京の火山と言うだけで特別な感じがします。調べてい見ると伊豆諸島から小笠原諸島にかけて、海底火山を含む20近くの火山があるようです。
コースはロープが張っており、庭園のようになっています。
5月中旬ごろになるとツツジが開花するので、その時期に来てもいいですね。
道中にはシェルターが設置されていました。関東近郊でいうと浅間山にも設置されていますね。
三原山は1986年に噴火しており、その際に撮影された火口を逃げ惑う人影の映像が話題になったとか。
三原山本体への道も舗装されており、緩やかな傾斜となっています。足跡によると自分たち以外に4人ほど頼もしい先行者がいるようです。
つづら折りに登っていきます。
ゆみえもんさんは多忙な残業後に夜行船に乗せられ、お世辞にも良好とは言えない環境での睡眠、離島なのに雪山に登らせられて非常に可哀想です。
原因は私ですが。
「離島で雪に降られることなんて滅多にないことだから逆にツイてる」と、得にならない根拠を元に励まします。
南岸低気圧の通過により、富士山の白さも増えたように思えます。
丹沢も山頂付近が白くなっており、近場の丹沢で雪山だヒャッハー組が登っていることでしょう。
相模湾ごしに富士山を堪能します。
巨大な二つに岩が見えてきたら、火口の周回コースになります。
火口直前に鳥居がありました。三原神社です。
鳥居をくぐり、階段を降りるとこじんまりとした社殿がありました。
三原山の噴火は神のなせる業として 受けとめ、噴火口全域を御神火として信仰し 崇めてきた。
三原山は山岳信仰があり、内地のそれとは少し違っているようです。神津島もそうでしたが、伊豆諸島にはそれぞれに神話があるようです。
三原神社からは道が平坦になります。
三原山の名所となっているポイントがあります。それが、こちら。
ゴジラ岩です。
黒い溶岩のシルエットがゴジラの横顔に見えます。見えるったら見えるんです。
1984年に公開された映画「ゴジラ」第16作で、自衛隊の作戦によってゴジラは伊豆大島の三原山に見立てた架空の火口に落とされてしまうという結末になっているのですが、その2年後の1986年に三原山が大噴火を起こした際に、このゴジラ岩ができあがったのです。
こんな裏話があるため、麓の売店ではゴジラグッツが売っていたりします。
火口一周コースに入る前に火口見学道で火口を見に行きます。
ここで先行者とすれ違いましたが、ダウンを着込み普段靴の50代らしきおばちゃん二人組でした。温泉で学生らしき若者が諦めたというのにすごい根性です。
火口まで一直線に伸びている道です。
遮るものがないため、直風を浴び続けます。この日の山頂付近は風速10m以上はありました。
火口展望地に到着です。
展望地という割に高さが足りなくて、底の方まで見えません…。これは火口一周コースを歩くしかありません。
戦前には火口に飛ぶこむ自殺ブームがあったらしいです。怖い…。
というわけで、火口一周コースへと戻ります。
海の向こうにある富士山へと続くホワイトロードが何とも素晴らしい景観です。
火口一周コースの基点に2階建ての建物がありました。中に入ることが出来、少しだけ風を除け、ザックから防寒具を取り出します。
360度を海に囲まれた大展望の火口一周コース
火口一周を歩きます。
先行者は二人だけになり、登山靴の跡がついていました。10センチ以上の積雪があります。
三原山の西側にやってくると伊豆諸島の島々が見渡せました。
右が利島(としま)、左が新島(にいじま)、奥に神津島です。神津島の手前は式根島。
普段の登山からすれば歩きやすい道なのですが、北の方角から襲う爆風に耐えながらの坂道はきつかった。レインウェアの下に厚手のフリースを着込んでも汗1つかきません。
火口周回コースの南端にやってくると先ほどの展望台と比べ、より深く火口が見えるようになりました。
カルデラ床からの比高は最大約150m、底径約1.2kmあるようです。
登山道の大部分は雪に覆われていますが、所々で地面が露出しています。これは太陽の熱で溶けたものではなく、地熱で溶けていました。地面を触ると少し暖く、火山活動中なのだと実感できます。
三原山の南端に標高758mの最高峰である三原新山があるはずですが、標識らしきものはありませんでした。なので、東側にある剣ヶ峰へと向かいます。
南側の海は太陽の光に照らされて銀色に輝いていました。この先には三宅島や八丈島があり、更にその果てには小笠原諸島があります。
山も行きたいですが、島もそれと同じように巡りたい。日本はどこまでも遊びが尽きない土地があるなと思う。
東側へ下っていくと足首よりも上の高さまで雪が積もっていました。降雪直後だったため、アイゼンは必要ありませんでしたが、ゲイターくらい持ってくればよかった…。
10時50分 剣ヶ峰
剣ヶ峰であろう場所に到着です。こちらには台座がありましたが、山の名前を示す看板はありませんでした。
位置的に剣ヶ峰なのは確かです。
火口の観測機か何かでしょうか。
ぷリーンをスプーンでほじくり返したようにくりぬかれた巨大な穴。噴火がもたらす巨大なエネルギーを間近に感じました。
今にもマグマが噴き出し、噴煙の中からゴジラが出現しそうです。
反対側は海。
360度の展望です。
三原山の剣ヶ峰より360度の展望です。
水平線が続き、伊豆半島、富士山から丹沢山地が続き、都心部の眺め。三原山でしか見ることが出来ない風景。
剣ヶ峰の周辺では積雪が40センチほどありました。離島でこれほどまでの雪に降られるとは…。
神津島の天上山などでも積雪があったのでしょうか。気になるところです。
山頂を独占と思っていましたが、50代くらいの夫婦が逆方向から登ってきました。登山者とはどこにでもわくものですね。
火口の西側は強風ですが、東側は比較的に穏やかだったため、火口をじっくりと楽しむことが出来ました。
しかし、いつまでも山頂に留まって、離島の雪山で凍死という、末代までの恥と言っても過言ではない事態は避けたいので、火口より下山を開始します。
テキサスハイキングコースで椿の咲く都立大島公園へ
火口をほぼ一周し、テキサスハイキングコースへと歩いて行きます。
メキシコ国境に近いテキサス州の砂漠をイメージして名付けられたようですが、ご覧の雪景色です。本当にありがとうございます。テキサス州というより、カナダ国境沿いのワシントン州ではないだろうか。
馬に乗っているカウボーイが出てくる西部劇の雰囲気を楽しみに来たのに犬ぞりで移動するエスキモーが現れそうな風景である。
三原山は本来の姿を見るべく再訪の余地があるようです。
徐々に植生を回復しているようですが、頻繁に噴火を起こしているので、樹木が育つころにもう一度の大噴火がありそうです。
テキサスハイキングコースで都立大島公園に向かうのですが、雪で埋もれただだっ広い場所なので迷いやすいのです。
幸運なことに先行者が一人歩いていていたので助かりました。
火口付近を歩いていた足跡との帳尻が合わないんだけど…いや、気のせいか。
正午近くになってくると雲が増え、白い三原山の明暗が秒単位で変化します。
三原山温泉から歩いてきた大学生グループが青春全開で写真撮影をしているところを横切りながら進んで行きます。
身長ほどある樹木が増えてきました。
雪に隠れた動く岩につまづきそうになりながら、海へと続く(ように見える)道を下ります。
しばらく歩くと照葉樹林になってきました。房総半島や伊豆半島の植生と同じようです。
雪もなくなってきたころに出口が見えてきました。
舗装道路にぶつかりテキサスハイキングコースが終了です。
しかし、大島公園まではまだ800mほど登山道を歩きます。
道中に椿を発見しました。
あまり数は咲いていませんでしたが、自生する椿を見ることが出来、寒い冬にわざわざ大島まで来た甲斐があるというものです。
というわけで、大島公園の駐車場に出てきました。
驚くことに桜が満開に咲いていました。
大島桜です。
伊豆七島や伊豆半島に分布する桜で、桜餅の葉はこの大島桜の葉を使用しているようです。
花びらは白く、遠くから見ると青白く見えます。2月にして花見が出来るとは。
12時34分 伊豆大島公園
三原山の縦走登山完了です。路線バスの出発が12時50分なので、実は下山を少し焦っていました。
出発まで時間が少しあったので、わずかな15分を使って観光します。椿祭りの会場になっており、出店が5~6軒出ていました。
閑散としていたのですが、時間帯によるのでしょうか。
無料で観覧できる椿園をザックリと見に行きます。
椿園の敷地面積は7haもあり、なんと東京ドーム約1.5個分に相当する規模を誇ります。園内には約1,000品種、3,200本の園芸品種と5,000本のヤブツバキが植えられています。
とのことで、椿の鑑賞にはもってこいのとこです。しかし、我々の猶予は15分ということで、入り口付近だけを鑑賞。
先ほどまではこんな雪景色の中を歩いていたのに…。
さて、椿園の鑑賞を足早に終えて、小腹がすいたところに見つけたのがこちら。C級グルメ「くさやライスコロッケ」です。カレー味とチーズ味が売っていました。チーズ味の方が難易度が高い(?)と言われたので、チーズ味を購入してみました。
ついでに、椿油であげたいも天も購入。
くさやライスコロッケですが、細切れのくさやが入っていました。独特の腐臭がありましたが、そこまで強烈でもなく、無事に食べることが出来ました。いも天は普通に美味しかったです。
12時50分発の路線バスが来たので、乗り込みました。
岡田港を経由し、元町港行きのバスです。帰りは岡田港ですが、ご飯処があまりないため、元町港まで向かいます。
伊豆諸島名物のべっこうを食べ、ジェット船で東京へ
13時20分頃に元町港に到着しました。
船が出港していないため、伊豆大島の中心街にも関わらず、ほとんど人がいません。
港から数分歩いたところにある寿し光に立ち寄りました。
団体予約が入っていたのか、結構待ちますよと言われました。船の時間まで1時間40分しかありません。
しかし、周囲の店を探す時間が勿体ないため、賭けで待ちました。案内された席には、前の膳が下げられていない状態。果たして…。
ヒヤヒヤしましたが、案内されてから15分ほどで提供されました。自分は海鮮丼を頼みました。
ゆみえもんさんは伊豆諸島名物のべっこう丼です。べっこうは唐辛子醤油で漬けられた白身魚で、鯛やマグロ、カツオなど魚の種類は様々。
ピリ辛の醤油と甘みのある魚の身の相性は抜群です。
伊豆大島名産として、島とんがらし醤油が売っています。この醤油がなくても作れそうなので試してみたい。
港町の周辺でお土産を物色。
海の精などのあらじおが売っています。後は椿油を使用した、シャンプーやせっけん、クレンジングオイルなどがメインのお土産のようです。
島でも忘れてはいけないローカル牛乳。大島牛乳が売られていました。美味美味。
14時30分発岡田港行きのバスに乗り込み、ギリギリまで元町港を巡りました。
元町港には日帰り温泉施設があるため、食事より入浴を選択すれば、サッパリと帰ることが出来ます。
岡田港に到着すると人・人・人。
どこにこんなに人がいたんだろうと思ったが、未明から雪に閉ざされた雪山、昼時の大島公園、船の発着がない元町港にいたのだから、人と会わないのは当然か。
スタンプラリーは無事に参加賞のポストカードをもらいました。
帰りはジェット船で、大島から東京で5230円です。
往復で8000円以内。いろいろな値引きがあるので、直前で予約したこの価格より全然抑えられるので大島観光はお得ですねぇ。
15時に出発するジェット船に乗ると17時前には東京の竹下桟橋に帰ってくることが出来ます。離島の旅にも関わらず、自宅で夕飯を食べる時間に日帰りで帰ってこれるという充実感は、他の旅では味わえないものがあります。
浜松町の駅前に到着したのは17時ちょっと過ぎ。
この旅の反省会として、駅前の居酒屋でビールを頂きました。今日一日にあったことを語りつつ、自宅に帰ったのが19時前です。
ザックを降ろし、部屋着に着替え、旅の疲れを癒すため風呂へ。
そして、気付く…
「明日は日曜日で休みだ…」
三原山(大島)の登山を終えて
離島で雪山に登るという極めて稀な体験をしました。
仕事終わりに深夜フェリーで移動する高揚感、御来光を仰ぎながらの絶景雪見露天風呂、まさかの雪山と化した三原山のトレッキング、全方位を海に囲まれる大展望、島らしい温暖な気候で見る椿祭り、島の名物のべっこう丼、本土に帰ってからの一杯。
24時間内で実行された出来事とは思えない程の内容になりました。
今回は日帰りで三原山に登っただけとなってしまったため、伊豆大島の観光は暖かい時期に訪れようと思っています。週末を利用すれば十分に楽しめる近さですし。だからこそ、なかなか足を延ばさなかったというのは一理ありますが。
登山者の憧れの島と言えば、鹿児島県の屋久島や北海道の利尻島の名が上がりますが、近くの伊豆大島に目を向け、東京の活火山「三原山」でしか見られない風景を是非とも見に行ってください。
天上山(神津島)の記事
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