2011年11月24日
福島県、茨城県、栃木県の3県に跨る八溝山に登ってきました。標高は1102mです。
三県にまたがる山で、茨城県北部大子町からアクセスします。茨城県の最高峰ではありますが、車で山頂に行くことが出来ます。山頂には展望台があり、那須連峰をはじめとして、北関東の山々をながめることができる山です。
茨城県と言えば関東平野に君臨する筑波山があまりにも有名です。独立峰のように目立つ筑波山ですが、正確には八溝山地に属しています。八溝山は、その八溝山地の主峰であり標高は1022m、茨城県の最高峰です。
冷たい秋の風の吹くまま紅葉の里山を巡る旅へ。
八溝山 ハイキング
駐車場からあっさり八溝山の山頂へ
八溝山は古くから信仰の山であるため、入口には大きな鳥居が立っています。
登山口のある駐車場に到着したのは11時40分でしたが、ほぼ満車状態で少し離れて駐車しました。
駐車場にはきちんとトイレが設置されているのがありがたいですね。
さぁ、登山開始です。
今回はどんな冒険が待っているの楽しみです!
登山開始3分、八溝山の山頂に到着しました。
え?
…ごめんなさい登山記事が貯まっていた為、つい話を端折りました。
それでは、この日の早朝に時間を巻戻してみましょう。
栃木県の鬼怒川で開催されたバルーンフェスタで登山を思いつく
宇都宮の鬼怒川河川敷にて開催されていた、「バルーンフェスタ2012」を見にきました。早朝に一斉に何十もの気球が飛び立つのを見に来たのです。
気温や風向き等の天候に対して非常にナイーブな気球。
この日の天気は曇り空で少し風が強めのため、レースの開催地がずれちゃったんですよね。
バニラアイスの中に散らばるバニラビーンズのように、白い雲な中に点々と気球が浮かんでいました。
土曜日のメイン会場である鬼怒川河川敷で上がった気球は、一般の人が乗れる青い気球とホンダのアシモが顔をのぞかせている二つのみ。
ちょっとそんな残念な感じになってしまった会場。
B級グルメの売店が立ち並ぶ中で買った、秋田県横手焼きそばをもぐもぐと食べていました。早朝から食べる焼きそばも乙なものです。
会場は実況アナウンスが流れています。それを耳にしていると…。
「昨日、茂木で開催されたレースに参加した選は、「八溝山地の紅葉がとても素晴らしかった。」と言っていましたよ。」
というわけでバルーンフェスタ会場を後にし、紅葉が綺麗だという八溝山に向かうことにしました。
帰り際に、国民的人気アニメのネコ型ロボットらしき後姿の気球が…。正面から見ればよかった!!
茨城県の山間の街、りんごが有名な大子町へ
というわけで一度自宅に帰り、準備をして再出発。
実家のある宇都宮から一般道で那須方面を目指します。栃木県と隣接している町ですが、端っこにあるので1時間以上かかります。
茨城県に入り八溝山方面へ。
そう、この八溝山は山頂まで車で行くことが可能なのです。
自転車で走っている人を何人も見かけました。ロードバイクをやる人にとっては、車の通りも少ないのでなかなかトレーニングになりそうな道ですね。
そんな感じで自宅のある宇都宮から1時間弱を掛けて八溝山山頂に到着。
冒頭に繋がるわけですね。
八溝山の展望台から雪が積もる那須連峰を見る
山頂には、お城風の展望台が建てられていました。
常陸(ひたち)の国、唯一の1000mを越える場所なので、かなりの力を入れようですね。
さぁ、展望台へ入りましょう。
かつては有料だったようですが現在では無料で開放されています。
中央に階段があります。
個人的にすごくびっくりしたのが壁が綺麗。
日章旗を立てたバイクに金髪リーゼント、化石のような不良がいる茨城県で、まったく落書きがないとは…。
こんな山奥まで来ないのかな。
展望台からは360度の眺めがあります。
展望が優れる日であれば、関東平野の向こうに富士山が見えるらしいです。
比較的近場の山である那須岳は、山頂付近を白く染めていました。
こちらは日光連山。
八溝山は日光より北東にあるため、男体山の姿は女峰山に隠れて見えませんでした。
車で簡単に来ることができるので、星空や夜景を見に来るにはいいかもしれません。
山岳信仰の山なので、神社があります。
毛深くダンディーな狛犬がカッコいい。
甘いコーヒーを入れて登山の疲れを癒します。登山していませんけど。
山頂はすっかり紅葉が終わっていましたが、麓は最盛期を迎えていました。
久慈川の源流である八溝山から湧き出す水は、環境庁が選定する名水百選になっています。
ちゃんとした登山コースを通れば、八溝山から湧き出る湧水群を巡ることができます。
登山もアッという間に終わってしまったので帰路に着きます。
途中、金網が3本張られた、とても柵とは呼べなさそうなところに牛が放牧されていました。
( ゚д゚ )<こっちみんな
紅葉色づく秋の大子町を観光する
このまま帰るのも寂しいので、寄り道をいくつかしました。
大子おやき学校です。
明治7年に建てられた小学校を改造した施設です。
自分は小学校3年生、中学校2年生のときに、木造校舎の取り壊しがあったのでなんだか懐かしいです。
しっかりリフォームされているので、床板がギシギシ言ったりすることはありません。窓の鍵が二つに折れ曲がって、ねじのように施錠するものではありませんでした。
給食室と名づけられた場所は食堂になっていました。うどんやそば等を食べられます。
おやき学校の名の通り、奥にはおやき工場があり体験教室もありました。
ちなみに自分はおやきが大好物です。
たまたまなのかイベントをやっていて地元中学の吹奏楽部が演奏を披露していました。
この写真だけ見ると時代設定が昭和のNHKドラマみたいですね。
小さい山々に囲まれたのどかな田舎町ですね。
この大子町ではりんご農家がたくさんあります。
この絵に描いたような藁葺き屋根の民家。
80センチはあろう牛蒡(ごぼう)みたいな長さのニンジンが売っていました。なんだこりゃ。
450円ですが4,5本入ってこの値段ですよ。
りんごとラフランスが無料で試食し放題です。農家のおばあさんがお茶を出してくれます。
池に浮かんでいる紅葉アートがなんだかとても綺麗。
茨城県の水戸と福島県の郡山を繋ぐ水郡線。
朝からバルーンフェスタ、八溝山、大子町の観光をして時間は13時30分。すっかりお腹はぺこぺこ。
大子町の中心街に戻ってきて九州味噌ラーメンを食べました。炙りチャーシューが分厚くて、脂のうまみがはじけておいしかったです。
袋田の滝方面へ向かい温泉に入ってきました。紅葉時期のためか一般道が渋滞するほどでした。
土日料金1000円とちょっとお高め。
観光バスがどんどん客を運んできて風呂は芋荒い状態でした。
特に中国人っぽい観光客が目立ち、「折角の海外旅行なのになぜ茨城」と思ったのは内緒。
翌日に控えた両神山登山のため、宇都宮から慌しく東京へと帰りました。
車内ではおやき学校で買ったおやきを食べました。
温かくないとあんまり美味しくないですね…。
八溝山の登山を終えて
登山ではなく、すっかり茨城県大子町の観光でしたが…。
八溝山は山頂まで車で行くことも可能ですが、水量豊富な湧水群を巡る登山コースがあります。山頂には、ザックを背負ってちゃんと麓から登山している人が結構いました。夏の夜に家族で訪れて、星空観察や夜景の展望に来るのもいいかもしれませんね。
大子町はのどかな里山に囲まれて、一昔前にタイムスリップしたかのような気分に浸れる場所でした。
2月の袋田の滝が凍る頃に、大子町のもう一つの名峰「奥久慈男体山」に登ろうかなと考えています。
コメント
こんばんは、今回は茨城の最高峰へ行かれたのですね。
私の最近の目標は
百名山制覇と同じくらいに、各都道府県の最高峰制覇です。
でもまだ何も調べていないので、難易度も全くわかりません。
茨城は八溝山なのですね。とても参考になります。
ちなみに私は猫舌なので、鍋は苦手です。
とくに鍋に入っている豆腐って本当に危険ですよね!
>adaさん
都道府県の最高峰は自分も興味があります。
ニコニコ動画ですが、最高峰の動画をこの前見ました。
茨城の最高峰は八溝山ですよ、間違って八ヶ岳に行かないように注意してください。
豆腐は確かに危険ですね。
しかし、危険を恐れていては新しい境地は開かれません。
たとえ口の中で熱せられた出汁が爆発しようとも僕は鍋を食べ続けます!
おやき学校楽しそうですね!
おやきは食べたことないので食べてみたいです。
池に浮かんだ紅葉、素敵です。
それと、ワイルドな牛に驚きました。
関東は平野だと思っていましたが、
周辺には色々山があることを知りました。
>東 北子さん
おやき学校は学校の備品を使ってるので、小学校の教室を思い出しました。
机と椅子は子供達が使ってるやつそのまま利用していました。
思わず椅子を反対にしてから机の上において、掃除をしたくなっちゃいますね。
おやきはあまり東北では食べないのでしょうか?
少し大きなパーキングエリアや道の駅で見かけたような気がしますが。
皮は硬い肉まんの生地って感じですね。
稲作があまり盛んじゃなく、小麦を生産している地域で名物になっているそうです。
急遽、八溝山の登山0^^0決行ですね
アクティブなパンダちゃんショットには驚きました。
水面に浮かぶ落ち葉の彩りが美しいこと・・・
木造の校舎も懐かしいですね。
もっとも私の時は机も木でしたが・・・
なぜか、verybiueさんのブログは
子供の頃の記憶が混じるんです。
>すんこさん
黒い水面に浮いている紅葉を見ていると、宇宙に散らばる星のように見えたので写真とりましたー。
自分の取り壊された小学校の木造校舎では七不思議的なものがいっぱいありましたよ。
図書室に中世の騎士が描かれた絵があって、夜な夜なその騎士が絵の中から出てきて、歩き回っているとか。
汲み取り式の便所のある一室に入ると、女の子が出てきて足をつかまれるだとか。
懐かしいですよね。
東北全体かどうかわかりませんが、
うちで「おやき」というと
一般名「今川焼き」を指します。
↑
大判焼ともいいますねぇ。
こっちでも長野名物のような
中身しょっぱい系おやきも
売ってるのかな?
今度注意深く探してみますね。
>東 北子さん
そちらでは、おやきというのは今川焼きなのですか。
売ってると思いますけどね…どうなんでしょう。
和風の肉まんみたいな感じなので美味しいですよ。
楽しい鍋LIFEですね(笑)
コンビニとかお店ってそういう事起こりますよね(笑)戻ってる姿想像できちゃいました(笑)
それにしてもいつも自炊してちゃんと野菜も切って冷凍しておくなんてエライですね♪
バルーンフェスタはいいですね!見に行ってみたいです。
折れ曲がった鍵!懐かしい!(笑)おばあちゃんちが昔そうでした♪
いいゆったりした旅でしたね。
木造校舎、最高ですね♪
>heartyさん
鍋ライフは奥が深いです。
肉と一緒に野菜を一緒に煮込んで好みの味に調節も可能、最後は雑炊にするなり麺類を入れたりとこれほど想像力が膨らむ食べ物があるでしょうか。
こたつに入って鍋を食べる時間は、日本人として生まれて良かった一つです。
木造校舎は外で強い風が吹くと窓ガラスがガタガタ揺れて音を立てたり、敷戸のレール部分が錆びてなかなか閉まらなかったりと大変でした。
冬は日が当たると木がぬくぬくと陽気を吸収してくれて、包まれるような暖かさがありました。
バルーンフェスタ今回は一斉に飛び立つところが見れなかったので、今度開催するときはしっかり見たいと思います。
あけまして、おめでとうございます。霊峰八溝山登って来ました。ちなみに今年の登り始めは地元足利大小山でした。蛇穴登山口から旧登山道(杉林を経て笹林を抜け)を登り日輪寺入口ここまで約一時間・・・八溝五水ハイキングコースで湧水群をめぐり頂上に至りました。さらに一時間・・・です。皆車で頂上まで上がってました。それでも五人くらいしかいませんでした。下りは、日輪寺に下り蛇穴登山口まで一時間ほどで・・・下りやすいコースでした。下りに二人にあっただけの、静かな新年らしい、霊峰らしい、登山でした。が・・・今とんねるずと錦織、松岡テニス対決を見ていて大笑いです。失敬、、、今年もveryblueさんのブログ楽しみにしています。よいお年になりますように・・・
>もと山岳部さん
あけましておめでとうございます。
八溝山行ってこられたんですね、しかもちゃんと登山道でッ!名水の産地として、ちゃんと湧水群コースを巡らないと行けませんね。今度訪れることがあればちゃんと登山道で登ろうと思います。
マイナーなので、この時期は地元の人しか登っていませんね。
この年末年始に前から言っていたかもしれませんが、地元栃木の山を二つほど登って参りました。
また後で書くのですが、登り収めに日光の山と登り初めに宇都宮の古賀志山です。
どちらもいい山でした!
正月は家でのんびりとアウトドアの繰り返しでした。
また、今年もよろしくお願いします。
八溝山は1102mではなく1022mです