登山東北

【福島】裏磐梯イエローフォール ~ 雪に覆われた雪原と黄色い氷瀑、スノートレッキングの旅

裏磐梯スノーシュートレッキング

2014年3月3日

福島県の裏磐梯にイエローフォールを見に行ってきました。

イエローフォールは冬の自然に生成され造形の一つで、黄色に染まった氷瀑ひょうばくです。氷瀑といえば栃木県日光の雲竜渓谷が名所ですが、黄色に染まる氷瀑は裏磐梯特有です。

裏磐梯スキー場からトレッキングコースが整備されているので、2月中旬頃になると鑑賞ツアーが開催されています。

裏磐梯スノーシュートレッキング

前日の西吾妻山で見た樹氷に引き続き、イエローフォールまで見てしまおうという欲望丸出しの今回の旅。

東京までの移動距離が長い東北なので、コースタイムの短いイエローフォールはうってつけでした。

冬の東北の旅、2日目のスタートです。

裏磐梯イエローフォール~スノーシュートレッキング

喜多方あべ食堂

おはようございます。

なぜラーメンの画像から始まるかというと、福島県喜多方市は朝からラーメンを食べる文化があるのです。

機能の西吾妻山

前日3月2日は山形県米沢市にある天元台スキー場から西吾妻山に登ってきました。その後、喜多方市へ移動し宿泊しました。

喜多方の宿

大学の下宿みたいな民宿を出発したのは、早朝営業のラーメン屋の開店に合わせて7時半。

2日目の行程を以下に記します。

喜多方宿出発→喜多方ラーメン(朝ラー)→裏磐梯スキー場→イエローフォールトレッキングコース周回→猪苗代湖→会津若松→ソースカツ丼→鶴ケ城→温泉→帰京

宿にフロントらしいものがないので鍵はどうしたらいいのか宿のおじさんに尋ねると、「部屋のわかりやすい場所に置いておけばいい」とのこと。それでいいのか。

喜多方あべ食堂

喜多方市といえば喜多方ラーメンというのは常識的なところです。つい、10年ほど前の関東では喜多方ラーメンのような醤油ベースのあっさり味が主流だったはず。

いつの間にかとんこつが主流になっています。

醸造業が盛んなため喜多方市は蔵の街という側面があります。

喜多方あべ食堂

市内には10店舗ほど朝から営業している店があり、「朝ラー」という文化があります。

あべ食堂 (喜多方/食堂)
★★★☆☆3.64 ■予算(夜):~¥999

その内の一つ「あべ食堂」に行きました。

民家を改造したラーメン屋で、店員さんは地元のおばちゃん3人が切り盛りしていました。

喜多方あべ食堂

喜多方で醸造された醤油を使ったダシの効いたスープ。朝から家系ラーメンを食べるなんてしたらゲボ吐いちゃうところですが、喜多方ラーメンは朝の胃にも優しいです。

喜多方ラーメンの特徴はなんといっても平打ちのちぢれ麺。自家製麺だからできることで、敷地面積のない都内じゃ難しいですね。

久しぶりに喜多方ラーメンを堪能し、醤油ベースのあっさりラーメンにハマることになるのは、この時まだ知る由もなかった。

裏磐梯スノーシュー

ラーメン屋を後に裏磐梯に向けて出発します。

西は飯豊連峰、北は吾妻連峰、東は磐梯山と山間部に広がる盆地である喜多方市の冬の風景。

裏磐梯スノーシュー

裏磐梯に入ると見えてくるのは檜原湖(ひのはらこ)。

完全に凍結しているためワカサギ釣りができるみたいです。

裏磐梯スノーシュー

ワゴンRちゃんが頑張って凍結する雪道を進んでくれます。

裏磐梯スノーシュー

トレッキングの拠点となる裏磐梯スキー場に到着しました。

2013年の5月に訪れた磐梯山登山以来の10ヶ月ぶり。

裏磐梯スノーシュー

往復のリフト券を購入します。

西吾妻山の天元台スキー場と違って、くだるときにもリフトに乗せてくれます。トレッキングコースとして集客しているからでしょう。

裏磐梯スノーシュー

ひょうたんみたいな形をしたトトロがいました。

裏磐梯スノーシュー

リフトに搭乗。2本乗り継ぎます。

夏の裏磐梯

磐梯山登山の時は営業していないので、ゲレンデの上を登りました。

裏磐梯スノーシュー

未だに覚束ないリフトの降り方をする人。スキーで来ていたら間違いなく毎回停止させることでしょう。

裏磐梯スノーシュー

リフト最上部に到着。

ちなみに平日の月曜日ということで、家族連れ一組と数人ほどしか見かけませんでした。もしかしたらトレッキング客のほうが多いかもしれません。経営は大丈夫なんでしょうか。

裏磐梯スノーシュー

テントが立っていました。

この類のテントはなにか名前が付いてきた気がしますが忘れました。

裏磐梯スノーシュー

中は暖かく準備するのに使わせていただきました。ちょっと雪が入ってくるけど。

裏磐梯スノーシュー
裏磐梯スノーシュー

スノーシュートレッキングのスタート。

裏磐梯をぐるっと周回し、コースタイムは2時間~3時間程度です。自分が女性陣の荷物持ちです。

裏磐梯スノーシュー

本日の天気も曇りですが、時おり晴れ間を見せるなど、昨日の完全な曇天よりは好気象。

裏磐梯スノーシュー

春先に湿地帯になっていた場所は雪原になっていました。

2月はソチ五輪をやっていたため、スノーシューでフィギュアをするという意味不明な行動に出たのは、裏磐梯の「雪のせいだ(もはや旬が過ぎたネタ)」と思う。

裏磐梯スノーシュー

雪化粧している磐梯山の姿が日本の山とは思えない荘厳さがあります。

裏磐梯スノーシュー

緩い登りをサクサク進んでいくと銅沼(あかぬま)の看板が現れます。

冬の裏磐梯

銅沼は広大な雪原に変わっていました。

ここから見る裏磐梯の絶景は雪山をしない人でも来るべきです。

夏の銅沼

春先は沼になっているため歩行はできません。

磐梯山はまた歩きたいと思っています、Sakuさん推しの雄国沼ニッコウキスゲも見たいので。

裏磐梯スノーシュー
裏磐梯スノーシュー

スノーシュートレッキングらしいことをしている気がします。

社畜

裏磐梯の絶景も社畜魂Tシャツにかかると台無しになってしまいます。

裏磐梯スノーシュー
裏磐梯スノーシュー
裏磐梯スノーシュー
裏磐梯スノーシュー
裏磐梯スノーシュー

銅沼を歩くカット数の多さ。

裏磐梯スノーシュー

鋭角にそびえ立った櫛ヶ峰(くしがみね)の山容がマッターホルンだなという評価に至り、福島のマッターホルンと名付けられる。

裏磐梯スノーシュー
裏磐梯スノーシュー

櫛ヶ峰の姿にみんな惚れ惚れ。

そういえば、目的は奥地にあるイエローフォールだった気がする。

裏磐梯スノーシュー

青空が見え隠れ。

裏磐梯スノーシュー

さぁ、イエローフォールを目指しますよ。

イエローフォール

イエローフォールに到着です。

思ったより小さいかな…。

イエローフォール

近づいてみます。

イエローフォール

確かに黄色い色をしています。

雪の上におしっこをしたようなそんな色。

イエローフォール

雪解けした水が地中の硫黄分や鉄分を含んでこのような色に変化するのだとか。

イエローフォール

イエローフォールというネーミングは誰がつけたのでしょうか。イエローストーンみたいで、カッコいいですけど名前負けが甚だしい感じが否めない。

イエローフォール

画像検索に出てくるものと比較すると自分たちが見たイエローフォールは小さく溶けてしまった後みたいです。

見頃は2月中旬らしいです。イエローフォールというよりは、裏磐梯のトレッキング自体が楽しいので問題なしです。

裏磐梯スノーシュー

周回コースにてスキー場へ戻ります。

裏磐梯スノーシュー

周回ルートはほぼ樹林帯です。

春の裏磐梯

前回来た時は、火山らしい荒々しい大地に木々が青々としていました。

裏磐梯スノーシュー

周回コース上に「え?こんな斜面降りれないぞ!?」という場所が2箇所ほどあります。

しかし、そこは滑り台のようにして滑るのが正解。

裏磐梯スノーシュー

なかなか楽しませてくれます。

裏磐梯スノーシュー

2つ目のポイントでは勢い良く滑り降りたSakuさんが、突然ストッパーが掛かり、尻で滑っていたのに前面からダイブするという形となるハプニングシーンがあった。

裏磐梯スノーシュー
裏磐梯スノーシュー

2時間半ほどで戻ってきました。かなりダラダラと歩いているので、実際はもっと早いと思います。

裏磐梯から移動する

そして、昼食にすべく会津若松へと移動します。裏磐梯から表磐梯?へ移動すると晴れているではありませんか。

猪苗代湖

折角なので白鳥が飛来している猪苗代湖へ立ち寄ることに。

磐梯山

雪をまとっている磐梯山の姿が時折見れたり。

猪苗代湖

猪苗代湖は日本で4番目に広い湖です。

猪苗代湖

この旅に全くもって無縁だった青空がとても爽やかに思える。

冬場に白い山脈と青空を両立させるには運によるところが大きいですね。

猪苗代湖
猪苗代湖
猪苗代湖
猪苗代湖

白鳥と鴨がたくさん。

猪苗代湖

このボートはあまりにもシュールだ。

会津に移動

猪苗代湖で思いのほか時間を取られ、平日ランチタイムの時間に間に合わなくなってしまうという凡ミスをやらかす。

馬肉を食べる予定でしたが叶わず。

会津のソースカツ丼

会津名物ソースカツ丼。

本ブログで何度も言っていますが、ソースカツ丼を名物にしている地方が多すぎる件について。

会津のソースカツ丼

仕方なしに見つけて入った店だったが、肉の厚みが凄かった。

会津のソースカツ丼

自分が食べたのはこの店オリジナルの卵とじソースカツ丼。美味しかったです。

鶴ヶ城

というわけで、カツ丼で満たされた腹を観光で消化しに。

鶴ヶ城

鶴ケ城にやってきました。

ここは平日だというのに観光客がたくさんいました。前回訪れたのはスノボードの帰りだったっけか。

鶴ヶ城

イベントでプロジェクションマッピングをやっているらしく見てみたいです。

会津若松の温泉

そして、温泉は会津若松駅前にある「富士の湯」へ。自分は2度目の訪問です。

390円という料金で、数十種類の風呂にはいることができます。露天はないのですが、黄金風呂や真珠風呂など変わり種温泉がたくさん。富士山は全く望めないの土地なのに富士と名前が付いているのは憧れからくるものなのだろうか。

会津若松の温泉

オーナーのサービス精神が反映されている温泉施設です。是非、会津若松に行った際には立ち寄ってみてください。風情は全く無いですよ?

初めて来る3人は色々と衝撃だった模様。

東北道で帰る

磐越道から東北道で帰京します。

2日間で冬の山形県と福島県を満喫する旅になりました。

佐野ラーメン

喜多方で食べた醤油ラーメンが美味しかったので、佐野サービスエリアにて再び佐野ラーメンを食べました。

21時頃に帰宅しました。

裏磐梯のスノーシュートレッキングを終えて

裏磐梯スノーシュー集合写真

2時間という短めな設定ながら、見どころの多いトレッキングコースでした。

コースの大部分は春に歩いていますが、全く既視感を感じなかったのが不思議です。スノーシュー体験の場として相応しく、誰か初心者を見つけて歩きたい場所です。

というかマックスの状態のイエローフォールを見に行きたいです。

西吾妻山

2日間の西吾妻山の樹氷と裏磐梯のイエローフォール、東北の2つの冬の風物詩を楽しむ旅程でした。

温泉にご当地グルメと山形県と福島県の2つを両取りした内容で充実度もかなりのものです。

まだまだ、東北の冬を旅したい場所はたくさんあるのでそれは来年以降のお楽しみです。

イエローフォールの地図はこちら

コメント

  1. 雪すごい!広島県南部に生息する私は、積雪2㎝できゃっきゃっ言ってます。じゃけんびっくりした~
    Sakuさんのリプシー見っけ(^o^)

    • >やま子さん
      コメントありがとうございます!
      広島は雪のイメージが全くありませんね!ただ、九州の人は広島のゲレンデに滑りに行くという話を聞いたことがあるので、山間部は結構降るのかと思っています。
      この前、「福山」ナンバーを見かけて、「え?福岡でも福井でもない?」と思って調べたら広島のナンバーということを知りました・x・
      リプシーを知っているとは通ですね。

  2. 更新頻度が上がって嬉しい限りです。

    今年は雪山行ってみたいと思ってたけど、ますます行きたくなりました。

    スノーシューも買っちゃおうかなぁ。

    • >rockwellさん
      コメントありがとうございます。
      少し頑張ってみました!
      雪山楽しいですよ。スノーシューは5000円から30000円のものまで存在します。単純に平地を歩く分には安いもので十分ですよ。
      山登りを兼ねるとなるとアイゼンのように歯が付いているものが欲しいところです。

  3. 広島も県北に行くとスキー場が有りますが、本物の雪が足りないので、人工降雪機が活躍します。
    お忙しいのに、いつもコメントありがとうございます。

    • >やま子さん
      いえ、むしろこんな場末の登山ブログにコメント頂きありがとうございます。
      広島ってまだまだ未知の県です。そろそろ牡蠣が美味しい季節ですね。

  4. 檜原湖って、ひばらこじゃなかったでしたっけ?
    そして会津でソースかつ丼食べるなら、めでたいやがいいですよ。大名ソースかつ丼は、罰ゲーム的に量が多いです。
    福島県民より

    • >だのんさん
      ほう、それはいい情報ですね。
      ソースかつ丼をもりもり食べて、飯豊山にでも行きますか。よろしくお願いします。

      今度、更新権限与えるんで直してくれてもいいんですよ?

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