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【登山コラム】月別ごとの山の天気についてのまとめ

山の天気

登山における最優先事項は天気です。

快晴と悪天候では天国と地獄です。ハンバーグと馬糞くらい大きな差があります。

登山を計画すると同時に天気についての理解が必須となります。登山を5年以上してきて、山頂で雲一つない天気に恵まれ絶頂、山頂でガスに包まれ苦虫を嚙み潰した経験を踏まえ、山における月別の天気を記録しました。

月別ごとの山の天気

山の天気と街の天気は違う

登山者であれば、誰しもが知っていることです。

映画や漫画などで「山の天気は変わりやすい」というセリフは正にその通りで、つい先ほどまで清々しい晴天の下でルンルン気分で歩いていたのに、数十分後に雨に降られているということは本当によくあります。

山の天気雪が降るエリア

山の天気を知るうえで重要なのが、太平洋側日本海側というポイント。

日本列島には背骨のように山脈が連なっています。秋から冬にかけての季節は、天気が明確に違ってきます。赤枠で囲ったエリアは豪雪の山で、夏まで雪が残ります。

また、日本は南北に長く、気候が大きく異なります。それらを踏まえた上で、1月から12月までの山の天気を解説してみます。

本記事は気象予報士の資格を持っていない一人の登山ユーザ(素人)のものです

1月~登山者が最も少ない厳冬期~

古賀志山_16

真冬です。

1月は本ブログのアクセスが最も少ない月ということもあり、登山者が最も少ない月なのではないでしょうか。アクセス数は、最盛期7月~10月の2分の1以下になります。

冬型の西高東低せいこうとうていという気圧配置となり、日本海側では雪、山脈に守られて太平洋側は晴れるという天候です。登山を計画した日に晴れるというのは、じゃんけんで五連勝するくらいに運が良いと言えます。八ヶ岳は冬でも比較的晴天率は高く、雪山登山のメッカになります。

関東地方(都内近郊)の山は晴れることが多く、富士山を眺める登山に出かけます。

2月~東北地方で樹氷、里では花の咲き始め~

高川山_36

1月と同様の天気です。基本的に晴れる太平洋側ですが、降雪があると、雪が溶けないので、低い山でもアイゼン等の装備が必要です。

下旬ごろから東北地方の蔵王山や八甲田山で樹氷(スノーモンスター)が見られるようになります。雪山をやるつもりがない場合、熊と同じように冬眠しましょう。

しかし、2月は花が咲き始める時期でもあります。水仙、菜の花、蝋梅、河津桜、梅など徐々に花見を始めることが出来ます。

3月~厳冬期の終わり、花粉到来と春霞~

2014-03-09_00016_北横岳

中旬ごろまでは1月と2月同様の天気です。

冬型の気圧配置が弱まり、日本海側でも晴天率が徐々に回復傾向です。1月2月には全く晴れない北アルプスや谷川岳に雪山登山のチャンスが到来します。

里山には梅、カタクリ、雪割草、福寿草などの早春の花が咲き始めますが、花粉症の人にはとても辛い時期です。

中旬以降はかすみが発生するため、晴れているのに展望がないということも。

4月~桜の季節、急転直下の不安定な天気~

20150425-鳴虫山-0049.jpg

天候が安定しない月です。

が咲いて晴れている印象が強い4月ですが、3日晴れが続く日がないと言われています。桜のシーズンですが、タイミングを逃すと散ってしまうので注意。

標高の低い山では新芽が出て、花が咲き始めるので、ハイキングシーズン。標高の高い山では残雪登山シーズンですが、気温が上がる月なので雪崩が発生しくリスクあり。

大陸から黄砂が飛んできたりと、何かと天気に恵まれないですが、隙あらば近場の山に花見登山にでかけたい。

5月~日照時間長く行楽日和、新緑の芽吹く~

20150502-紀伊半島の旅-0459.jpg

年間でも天気の良い日が続く月。

気温も適度で、日照時間も最も長い月なので、本格登山シーズン幕開けと言った月。

ゴールデンウィーク前後は、数日晴れの日が続いて、数日雨の日が続くという周期に入る。標高1000m~2000mで新緑が始まり、山小屋の営業が各地で開始されます。

登山活動区域がますます広がる月で、ツツジやシャクナゲなどの大振りな花が最盛期を迎えます。新緑がとても美しい季節で、人によっては紅葉より好む登山者が多いです。

6月~梅雨入りと高山植物の開花~

20160611-焼石岳-0688.jpg

梅雨

梅雨前線が日本列島に停滞し、雨が最も多い月。湿度が高く、登山中の不快指数、体感する温度は真夏より高い。

高山植物の開花が始まり、山の自然が最も活気づくシーズンです。高気圧がやって来ようものなら、無理にでも登山に出掛けるのが吉です。融雪が進み、豪雪地帯の山にも一般登山者の入山が可能になります。

7月~梅雨明けを待ち焦がれ、夏山開き~

20150725-白馬岳-0659.jpg

梅雨

富士山やアルプスなどでは登山道から雪が溶け、夏の高山登山シーズンに入りますが、海の日を含む連休後に梅雨明けされます。毎年のようにせっかくの3連休の天気が悪いというジレンマに陥ります。

標高2500m以上の世界にようやく春が訪れ、花が咲き乱れます。逆に標高の低い山は、平地との気温の変化があまりなく、熱中症になりやすいです。

個人的に最も山が楽しい月で、7月下旬の週末には大一番を予定したい。

8月~夏山シーズン本格化、積乱雲の発生~

常念岳_76

お盆まで梅雨明けの快晴フィーバーが続きます。

日数の掛かる夏山アルプス縦走などはこの期間にプランニングをすると吉。天気が良いと言っても午前中だけのことが多く、午後には天気が崩れて、雨や雷になることが多い。

経験則ですが朝9時半に雲が湧き上がり、昼過ぎに積乱雲が発生し、天気が崩れ始める。行動は早めが肝心。

下旬以降は台風シーズンの到来です。

8月は高山植物が枯れてしまうのもお盆までなので、梅雨明けからお盆の期間には2泊のプランを立てたいところです。

9月~秋雨前線と台風シーズン到来~

2014-09-06_00290_立山剱岳.jpg

魔の期間。

秋雨前線が停滞、台風の到来で、豪雨に見舞われることもしばしば。あまり晴れもせず、高山植物と紅葉シーズンの狭間なので、岩山系の山に行くとイイかもというのが持論です。

北海道や北東北、標高2500m以上では中旬過ぎから早くも紅葉が開始。下界ではまだまだ夏日ですが、山では夏のピークが過ぎ、空気が少しづつひんやりとしてきます。

10月~秋の行楽、紅葉シーズンの始まり~

2014-10-04_00268_那須岳.jpg

天気は安定傾向。

しかし、アルプス、北東北や北海道では冠雪が始まります。標高の高い場所、また北から紅葉シーズンが本格化し、2000m前後の山でピークを迎えます。

10月の連休では遠征に出かけるのが吉。

紅葉シーズンをできる長く楽しむため、日本全国にある山の紅葉見頃時期を抑えておくのがポイントです。

11月~秋と冬の2分化、紅葉最前線~

IMG_2565.jpg

秋晴れ系傾向。

冬型の気圧配置が徐々に始まり、日本海側の山では積雪のため閉山します。11月上旬には、ほとんどの山小屋が閉鎖されます。

太平洋側では晴れの日が続き、標高1000m前後の山で紅葉がピークを迎えます。登山者が最も多い月かもしれません。日照時間が短くなるので注意が必要。

12月~冬型の気圧配置、長い冬へ~

20141223-小金沢山-0274.jpg

冬の気圧配置

温暖な湘南や房総半島では、紅葉がまだまだ楽しめます。空気が澄んでくるので、近郊のハイキングシーズンでもありますが、太平洋側でも稀に雪が降ります。

近場で登山をして早めに帰宅というのが定石です。

雪山登山シーズンが始まります。八ヶ岳あたりでは適度な降雪がありますが、日本海側の山は近づくのが中々困難になるでしょう。

山の天気のまとめ

年間登山最重要期間

一般的に登山のハイシーズンは4月から11月ですが、日本の天気を考慮したハイシーズンは、以下の三つの期間というのが個人的な見解です。

  • 新緑:5月(ゴールデンウィーク~梅雨入り)
  • 夏山:7月~8月(梅雨明け~お盆休み)
  • 紅葉:9月下旬~11月下旬
日数の掛かる縦走や飛行機を利用した遠征など、一年間における最重要プランをこの期間に実行するようにしています。それ以外の期間は直前の天気を見て計画をすることが多いです。

天気を考慮した計画

山の天気.jpg

 

登りたい山があり、1ヶ月もしくは2ヶ月前から計画します。

しかし、当日が近づくにつれて、「天気予報がだんだん雨に変わってきた…」ということはよくあります。

「山の天気は移り変わりやすいから、晴れを信じて行ってみよう」という人がいます。しかし、今の時代、天気予報の精度は上がり、ツイッターやフェイスブック等で山の情報をリアルタイムに得ることが出来ます。

20160424-岩殿山-0029.jpg

 

天気が不安であればその山は中止。

北アルプスの燕岳が天気が悪くなった場合、福島県の安達太良山に行こう。

晴れそうな別の山域へ行くBプラン計画を同時に立てておくことが大切です。

リアルタイムに天気を把握しつつ、山域の把握とアクセスの調査は早めに実行が必要不可欠。また、メンバー間への相談を事前に行っておけば、直前になってもめません。

終わりに

2014-02-11_00258_大山

豪華なおせちを頼んだのに中身がスカスカでカビの生えた食品が混じっていたり、富士山をバックに大規模コンサートの設備がぐずぐずで長時間帰宅できないなど、世の中「金を返せ!!」と言いたくなる事案は数多くあります。山頂がガスガスで何も見えなくても「金を返せ!!」と責任追及を訴える対象はありません。しいて言うのならば、天気を把握していない自分に責任があります。

「天気は悪かったけど、次に来る理由が出来た」

「山頂はガスガスだったけれど、仲間と登れて楽しかった」

こんな言い訳をしてしまうのはわかります。

気象学を学ばずとも情報を得て、実行する手段を簡単に手にすることができる時代です。貴重な休みにお金と時間を費やす登山。やはり、天気良好の日に歩きたいですね。
以上、山の天気についての独断解説でした。

山に特化したサイトのリンク集

併せてご覧ください。

コメント

  1. いつも楽しみにしています。
    VBさんのブログは、仲間の貴重な時間を無駄にしないように気配りをする。という視点が好きです。
    参考にいたしまして、天気を考慮し、代案を考えるようにました。
    ※結局悪天の場合は、都内のお洒落ランチ&ボルタリングい落ち着くことも多いのですが、、(汗

    • >マメミさん
      コメントありがとうございます。
      社会人の場合、定められた日にしか登山できませんからね。選択肢を多めに絞り、行ける範囲の晴れた山に行く所存です。
      代案は常に2、3個持っておくのがいいですねぇ。

      どうしょうもなく悪天候の場合は、飲んだくれずブログの更新を進めようと思います…。

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