
果物で一番好きなのは梨です。
梨は夏限定の果物ですが、なんとか一年中出荷されないものですかね。特に幸水が好きなのですが、気がつくと収穫時期を終えてしまい買えなくなってしまうんですよね。
果物ってそれぞれ好き嫌いがあると思うんですが、梨を嫌いって言う人なかなかいませんよね。
次点で桃が好きで、次が林檎です。

上信越の火打山(ひうちやま)・妙高山(みょうこうさん)をテント泊で行ってきました。
この週末は北アルプスに繰り出そうと考えていましたが、天気が今ひとつと同行するたち君の用事の都合で変更になりました。火打山・妙高山はお互い隣接しているので、効率よくテントで拠点を作り登りました。2日でそれぞれ違う山を登るので、初めてブログの記事を2つにわけました。
まずは一日目、火打山の登山です。
火打山登山 出発編

金曜日の仕事終わった後に、宇都宮の実家に帰ってくるのはもはやいつもの事ですね。

翌日朝8時に迎えに来てもらい出発しました。うん、とても遅いですね。
たち君が外せない用事があったのでしょうがないんです。

上信越道で新潟方面へ行くのは初めてで新鮮です。
この周辺の景色は、360度山しかないですね。

妙高高原ICを降りたのが11時43分。一般道で笹ヶ峰高原を目指します。

山間に囲まれた笹ヶ峰高原。
妙高山、火打山、雨飾山、高妻山の4つの百名山に囲まれた場所にある高原です。アルプスや尾瀬より狭いエリアなのに、名山に選定されている山の密度が高いですね。

高速道路のインターから30分で、火打山の登山口に到着しました。
車から降りるとムワッと熱気が…。それもそのはず正午過ぎ。

初めての登山靴デビューです!
今更なんですが、ダナーライトと言う決して山用とは言えないトレッキングシューズで歩いていました。
ダナーのソール交換無料券の2年間の期限が近づいてきたことも理由です。
しかし!つい最近、販売元のダナージャパンが倒産。
不幸だ…。
まだ、ソール交換してもらえるのかな…。
火打山登山 登山編

12時42分 登山開始 ---
おそッ。
真夏の昼下がり、甲子園の予選をテレビで流しながら畳の上でごろごろしている時間帯ですよね。
そんな甲子園児も真っ青の灼熱地獄の中、重装備で登山開始です。

簡単に1日目のコース説明です。
- 笹ヶ峰登山口スタート
- 高谷池ヒュッテにてテント設営
- 火打山登頂
- 高谷池ヒュッテに戻りテント泊

多くの登山者が下山してくる中、序盤の木道を進みます。
黒沢までは、ハイキングコースになっているためかしっかり整備されています。

たち君もテント泊初めてで、その荷物の重さに参ってるようです。
自分がテントを持っている分、彼には水を少し多めに持ってもらっています。

50分歩いて、黒沢に到着しました。
水量がとても多くて、どうやら飲料できるみたいで汲んでいる人がいました。

ザックの重さより暑さが厳しくてくたくたです。

さて、この黒沢からが登りが急になります。
「12曲がり」という、12個のカーブがある急坂を登ります。まじでシンドイ。

登りおえて即効ばてました。
これはキツイ…。

下山する中学校の団体とかち合ってしまい、狭い道で渋滞が起きてしまう…。

「12曲がり」を通過し、次は富士見平を目指します。
この道も少し急で厳しいです。樹林帯で直射日光が当たらないが功を奏してます。

ひぃひぃ。

そんな感じで樹林帯が低くなって、石の道が現れました。

15時44分 「富士見平(ふじみだいら)」 ---
へとへとで到着しました。晴れていれば富士山が見えるらしいですが…ほんとかな?
ここが分岐点であり、左が火打山、右が妙高山になります。

ここからは小さなアップダウンこそありますが、平坦な高層湿原地帯です。

ここまで来ればヒュッテまで歩けば、荷物が降ろせて楽になれる!
その一点で進み続けます。

16時26分 「高谷池(こうやいけ)ヒュッテ」到着 ---
三角屋根が特徴の高谷池ヒュッテに到着です。

幕営料一人400円を支払い、テントにつけるタグをもらいました。
19時には飲み物が買えなくなるとの事なので、これから火打山に登って帰ってくると買えなくなるかもしれないので、ビールを購入。
ちなみに空き缶等のゴミは引き取ってもらえません。

池のほとりにあるテント場。いいロケーションです。

ヒュッテとテント場の中間に水場があります。
地図にも書いてあるのですが、生水では飲めないので、湯煎や体を洗ったりするのに使うのがいいみたいです。
この水が飲めたらもっと荷物軽くできるのに…。

急いでテントを設営、荷物を降ろし火打山に向かいます。
初めて小さく収納できるポケッタブルザックを使いました。この時、既に17時を回っています。

高谷池ヒュッテの全景。


高山植物がほんとに豊富です。
行ったことないけど尾瀬みたい。うん、行ったことないけど。

日本有数の豪雪地帯と言う事もあり、2000m付近でもまだまだ雪が残ってます。
雪が茶色に染まってるって事は、みんな雪の上を歩きたがるんですね。

高谷池ヒュッテから少し丘を登ると「天狗の庭」に出ました。標高2110mあります。
この奥に火打山が見えるはずが、がすりまくってて全然見えませんッ!

さて、この「天狗の庭」からまたひと登り。

さっきまでの整備された道とちがって、草木が生い茂る登山道に。

おや?ガスの様子が…。

途中の「ライチョウ平」に出ました。その名の通り、雷鳥のテリトリーがある場所です。
ちょうどくだってきたおじさんが「いたッ!」って言うので、急いで近寄って見てみると。
なんてことはないカラスでした。

この小さく黄色い花はたぶん「深山金梅(ミヤマキンバイ)」

山頂付近の最後の雪渓。少し急でアイゼン無しじゃ怖かったです。

山頂直前でガスが晴れたッーーーー!!!
もう、神に愛されてるとしか思えない。自分達が本日最後の火打山登頂なので、この晴れた景色を見れたのは自分達だけのはず。
雲にいい感じに火打山の影が映ってますね。

18時7分 「火打山山頂」---
荷物がないにもかかわらず、山頂直下付近ではバテバテでした。

知名度は低い山ですが、なかなかいい展望の持ち主。標高は2462mあります。

隣の山は、火山の焼山(やけやま)
さすがに北アルプスまでは見ることができませんでした。

なかなか広い山頂です。

明日登る妙高山もくっきり。
この山の周囲が雲に囲まれているので、空中に浮かんでいる島のような。
これがラピュタか。


日が暮れてきたので暗くなる前に帰ります。

先ほど天狗の庭から見ることができなかった、綺麗な円錐形の火打山もくっきり見えます。

夕暮れにあわせて、蛙がゲコゲコとオーケストラを奏で始めました。

19時21分 「高谷池ヒュッテ」 ---
なんとか日が暮れる前に下山することができました。

すっかり皆さんテントに入り込み就寝の準備を始めています。
ヒュッテ前のベンチで静かにディナータイムです。

山で食べるカレーはなぜ美味しいって?
山だからです。

後、2時間早く出発していたら余裕がありましたね。後は寝るだけになってしまいました。

夜空は雲に覆われてしまいました。後はゆっくり寝るだけです。
が、いびきがうるせええええええ。
自分達のテントの両側つまりステレオで、大音量のいびきをかくオヤジがいました。
これからはいびきしそうな人の隣には、テントを張らないようにしないといけませんね。
火打山登山(一日目)を終えて
真夏の登山は早朝に開始しましょう。まぁ、当たり前ですが。
「山と高原の地図」のコースタイム結構ギリギリなんですが…。他の山域の地図だと結構余裕があるのに、上信越地方はレベルが高いんですかね…。
前回の雲取山ではテントで縦走をしましたが、今回の火打山・妙高山ではベースキャンプとして利用しています。テントを拠点に複数の山を登る形式ですね。
拠点を置けば荷物が置くことができ、身軽になれるので楽になるかと思ってました。が、この山では拠点まで到達するのが大変で誤算でした。

1日目の火打山は神がかり的な晴れ間のお陰で、夕陽に映える景色を堪能することができて満足しました。
さて、2日目は妙高山です。
1日目をタイトなスケジュールでかけ抜けて、オヤジ達のいびきに睡眠を妨げられ、果たして登頂することができるのか!?
2日目の記事:【上信越】火打山・妙高山 テント泊登山(2日目) – 地獄のような急斜面と天国のような高山湿原の旅
コメント
こんにちは、いつも楽しく拝見いたしております。
遅い時間からの登山になったようですが、
ゆっくりできたり、山頂で雲が途切れたり、良い結果だったのではないでしょうか。
友達とのテント泊、とても楽しそうです。
しかし、隣人のいびきがうるさかったのですね。
私も山小屋泊のとき、いびきに悩まされるので耳栓が必須です。
いつかは私もテント泊をしたいものです。
>adaさん

最初はベースキャンプなので楽勝と思っていたけれど疲れましたよ…とほほのほ。
火打山の晴れ間は奇跡ですね。
ここでのテント泊は楽しさ2、辛さ8でした。
テント装備を背負って3時間以上歩く場所はちょっと避けたいところです。