2022年4月29日
東京都青梅市の霞丘陵ハイキングコースに行ってきました。
霞丘陵自然公園から岩倉温泉まで、勾配の少ない6キロほどのハイキングコースです。スタート地点にある塩船観音寺はつつじ園の名所で、ゴールデンウィーク前後に見頃を迎えます。
全体的に宗教法人のの私有林を歩きますが、一部だけ富士山が見えるポイントがあります。
2022年はコロナが落ち着き、大手を振って出かけられるゴールデンウィークになりました。
しかし、抑圧からの反動で、全国各地で混雑し、旅行代金は爆上がり。そんな理由もありますが、ゴールデンウィークに行きたい場所も限られてきたので、近場をウロウロすることにしました。
ゴールデンウィークに東京に出かけるのは、山を始めた年に奥多摩に行って以来です。つつじを見に、青梅のハイキングコースを旅してきました。
霞丘陵ハイキングコース
地図
青梅市が公開している案内マップ通りのコースを歩いています。
コースタイム
- 10:45塩船観音寺
- 11:23笹仁田峠
- 11:34七国峠
- 12:07岩倉温泉郷
行動時間は1時間22分です。
塩船観音寺を歩いていた時間は含まれていません。
霞丘陵ハイキングコース
青梅線の河辺駅からバスに乗って塩船観音寺へ
塩船観音寺を知ったのは、3月に歩いた青梅丘陵ハイキングコースで、展望スポットから森の中にたたずむ巨大な観音が見えたからです。どうやら、ツツジの名所だということを知りました。
塩船観音寺が公開するツツジの開花情報を見て、青梅線に乗って塩船観音寺に向かいます。
青梅線の河辺駅で下車し、塩船観音寺行きのバスに乗り込みます。つつじ祭りのシーズンは増発便が出ています。
「塩船観音入口」のバス停を下車し、お寺までは5分ほど歩きます。マイナーな観光スポットだと思っていましたが、観光バスが来るほどの場所だったようです。
つつじ祭りの提灯が飾ってあり、山門から既にお祭り感が溢れています。
天気の良い9時30分の時間帯、さすがゴールデンウィーク、たくさんの観光客がいました。
拝観料じゃなく、入山券なんだと、軽く疑問に思いながら、大人300円を支払います。つつじの時期だけ徴収しているようです。
階段を登っていくと、本堂があります。まずはここで、お賽銭を投げて、手を合わせました。
自分もそうですが、この時期にこの塩船観音寺を観光する9割9分の人達は、なんの宗派でどのような歴史があるなんて知らないと思うんです。それでも、参拝の所作を怠らない日本人は、信仰心が自然に染み付いているなと思います。
- 真言宗醍醐派のお寺
- 開山は「大化の改新」と同時期くらい
- 本堂などが建設されたのは室町時代
歴史が古く、格式高いお寺のようです。
庭園までにもツツジが盛り盛り咲いていてます。昨日に降った雨粒がキラキラ光っていました。
20種類以上のツツジが咲く、塩船観音寺
本堂から奥へ進んでいくと、つつじ庭園があります。
中央には護摩堂があり、周囲をつつじ庭園が囲んでいます。
「パンフレットやポスターと比べると思ったよりも花が咲いていない」
正直なファーストインプレッションがこれでした。周りの観光客からもそんな声が聞こえてきます。ただ、その規模には圧倒されます。
パンフレットと比べると10年以上前に話題になったグルーポンのお節くらいに見た目が違うぞ。
しかし、自然のモノだからバラツキがあるのは仕方ない。
一斉開花するわけではなく、花によって開花時期がズレるようです。
しかし、全体的に元気がないので、ピーク時期が過ぎてしまったのか…。山に咲くツツジと同じように、年によって出来栄えが違ってくるのか…。
つつじ園の奥には巨大な観音像がこちらを見下ろしています。青梅丘陵ハイキングコースを歩いたとき、この観音像が目立っていました。
ちなみに、誕生は平成生まれの2010年なので、Z世代の観音様です。
つつじに紛れて「世界人類が平和でありますように」のポールが建ってました。本当にどこにでもあって、ちょっと怖い。新興宗教のものですが、なぜお寺にあるんですかね…。
お団子を食べてパワーを付けます。甘さが全くない醤油味です。そして、つつじが描かれた半紙の御朱印をいただきました。
それでは、つつじ園を散策します。アスファルトの道もありますが、つつじの合間を自由に動きまれることが出来ます。
撮影モデルをしていると思われるお姉さんが、つつじの真ん中に棒立ちしていました。カメラマンを探したけど、まったく見当たりません。スナイパーのごとく、つつじに擬態しているのか。
パンフレットによると、20種類を超える品種が2万本植栽されています。
早咲きのミツバツツジ、遅咲きのリュウキュウツツジ、そして、キリシマツツジが大多数をしめるようです。
中央にある護摩堂を中心に、つつじ園をぐるりと眺めることが出来る造りになっています。
そして、頂上にある観音像まで登ってきました。
観音像の足元は展望台になっていて、都心部方面の展望が開けています。新宿の高層ビル群、スカイツリーが見えました。
思ったのと違って、緑多めの庭園でしたが、真っ赤な状態の時に来てみたいです。
観音像の奥から新緑の霞丘陵ハイキングコースへ
観光フェーズは終了、ここからハイキングフェーズです。
観音像の裏手に裏口があり、ここを抜けると霞丘陵ハイキングコースに続いていきます。
小高い丘に道幅広めのハイキングコースが整備されています。自然公園内なので、こ杉などはあまり見当たらず、クヌギなどの自然林です。
当然ですが、先ほどまでの喧騒はなく、ハイカーがほとんどです。公園内にもつつじが自生しているので、それを目当てに散歩している人もいるようです。
七国峠・岩蔵温泉方面に向けて進んでいきます。それにしても、新緑が美しいです。
市街地に近いはずなのに、人工物は全く見られない、隔絶された未開の自然。東京であることを忘れしまいます。
公園内の遊歩道は終わり、アスファルト道路に出ました。
新緑の桜並木。4月上旬の春先に来ても楽しめそう。
アスファルトを進んでいくとフェンスがあり、立正佼成会の敷地内へと進入します。こんな郊外に大きな敷地を持ってるんですね…。
ガランとしてい人気はない敷地内を進んでいくと、頑丈そうな正面ゲートまで来ました。
ゲートの隣に歩行者用の通路がありました。
道場だったんですね。
交差点を渡ると、再び霞丘陵ハイキングコースへと接続します。
七国峠から地名プレートの並ぶ不思議な杉の樹林帯
ここからは、植林された杉の登山道へと変わりました。ちょっぴりと登山感が出てきます。
「永遠の森」、「ひむかの森」など区間ごとに森の名前が付けられています。ここも、立正佼成会の私有林のようです。
大きな駐車場のような場所に出ると、ここが七国峠みたいです。たぶん、七つの旧国が見えたことに由来すると思いますが、杉に囲まれ何も見えません。
そして、何故かパトカーが停まってました。事件があったのか?!
ここからは終点の岩蔵温泉を目指します。
マイナー中のマイナーハイキングコースと思っていましたが、意外と歩いているハイカーが多いです。
リスの絵柄に練馬と書かれた謎のプレートが刺さっていました。
その他、県名だったり、地名だったりのプラカードが点在しています。全く持って謎です。その地域の信者が植林しているんでしょうか…。
退屈な杉の樹林帯に時折現れるヤマツツジの赤が映えます。
分岐点を温泉方面へ。
阿須丘陵七国ハイキングコースに続いているようです。埼玉県飯能に整備されたコースみたいです。
群馬の森!!
神隠しに合いそうなので、深入りはできません。
交差点から少し登りましたが、そこからは平坦なハイキングコースです。
富士山の展望地と書かれた看板がありました。他の登山者は、「全く見えないじゃん」と言っていました。
目を凝らして見ると、雲と同化している富士山の頭を見ることが出来ました。わかるかな?
今まで安定のハイキングコースでしたが、乱高下が始まりました。沢が流れていて、登山道らしい登山道になりました。
しばらく、下っていくと住所がとても東京都は思えない、田舎町に出てきました。
東京で唯一の温泉郷「岩蔵温泉」、カフェYUBAでランチ
位置的には青梅と飯能の中間にあたり、駅からはバスで20~30分と、なかなかの陸の孤島です。
岩蔵温泉は東京で唯一の温泉郷だったらしく。現在は、数軒あった温泉宿は、ほとんどが廃業し、1軒?だけが営業しているだけのようです。
温泉入りたかったのですが、日帰り温泉は休止中のようです。残念。
バスを待つ間、ランチを食べるため「カフェ YUBA」にやって来ました。森の中にあり、正面には小川の流れるロケーションです。
窓からは緑が見える席に案内されました。一番の人気席みたいです。
カフェなので食事メニューは2種類しかなく、チキントマト煮かカレーライスです。
ちょっぴり混んでいたせいで、バスの時間ギリギリ間に合いそうな時間に提供されました。流し込むように食べました。家庭的な美味しさでした。
食事を終えて、バス停まで歩きます。
温泉郷にいるのに温泉に入れないなんて…。
「岩蔵温泉」のバス停は2分も歩きませんでした。どこで時間を潰していたのか、ハイキング客がたくさん待ってました。
ちなみに、東青梅駅と飯能駅を結んでいるバス路線です。
バスに揺られること20分程度で、青梅線の東青梅駅に到着しました。行きに降りた河辺駅の隣駅です。
青梅線を昭島駅で途中下車し、「アウトドアビレッジ」に寄り道しました。
長年探していたベットサイドのラグマット、A&Fというショップで、びびっときたものがあったので購入しました。
ゴールデンウィークなのに空いてました。キャンプに出掛けているから、アウトドアショップは逆に空くのかな…。
霞丘陵ハイキングコースを終えて
東京最高峰の雲取山は山奥の秘境ですが、意外と近い場所に豊かな自然があり、ちょっぴり違う東京の顔を見た一日でした。1時間弱、ほとんど登り下りがないですが、リフレッシュできるコースでした。
塩船観音寺のツツジは見頃だったのか、そもそも緑が多いのが当たり前なのか、それはわかりませんが、パンフレット通りの真っ赤に燃える庭園を見てみたいものです。来年以降にまた来るかもしれません。
霞丘陵ハイキングコースのパンフレットを見ると、彼岸花の群生があったり、桜並木の遊歩道がったり、季節で見どころが変わるようです。また、ハイキングコースの周辺にある薬王寺もツツジの名所だったり、吹上しょうぶ公園も見ごたえがありそうです。
「ハイキングコース?それは嘘だ」の青梅丘陵の記事へ
霞丘陵ハイキングコースと繋がっている青梅丘陵ハイキングコースの記事も併せてご覧下さい。こちらは、アップダウンの多い山道で、激しいハイキングができます。
コメント
これはかなり地味ポイントが高いハイキングコースですね。。
ソロで行ったら早い段階で気持ちが折れそうです。。。
そうなんですよ。
つつじ祭りがやっていなかったら、歩いてはいないかなと思います。
たまたま、一緒に行ってくれる人がいましたが、難しいところです。飯能までずっと歩くのも楽しいかも知れません。
青梅錬成道場内のハイキングコースが七国山側の①②道場側の③④⑤➅があり本格的な山歩きもできます ただし 階段があり歩き以外は無理です桜は山桜になりますので探しながら歩いてください 歩いてると イノシシ 鹿 ニホンカモシカなどにも出会いますので 鈴などで音を立てながら 歩いてください 時々錬成道場の山を利用した競技会が開催されて突然の選手出現も楽しんでください 低い山なんですけどあかぼこ山にもお立ち寄りください 探してください 青梅三小の最初の遠足地みたいでした 今は在りませんが 山頂からの新しいショットを楽しみに待っております
市で紹介されていたコースを歩きましたが、それ以外にもコースがあるんですね。
野生動物もいるのがびっくりです。
少し涼しくなった頃にまた歩きに行こうと思います。